2024.10.21
お互い疑心暗鬼になりがちな、経営企画と事業部の壁 組織に「分断」が生まれる要因と打開策
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宮地謙典(以下、宮地):最近のマイブームってなんかありますか?
しみけん:僕ね、地下クイズに向けての裁判傍聴が僕の中でハマってまして。
宮地:阿曽山大噴火さんとか、すごいですよね。
しみけん:阿曽山さん、いらっしゃってました。
宮地:あの人のすごいのは「見て、おもしろく伝える」。真実の中のおもしろさだから、あそこは勝てないですよ。
しみけん:ねー! 阿曽山さんがいらっしゃるってことは、「注目の浴びてる裁判だな」と思いましたよ。僕ね、菊池あずはっていうニューハーフで殺人を犯した人に、すごい興味を持っていたんです。逮捕された時に「美しすぎる殺人者」って。
宮地:ありましたね。
しみけん:刺してボコボコに殴って……。今回、初公判。たまたま知り合いに裁判傍聴マニアがいたんで、それに乗っかって一緒に行ったんですよ。
1回目は抽選外れたんです。2回目は、「しみけんさん、ファンです!」って人にもらえたんです。「あ~、よかった」って。
僕、それで裁判を見たんですけど。ごめんなさい、あのね……「ヤバい人って本当にやべぇんだな、ヤバいオーラってこれなんだな」って、初めて俺、感じました。
宮地:えー!
しみけん:いっぱいいますよ、歌舞伎町行ったらなんかほら。
宮地:危なっかしい人います。
しみけん:「薬やってるのかな」とか「ヤンチャしてるんだろうな」のオーラとは別のオーラがあって。怖い!
しみけん:元男性ですから179センチあるんです。20歳の時、性転換して女性になってるんですけどね。拘留されてるから、その間に女性ホルモン打てませんよ。
俗に言う「ムーンフェイス」ってやつで……顔、パンパンになっちゃってたんですよ。打てないから、パンパンになっちゃってるでしょ。
で、拘禁症っていうのも出てたんです。拘禁症っていうのは、監禁されることでちょっと(頭が)「プツッ」っていっちゃうことで、現れたのが179センチ色白の女性が腰縄と手錠つけて、こうやって(前かがみで)現れたんですよ。
口は開いてるんですよ。よだれをずっと垂らして、上目づかいで「あ゛~」。こうやってきたの。「うわっ、全然違う!」と。パトカーでああやって映ってる顔と全然違う。
「あ゛~」って来るでしょ。やっぱニューハーフ、元ホステスっていうんで、人の目が気になるんでしょうね。傍聴席をキョロキョロ見渡すんです。こうやって「あ゛~」って見渡すんです。
「あ゛~」……僕ですよ、「あ゛~……あ?」って目が合ったんです。
宮地:うわ、こわっ!
しみけん:その距離、本当に1メートル。一番前で座ってたから。「初公判が行われました」って、後頭部映ってますからね、ニュースで。裁判長、こうやってるでしょ?
「菊池あずはの初公判の2回目が行われました」、後頭部映ってるの僕ですからね、俺だっていうの確認しましたから(笑)。
で、目が合ったんですよ。もしかしたら万が一、僕のこと知っているかもしれない。その時は16年の刑ってまだ決まってなかったですから。もし障害があって、罪が5年……そこから松沢病院みたいな感じになったら、「すぐ出てきちゃうな」って。
僕なんか、Twitterで「トークライブやります」みたいな感じで言ってね……「来ちゃうんじゃないかな」って。宮地さんのこういう時に来ちゃうんじゃないかなって、怖くて。
僕は頭をすって下ろすわけですよ。ぱっと上げると……まだ見てるわけですよ。
宮地:うわっ!
しみけん:ほんっとに怖いの……本当、怖い。証言する時ね、あんまりメディアには出てなかったけど、どもるんですよ。IQがね、58しかなかったんだって、その時。
宮地:え。低いすね(笑)。
しみけん:笑っちゃいけない(笑)。低いです。ててて……って、震えながらしゃべるんですけど、ずっとよだれ垂らしてるんですよね。あれは本当に怖かったな。ただ、人をぶっ殺した人の主観的な話なんか、そうそう聞けなくて。
宮地:どういうことを言うんですか?
