出馬に反対する家族との話し合い

司会者:では、ご質問どうぞ。

石田純一氏(以下、石田):よろしくお願いします。

記者1:ニコニコ動画のナナオと申します。

石田:あ、お世話になってます。

記者1:2点ありまして、まず、石田さんが野党統一候補になった場合、一部報道ではご家族の方は反対されている。

野党統一候補が石田さんということになれば、ご家族とはどういう話し合いで、ご家族の反対があっても出馬されるのか。それが第1点。

石田:反対があっても、それはもちろん話し合いたいと思います。最終結論としては、もちろん家族はすごく大事だし、責任もありますけれども、自分が今やるべきこととして、やりたいこととして、お話を受ける方向に進みます。

石田氏が考える、都知事選の争点

記者1:2点目です。昨日のぶら下がり(取材)で、石田さんが実際の選挙と争点がいつもずれているんじゃないかと。そういうふうに思っている都民は多いと思うんですけれども、今回の選挙、東京都知事選の争点はなんだとお考えですか?

石田:争点は、地方自治とはいえ、中央の政府が、今回の参議院選挙を見てもわかるように、例えば憲法改正とか、そういう話っていうのはまったく聞こえてきません。

年初には、みなさんもご存知だと思いますけれども、参議院選は憲法改正というものを争点にして戦うと総裁はおっしゃっておりましたけども。

実際に、例えば票とか、選挙のことを考えると、本当にこれからやるべきことっていうものを、あんまり出さないで、簡単に言うと争点をずらしたり、争点を隠すことで、そのあとに数さえ、多数決さえとれば、あとはババババってやっちゃう。そういうことをすごく感じたものですから。

今、僕らが市民目線で言えるのは、もうちょっと憲法改正とかそういうことを話し合ったほうがいいんじゃないのと。

もちろん集団的自衛権、あるいは中国の海洋進出とかいろんなことが考えられますけれども、そういうことも含めて、憲法のどういうところを変えていくのか。

どういう日本に変えていくのか、文言とか改正するべき点とか、そういうものがまったく論議が行われていないということがありますので、都知事選挙では、今一度そういうことも含めて。

それから、例えばですけれども、子育ての支援というのも今回ほとんどおざなりにされていたと思うんですけれども、一番近い都知事では、いくつか違う問題もあったとは思うんですけれども、そこは公約でおっしゃっていたところなのに進んでいない状況。

だから日本のなかでも、東京というのは出生率が一番低くて、実際、結婚したり子供を産んだりする歳が非常に高いんですよね。

ということは、結婚しにくい、子供も産みにくい、育てにくい。これでは子供たちが希望が持てない。

6人に1人が……痛ましいですよね、貧困のなかで暮らさなくちゃいけない。これはもちろん東京に限ったことではないですけれども、とくに東京は大都会で、世界に誇れる都市なのに、そこの充実、政治の充実というのがないので。

そこはぜひ、今回もちろん当選しなくても、あるいは出馬しなくても、それは改めて、引き続きと言いますか、子育て支援というものを一生懸命やっていきたいなと思っています。

野党各党への働きかけは?

記者2:毎日新聞のヤナギサワと申します。よろしくお願いします。

石田:よろしくお願いします。

記者2:野党各党には石田さんが統一候補になられるということは今の段階で直接言ってらっしゃるんでしょうか。

これから野党各党に直接言う機会があったら、どのタイミングで言われるのかも教えてください。

石田:今も政党からの働きかけはないです。それはもう本当に考えていただいて、選挙は勝つ負けるだけではないんですけども、ここは潮目的に非常に重要かなと僕個人が考えてると。

自分たちは東京生まれ東京育ち、すごく愛着もありますし、中学や高校も全部東京です。大学もそうです。

そのなかで、発言の自由とか、学ぶ自由とか、いろいろあったんですね。もっと、政党もそうですけど多様性があったと。

それが今だいぶ、石原都政ぐらいから、教育に関する締め付けが非常に厳しくなってる感じがしますね。

ちょっと言い方が乱暴かもわからないですけれども、「押しつけ」と言いますか、もうほんとに一色という感じはすごく危惧しております。

う~ん……なんでしたっけ? すみません。

記者2:政党の……。

石田:あ、政党。

(会場笑)

政党の働きかけは今までまだありませんし、これを機会に、日にちはないですけれども、万が一、野党統一候補で決まるのであれば、そのほうがよろしいのではないかと。

これは勝つ負けるだけではない、もう1回言いますけれども、論議をしたり、そういうことも非常に重要なのかなと。

そして政治離れというか関心のない人たち、選挙行ってもビラも見ない。みなさんお考えいろいろあるんでしょうけれども、そういう情勢というか、状況というのをもうちょっとみんなで考えていこうよ」っていうふうに思いました。

記者2:ご自身から政党へのコンタクトはとられるんでしょうか?

