2024.11.25
「能動的サイバー防御」時代の幕開け 重要インフラ企業が知るべき法的課題と脅威インテリジェンス活用戦略
ハーバード大学 卒業式 2014 マイケル・ブルームバーグ(全1記事)
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マイケル・ブルームバーグ氏:ケイティ、ありがとう。そしてファウスト学長、ハーバードの同級生のみんな、理事会の皆さん、全学部の関係者、卒業生、私をキャンパスに迎え入れてくれた学生の皆さん、ありがとう。
私はとても感激しているんだよ。ハーバードの363回目の卒業式で、優れた学生と卒業生の前でスピーチできるからという理由だけではなくて、オプラ・ウィンフリーが去年立っていた、まさにその場所に私がいることに対してもね。何てこった!
まずビジネスのもっとも重要な習慣から始めさせてもらうよ。2014年の卒業生に盛大な拍手を! 彼らはよくやったよ! とてもエキサイティングで、きっとこの数週間は疲れ切っていただろうね。
そしてご両親。最終試験については触れません。シニアオリンピックやラストチャンスダンスについて話す予定です。
キャンパスは1年中興奮に包まれていたよね。フットボールの試合では、イェールをハーバードが負かしたんだよね。男子野球のチームはNCAAトーナメントの第二ラウンドに行った。
それに男子スカッシュチームはナショナルチャンピオンシップで勝利したんだ。一体誰が、ハーバードをスポーツ競技に強い大学だなんて思っていただろう! 近い将来、君たちは運動プログラムに見合うための学力があるかどうかを聞かれるようになるだろうね。
私個人としてのハーバードとのつながりは1964年からなんだ。ボルチモアのジョンズ・ホプキンス大学を出て、ここのビジネススクールに入学したときからだよ。
君たちはきっとこう聞くだろうね。どうやってすばらしい知識を与えてくれるハーバード大学のビジネススクールに入って、つねにクラスの上位50パーセントにいることができたのかって。
わからないね。私以上に驚いているのは教授たちだったよ。とにかく、私はこの場所に戻ってこれた。私がここの学生だったときと比べても、ほとんど変わりがないね。
スクエアのすぐ近くにあって、私がかつて大好きだったサンドイッチ屋のエルシーは今ではブリトーのお店になっているし、美味しいビールとソーセージを出してくれたヴルストハウスはガストロパブになってるんだね。
それにホリオークセンターはスミスキャンパスセンターって名前になっている。あらゆるものに卒業生の名前が付けられていることが嫌じゃないかい? 今朝、川を渡ったところにあるハーバードビジネススクールのキャンパスのブルームバーグセンターに入って行った時にそんなことを思っていたんだよ。
でもハーバードには私が50年前に初めてキャンパスに足を踏み入れた時から変わらないものがあるんだよ。それはここがアメリカで一番最高の大学だってことさ。それに他のすばらしい大学と同様に、アメリカの民主主義の実験機関としての中心にいる。
そういう大学の目的は学問を前進させるだけではなく、この国の理想像を前進させることでもあるんだ。すばらしい大学とは、様々な背景や信条を持ち、疑問を追求する人々が勉強をしに来て、自分たちの考えを討論できる場所だ。
それも自由に、そしてオープンにね。今日は、他者の考えにどんなに賛成できなかったとしても、自由というものがすべての人間にとっていかに重要であるのかということについて話そうと思う。
他者の考えに寛容であること、自分の考えを自由に表現できること、それはすばらしい大学ではつねに共存すべき価値だ。私たちの民主主義社会の基本となる尊敬すべき信条を形成するものだよ。
けれど、その信条とは独裁者や暴徒、大群による専制傾向においては永遠に脆弱なものでもある。それから私たちはこういった傾向が、キャンパスにおいても社会においても非常に頻繁に出現するということも見てきた。
それからこれは悪いニュースだけれど、残念ながらハーバードも私の住むニューヨークもどちらもこういった現象をずっと目撃してきた。まず、ニューヨークにとって、何年か前にワールドトレードセンターから数ブロック手前でモスクを建設することを阻止しようとした人々がいたことを覚えているだろう?