しみけん:これね、不謹慎だからあんまり言えないんですけど……。状況がどんどんどんどん犯行現場に近づいてくるんです。どんどんどんどんその事件がアンビリーバブルの再現VTRみたいに構築されていくんですよ。怖かったな~、あれは。
それから「30分休憩です」って言われて。ぱっと出て見たらね、他の部屋も裁判やってるんですよ。「じゃ、ちょっと30分あるから裁判見ようかな」って行ったら、こっちはこっちで盗撮で捕まってる人の裁判。
帽子とカバンの中にカメラ仕込んで、盗撮してたの。お兄ちゃんが証言人として、どれだけこの人はいい人かっていうのをしゃべるわけです。モルモット飼ってたみたいで、「すごいモルモットをかわいがってた。そんな人がカメラで盗撮やるなんていうのは、本当に思い立ったとしか思えない」みたいなことて言うんだけども。
そいつはどうも2回目らしくて、この問答をしている……被害者いるにしろ、こっちはなんとなくほんのり聞けるな。別の部屋で「こっちもやってるじゃん!」って上に「裁判中」みたいなランプ点いてるから見ると、こっちは集団強姦だったんですよ。
宮地:うわ~。
しみけん:ちょっと好奇心だから見ちゃうでしょ。むりやりフェラチオさせられて……とか言ってて。あのね、その時に僕、気付いたのが、女性をクンニすることとか手マンすることを、裁判官は言わないんですよ。
「女性の下腹部をもてあそぶ」って言うんです。もてあそぶの連呼、半端じゃなかったですけど(笑)。相当もてあそんだんだんだなっていう……。もてあそび、もてあそび、もてあそび……。「むりやりフェラチオさせた時は、歯が当たって痛かったから痛いしか覚えてません」みたいなこと言ってるわけです。
「あ~、また30分経つわ、菊池あずはのところ行かなきゃ」って。そうしたらね、盗撮してたヤツが裁判終わって「さよなら~」とか言って、弁護士とお兄ちゃんと当の捕まってる人が3人でワイワイ会話しながら、人混みに消えていくわけです。
ようするに、この人は逃げる可能性が少ないと思って保釈されてるわけですけど、こうやって犯罪者が世の中に紛れてって、普通に帰っていくんだーと思ったりとかして。こっちでも裁かれて、こっちは人殺しみたいな。「えらいカオスだな~」って。
宮地:それは怖いですよね。その裁判を見て、そのまま街に消えてくわけですもんね。
しみけん:そう! それも怖いし、こんなベルトコンベア式にどんどん人が、犯罪者が裁かれて……なんやかんや……。あれ、衝撃的でしたね。
でもね、詐欺の裁判は見るべきっていうふうに言われてますね。詐欺、ようするに刑務所っていうのは別名「犯罪大学」って言われてます。
悪い人達が、結局捕まったんだけどね、「もっと、ああすりゃ捕まらなかったんだよな」とか、「お前どうやったの?」「こういう手口でアレでした」「だからああいう手口はこうしなきゃダメなんだよ」と、どんどんどんどんね。
大麻で捕まった人がね、詐欺とかいろんなもの吸収して覚えていく、それで詐欺やったり空き巣やっちゃうみたいな。
詐欺が「犯罪大学」って言われてる最たるもので、いろんな悪知恵があるんですよ。だから、詐欺の裁判は勉強になるみたいなね。今年一番の儲かる詐欺みたいのがあって、やくざが違法B-CASカードを売るんですって。
買った人は衛星放送とか見れるんですよ。「普通じゃん」とか思うでしょ? そうしたら1本で電話かかってきて「あなた違法のB-CASカード買ってますよね? 情報が流出してますよ。このままじゃ警察に捕まるから、うちの会社だったらこの情報を消すことができる。消すには13万円かかります」っていう、マッチポンプを完全にやっちゃうんですよ。
捕まりたくないから「完全に消してください」って振り込むでしょ?
宮地:安く感じますしね。13万ってとこがね。
しみけん:そう、そうすると10年分くらいの衛星代払ってるのと一緒だみたいな感じになるって言ってましたね。いろんなことがあるんですよね。
宮地:いろんな、ね。
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