出会いを聞かれたらどうする?

あべこうじ氏(以下、あべ):みなさんの話聞いてると、初めて出会ったときから、なにかしらいいんだね。というのは、システム的にそれまでいろんな話をしてるってことでしょ? LINE使ったり、Facebookだとかで。だからお互いのことはなんとなくわかってるから、会ったときから自然とお話が進む、みたいな。そういうのがあるんですか? ナガシマさん。

ナガシマ氏(妻)(以下、ナガシマ):そうですね、お互いの共通点とかそういったところを一通り話してからなので。話すことないかなってくらいで、「じゃあちょっと会おうか」って。

あべ:やっぱりそこまで話してみないと、会うのはちょっと、逆に怖いもんね。

ナガシマ(妻):あんまり早すぎると、誰にでもそうやって、とりあえず会う人なのかなって思ってたかもしれないですけど。2週間くらいはずっと毎日やりとりがあってから、会ったので。

あべ:早くね? わかんないけど。

ナガシマ(妻):早い?(笑)。

あべ:1ヵ月とかじゃないもんね。1、2週間くらいのやりとりだったんだね。早くない?

ナガシマ(夫):言っても、そんなにしゃべることないですね。

あべ:そらそうか。お互いだって、プロフィールとかでわかってるってことですもんね。次が最後の質問かな。出会いのきっかけを聞かれたら?

ダレノガレ明美氏(以下、ダレノガレ):そっか、知りたいこれ。

あべ:結婚していろんな人に会ったとして、「出会いのきっかけはなに?」って言われて、どう言うのかってことか。なんか、「ナンパなんだよー」とか、ごまかすわけじゃないでしょ? どうですか、ナガシマさん。

ナガシマ(夫):僕は、親以外には言ってます。「Omiai」で会いましたよというのは。

あべ:ちゃんとネットの「Omiai」でって?

ナガシマ(夫):「Omiai」って言っても、伝わるときと伝わらないときがあって。出会い系のマッチングサービス使って会ったというふうには言ってます。

あべ:そうしたときの周りの反応って? 「えーなにそれ」みたいな、「チャラくない?」みたいな感じとかなるんですか?

ナガシマ(夫):いや、「私の周りにもけっこう、いるいる」みたいな感じで。

あべ:今はもう、ぜんぜん大丈夫なんだ。

ナガシマ(夫):そうですね。それを言ったことによって、実は私も使ってるんだよねとか。逆カミングアウト的なものを受けたりもします。

あべ:ちゃんとそれでカップルになって結婚まで成立したという人たちが、「僕らはこれで結婚したんだよ」って言えば言うほど、もうどんどん輪が広がっていくんだ。いいですね、じゃあちゃんと堂々と言うと。

出会いを話してもあまり驚かれない

ナガシマ(夫):そうですね。

あべ:なるほどね、奥さんもそうですか?

ナガシマ(妻):私は反対に、言えずにいるタイプで。付き合い始めって、友達とかに「彼氏ができたんだよ」って言うと、だいたい出会いのきっかけを聞かれるんです。

あべ:そりゃそうでしょう。何て言うの?

ナガシマ(妻):そこで「アプリなんだよ」って言うと、心配されちゃうかなという。「本当に大丈夫?」みたいに言われるんじゃないかな、というのでちょっと怖くなっちゃって。それで言わないまま、今に至るという感じです。言う機会がないまま、今に至るという。

あべ:でも、結婚したんだから言ってもいいんじゃない?

ナガシマ(妻):そうですね、何人かには「実は……」って言ったんですけど。

あべ:そしたらみんな、なんていう反応なんですか?

ナガシマ(妻):彼と同じような感じで、「けっこうやってる人多いよね」みたいな感じで。

あべ:じゃあ今は、ぜんぜんそれが悪い意味で、変な意味で捉えないんだ。

ナガシマ(妻):そうですね。「えー」みたいな反応をされるのかなって思ってたんですけど、ちょっと予想と違って。

あべ:じゃあもう、どんどんみんな普通になってきたんだね。そういうのがね。

ナガシマ(妻):そうなのかなって。

あべ:ちょっと前とはぜんぜん違いますね、なんかね。どうですか、イコウガさんのところもそうですか? 「出会いのきっかけは?」って聞かれたら。

イコウガ氏(妻)(以下、イコウガ):「出会いのきっかけは?」って聞かれたら、「マッチングサービスです」って答えてます。「Pairsです」って答えてます。

あべ:はー、「Pairsってなに?」って言われるよ。

イコウガ(妻):でもみなさん見てる。

あべ:知ってんだ、みんな「Pairs」。

イコウガ(妻):「あの、誰にもバレずに彼氏が見つかるやつね」みたいな。

(会場笑)

あべ:はー! そんなんなんだ!

