お笑い芸人×大学教授が選挙について語る

たかまつなな(以下、たかまつ)氏:みなさま、ごきげんよう。

高橋亮平氏(以下、高橋):ごきげんよう。

たかまつ:大丈夫ですか。誰も返してくださらないですけど(笑)。そんなに私嫌われてますかね。

高橋:じゃなくて、上品じゃないんじゃないですかね、中央大学が。

たかまつ:あ、中央大学(笑)。

高橋:お嬢様がいない(笑)。

たかまつ:どうなんですか(笑)。中央大学、久々に来ました。受験したんですよ、実は。

高橋:本当ですか?

たかまつ:はい。で……。

高橋:どちらに行かれちゃったんでしたっけ?

たかまつ:慶応義塾大学。

高橋:あ~。完全アウェイになりました(笑)。

たかまつ:(笑)。よろしくお願いします。

高橋:よろしくお願いします。

たかまつ:本日は選挙について。私もいろんな高校に出張授業をやらせていただいてるんですけれども、「どうやって候補者を選べばいいのかわからない」という意見をものすごいいただくんですよ。

高橋:確かに。

たかまつ:なので、それを生配信しちゃおうということで、中央大学のキャンパスからお届けしております。よろしくお願いします。

高橋:よろしくお願いします。

たかまつ:中央大学の先生の……。

高橋:一応先生です。高橋です。よろしくお願いします。

たかまつ:芸人さんじゃないですね(笑)。

高橋:ないんですね(笑)。きっちり上から下まで先生って感じでね、やっていこうかと思ってます。

たかまつ:本日はよろしくお願いします。というわけで、私たちだけでやっても堅いだろうと(笑)。

高橋:そうですね。わかります。

たかまつ:と思って素敵なゲストの方をお招きしております。みなさま、どうぞ前のほうまでお願いします。

(会場拍手)

女子高生2人組がゲストに登場

よろしくお願いします。

鈴森彩氏(以下、鈴森):よろしくお願いします。

たかまつ:じゃあ、自己紹介していただいてよろしいでしょうか。

鈴森:反則実行委員会、赤担当のあやまるです。よろしくお願いします。

(会場拍手)

高橋:アウェイ感ある。

結城まお氏(以下、結城):反則実行委員会、紫担当の結城まおです。よろしくお願いします。

(会場拍手)

たかまつ:お2人は同じグループなんですか?

鈴森:はい。

結城:同じグループです。

たかまつ:「反則実行委員会」というのはなんなんですか?

結城:女子高生ユニットです。

たかまつ:現役の?

鈴森:はい。現役です。

高橋:すごいですね。JKですよ(笑)。

(一同笑)

たかまつ:鼻の下伸びてる(笑)。テンション上がってるこの人!

高橋:一番テンション上がってる。

(一同笑)

たかまつ:私と会った時、こんな感じじゃなかった(笑)。

高橋:やめてください。映さないで(笑)。

(一同笑)

今年18歳、初めての選挙権

たかまつ:ぜんぜん違いますけど(笑)。今、何年生なんですか?

鈴森:高校3年生です。

結城:2人とも3年生。

高松:18歳?

鈴森:はい。

たかまつ:じゃあ、まさに今年から(選挙権がある)。

高橋:そうですね。

鈴森:はい。

たかまつ:政治は興味あるんですか?

鈴森:政治はちょっと興味あります。

たかまつ:これ怪しいですよ。本当ですか?(笑)。

鈴森:本当に本当です。

たかまつ:ぜんぜん興味なさそうな顔してるけど(笑)。そうなんですね。どうなんですか、まおさん?

結城:政経を取ってます……ぐらい。

高橋:授業で?

たかまつ:それは関心があるにカウントしていいんですかね?(笑)。

結城:一応進路のために、なんです。

たかまつ:そうなんですね。

高橋:選んで、政経?

結城:そうです。選択科目を自分で選んで。

たかまつ:なんで歴史取らなかったんですか?

結城:覚えられないから。

(一同笑)

たかまつ:これ、どうやら怪しい(笑)。消去法で政経を選んで。

高橋:いい感じですね(笑)。

もう1人のゲスト、ゆーびーむ☆氏

たかまつ:というわけで。あれ、どうぞ。

ゆーびーむ☆氏(以下、ゆーびーむ☆):お願いします。マセキ芸能社から来ました。ゆーびーむ☆と申します。お願いします。

(会場拍手)

高橋:イエイ!

