「クチコミ総選挙」が新イベント開催

木村芳久氏(以下、木村):株式会社サウスポーと申します。よろしくお願いします。

今、ご紹介にもありましたけれど、我々は「クチコミ総選挙」というイベントをやっているんですけれど、今日は「VSクレーム総選挙」ということでお話したいと思います。

クチコミ総選挙というのは商品を表彰するようなイベントなんですけども、その表彰されたイベントが「ほんとにいいの?」というところを、ざっくばらんにどんどんクレームを言ってくれと。そして、もっとどんどんいい商品をご紹介できるようにうちもがんばります、という1つのチャレンジになります。

今度、新宿2丁目でおネエさまがたにいろいろご意見をいただきながら、我々でもっとよくしていこうということで2丁目総選挙というものを企画しております。クチコミと言うといろいろあるんですけれど、我々がこだわっているのはガチンコで本当にいい商品を紹介したいということです。

サービス内にて、10代から60代の一般女性636人を対象に「商品PRに関する意識調査」を行いました。そこで「意見を裏表なく言ってくれそうな職業」を質問したところ、「2丁目のオネエさん」という回答が、全体の約70パーセントを占める結果になりました。

今回は、裏表なく意見をくれそうな「2丁目のオネエ」に、クチコミで評価の高い商品に対してざっくばらんにクレームを言ってもらおうという企画です。

参加の仕方は4パターン

参加の仕方としては4つあります。

まずは、商品がないとお話にならないところもありますから、我こそはという自信があるメーカーさんから商品をご提供いただいて。その提供していただいた商品を、我々15,000名くらい審査ができるような一般の方々を持っておりますので、その方に審査していただいた声を数値化して、集計して、偏差値出して。

だいたい偏差値60以上を超えたものを表彰しているというかたちです。

そして、それをいいものがほしいという消費者の方に買っていただいたり。あとは、我々がやっていることが本当にいい商品を生むことになるのか、本当に健全に運営がされているのかというところをしっかりチェックしていただくための「選挙管理委員会」というものを第三者委員会として設置してやらせていただいています。

表彰のかたちも大きく2つあります。

一般の方が使ってみて「良かった」「悪かった」。もう少し細かくはやっているんですけども、そのなかで偏差値がよかったものを表彰する。これが通常のアワードになりまして。

このアワードを獲得した商品が集まって年末とかに、頂上傑選という名前でやっております。ここは一般の方だけではなくて、専門家の方とかモデルさんとか、そういう方々もお呼びして、よりいい商品を決めていこうという大きく2つ表彰タイプがあります。

もともとは米屋だった会社がなぜ?

我々サウスポーが、なぜこんなことをしているのかというところを少しお話させていただきたいと思います。実は我々、ちょうど10周年を迎えるんですけどもはじめはお米屋さんをやっていた会社になります。

秋田にすごくおいしいお米があったので「これは、インターネットで出したら勝手に売れちゃうんじゃないか」と思って勝手に売り出したんですけれど、結論は隣に在庫が写ってるんですけども、まったく売れなくて。

「なんでだろ? なんでだろう?」といろいろやっていたんですけども、やはり自分たちがいくら「これは、おいしいんです」とか「奥羽山脈からすごく清らかな水が」とか言っても、誰もピンときてくれない。「どうしてかな?」となった時に、やはり第三者の方が「あそこのおいしかったよ」と言うと、買ってくれるんですね。

クチコミの力を知った原体験

電話帳を引っ張ってきまして、銀座とか築地の料亭さんに電話帳の上から電話しまして「ちょっと、うちのお米を食べてくれませんか?」みたいなかたちで、2ヶ月くらいかけてお声がけをさせていただいて。みなさんの食べた感想とかを、うちのお米の販売ページに板前さんの写真とズラッと並べただけで急に売れるようになったんですね。

「あ、やっぱりクチコミってパワーがある」「第三者のおすすめってすごく効果があるな」ということがわかりまして。「商品には自信があるんだけど、そのよさが伝わらないんだよね」とか、「宣伝が上手じゃないんだよね」というメーカーさんとか、同じような思いをしてる会社さんがあるんじゃないかということで信頼できる、信憑性のあるクチコミを目指してやっていこうと。

おかげさまで、実際に「これは!」と自信を持って送り出せる商品が100種類くらい受賞されておりまして、受賞する商品も集まってきたのでここで満を持して、「クチコミ総選挙VSクレーム総選挙」ということで。

我々が「これは!」と思う商品をぜひ見ていただきたいというところも踏まえまして、2丁目の率直にご意見いただけるような方々にぜひどんどんと「本当にいいのか?」というところをぶつけていただければという思いで、これを行いたいと考えております。

情報の信憑性を上げていきたい

質問者:これまで、どのような活動を?