結婚式でも「Pairs」の話をした

あべ:ぜんぜんわかんなかった。

イコウガ(妻):わりとこちらが話すと、「使ってるよ」って言ってくれる人もいますし。「今度会いに行くんだ」というのを教えてくれたり。ここどうしたらいいかなと聞かれたり(笑)。

あべ:じゃあ、普通の恋愛相談だ!

イコウガ(妻):そうですね、本当に普通に。

あべ:そっかそっか。例えば学生時代なんかね。「電車でよく見かけるあの人に声かけたいけど」とか、そういう思いがあったんだけど。今このアプリとかだったら、すぐそういうのも、「この人いいな」って思ったらすぐ声かけられるじゃないですか。

イコウガ(妻):そうですよね。

あべ:そこからが、お話をしたりだとか趣味が合ったりだとか。だから出会いは早いけど、今度育む時間は大切にするタイプというか。

イコウガ(妻):そうですよね。

あべ:そうですよね。学生の時だと、出会いが出会えないからずっとドキドキしてんのを、俺はすごく楽しんでたんですけど。今はどっちかというと、選んでから広げるほうが。

イコウガ(妻):付き合うまでが難しいなって言ってます。何人かと同時にやりとりをしていて、この人今度会うんだけどどうかなみたいな。

あべ:でも、それ選べるのってすごくないですか? みんなそうですもんね。旦那さんもそうですよね、何人か候補がいてってことですよね?

イコウガ(夫):そうですね。5~6人と会って、付き合うとかそういうのはぜんぜんなかったんですけど。素敵な人と出会ったんで。

あべ:それでもう、普通に言うわけですね? 出会いのきっかけを聞かれたら。

イコウガ(夫):そうですね。結婚式とかでも、もう大々的に「Pairs」さんの名前出して。

ダレノガレ:へーすごい。

あべ:「Pairs」さんからいくらか出たんですか?

(会場笑)

イコウガ(夫):僕もマッチングサービス作ってる立場というのもあったし、認めてほしかったというのもありましたね。

あべ:こうやって表で存分に言ってくれる人が増えれば増えるほど、それを認めてそれが当たり前の社会になってくるわけですね。

イコウガ(夫):そうなればいいなと思っています。

好みの相手を1億人のなかから選べる

ダレノガレ:マッチングサービスって、「こういう人がいい」みたいなのってあるんですか? 選べるようになってて?

イコウガ(夫):選べます。

ダレノガレ:この人が当てはまりました、みたいな。

イコウガ(夫):そうですね、年収だとかどういう顔がいいかとか。

ダレノガレ:塩顔、醤油顔とか。

イコウガ(夫):あ、それいいですね。

あべ:取り入れられるでしょ。プロデュースしちゃった。

ダレノガレ:プロデュースしちゃった。

イコウガ(夫):身長だったり。人それぞれこだわりポイントあると思うんですけど、そういうところで検索できたりするので。けっこう実際に近くにいる人と会うより、いい人と会えるんじゃないかなって、僕は感じてるんですね。

ダレノガレ:確かに。

あべ:本当にそうですね。幅広がったってことでしょ?

イコウガ(夫):そうですね、対象人数がもう1億人くらい。

あべ:そうですよね、日本全国ってことですもんね。これはすごいですね、世界ということもあるってことでしょ?

イコウガ(夫):そうですね、世界のそういうサービスもあるので。好きな人は、そういうところに登録するみたいなケースもあるかもしれない。

あべ:どうですかダレノガレさん。

ダレノガレ:いいねえ。

あべ:ダメ男じゃない人が絶対いるわけですからね。

ダレノガレ:183センチ以上。

あべ:年収は? どれくらい?

ダレノガレ:800万円以上。

あべ:けっこういくんだな。

(会場笑)

年収800万円ならガンガンいる

ダレノガレ:え!? 嘘!?

あべ:いや、けっこういくよね800万円。

イチムラ氏(夫)(以下、イチムラ):800万だったら「Pairs」ガンガンいますよ。

ダレノガレ:ガンガンいますか?

あべ:「Pairs」はガンガンいんの? なんだよそれ。(自分のプロフィールを)載せれないよ、なんだよ! 吉本!

