7年前は無名イラストレーターだったミサワ氏

シモダテツヤ(以下、シモダ):じゃあ、久しぶりに始めますか。

家入一真(以下、家入):はい。

シモダ:はい。地獄のミサワ公式ホームページ会議をこれから始めたいなと思います。まず、そもそもこのホームページ会議というのは何なのかと申しますと、地獄のミサワというイラストレーター志望(笑)の男が、自分のホームページを作って、売れたいと。

家入:そうだね。

シモダ:仕事を受けて、無職から何とか生活費を稼いで生きていきたいと。それでホームページを作ってくれっていう依頼がきて、僕と家入氏がさまざまな、ミサワにとっていいと思われるホームページをプレゼンしていったと。で、それが今から7年くらい前なんです。

家入:そうですよね。

シモダ:やってたんですけども、何を出してもね、OKが出ないんですよ。

家入:結構いろいろと提案しましたよね。

シモダ:かなり。YouTubeでも上がってますけど、全5回で、お披露目してないやつ、ボツ動画も3つくらいあるんですよ。

ミサワ:そんなのありましたよね。

シモダ:あるんですよ、3つぐらい。僕のローカルに保存されてるんですけども。

家入:あ、そうなんだ。

シモダ:保存されてます。確かに、前回よりもパワーダウンしてるなっていうようなものだったんで、多分、載せなかったんでしょうけども。

家入:あったっけね。

シモダ:あったんです。それからやっぱり7年経って、我々全員30代になりました。

家入:そうですね。

シモダ:そうです。みんな環境変わりますから。

家入:プライベートもいろいろありましたし。

シモダ:ありましたし。僕は起業しましたし、家入さんは、今、連続起業家と……落選のカリスマ? 

家入:(笑)。当時はpaperboy&co.の社長をしてましたね。

シモダ:そうですね。今、都知事選に出たりとか、あとインターネッ党でしたっけ。

家入:まあ、いろいろやってますね。

売れっ子漫画家の現状

シモダ:やってますよね。そういうことをやってたりとか。地獄のミサワはイラストレーター志望(笑)のまま。

ミサワ:漫画家。漫画家としてやらせてもらえるようにはなったんですけどね。

シモダ:なったんだ。でも、ホームページ持ってないですよね、まだ。

家入:うん。

ミサワ:いや、<a href="http://jigokuno.com/" target=_blank=>ありますけど。

シモダ:え、地獄のミサワのですよ?

ミサワ:ブログって形になりますけどね。

シモダ:あ、なるほどね。

家入:まだちゃんと力は入れてないってことですね。

ミサワ:いや、結構ちゃんと。わりと平日毎日更新で。僕、それでちょっと売れたみたいなところがあるんですけど。ご存知ないですかね。

シモダ:いや、ちょっとあれから時が。我々に情報が来てないですから。結構我々、ITリテラシー高いほうだと思うんで、耳に入ってないということは、ね。

家入:(笑)。

ミサワ:二人のせいでそうなったんですよ。二人がまともに作らないんで、結局自分でやるしかないってことになって、最初から全部自分でブログ作って、出したのが<a href="http://jigokuno.com/" target=_blank=>「女に惚れさす名言集」っていうブログで。

シモダ:何ですかそれは。アメブロで芸能人がやってる「今日何々食べた」とか書いてあるようなブログですか。

ミサワ:違う、違うの。JUGEMっていうね、やってるやつなんですけど。

家入:ブログは、ホームページの1コンテンツですからね。とりあえず今はブログをやってるかもしれないけども、ブログ、ホームページってのは本来いろいろ、BBSとかね。

シモダ:リンクとか。友達のホームページを紹介するリンクとかね。

ミサワ:昔ありましたけど。

シモダ:まあ、しっかりとHTMLで書かれたページがあっての、まあ、メモみたいなもんじゃないすか。どういうサイトをやられてるか存じ上げないんですけども。

家入:ブログってメモみたいなもんなんだ(笑)。

シモダ:メモみたいな。今もずっとメモみたいなことをやってるってことでしょ、7年もの間。

7年前の正直な感想

ミサワ:本当にこれ、ホームページ会議やってるんすか?

シモダ:いやいや、やりましょうよ。作りましょうよ。

ミサワ:二人のtwitterを見てましたよ、ここ最近の。ここ2、3ヵ月とかですかね。前やってたホームページ会議をテキスト化してくれた人が。

シモダログミーってサイトのね。

ミサワ:それを見て二人が「これ面白いなー」って言って。自分たちでやってたやつを「オレらって面白いなー」って、延々と二人でやってましたけど。

シモダ・家入:(笑)。

ミサワ:俺の中では全然楽しかった思い出じゃないんですよ、あれ。最低の遊びに付き合わされてるなって。

シモダ:毎週火曜日か何かにね。

ミサワ:ちゃんとお金もらってる二人が、全然お金をもらえてない俺をもて遊ぶっていう、遊びに付き合わされたなって思い出しかない。

家入:そう思われてたんですね。

シモダ:やっぱり、当時のミサワはまだ、イラストレーターでも、1枚200円、300円で描いてた時期やから。そういう妬みみたいなのはあったのかもしれない。

家入:感情的なね。

シモダ:でも今は心に余裕もできてる年なんで。も売れてるんでしたっけ?

ミサワ:まあまあ。

シモダ:まあまあ売れてるって。故郷に錦も飾った男なんで、今回は広い心で我々のホームページの提案を受け入れてくれると思うんです。

家入:スタンプも売れてるんですよね。

ミサワ:そうですね。

シモダ:そこそこ売れてるみたいで、女子高生とかが使ってたりするみたいですよ。なので、もういい加減本腰入れて、ホームページを作って、イラストレーターとしての活動を。

ミサワ:大丈夫なんですね?

シモダ:大丈夫です。

ミサワ:二人にちょっと暇ができたから、ちょっとやってやろうみたいなことではないんですね?

家入:ないです。むしろ7年間熟成させたものを。

シモダ:本当、ワインかチーズか……。

ミサワ:ん?

シモダ:ワインかチーズか、みたいな。

家入:僕らいろいろ提案してきましたよね。

シモダ:そうです。ま、今度は間違いないと思うんで。

ミサワ:はい。

シモダ:じゃ、やってきますか。

家入:そうですね。

シモダ:我々、ミサワにとって本当にいいホームページの形を提案していきたいんで、変な偏見とか抜きで、見て欲しいんですよ。

家入:フラットな心で。

ミサワ:なるほど。わかりました。

家入:確かに7年前から比べると、ITを取り巻く環境がすごく変わって、技術も進歩しましたし。そこに対応していかなきゃいけないっていうね。その中でやっぱ、7年前のサイト提案は確かに古かったですよね。

シモダ:そうですね。あれと同じことはやれない。

家入:もう全然。だからゼロベースで考えて、見て欲しい。

ミサワ:ふーん。そうやってカッコつけてんのが、むかつくんですよ。

シモダ:(笑)。

ミサワ:ゼロベースがどうとか。フレーズでカッコつけてんですよ。

シモダ:まあね。それは前のやつもそうだった。7年前からずっと、僕ら二人は、あんまりよくわかんない言葉を連呼することで、学があるように見せるっていうね。でも、我々も感性はいまだに豊かですから。

家入:むしろ年取った分ね。

シモダ:そうですよ。