木村:今まではどちらかというと「表彰します」という感じでメーカーさんにお声がけさせていただいて、「チャレンジしたい」というメーカーさんが何百と集まってきてくれたので、そこでうちの会員、審査員の人たちに実際に使ってもらって、アンケート形式で点数をつけてもらってよかった物だけ表彰するというかたちです。それが今、100商品くらいに。

質問者:受賞商品は、どのように公開する?

木村:クチコミ総選挙で検索していただくと、受賞カタログというページがあるんですけども、まだ少し至らない部分もあるので、ご容赦いただきたいところもあるんですけども。これからビチッと固めていきます。そこに今、全部の商品を紹介させていただいております。

その商品が、例えば「うるおい部門」とかいろんなかたちで表彰されてるんですけど、「うるおい部門って書いてあるのに、これ本当に潤おうの?」とか、「潤うつもりで買ったんだけど、潤わないじゃん」ということをなくしていきたいという思いがあります。それを我々もどう情報として得て、改善していばいいかということの取り組みの1つとして、このクレーム総選挙みたいなアイデアが出てきたんです。今はアイデアレベルなので、ぜひ「こんなのがいいんじゃない」みたいなこともいただければと思っています。

自信のある商品を売り込んでいくビジネスモデル

質問者:誰が審査してる?

木村:モニターと呼ばれる人がだいたい今15,000人くらいいて、そのなかでも比較的普段から投稿してる方だったり、しっかりアンケートに答えてくれる方を選別して今はやっているかたちです。

質問者:どうやって収益を得ている?

木村:メーカーさんにエントリ―していただく時に、わずかばかりではあるんですけども、エントリー費用というのをいただいています。ただ、それだけで収益が上がるかというと難しいので。どちらかというと、受賞したあとのご紹介を我々、力入れていきたいと思っています。

バラエティストアさんと組んだりとかして、受賞した商品を我々が売り込んでいく活動をどんどんやっています。そこの部分で活動費をいただいたり、売れた時にお手数料をいただいたり、そういうところで収益を上げたいと考えています。

「なんでもかんでも売りますよ」というよりは、うちのなかで優秀だと認められた商品を「私たちも誇りを持ってしっかり売っていきますよ」という体制で収益を上げられるのが一番いいな、と思っています。

クチコミサイトとの差別化は?

質問者:競合サービスとの差別化は?

木村:あまり詳しくはお話ししなかったんですが、クチコミサイトが一時期、ステマじゃないんですけども、(信憑性が下がってしまった)一番の問題は。例えば、ここにパソコンがあれば、すぐサイトに会員登録をして、使ったことのないクリームのクチコミを書こうと思えば書けてしまう仕組みになっていることだと思うんです。

うちの場合は、第2広報室というところの会員になって、その商品が登録してある住所に届かないと絶対に投稿できない。もしくは、クチコミできない、投票できない、という仕組みで全部やっているんです。

ですので、まずそこで最低限、実際に使った人のクチコミで評価されていると担保できるのかなというところがあります。

たぶん、○○さん(某クチコミサイト)とか○○さん(某クチコミサイト)とかが、今さらそこを全部クローズドにしてとなるとなかなか難しいところがあると思うので、数で勝負というよりは、質で勝負と考えてやっています。

そういう主流になっているクチコミサイトを潰して「うちが上にいくぞ」というよりは、いい意味でのセカンドオピニオンじゃないですけれど、そういう立ち位置に我々としてはなれるのかなという思いがありまして、いい意味でうまく共存していければいいかなと思っています。

メインの取り扱い商品は化粧品

質問者:取り扱っている商品は?

木村:今はほとんど化粧品ですね。

質問者:それで2丁目の?

木村:はい、そうです。美にうるさいとか、けっこうモノをハッキリ言える方って誰かなって思った時に、「2丁目じゃないかな」というのがアイデアとして出ました。

質問者:一般女性ユーザーは納得するのか?

木村:さっきもお話しさせていただいたんですが、最近クチコミというとあんまりイメージがよくない部分がありますよね。我々としては、やはり信憑性の部分を強化していきたい。今回はどちらかというと、販促のための企画というよりは、我々の企画を強化するための企画になっています。

2丁目の人が「コレ、いいわ」と言ったから、売れるということを今回は目指してるわけではないですね。あくまで我々の取り組みの一環みたいなところです。

お店を借りてイベントを開催

質問者:イベントの内容は?

木村:二丁目のお店の方にお願いしようかなと思っております。営業時間外になると思うんですけど、お店を借りて。そこで、ソファとテーブルでお店のお姉さんたちとやるかたちにしようかなと思っています。

イメージとしては、その場で商品を使っていただくかたちがいいかなと思っています。

ありがとうございました。またよろしくお願いします。