それは感情的な問題だ。3分の2のアメリカ人がそこにモスクが建設されるのを嫌がっていることが投票によって明らかになった。この国でもっとも熱心に宗教の自由を守ろうとする団体であるとされている名誉毀損防止同盟でさえも、その建設計画に対しては反対を表明したんだ。
反対者たちは集会やデモを起こしていたよね。建設者たちは非難された。そしてニューヨークの市役所に対し建造をやめさせるように要求した。それが彼らにとっての正しいことだったんだ。そして私たちは彼らの主張を認めたんだ。でも彼らはそれ以上に間違いを犯すことはなかった。私たちは彼らの要求には屈しなかったんだよ。
政府が特定の宗教を選んで、その信者に対してだけ特定の地域に礼拝所を建設するのを邪魔するなんて、私たちのすばらしい国を生み出す人道と、そしてそれを支えてきた憲法による保護に反しているんだ。
私たちの50州は2つの価値の上に存在するんだ。自由と寛容だ。そしてそれが、2001年9月11日と2013年4月15日にこの国を襲撃したテロリストがもっとも脅威に感じていた価値でもあるんだよ。
彼らにとってこの国は神のいない国だ。でも実際には、アメリカ合衆国以上にすべての信条の核となる部分と、自由意志として人々に知られている価値観を守り続ける国はないんだ。
しかし、守り続けることは私たちがつねに警戒し続けることによって成り立っているんだ。私たちは教会と国家は分けられている原則は普遍であると考えたい。でも、そうだったことはないんだ。
それを厳しく守ることも、法の下に平等であるのは、みんなにとっての法の下で平等であるということを保証するのも、すべて私たち次第なんだ。君たちが望むように、信仰の自由を求め、望むままに話すことを求めるならば、私がそうする自由、そうしない自由にも寛容にならなくてはならない。
私がすることが君たちに害を与えるかもしれない。私の行動が道理に反したり不正であると感じるかもしれない。
でも自分の自由は制限せずに、私の自由だけを制限しようとすることはただ不正を導くだけなんだ。私たち自身が必要とする他の人々の権利や特権を否定することはできない。それは抑圧する力が1950年代よりも強くなってきている都市ではその通りだが、大学でも同じなんだ。
私が子供のころ、アメリカ上院議員のジョー・マッカーシーは聞いたんだ。「君は今までもずっとそうなのかい?」彼は失敗してしまった経済体制に共感した人々を抑圧し、そして罪だとしようとしたんだ。
マッカーシーの赤の恐怖は数千もの人の生活を壊した。でも彼は何をそんなに怖がっていたんだろうか? この場合は共産主義を、彼と周りの人間たちは危険だとみなしたんだ。
でも彼は1つだけ正しかった。「意見を持つことは危険になりうる。人間は社会を変えられる。人間は伝統をひっくりかえせる。人間は革命を起こせる」。だからこそ、歴史上では権力を持つ人間は彼らの力や宗教、価値観、もしくは再選のチャンスを脅かす考えを抑圧しようとするんだよ。
ソクラテスやガリレオにとってもそれは本当のことだった。ネルソン・マンデラやヴァーツラフ・ハヴェルにとっても、アイウェイウェイ、そしてイランで『Happy』というビデオ(注:ファレル・ウィリアムスのヒット曲『Happy』に合わせてダンスをした動画)を制作した子供たちにとっても同じだったんだ。
表現の自由を抑圧しようとするのは人間の自然な弱さだ。そしてそのたびに立ち向かおうとするのは私たち次第なんだよ。意見に対する寛容さは、例えそれが自由主義であろうが保守主義であろうが、個人の権利や自由な社会とは正反対なもので、すばらしい大学や第一級の奨学金にも反するものだ。
このハーバードを含む、さまざまな大学のキャンパスにこんな意見がささやかれているんだ。「ある特定の正義に沿った功績を残した教授にのみ資金は与えられるべきだ」とね。その考え方は弾圧と呼ばれる。そしてそれはマッカーシズムの現代版だよ。
