2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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司会者:本音が出てきたところで、次の質問にいきたいと思います。みなさん、転職されていると思うんですけど、多くの会社が今も終身雇用を前提にしているということと、若者も……どれぐらいの方かわからないですけれど、それを求めているということが言えるんじゃないかなと思っています。
みなさん、終身雇用についてシステムがどうというより、転職をしてもいいじゃんと思っているのかどうか、おうかがいしたいと思います。
シモダテツヤ氏(以下、シモダ):転職?
司会者:転職自体について、例えばシモダさんは……。
シモダ:そうですね。僕が「転職したい」と言ったらけっこう社内ではザワっとなると思います。鬱かなと思われますね。
(会場笑)
司会者:バーグさんは今、設立されて?
シモダ:7年目ですね。
司会者:それで、離職した人は?
シモダ:いないですね。
司会者:それって、けっこうすごいことだなと思っていて。
シモダ:ありがたいですね、本当に。
司会者:バーグさんは仲がものすごくよくて。僕、いつも思うのは、シモダさんがガキ大将で、遊び友達みたいな感じの雰囲気がウソじゃなくて、けっこう本当にあるような。
シモダ:ああ。
司会者:そう思っていて。そういうなかで社員の転職とかをどう考えているのかなと。
シモダ:まだ、幸いにも1人もいないんですけれど、ずっとやっていくと、そのうち1人、2人出てくると思うんです。そりゃ、嫌ですよね。嫌だし、たぶん傷つくんですよ。
もともと友達の延長みたいな人たちも多いですし。基本的に、うちの会社は縁故採用しかやらないと決めているんですよね。誰か知らない人を面接して採る勇気が、まだ僕にはなくて。絶対ウソついてきていると思うんですよ。僕も就活の時、ウソばっかついてたんで。ウソつき始めると、めっちゃ受かるんですよね。だから「こいつ、いいな」と思ったやつ、ウソついているんです。それぐらいに思っていて、なので……なんの話でしたっけ?
(会場笑)
司会者:転職と終身雇用について。
シモダ:そうですよね。なので、よく知った仲間が辞めていくというのは悲しくもあるけれど、本当小学生みたいな感じなんですけど、儀式だなとも思っていますね。いつか落ち着いた時は手放さなきゃいけない子を、あえてちょっとかさぶた作ってくような感じの。
司会者:なるほど。
シモダ:でも半年ぐらいショックで会社に行かなくなりそうな気がしてますね。
(会場笑)
司会者:社内の制度もすごく充実させてますよね?
シモダ:そうですね。できるだけ甘い蜜を与えようというか、6月は祝日がないので、オリジナル休日を作って、でっち上げの祝日を作って休むというのをやっていたり。あと、今度のお盆も(休日が)3日か4日ぐらいしかないんですよね。なので、「じゃあ、11連休にしてみようか」みたいに。こういうような待遇を与えていくと、どんどんと、こうズブズブになっていくんですよ。
(会場笑)
シモダ:そうすることによって、他社に転職できない体にするという、アヘン戦争みたいなことをずっとしてるんですけれど。そういう社内制度は作ってますね。
司会者:あんまりアレですね、終身雇用とか。
シモダ:終身雇用は知らないですね。
司会者:ちなみに会社を続けていくというのも、まだわからない感じでしょうか?
シモダ:いけるところまでは走りますけど、なんでしょうね? 終身雇用は、もう完全に脳が動いてない状態じゃないですか。「ああ、もうあとちょっとで定年だから我慢……」みたいな。
だから、ちゃんと一緒にいてワクワクできる人は、ルーチンワークに入っていない人がいいので。そのあたりは、ちょいちょい解散して、また集まろうを繰り返しているほうが、一緒にいて楽しい人が選ばれていくのかなという気がしてますね。最後まで面倒みるというよりは、やる気がなくなったり、努力しなくなった人から離れていくんだろうなという気はします。
司会者:ありがとうございます。はあちゅうさんは、ちなみに今も個人でやられていると思うんですけど、今も電通のころとかの同期と仲よくされていたりしますか?
はあちゅう:ぜんぜん仲よしですね。一緒に仕事に携わったりとかもあります。
司会者:転職をされていたりする方とかはいますか?
はあちゅう:多くはないですね。私、たぶん転職では同期で1番だったんですよ。2年半後で。その後、3年目から退職金が出るので、そこからポツポツ出てみたいな感じだと思います。
司会者:なるほど。今でもやっぱり基本的には、辞める方は少ないですか?