ゆーびーむ☆:私、芸人なんですけど。本当、昨日連絡来て(笑)。

(一同笑)

ゆーびーむ☆:なんか食事会みたいな感じで聞いてて。来たら、ガッツリなんか……。

高橋:勉強会みたい。

ゆーびーむ☆:勉強させられるみたいな感じで。騙されて来たんですよ。

たかまつ:いやいや(笑)。

高橋:来い来い詐欺ってやつですね。

ゆーびーむ☆:いや、恥さらしに来させられたんですよ、うち、たぶん。

(会場笑)

高橋:なるほど。芸人のなんか、イメージダウンですね。

ゆーびーむ☆:いや、そうですよ。うちもう本当わかんないので、恥さらしに来させられて。

たかまつ:政治興味あります?

ゆーびーむ☆:まったくないっすよ! やばいですよ!

(一同笑)

たかまつ:イメージどおりですね。

ゆーびーむ☆:いや、本当にないですよ。でも、今日、誰よりも一番頭よくなって帰るのが目標なので。

高橋:いいですね(笑)。

ゆーびーむ☆:ぶちぬいてやりますよ!

たかまつ:よろしくお願いします。

高橋:よろしくお願いします。

ゆーびーむ☆:よろしくお願いします!

(会場拍手)

会場にも18歳、19歳が多い

たかまつ:というわけで、準備させていただきたいと思いますけれども。今日は3部構成を予定しております。

まず、私がお話をさせていただきまして、政治について興味をもっていただきたいなということを考えております。

そのあと、高橋先生に、実際にどうやって候補者の方を選べばいいのか、なにで判断すればいいのかというのをお話していただきたいと思います。

そして最後に、どうやって候補者を選ぶのか、方法論について考えていきたいと思います。

その3部を予定しておりますので、ぜひ。(会場に向かって)みなさん、ちなみにおいくつぐらいの方が?

参加者1:18歳です。

たかまつ:ありがとうございます(笑)。18歳。じゃあ、中央大学の学生さん、どれぐらいいらっしゃいます? けっこういるかな?

(会場挙手)

高橋:少ないな。

たかまつ:ねえ。少ないですね、意外と。

高橋:アウェイですね。

たかまつ:選挙権、みなさん持ってますか? 持ってる方?

(会場挙手)

高橋:でも、選挙権持っている人が多いですね。

たかまつ:そうですね。持っている人が。18歳、19歳の人どれぐらいいます?

(会場挙手)

高橋:おお。

たかまつ:先生も手をあげて(笑)。

高橋:違う。俺、違う。

(会場笑)

たかまつ:わかりました。けっこう18歳、19歳の方がいらっしゃいますね。ありがとうございます。ちなみに「選挙行く」って人、どのぐらいいます? 「行こうかな」と思ってる人?

(会場挙手)

「まだ迷ってるよ」みたいな人います?

(会場挙手)

あ、まだ迷ってる人もけっこう。じゃあ、今日大事ですね。今日これで……。

高橋:大事ですね。行かなかったら、たかまつさんのせいですね(笑)。

(一同笑)

これまで20歳以上だった選挙権が18歳以上に

たかまつ:絶対に「選挙行こうかな」って思っていただけるようにがんばりたいと思います。というわけで、今年で18歳から全員使えるようになるものがあるんですけれども。これ、ゆーびーむ☆さん、なにかわかります?

ゆーびーむ☆:もうやだ。

(一同笑)

たかまつ:18歳から全員使えるようになるもの。すごい話題になってるんですけれども。

ゆーびーむ☆:お金?

(一同笑)

高橋:ああ~。でも、これ17歳でも使えますね。

ゆーびーむ☆:わかんない。もう本当、今、初めて聞きましたもん。本当初めて聞きました。

たかまつ:お2人、わかりますか?

鈴森:わかんない。

ゆーびーむ☆:ほら。わかんないですって。いや本当、中央大以下の人はわかんない、本当に。

高橋:もう中大、だいぶブランディングしてもらったり(笑)。

ゆーびーむ☆:いや、すごいですから、本当に。

たかまつ:今日のポスターとか見てないとかいうことですか?

ゆーびーむ☆:だからもらってないですもん。

(一同笑)

本当に扱いが……。もらってないですから。

たかまつ:今年の夏から全員使えるようになると思うんですけれども、18歳選挙権ということで。今まで何歳以上の人に投票権があったか、わかりますか?

