「迷ったら一番いい会社に行きなさい」将来の目線を上げるインターンの鉄則

グローバルで活躍する起業家に学ぶ #5/6

IVS SEEDS 2015 Winter
に開催

2015年12月10日、IVS SEEDS 2015 Winterが開催されました。Session2「グローバルに活躍する起業家に学ぶ」には、モデレーターを務める琴坂将広氏、エウレカ・赤坂優氏、コロプラ・千葉功太郎氏、メルカリ・小泉文明氏の4名が登壇。本パートでは、海外と比較した日本人の強みや、国内・海外でインターンをするときの会社選びの鉄則について語りました。

日本人の強みは「改善力」と「豊かな環境」

小泉文明氏(以下、小泉):うちの宣伝っぽいですけど、僕らみたいな3社はけっこうインターンを受け入れてるので。

成長してる企業やグローバルでやっている会社にインターンでちょっと入ってみて、そこでなんとなく感覚をつかむというのも、ありかなと思いますね。僕はなんで大学時代にインターンを利用しなかったのかなと。いまだに謎ですけど。

千葉功太郎氏(以下、千葉):なかったんじゃないんですか?

小泉:なかったのかな? 呑んでただけかな(笑)。

赤坂優氏(以下、赤坂):インターンすべきですよね。

琴坂将広氏(以下、琴坂):今インターンしてる人、したことある人どれぐらいいますか?

(会場挙手)

琴坂:うわ、すごい。

赤坂:やっぱりアレですか、最近はみんなインターンしなくちゃという感じですか? どういう感覚なんですか?

参加者1:それは学びたいときに……。旅行業界に興味があるので、とりあえずその業界に飛び込んで学んでみたいという感情です。

小泉:今なにかこの3人に聞きたいことあります?

参加者1:グローバルで活躍するという意味で、すごく興味があるんですけど、先ほどもおっしゃっていた、日本人の強みというのは何があるかすごく気になります。突出して「日本人はやっぱりすごいんだ」というのがあったら、教えていただきたいです。

千葉:さっき出てた、改善力ですよね。小さくて地道な改善力。これは日本人が圧倒的に得意ですね。

赤坂:それと、1億2000万人いるマーケットに生まれたこと。あとは豊かな、幸せな、のほほんとした戦後最大のモラトリアムみたいなのが今。みなさん今、暇人ですよ。僕も含めて、本当にそうだと思ってるんで。僕は「こんなに暇なんだから、何かやろうよ」と思いますけどね。

琴坂:実は私もけっこう海外で仕事してきた人間なんですけど。自分の経験上、日本人としての強みなんてないんですよ。ゼロ。たぶん、「自分自身の強みはなにか?」だけだと思うんですよね。

だから、日本人だからといって得をするなんてほとんどありえない。日本人だからといって、トヨタの改善ができるわけではないし。もちろん、自分が改善のエキスパートだったら強みになりますが、それは日本の強みではなく、自分の強みですよね……。つまり、個人的には日本人だからといってすごいことはないと思います。

フィンランドのスタートアップ熱

赤坂:たぶん日本人だから、海外の人だからというよりも。(それを)言ったら、この国に生まれていること自体が、まず1つのチャンスだったりすると思うので。それを生かすべきなんじゃないかなと。

それこそ、韓国マーケットで韓国人として生まれた場合、韓国マーケットでは成功してもミドルレイヤーの成功しかできないから、韓国のスタートアップの人たちは最初から英語で資料を作って、最初からグローバルに行ってるんですよ。

なので、日本人よりも圧倒的に世界で勝つための準備をしながら育っているわけじゃないですか。だからSamsungがあって、LGがあって、日本でKARAだったり少女時代が流行ってる。もっと戻ると『冬ソナ(冬のソナタ)』が流行っている。僕はあれも全部国家も含めての戦略だと思っています。

最初から越境していくということを視野に入れることは、今後は日本人としてもなきゃいけないと思います。(グローバルで戦う前の)ウォーミングアップを、この国でやればいいのかなという。

千葉:先月、僕フィンランドに行ってきたんですよ。SLUSH(スラッシュ)というイベントがあって。フィンランドが本国なんですけど、行ってきました。世界から2万人が参加してきたんですけど。僕はフィンランドに初めて行ってきたんですけど、国全体で人口600万人しかいないんですね。

琴坂:横浜市よりちょっと多いかどうかぐらいですよ。

千葉:そうですね。首都のヘルシンキは人口50〜60万人ぐらいいて、そこにゲームのスタートアップベンチャーが280社いるんですね。

琴坂・赤坂:すごい(笑)。

千葉:(日本も)多いと思ったけど、「東京に何社あったっけ?」みたいな。そのなかにSupercellという、もう世界最大の売上を誇る最高にでかいベンチャーがいて、ちょっと前にあったAngry Birdsという会社もフィンランドなんですね。

本当にあんなに人口少ないのに、あれだけのゲームがあるのは……さっきの韓国と一緒で国策なんですよ。ICT産業。NOKIAがフィンランドで。ICTの次の、国の産業がゲームだったりするんですね。だから、少ない人口にゲーミングビジネスを徹底的に、ノウハウを(生かしてやっている)。

赤坂:やっぱり国がすごいですよ。

琴坂:よくあるのが、基本的に(聴衆は)大学生なので、「じゃあ、フィンランド行って、そこでやったほうがいいんじゃないか?」とか、「シリコンバレーで修行したほうがいいんじゃないか?」とか。そういうオプションは、赤坂さんはどう思われます? 日本でインターンするのももちろんありますけど、とりあえず休学しちゃって……。

小泉:何もやらないよりはいいです。

千葉:いいと思う。Supercellで働いてる日本人の学生と会って。3ヶ月ぐらいずっとインターンで行ってて、すごく楽しそうでしたよ。

迷ったら一番いい会社に行きなさい

小泉:先月つくばでプログラミングのカンファレンスをやったんですよね。コンテストをやって、優勝商品がFacebookのUSの本社でインターン。宿代、医療費、食費、全部出す。給料もけっこう出すんですよ。でも、優勝した人が「行きたくない」と。なんでかというと「面倒くさい」だって。

琴坂:Facebookの本社でお金を出してくれて、宿もあげるけど、面倒くさい?