石田:それはもちろんするつもりですけれども、今の状況を見ていると、どうなんでしょうか。

……させていただきます。

(会場笑)

靴下を履かない主義は貫きとおす?

記者3:日刊スポーツのナカノです。

石田:よろしくお願いします。

記者3:3点あります。1つ目は、子育てのことはけっこうなんですけども、都民は政治とカネの問題ですね。前都知事の問題でかなり不信感があると思います。その点についてお考えを1つ。

もう1つは現実的な芸能界の問題について。CM契約ですとか、もろもろの抱えているお仕事も整理できなきゃいけない。それはどうなっているのか。

最後もう1つ、非常に瑣末なことで恐縮なんですが、靴下を履かないというスタンスは続けるのか。

石田:3番目ですけれど、靴下はこれは主義ではないので、別に履いてもいいとは思いますけれども、しばらくは続けますので。

2つ目のCMやなにかの契約については、いろいろ話をさせていただきまして、ご理解もいただいているところが多いです。

もちろん契約上の問題ですから、あまりここで公にすることはできないですけれども、なんらかのペナルティがでてくることもいっぱいあると思います。

その協議をずっとここ何日かしておりまして、解決するのかしないのかというところで言うと、ご理解をいただいているところが多いです。まだちょっとむずかしいですけれども。 一番最初のやつは……。

記者3:舛添知事の政治とカネの問題。

前都知事・舛添氏の政治とカネ問題について

石田:ああ、それはみなさんと同じ気持ちだと思います。例えば、政治家が、ちょっとそういう覚えがあるよということもあるでしょうし。結局リーダーとしての資質とか態度とかに問題があったのかなと考えておりますけれども。

でもやはり税金を……みなさんご存知のようにごまかすと言った部分も見受けられているのではないかなと。

使途不明と言ったような。なんらかの裏で取引があったのかもしれませんですけど、釈明と言うか、みなさんが腑に落ちない状況でそれで送り出したら、それでいいんじゃないかという日本の風潮もわかります。

でも、これからも追求していかなければいけないというよりも前に進むというか、これからのことを考えていくというのが得策というか。建設的に自分は考えていきたいなと思います。

記者3:公用車とか別の問題もありますよね。そのへんについては?

石田:そうですね。もちろん公用車というのは、これは普通の会社であればまだ自分の会社のものですけれども、公僕としての使い方としては問題があったのかなと思います。

参院選ではなく、都知事選を意識する理由

記者4:『週刊女性』のアラキドです。理子さんは政治家になることを反対されているとおっしゃられていましたけれども、今朝ここに来る前、奥様とはどんなお話をされたのでしょう?

あともう1点、我々の取材では、ある政党が石田さんに2月頃参院選のオファーをされていると思うんですけれども。そのときは、CM関係かなにかでお断りになったと聞いているんですが。

なぜ参院選には出られないで、今回の都知事選には出ることを決意されたのか?

石田:実際には、正式な打診ではなく、「我々の党をどう思いますか?」「どうしたらいいですか?」とか、そういう話のなかでした。

もちろん参院選とかそういうことについては考えてなく、都知事選についても考えてなかったのは事実です。

出馬の可能性は10パーセント以下

記者4:なぜ国政ではなくて、都知事選にというのは?

石田:これは市民連合のみなさまの働きかけで、やはり野党統一候補を出したいということなので、とにかく「この指止まれ」ということが今回できなかった場合にはかなり政権与党の力がより強くなって、戦争がどうのこうのというつもりはありませんが、言論やなにかの自粛とか、我々もメディアにいて感じることが多いんですけれども。

実際にデモに行ったりすると、非常に話しにくい、それから仕事もだいぶ減ったりもしております。

理子はそれを見て、「シフトして生活やっていけるの?」と。今は収入がまあまあ多いと、税金もたくさん払わせていただいているので、まずそこから心配なので「なんとかするよ」と。

でもこれも仮定の話で、野党統一候補に自分が選んでいただいたり、推薦していただいた時の話なんですけれども。

記者4:今日ここに来られているというのは立つ前提で来られているんですよね?

石田:でも、常識的に考えて、たぶん(可能性は)10パーセントくらいになるんじゃないですかね。それ以下ですかね。

でも今、ここで野党の共闘が終わってしまうと、政権がますます強大になってしまう感じがするんですよね。それを安定と取るか。

でも、みなさんも歴史をご覧にになっていろんなことがあったじゃないですか。80年前、90年前に。そういうふうにならなければいいなというだけです。

記者:じゃあ、理子さんとはどんなふうに。

石田:そうなんですよね。本当に、我々としては、「心配で不安で反対です」と言われました。

記者4:離婚危機では?

石田:それはないと思うんですけど。