片足立ちで素早い動き出しが可能に?

ハンク・グリーン氏:今日は、なぜフラミンゴは片足で立つのかを取り上げましょう。

動物の習性だとか、ダチョウが砂に頭を突っ込むといった単なる迷信のようなものなのでしょうか。

ほかの鳥も時々は片足で立つこともありますが、フラミンゴが長時間行うのにはある理由があると長年の研究から明らかになっています。

たくさんの説があるのですが、その1つは「ただ片足を休めている」というものです。

そのおかげで、柔軟な状態を保ち、天敵に襲われそうなときも素早く逃げることができるのです。

一方で2009年、フィラデルフィア動物園で飼育されているフラミンゴを調べたところ、片足で立っているフラミンゴが動き出す時間は、2本足で立っている時よりも遅かったようです。

そのため研究者たちはさらなる手がかりを見つけようとしています。

ポケットに手を突っ込むのと同じ?

ほかにわかっていることは、オスもメスも、片足立ちかそうでないかによって相手を選り好みする姿は見られなかったということ。

しかしフラミンゴが片足で立つのは、地上にいるときより水中に時のほうが多いこともわかっています。さらに暖かい日より、寒い日のほうが多いのです。

そのため、今有力な説は、「フラミンゴは片足立ちすることで体温を調節している」というものです。

南国のような気候の野生のフラミンゴであっても、水中は空気以上に体温を奪います。そのため、水中に沈んでいる体の表面積を減らすことで、体温やエネルギーを守るのです。

片足を羽毛に覆われた体の中に押しこむことで、温かくして、少しでも快適にしようとしてるのでしょう。

ポケットに手を突っ込むようなものですかね。なんともかわいいしぐさです。