はあちゅう:そうですね。わりと電通は、第1志望で広告をやりたくて入った子が多いので、まだ辞めてない人の方が圧倒的に多いですね。
司会者:なるほど。ちなみに、杉本さんにおうかがいしたんですが、今、トレンド的に転職市場は盛り上がってきているものなんですか?
杉本隆一郎氏(以下、杉本):そうですね。過去に例を見ない、求人の多さみたいなものはあるみたいです。ただ一方で、企業が人を選ぶ傾向があるようなので、求人数はあっても、マッチする人がいない。なかなかマッチングがむずかしい、そういう状況があるようですね。
司会者:なるほど。ちなみにLinkedInを使われている方は、どれぐらいいらっしゃいますか?
(会場挙手)
シモダ:めっちゃ転職したがっていませんか?
(会場笑)
司会者:転職サービスではないです(笑)。
シモダ:ああ。転職サービスではない。履歴書……?
杉本:いらずということですね。
司会者:そうですね。知らない方のためにお話すると、自分の今までのキャリア、大学から勤めた会社のキャリアとか携わってきたプロジェクトが、ソーシャル、SNSとして見られるようになっていて。海外の方だと、すごくバンバンと自分の実績を載せていて、それでいいオファーがあれば、基本的にはそこに流れていく。流動性をかなり高めているような感じです。
うちの会社にも外国人が何人かいるんですけれど、なんかもうキラッキラの履歴書というか、マイページがあって。「新しい人が入ってきました」というと、そのLinkedInの画面がシェアされて。それを見ながら、「こういうことをやってきた人なのね」というのがわかる感じになっています。けっこう、おもしろくて。
はあちゅうさんもシモダさんもそうだと思うんですけど、ネットで調べればけっこう自分がどんな人かというのがわかる、半分もうタレント、テレビにも出演されていますし、タレントのようなかたちになってきていると思うんですけれど。わりと僕のような一般的な社会人の人たちも、ネットで調べるとこの人がなにをしてきたかというのがわかるような感じになってきていて。
なんとなく、シモダさんが今おっしゃっていた縁故採用というのも、この人おもしろそうというのをネットで見つけて……。
シモダ:はい。
司会者:自分からコンタクトを取るんですよね。
シモダ:僕の場合、縁故採用が最強だと思っているのは、仕事してたら知り合いからFacebookメッセージとかで「誰々のこと、知ってる?」と来るんですよ。「ああ、知ってますよ」と返すと、「今、ちょうど面接中なんだけど、合格出すかどうかという部分でどう思う?」と言われて、「絶対いったほうがいいですよ」とか、「怪しいな~。それは辞めといたほうがいいですね」とか、やっぱり、それが1番信用できるデータだと思うんですよね。
結局、人の印象の評価がけっこう大事なところだと思うので、縁故採用がいいなと。やっぱり、僕がなにも知らないまま働くよりも、なにか一度小さい仕事でも一緒にやってから、「あ、これで大丈夫だな」と思ってから入れるのが、間違いはないかなと。失敗したくない病なんですよね。
司会者:なるほど。ありがとうございます。時間が迫ってきたので、次のお題にいかせていただきます。これもお三方に聞きたいんですけれど、お金はどれぐらい重要視されていますか? では、杉本さんから。
杉本:個人的にはやっぱり自分がやってきた仕事が、市場や同世代の人とか比べて、どれだけ誇れるものができているのか。自分に見合ったオファーをもらえるかどうかというのは、目利きができるつもりではいるので、それに応じたものが貰えているかどうかというのは考えたいと思っています。
あと参考までに、「一般的な仕事を決める時、やりがいとしてなにを求めているか?」みたいなことで、ちょうど去年アンケートを取ったんです。
そこで出てきたのが、1位が給与、2位がスキルマッチ・自分の持っているスキルが発揮できる役割、3位が仕事の役割という結果だったので、どちらかというと、お給料はやっぱりまだ優先順位で非常に高いんだなというところがありますね。
司会者:それは社会人全体の……?