ゆーびーむ☆:20歳です!

たかまつ:はい。正解。

(会場拍手)

そもそも民主主義ってなに?

高橋:拍手! 拍手!(笑)。

ゆーびーむ☆:それはわかりますよ!

たかまつ:本当に感動しちゃいました、今。

高橋:画面見てる100万人泣いてると思いますよ。

(一同笑)

ゆーびーむ☆:ふざけんなよ~なんなんだよ。これは余裕でした(笑)。

たかまつ:でも、急に「投票しろ」って言われても、困らないですか?  どうですか。わからないですよね。

そもそも民主主義ってなんだと思いますか? あやまるさん?

鈴森:民主主義? みんなで作ろう。

たかまつ:みんなで作ろう、国を。ゆーびーむ☆さんどうですか?

ゆーびーむ☆:なんかたぶん、民だから人民が有利な国。

高橋:ああ。

ゆーびーむ☆:だから歩合制みたいな。がんばったらがんばっただけ給料が入るみたいな。

高橋:なるほど。

たかまつ:難しいですね。じゃあ、実際なんのかということを考えてみたいと思います。ということで、3分で民主主義をまとめてみました。

物ごとを決める時にどうするか?

みなさんのおうちではどうやって物ごとを決めていらっしゃいますか? 例えば、今1個しか家族のなかでプリンがないです。このプリンを誰が食べるかどんな決め方があるでしょうか?

例えば、こんな決め方。殴り合い。

高橋:ああ、いいですね(笑)。

(一同笑)

たかまつ:いいですねって、先生が(笑)。

まあ、力によって決めている。あるいは「これは当然お父様が先でしょ」みたいな、掟によって決めている。さらには、このプリンは誰が食べるべきなのか話し合って投票して決めようという。数によって決めている家。

いろんな決め方がありますよね。では、いったい社会の物ごとはどうやって決めているでしょうか? 実はこれ家庭の物ごとの決め方ととてもよく似ています。例えば、こういう建物をどこに建てるか、どんな決め方があるでしょうか?

原始時代は、「俺はこの土地に住むんだ」という力によって決めていました。江戸時代は、例えば「そちにはこの土地を与えよう」というような掟によって決めていました。

じゃあ、今はどうやって決めているか? 今は公民館、公園をどこに建てるか、みんなで話し合って決めた場所に施設を立てています。数によって決めています。

このように、力によって決めるのを無政府状態、掟によって決めるのを独裁体制。そして話し合い、数によって決めているのを民主主義。今、日本は民主主義をとっていますよね。

でも、私いま「数で決める」と申し上げたんですけれども、多数決で本当に大丈夫なのかなって。それって少数派の意見が無視されることになっちゃいますよね。

でも、そんなこと実はないんですね。アメリカも民主主義ですけれども、同性愛者を認める法律が通りました。

カップルの数だけでいったら、男女のほうが多いじゃないですか。じゃあ、どうして同性愛者を認める法律が通ったのか? 実はこれ、鍵となったのが話し合いなんです。

「1億人で話し合えないから代表者を選ぶ」のが選挙

でも、日本の人口どれぐらいいます?

参加者2:3億人

たかまつ:ありがとうございます(笑)。会場から出てきました。

高橋:いい感じですね。

ゆーびーむ☆:私言ったんじゃないですよ。3億、違いますよね。知ってますよ。

たかまつ:ありがとうございます(笑)。ちなみにゆーびーむ☆さん、どのぐらいですか?

ゆーびーむ☆:ごめんなさい。本当わからないです。

(会場笑)

たかまつ:1億人ぐらいなんですけれども。1億人で話し合えないですよね。じゃあ、どうやって話し合うか? 代表者を選ぼう。これが選挙なんです。

だから、みんなで話し合えない。じゃあ、どうする。代表者選ぶ。誰かが適当にやってくれてるものじゃなくて、この人だったら任せてもいい。自分の代わりにやってくれる人というのが選挙なんですよ。

だから、誰が適当にやってくれてるというものじゃなくて、この人に任せてもいいというものがそもそも選挙なんです。

では、ここからは具体例を見ていきたいと思います。今、多くの国がリーダーを選挙で選ばれてるんですけれども。

まず、アメリカです。長らく黒人が差別されてきた国で、少数派であっても共感が広がればトップに立てる。アメリカ発の黒人の大統領オバマさんですね。これも民主主義なんです。

でも、いつもうまくいくとは限らないんです。ドイツの場合、ヒトラーはなにによって選ばれたでしょうか?