(会場笑)

あべ:そういうのを検索していけば、ダレノガレさんもいい人が見つかるってことだ。

イコウガ(夫):そうですね。意外といるというのに、驚くかもしれないです。

ダレノガレ:でも、ダレノガレ明美を知らない人がいいです。

あべ:無理よ。それ言ったら無理。

ダレノガレ:だから海外なのかなって思って。

あべ:海外でも知ってるでしょ。

ダレノガレ:いや、知らないです。

あべ:調べるもん。

ダレノガレ:辛いなぁ……。

(会場笑)

あべ:無理じゃんもう。知ってても、ちゃんと愛してくれる人が絶対にいいじゃない。

ダレノガレ:そうですね。

あべ:テンション上がんない人がいい? 「ダレノガレと俺、付き合ってるんだぜ!」みたいな。そういうやつ一番嫌でしょ。

ダレノガレ:嫌だ! 超嫌だ! やばい(笑)。

イコウガ(夫):「Pairs」とかは、アプローチするときに、質問しないとアプローチできないという機能があるんですよ。例えば「ダレノガレ明美を知ってますか」という質問をして、「いいえ」って答える人じゃないと(アプローチできない)。フィルタリングをかけたりできるんですね。

ダレノガレ:そうなんだ!

あべ:嘘つくって。しゃべりたいって!

(会場笑)

ダレノガレ:だから、名前を変える。

あべ:そこは本人でいってほしいよね。

ダレノガレ:いや、殺到しちゃうよ(笑)。

(会場笑)

あべ:それでちょっとやってゼロだったら悲しいわ。

ダレノガレ:すごい、おもしろそう。

昔のお見合いが電子版で広がった

あべ:すごいですねえ。イチムラさんも「出会いのきっかけは?」って聞かれたら、それはもうはっきりと言う?

イチムラ(妻):そうですね、もちろんもう。「Pairs」だよって言って、みんなに広めてますね。彼氏いない友達には、絶対やったほうがいいよって。

あべ:へー! それでみんな、「やってみよう」ってなんの? 「こわーい」とか言う?

イチムラ(妻):最初は「えー」とか言われるんですけど、実際始めてくれた人も何人かいますね。

あべ:勧誘してんだ、「Pairs」に。どんどんその幸せの輪が広がって。それが一番いいね、みんなが幸せになっていくというね。そうですよね旦那さんも?

イチムラ(夫):そうですね、会社とかでは「Pairsの伝道師」というふうに言われていて。

(会場笑)

あべ:すごいなイチムラさんは。堂々としてるんだよ、さっきから。

イチムラ(夫):会社の後輩でも、(Pairsを)始めて付き合ったっていう人も3人くらいいるんで。だからかなり金落としてるはずなんです。もう1つは、さっきちょっとかぶっちゃったんですけど、結婚式でも言ってるんで。親とかにも、会社の人とかにも。

あべ:でも正直言って、例えばお見合いって上司の人からの紹介みたいなことでね。言ったら写真持って来るのと一緒ですもんね。昔のお見合いが、今は電子版でもうちょっと広がったよという。

イチムラ(夫):かたちが変わってるだけですね。

あべ:そうでしょ。このなかからお見合いしたい人選びなよって、1億人くらい載ってるわけでしょ。

イチムラ(夫):1億人いるのかどうかは、ちょっと怪しいですけど(笑)。

あべ:でもね、不特定多数の人がね。

イチムラ(夫):そうですね、数十万人数百万人はいるんじゃないかと。

あべ:そうやって、ちゃんと言うということですね。

ダレノガレ:そうですね。

あべ:いかがですかダレノガレさん。今いろいろお話聞きましたよ。

ダレノガレ:そうですね。でも、1回どんな人が当てはまるんだろうというところからやってみたいです。

あべ:実際いま、芸能人でいないですよ。そういうので出会って付き合って結婚したという人、多分いないと思います。芸人は、売れてないやつはやってますよ。

(会場笑)

ダレノガレ氏が使ったら日本が変わる

あべ:ガンガンいってると思いますよ、ガンガンいきます。どうですか、ちょっとお試し。

ダレノガレ:そうですね、ちょっと1回試してはみたいなとは思います。

あべ:これってどうなんですかね? ダレノガレさんが登録してたら。そういうサイトを運営してる方として。

イコウガ(夫):相当日本が変わると思います。

(会場笑)

あべ:日本が変わる!