この皮肉について考えてみてくれ。1950年代、右の羽根は左の羽根の意見を抑圧しようとしていた。今は、多くの大学のキャンパスで、自由主義は保守主義を抑圧しようとしている。保守主義者たちは絶滅の危機に瀕しているというのに。
そしてそれがどこよりも確実に起こっているのは、このアイビーリーグ(世界屈指の名門私立大学8校)なんだよ。2012年の大統領選挙戦で、連邦選挙管理委員会は、アイビーリーグの組織からの96パーセントのキャンペーン資金と雇用者はバラク・オバマのもとへ行ったと発表したんだ。
96パーセントだよ。アイビーリーグの支援者の間で起こる不調和よりも、かつてのソビエトの政治局の中で起こる不調和の方が多かったはずだ。その統計は私たちに戸惑いを与えるんだ。オバマ大統領の再選を支援をする者としては、どちらの政局も真実やそれぞれの神を独占することはないんだと言いたい。
96パーセントのアイビーリーグ支援者が他の候補者よりも誰か特定の1人を好むとき、君たちは学生がすばらしい大学が提供するべき多様な意見にきちんと触れているかどうかを疑わなくてはいけないんだ。性別、民族性、方向性の多様性は大事なことだ。でも、もし大学の学部や教授陣が政治的に統一されているのであれば、その大学はすばらしいとは言えない。
実際、教授の在籍を認めているすべての目的は、彼らが大学の政治や社会的基準と衝突することなく気兼ねせずに研究を進めることを保証するためなんだ。かつては在籍が認められると、保守的な基準と衝突する意見を持つ自由主義者たちは保護されたんだ。
今では、在籍が続くと、自由主義の基準と衝突する意見を持つ保守主義者たちは保護される立場にならなくてはならない。すばらしい大学とは熱狂的な支持者になってはならないんだ。そして教養教育は自由主義の芸術品の中での教育になってはいけない。
大学の役割とはイデオロギーを高めることではない。教授や学生たちに、研究をしたり討論をしたりするための中立な立場のフォーラムを提供することが役割なんだよ。偏った方向性に向かわせたり、少数派の意見を弾圧したりすることでは決してないんだ。
特定の政治的基準に従うために教授を必要とすることは、大学としてのすべての目的を壊すことになるんだ、今年の春、たくさんの大学の卒業式でのスピーカーたちが、もっと詳しく知っているべきである学生や学部、管理委員会から抗議を受けて参加を取りやめにしたり、招待状が無効にされたりしてきたのを見ると不安にさせられるよ。
ブランダイス大、ハバフォード大、ラトガース大、そしてスミス大でそれが起こった。去年はスワースモア大、ジョーンス・ホプキンス大でも起こったんだ。とても残念だよ。
どのケースでも、自由主義者は声を封じるんだ。そして名誉学位を拒否するんだ。彼らは政治的に好ましくないと判断したんだよ。それは侮辱であり、私たちはそれを食い止めなくてはならない。
もし大学が卒業式でのスピーカーを招待する前に熟考するならば、政治的弾圧や服従が勝るだろう。そして悲しいことに、スピーカーたちが検閲を受けるのは卒業シーズンだけではないんだ。
去年の秋、私がシティホールにいた時、警察署長が別のアイビーリーグの機関でレクチャーをするために招待されたんだ。でも彼はそれができなかった。生徒が彼をやじり倒したからだ。大学の目的は討論を白熱させることではないよね?
生徒は何を聞くことが怖かったんだろう。どうして管理委員会は間に入って、生徒たちがスピーチをかき消すことを止めようとしなかったんだろう? そして誰も精神的にも教育学的にも他の生徒がスピーチを聞く権利をはく奪することは間違っていると考えなかったのだろうか?