この間、中学校にこの授業をやりに行ったら、「ヒトラーはなにによって選ばれたと思いますか?」って聞いたら「じゃんけん」って言われて、すごいびっくりしたんですけれども(笑)。

なにによって選ばれたのか、見ていきたいと思います。ヒトラーはちなみに知ってますか?

鈴森:知らない。

たかまつ:知らない? 初めて? じゃあ、ちょっとご説明したいと思います。初めてということで。

民主主義は使い方次第で悪いリーダーを選んでしまうこともある

今から70年あまり前、ドイツの首相だったんですね。どういうことを言ったかというと、なんと「ユダヤ人を絶滅させる」って言ったんですね。

ここでユダヤ人を強制的に労働させて。逃げようとしたら家族皆殺しにして。ひどいですよね。これ(スライド)なにかわかりますか?

ゆーびーむ☆:葉っぱ。

たかまつ:(笑)。ちょっと見づらいかな。

参加者2:あ、わかった。ヒトラー。

(一同笑)

たかまつ:ヒトラーじゃない(笑)。これ靴なんですけれども。靴がたくさん並べられてるんですけれども。

参加者2:あー、靴だ。

たかまつ:はい。わかりますよね。これ、誰の靴なんですかね。

参加者2:ユダヤ人。

たかまつ:そうなんですけれども。ここで働けないと選別された女性とか子供は、部屋の中に閉じ込められて、毒ガス入れられて、亡くなってしまったんですけれども。そういう方々です。しかも、これはほんの一部に過ぎないです。ひどいですよね。

こんなヒトラーはなにによって選ばれたのか。実はこれ選挙に勝って権力を握ったんです。 選挙で選ばれてるんです。これも民主主義なんです。

だから、民主主義って、私たちの使い方次第でとんでもないリーダーをみんなで選んでしまうこともあれば、少数派だって選ばれるかもしれない。本当に私たちの使い方次第にかかってるんです。

じゃあ、とっても大事な代表者選び、誰が選ぶのか? 今までは投票する権利は20歳以上でした。それがこの夏から18歳以上になります。これが18歳選挙権。

みなさんはこの話し合いにぜひ私は参加していただきたいと思いまして、いろんなところでこの授業をやらせていただいてます。どうですか、わかりました?

ゆーびーむ☆:やばいです。

たかまつ:やばい?

ゆーびーむ☆:やばいです。頭よくなってきました(笑)。

たかまつ:ありがとうございます(笑)。

ゆーびーむ☆:すごいいい感じです、今のところ。

たかまつ:ありがとうございます。

ゆーびーむ☆:順調です。

選挙に行かないと損をする?

たかまつ:民主主義というもの、まず選挙というものがなんなのかということについて考えましたが、次は「選挙に行かないと損をするのか?」ということを考えてみたいと思います。

じゃあ、今はどうなっているのか。個人が国に対して、例えばお買い物したら消費税払ってますよね。払うという行為をしていれば、一方で国からもらうという行為をしてますよね。

いろいろもらうってものあるんですけれども。例えば年金とか将来もらうというふうに言われてますけれども。じゃあ、国に払う額ともらう額どっちが多いと思いますか?

結城:払う額。

たかまつ:払う額。そうですよね。

鈴森:払う分。

ゆーびーむ☆:払う分、絶対に。

たかまつ:じゃあ考えてみたいと思います。こちら、こういう計算をした人がいます。「1人の人が一生のうちで国払う額ともらう額、どっちが多いのか?」ということを計算しました。

60歳以上の人、まず、どうだと思いますか? どのくらいか? でも、払う額のほうが多いということで、どのぐらい多いか。

みなさんにも聞いてみましょうか? 損するか得するか。つまり損する方は払いすぎる。得するのほうはもらう額のほうが多い。どっちか手をあげて。みなさんもよろしければ、手をあげてください。

60歳以上の人は得をしている。もらう額のほうが多いと思う人?

(会場挙手)

なるほど。ありがとうございます。ちなみにいくらぐらいだと思いますか?

参加者3:感覚でいいですか?

たかまつ:何万円ぐらい?