小泉:面倒くさいということで、それはちょっと残念だなと。なにか違う目的があるんだったらいいと思うんですけど。やっぱり1回見て、体験してみることで得られるものも多いので。「とりあえず起業してみよう!」じゃないですけど、行動をするにはやっぱり早いほうがいいなと思っているので。そういうチャンスは、積極的にモノにしていってほしいなと思いますけどね。

赤坂:僕はグローバルで、それこそメルカリさんの最初から(グローバルを視野に入れて)やってるみたいなものが、確実に次のトレンドになると思うので。というか、それをやらないとたぶん日本が沈没する気がしています。僕もやらなきゃいけないと思ってるんですけど。

それでいうと、このモラトリアムを捨てて海外に行って、そこでインターンするというのも、めちゃいいかなと(思います)。僕が今、学生だったら、フィンランドに行ってインターンできるんだったら、やるかもしれないですね。シリコンバレーで、Facebookで働けるんだったらマジでやりますね。なんなら、頑張って社員になろうとしますね。

小泉:アメリカで「バンテージ・ポイント」みたいな言葉があって。「見晴らしのいい場所」みたいな意味なんですけど。「迷ったら、一番見晴らしのいい場所、会社に行きなさい」という名言なんですね。今だったらそれがGoogleとかAppleとか、Facebookなんかもそうですね。

その時代その時代に優秀な人材が集まって、一番将来のことを考えて、未来を作ろうとしている人たちが集まってる(場所)。そこにまず自分が乗り込んで、自分の目線を上げてから自分のキャリアを考えられれば(いい)。迷いを払拭することが大事なので。迷ったときに、一番いい会社に行くというのは、鉄則だと思いますよね。

琴坂:まず行動をするし、行動をしたときには、一番見晴らしがいいところに行くし。

小泉:これはもう鉄則みたいな感じになってますね。

赤坂:ゲーム業界に行きたいなら、今コロプラに行ってインターンしたら、めっちゃいい景色が見られると思う。

千葉:見えますよ。『白猫』チームでインターンできたりしますからね。

琴坂:世界6位ですからね。世界市場の真ん中ですよ。

赤坂:C2Cとかサービスやるんだったら、メルカリに行って。その世界を見たら、「なるほどね」と思うはずなんですよね。

小泉:意外に「なるほどね」なんだよね。「そんなもんなんだー」みたいに。

野茂英雄や中田英寿の見た景色

赤坂:そう、「なるほどね」がすごい重要だと思ってて。これはふさわしいかわからないですけど、あんまり社畜にならないというのがけっこういいかなと思ってるんですよ。この2人(小泉氏・千葉氏)や僕のところに行ってみて、潜ってみて、何やってるんだろうというのを見て、「なるほどね」と言って帰ればいいかなと本当に思うので。

小泉:たぶん、野茂英雄もその感覚だと思ったんですよ。近鉄(バファローズ)を出て(ロサンゼルス・)ドジャースに行ったときに、日本中からバッシングというか。メディアと戦いながらも、行く前は不安だったと思うんですよね。でも、行って投げて、フォークボール投げたらめっちゃ三振取れるみたいな(笑)。

赤坂:絶対そう。「メジャー、なるほどね」みたいな(笑)。

小泉:「たいしたことねえな」みたいな(笑)。やっぱり経験しないとわからない。なんかすごい屈強なやつらがガンガンホームラン打つんじゃないかと思ったら、ガンガン空振りするみたいなのを見て。

日本人の投手も「野茂がいけるんだったら、俺らいけるな」みたいな感じだと。中田ヒデ(英寿)が(海外に)行って、やっぱり日本のサッカー選手も行ったし。

逆に向こう側も「おおっ、日本人やるじゃねえか!」みたいな。向こうも評価してくれるので、やっぱりそこはすごい大事かなと思います。

琴坂:そうですよね。あとは、フィンランドが全部すごいわけじゃないし、シリコンバレーが全部すごいわけじゃなくて。やっぱりその会社、その場所ですよね。日本にも最高の場所があるわけだし、こういった場所もありますし。シリコンバレーでも「これ、アホだろ」という会社はたくさんあるので。そこは選んでいくということなのかなと思ってるんですよね。

赤坂:ドアを開けてみないと、中に何があるかわからないので。1回開けてみて、違ったら閉めるという。もうそれでいいという。

小泉:学生だったら、トンズラして逃げちゃったほうがいいと思う。だいたい大丈夫だから。

赤坂:ただ一方で、長く続けて初めて見える景色もある。要は1日じゃ見えないことが世の中いっぱいあるわけですよ。なので、例えば1年くらいいてみて「なるほどね」という感じでいいと。

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