ここにいる卒業生はすべてジョン・スチュアート・ミルの『自由論』を読んでいると信じているよ。
でも、その中から一文だけ読ませてもらうね。「意見を表現しようとするのを黙らせる邪悪な悪魔は、人類を脅かす。それは今存在する世代もその子孫たちをも脅かす。そして意見を持つ人々よりも、反対する人々を脅かすのだ」。
ミルはこう続ける。「もしも意見が正しかったら、間違いを正解にするチャンスを奪われるだろう。もし間違っているならば、彼らは利益や、とてもわかりやすい認識と活発な正解の表現を失うだろう。それは間違いとの衝突から生み出されるのだから」。
ミルは大学の学生たちが他者の意見を黙らせたことを知ったら、きっと恐怖を感じただろう。そして大学の管理委員会が卒業式の検閲行為に加わっていたことを知ったらもっと恐怖に思っただろう。
大学機関の職員たちが、自分たちとは異なる意見を持つスピーカーたちを黙らせる行為は偽善行為だ。とくにこういったことが自由主義に寛容だと自称する人々の拠点である北東で起こる場合はとくにね。
それでも、私はハーバードがそういった卒業式の検閲行為を行っていないことを喜ばしく思うよ。もしそうだったとしたら、コロラド州の上院議員のマイケル・ジョンストンは昨日教育学部でスピーチをすることはなかっただろうからね。何人かの学生はジョンストンの教育に対する考え方が自分たちとは違っているという理由で、彼を呼ぶのを撤回するように管理委員会に電話したらしいね。
でもすばらしいことに、ファウスト学長もディーン・ライアンも姿勢は崩さなかった。ディーン・ライアンが学生にこう伝えたんだ。「私は今までに私の志を分かち合うけれども、教育を向上させるベストな方法は何かという疑問に対しては私の考え方に賛同できない、というすばらしい信条を持った人々に会ってきました。
私の考えでは、違いというのは表に出て討論され、挑戦し、考えられるべきだと思うのです。彼らは尊敬されるべきであり、そして祝福を受けるべきなのです。」彼は最高の答えを出してくれた。そして2014年の卒業生にとってこれ以上価値のある最終講義はなかっただろうね。
ジョーンス・ホプキンス大学の前学部長として、私は大学の義務は学生に何を考えるかではなく、どう考えるかを教えることだと信じているんだ。そしてそれは、他者の意見を聞き、決めつけることなく、討論することに重きを置き、そして他者の意見が理にかなっているかどうかを判断することが求められるんだ。
大学の学部がそれに失敗したなら、管理委員会や管理組織が入っていって最重要項目とする責任がある。そうしないのであれば、学生たちは心も聞く耳も閉ざしたまま卒業することとなり、大学は学生も社会をも失敗させたことになるんだよ。もし君たちがそういったことを牽引しているのがどこか知りたいならば、それはワシントンDC以外にはないね。
ワシントンでは、防衛や経済、環境、そして健康に関する事柄も含む、私たちの国が直面している主要なすべての問題についての決定を下しているんだ。2つの政党は深く議論し合うのではなく、ただお互いを言い負かしたり、お互いのイデオロギーとは逆を示す調査結果を弾圧したりすることで問題に対する決定をしているんだよ。私たちの大学がそういった形式を真似てしまえば、社会は悪くなるだけだ。
1つ例を示そう。数十年にもわたって、連邦議会は疾病予防センターに銃暴力に対する研究をすることを禁止にしてきたんだ。そして最近では国立衛生研究所にも同様に禁止を言い渡した。君たちは自分自身に問わなければいけないよ。一体議会は何を恐れているのか、とね。
今年、上院議会はオバマ大統領がハーバードの医師であるヴィヴィック・マーシー博士を軍医総監へ推薦することに対する採決を遅らせている。博士は銃暴力は公衆衛生上の危機だと言い、解決されるべきだとはっきりと言っているからね。何てずうずうしいんだ! 真面目になろう。
毎日86人ものアメリカ人は銃により殺されているんだ。そして銃撃は頻繁に学校や大学で起こっている。先週はサンタ・バーバラで悲劇的な事件もあったよね。何か意見をすることは医療過誤のようなものだろう。でも政治においては、人々は自分たちのイデオロギーとは反対の事実に耳を傾けようとはしない。