参加者3:4,000万円ぐらい。

ゆーびーむ☆:え~、すごい! わかんないし。

たかまつ:(笑)。どうですか? 逆に損すると思う人?

(会場挙手)

ゆーびーむ☆さん、いくらぐらい?

ゆーびーむ☆:損でいったら、1,000万円ぐらい。

20歳以下は8,000万円も損をする

たかまつ:じゃあ、どうなんでしょうか? 60歳以上の人はこちらです。

高橋:ジャジャジャジャン!

(スライドに「4,000万円得」と表示される)

ゆーびーむ☆:マジ!? すごい。

(会場拍手)

高橋:正解です。すごいですね。

ゆーびーむ☆:マジですか。すごーい。

たかまつ:さすが中央大学。

ゆーびーむ☆:ちょっとお兄さん、すごいな。

たかまつ:20歳未満の人どうだと思いますか? あやまるさんとか、みなさん、お2人ともそうですよね。まおさん。どうなのか。20歳未満の人、じゃあ得すると思う人?

(ゆーびーむ☆氏挙手)

たかまつ:大丈夫ですよ。どのぐらい得だと思いますか?

ゆーびーむ☆:20歳のほうがなんかなんやかんやで得すると思う。いろいろちょっと援助してもらえそう。赤ちゃん援助みたいなのあるから。

たかまつ:じゃあ、4,000万円より多いんじゃないかって?

ゆーびーむ☆:ちょっと多いな。50万円。

(一同笑)

ゆーびーむ☆:ごめんなさい。びびりました。

たかまつ:じゃあ、損すると思う人?

(会場挙手)

たかまつ:どうですか。じゃあ、まおさん、どのぐらい損すると?

結城:どのぐらいだろう?  500万円ぐらい。

たかまつ:じゃあ、どのぐらいなのか見ていきたいと思います。こちらです。マイナス8,000万円。

結城:え~。

ゆーびーむ☆:うわぁ、倍以上。

たかまつ:そうなんですよ。すごい驚かれて(笑)。

若い人が選挙に行かないと高齢者向けの政策が通りやすくなる

どうですか、みなさん、おじいちゃんおばあちゃんは4,000万円プラスしてるんですけど、みなさんは8,000万円損するって言われてるんですよ。

鈴森:ショックです。

結城:やだぁ。

たかまつ:そうですよね(笑)。1億2,000万円も違うんですけれども。

これ、いろいろ原因はあるんですけれども、たくさんの高齢者の人を少数の若い人たちで支えなきゃいけない。少子化だからこういうふうになってると言われてるんですけれども。

これからも若い人が選挙に行かないと、もっと高齢者向けの政策が通りやすくなるんじゃないかと言われています。

例えば、私が芸人としていろんなところでやらせていただくんですね。例えば、浅草の寄席とかで、落語家さんと一緒にネタやったりするんですよ。

そしたら、お客さんはおじいちゃんおばあちゃんが多いです。で、そういうところで歴史のネタをやるんですね、歴史好きな方が多いので。そしたらけっこうウケるんですけども。

じゃあ、学園祭とか高校生とかに呼んでいただくんですけれども、そういうときは歴史のネタってウケないんですよ。きっとわかんないですよね?(笑)。

鈴森・結城:うんうんうん(笑)。

たかまつ:じゃあどうしようかなって、お嬢様言葉というお嬢様学校出身のネタをやるんですけれども。みなさん学生さんなのですごい笑ってくださるんです。

そうやって場所によってウケるネタを変えるんですね。その人の客層を見て。でも、それって芸人だけじゃないですよね。

政治家の人だって、「どの人が投票しに来てるんだろう?」「あ、こういう人か。高齢者の人が多いんだったら高齢者の方にウケるネタを提示しよう」。若い人多いんだったら、「若い人にウケるネタを提示しよう」。そうやって政策を変えていってるんです。

だから、みなさんがお2人が選挙に行ったら、お2人にウケる政策が通るかもしれないし、若い人がものすごい選挙に行ったら、きっと若い人を無視できない状況になると思うんですよね。

だから、選挙に行くっていうことは、その「行く」という行動だけでもものすごい大事なことなので。ぜひ行っていただきたいと思ってます。

こういうことをなんていうか、聞いたことあるかもしれませんが、「シルバー民主主義」なんていうふうに。初めて聞いたみたいな(笑)。