イコウガ(夫):いや、本当に。みなさんが知ってるような方が使う時代になったという。

あべ:どうですか?

ダレノガレ:いいですねえ。

あべ:1回でもなんかでやられてませんでしたか? ダレノガレさん、そういうサイトの。

ダレノガレ:イベントでさせてもらったんですけど、結局やってなかったですね。

(会場笑)

あべ:でも、やり方はわかったんでしょ?

ダレノガレ:やり方はその場で教えてもらったんですけど、やってないです。「やります」って言って。

あべ:すっごい真面目な人。ちゃんと言う人。

ダレノガレ:(笑)。やっぱ、踏み込めないんですよね。

あべ:確かに、我々はね。

ダレノガレ:まだ出会いがどっかにあるんじゃないかって思っちゃってる自分がいるんだけど。

あべ:でも、それがまた1つの出会いですもんね。出会い方がどうあれってことですよ。その後にちゃんと愛を育むかどうかという話よ。

ダレノガレ:でも芸能界って、出会いなくないですか?

あべ:みなさんそう言いますよね。僕はたまたまお芝居が一緒で。

ダレノガレ:そう、お芝居の人とかはすごいいっぱいあるじゃないですか。長期間にわたってるから。

あべ:そうっすね。でも、そんなこともまれですよ。たまたまですよ。

ダレノガレ:確かに。バラエティって、お笑い芸人さんとしか会うことがないので。

あべ:そんなことないでしょ。そんなダメみたいな。

ダレノガレ:いやいやいや(笑)。

あべ:まあね、お笑い芸人さんね。意外とテンション低いですもんね。

(会場笑)

あべ:ダメですか? とにかく明るいですよ、うちは。芸人さんみんなね。

ダレノガレ:おもしろーい(笑)。

あべ:褒められました、ありがとうございます。

亭主関白な人が好き?

ダレノガレ:でも恋したいです。そろそろ。本当にずっとしてないので。

あべ:ちなみに、年収800万、身長183以上、ほかはなにかありますか? 条件。そういうのを言って終わりにしましょうかね。そろそろ終わりってことですもんね。

ダレノガレ:ほかは……。当てはまるかな、誰かいないかな、このなか(会場のなか)で。

あべ:なんでこのなかで探すんですか。そしたらいらないでしょ、そのサイトとか。

(会場笑)

あべ:優しい人?

ダレノガレ:優しくない人。

あべ:ええ!?

ダレノガレ:優しい人、私嫌なんですよ。

あべ:違うと思う! ねえ?

(会場笑)

ダレノガレ:なんで?(笑)

あべ:結局は優しい人だよね。優しくないってどういうこと? 冷たい人ってこと?

ダレノガレ:冷たい人がいい。

あべ:でも実は優しいんでしょ?

ダレノガレ:そう!

あべ:ほら。優しいんじゃん。

(会場笑)

ダレノガレ:根は優しいけど。

あべ:力持ち? わかんないけど。

ダレノガレ:根が腐ってない人がいい。ほら、根が腐ってると芽が出ないじゃない。

あべ:まあ、そらそうだね。いいこと言うね。

ダレノガレ:だから、根がすごい丈夫な人がいい。

あべ:根が丈夫で、とってもいい人。

ダレノガレ:だからよくないんだけど。

あべ:よくないってなに?

ダレノガレ:でも本当は、根はいいの。みんなの前ではけっこう私のことバーって言ってくるけど、2人になると「さっきはごめんね」みたいな。超いいね。

あべ:ぜんぜん共感してないんだけど。

(会場笑)

ダレノガレ:なんでなんで!?

あべ:そうなの?

ダレノガレ:亭主関白な人が好きです。

あべ:あー! ついて行きたいんだ!

ダレノガレ:私は4歩くらい下がってついて行きたいから、あんまり優しすぎると。

あべ:でも、亭主関白だけど4歩下がってついてきてたら、「隣並べよ」とかって言ってくるよ。

ダレノガレ:あー、もう萌えるね。

あべ:最高?

(会場笑)

あべ:すいません、こんなの朝までしゃべりそうです。

司会者:それではですね、盛り上がってるところ恐縮なんですけど、これで第3部は終了とさしていただきます。

あべ:早い!

司会者:本日のスペシャルゲストのあべこうじさんとダレノガレ明美さんと、3組のカップルのみなさんに、改めて大きな拍手を。

あべ:ありがとうございました!

(会場拍手)