これは多くの大学のキャンパスで起こっている。それは人々を怖がらせるんだ。そして何もないということは科学的証拠よりもずっと恐ろしいものだ。
今年の初めに、サウスカロライナ州では公立の学校に対して科学基準を採用した。でも州議会は自然選択についての言及はすべて禁止したんだ。それは需要と供給について言及せずに経済を教えるようなものだ。もう一度言うよ。「彼らは何を恐れているんだろう?」と問わなくてはならない。
答えはもちろん明らかだ。議会のメンバーは彼らのイデオロギーを害するようなデータを恐れているんだ。こういう州議会は宗教的信条を傷つけるような科学的証拠を恐れているんだ。それを証明したいならば、これについて考えてみよう。
サウスカロライナの8歳の女の子はウーリー・マンモスを州の公式な化石にしてほしいと州議会議員に依頼するために手紙を書いたんだ。州議会はそれはすばらしい考えだと思ったよ。
ウーリー・マンモスの化石は1725年に州で発見されたものだからね。でも州の議員たちはウーリー・マンモスを「他の動物とともに創造6日間」に創造されたものだと定義する法案を通過させた。信じられないだろう。
この21世紀のアメリカにおいて、教会と議会の間では未だに水面下で攻防が続いているんだ。そしてそれを防ぐのは私たち次第なんだよ。
残念なことに、銃や革命の話になると、データや科学よりもイデオロギーや宗教を重要視するような議員は、科学的データや犯罪の変化を受け入れようとはしないんだ。
勘違いしないでほしい。科学的な無神論はおかしなことではない。証拠を探し出す科学的無神論と誰かを言い負かすような中身のない頑固さの間には大きな違いがある。選挙によって選ばれた多くの議員たちが連邦政府は科学的な研究を補助する責任を放棄してきたということに対して何も不思議に思わないんだ。
今では、連邦議会が調査や発展に費やす金額は比率で言うと50年以上前のGDPよりも低いんだ。そしてそれは他の国々が科学の分野でアメリカに追いつく余裕を与えているんだよ。
連邦政府は科学で失敗したんだ。他の州議会がそうだったようにね。君たちは国を科学の分野で後退させてはならない。そしてこの大学を卒業したことで導く手助けをしなくてはならないんだ。
どんな問題においても、人々の話を聞き、そして導くような証拠に従わなくてはならない。そうすれば、解決できない問題なんてないんだ。
壊せない停滞もないんだ。打破できない妥協もない。自由な意見交換を受け入れるほどに、政治的な多様性を取り入れられるというのはとてもいいことだよ。
私たちの社会はもっと強くなっていけるだろう。きっと私のスピーチは普通の卒業式のスピーチではなかっただろうね。そのおかげで私は人文学科の論文の答弁を通過できたんだけどね。でも難しいことを簡単に話すことはできなかったよ。
卒業生のみんな、人生を通して、自分が正しいと思うことを口にするのを恐れてはいけない。それがどんなに周りの意見とは違っていてもね。他者の権利を守るときにはとくに心に留めておいてほしい。自分自身の権利のために立ち上がることよりも、他の誰かの権利のために立ち上がることの方がずっと重要だ。
誰かが何かに対しての自由を弾圧しようとするとき、君たちが黙っているならば、君たちはその弾圧の共犯者であり、被害者になるかもしれないからね。共犯者になるな。そして群衆に従うな。
声をあげて、戦うんだ。批判も受けるだろう。友達もなくすかもしれないし、敵も作るかもしれない。でも人類の歴史は君たちとともにあるし、この国はきっともっと強くなるだろう。
今日、君たち卒業生は全員祝福を受けている。誇りに思うこともたくさんあるだろう。感謝していることもたくさんあるだろう。だから今夜でこのすばらしい大学を去るのだから、考え直すなんてなしだ。そして明日はこの国とこの世界を誰にとってもより自由であるように行動しよう。
幸運を。そして神のご加護があらんことを。
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