杉本:社会人です。世界で2万人ぐらいにアンケートを取って、日本はそのうち800人ぐらいの対象だったんですけれど、今の順位は日本の順位です。そういう情報を取って、「人を採用する時に、採用担当者のみなさんは、なにが響くかを把握した上でコミュニケーションを取らなきゃダメですよ」みたいな。そんな話のためもあって調査したんですが……。
司会者:なるほど。そうなんですね。
シモダ:勉強なります。金か……。
(会場笑)
杉本:一方で、同じ調査のなかであったのが、「現状の仕事に満足しているか?」という質問に「非常に不満」というのが、世界の平均は4パーセントのなかで日本が7パーセントで、世界で1番「非常に不満」と答えた人が多かった。
それにも関わらず、「現在、なにか新しい職探しとか、そういう活動をしているか?」というのが、世界平均が11パーセントで、日本が10パーセントでした。現状に不満なくせに、別にそれを改善するアクションを取ってないというのがありました。そこにいれば会社が解決してくれるんじゃないか、とか。終身雇用の話じゃないですけど、そんなことがもしかしたら残っているのかなという感じはありますね。
司会者:なるほど、そうなんですね。
シモダ:受け身なんですね。
杉本:そのレポートをリリースした時に、取り上げてもらったコピーとしては、「日本人は草食系」みたいなタイトルでした。「キャリア変えずに草食系化」みたいな、取り上げ方をしていただいて……。
司会者:不満ながら動かない、なるほど。はあちゅうさんは、1度目の転職と独立される時にお金のことはどれぐらいケアされてました?
はあちゅう:ある程度はケアしてましたけど、ベンチャーに行くという時点でけっこうお金では換算できないものを得られるなというのを加味しての転職でしたね。ただ、やっぱりお金は絶対重要視しなきゃいけなくて。フリーランスになって思うんですけど、数字がすべてなんですよ。広告業界の人は「なんとなくいいものできたね」みたいな感じだったり、「クライアントの絆ができたからいいよね」みたいな、サークル病に陥りがちなんですけど……。
司会者:(笑)。
はあちゅう:それで「どれぐらい購入されたんですか?」というのには意外と無頓着だったり。私もコピーライター時代、自分の時給を知らなかったんですけど、1回先輩に見積もりを見せてもらって、「1ヶ月、私はこれぐらいもらっているんだ」というのを知ってから、背筋がピンとしたので。
広告の人ほど、お金にすごく執着はしたほうがいいと思いますね。自分の価値もそうですし、やっている仕事の価値をわからない人は、どこにいっても使えない人間になってしまう気がします。
司会者:はい、ありがとうございます。
(会場笑)
司会者:背筋がピンとしましたね(笑)。ちなみに広告会社、広告業界の方は何人ぐらいいらっしゃいます?
(会場挙手)
シモダ:ピリッとした方は何人ぐらいいます?
(会場挙手)
シモダ:2〜3人ぐらい……。
(会場笑)
司会者:シモダさんはバーグハンバーグをやられる時に、お金はどれくらいケアされてましたか?
シモダ:僕も考えましたよ。勢いでの起業はやばいなとずっと思っていたので。だから地力……、もちろん武器として持っていたのは、起業する前から自分でやっていたオモコロというメディア、これが1個。これのおかげで、いろんな人と出会えたり、いろんな作家さんと知り合えたり、自分もいろんなことができたというのもあったので。
ノウハウ的にはそっちが溜まっていたというのもあるんですけれど、とはいえ、やっぱりお金が絶対必要で、1人で起業するのも寂しかったので3人で起業したんです。でも、資本金はすべて僕が払ってたので、食べさせないといけない状態だったから、少なからず、半年ぐらいはみっちみちに詰めても回るような状態じゃないと、始めちゃダメだなとも思ってたんですね。
あと、やりたいことがはっきりしてたので、おふざけ専門の会社を作りたいという時に、いきなりそんなにブランドが浮上するものじゃないと思っていました。だからその時に、嫌な仕事とかやりたくもない仕事がいっぱいくると思ってたんです。お金がないと、それにすぐ頼っちゃうんですよね。とりあえず食い繋ぎたいから、そのループになって、自転車操業になっちゃうみたいなことがあるなと思ってたから。
最初の仕事は、やりたくない仕事を「ノー」と言えるようにするために、お金を持っておかなきゃいけないなと思って、わりとそういう部分でお金貯めていたのはあるかもしれないですね。
司会者:今でもけっこう断られることは?
シモダ:ガンガン断わりますね、今でも。
司会者:仕事は基本的に選んでできるように……。
シモダ:あとは、その一緒にやってくれるクライアントさんとかパートナーを組む方が、覚悟をちゃんと持っているかどうかですよ。ちゃんと覚悟を決めてもらっている人とじゃないと、仕事をやっててもおもしろくないので。じゃないと、「上の、そのまた上から言われたので、変わりました」とか。
僕らはどうしても表現して食ってるんで、そこで右左とウダウダして、自信がなくて怒る力もなくてという人と組んでも、クソみたいなポートフォリオができるだけなので。それはやりたくないなというのはあるので、今でもちゃんと覚悟を決めているかなという人を選んで、仕事をしなきゃなというのはありますね。
司会者:なるほど。ありがとうございます。
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