ショーンKの話は松本人志のコメントだけで十分

岡田斗司夫氏:こんばんは。岡田斗司夫です。3月20日だよね。ニコニコ生放送岡田斗司夫ゼミです。今日は盛りだくさんな内容でございます。

(コメントにて)「88888888」ありがとう。「ショーンKについて語ってほしい」。ショーンKね、3分前の入場の時からもうリクエストがあったんですけれども。

本当にショーンKの話など聞きたいのか? というか、だいたい『ワイドナショー』の松本人志の意見あたりで、俺はもういいのではないかと思うんですけれども。

ニコ生の人たちとか、ネット言論人の人たちって、そろそろ立ち位置を考えたほうがいいなと思うんだけども。なんだろうな、『ワイドナショー』というのは……、かつて『朝まで生テレビ!』というのが……。

おそらく昔、日本には文筆言論界というのがあったんだよね。それは文学界とかいろんなところで論争みたいなものがあったんだけれども、『朝まで生テレビ!』がそういうのを破壊しちゃったと。

月に1回の放送で、言論人がじかに出て、自分の生の言葉で言いだしたものだから、そういうテレビに出ない言論の人たちというのは、いつまにか淘汰されてしまって。

僕らが今、頭に浮かぶ言論人というのは、テレビに出ていろいろ言い合いをしてくれる人とか、ワイドショーとかで解説してくれる人になっちゃったんだよね。

同じように、『ワイドナショー』というのが出てきて、松本人志がときどき外れたようなことも言うんだけど、だいたい王道なコメントをポンポン言い出してから、ネット言論が入る隙がほとんどなくなったように僕には思えるので。

マツコ・デラックスと松本人志がいれば、ネット言論っぽいものって、それだけでいいんじゃないのかな、と思います。

ショーンK騒動に岡田氏がコメント

でも、冒頭を見たらコメントに「ショーンKについて……」って書いてあるから、いちおう答えるけれども。

基本的に、何人だろうとハーフだろうと、経歴詐称の問題はもちろんあるよ。経歴詐称の問題はもちろんあるだろうけどさ。能力を買ってワイドショーに出したりしてたという建前がテレビ局にあったんだから。

そこで、ハーフでないとか学歴詐称だからといって……、まあ、本人が自粛したとか降りたという事情があるんだけどさ、それでいっせいにないことにしようとか、けしからんというふうなね(笑)。

「なんだよ。お前ら所詮、学歴があってイケメンで、そんな奴らがテレビ出て適当に言うことを、ちょろちょろ話すのを求めてただけじゃんか?」というのがあからさまでおもしろかったと思います。

(コメントにて)「詐称は会社なら解雇でしょ」と。詐称は会社なら解雇だよ。でも、テレビ局の番組では違うじゃん。例えば、平成ノブシコブシの吉村(崇)が「破天荒じゃない」という理由で『ロンドンハーツ』を首になるというのは、俺は考えられないんだけど(笑)。テレビなんてそんなもんじゃねえのと。

とくに今回の、経歴がよくてイケメンで毒にも薬にもならないことが言えるという能力で、ショーンKさんというのは上にあがってきたわけだからさ。そんなもんだと思うんだけれども。もう本当に安かろう悪かろうというのがテレビ番組なんだから。

ショーンKの能力は当たり障りのないことを言えること

今回、土曜の朝の例の大阪の番組で、「ショーンKさんのことをみなさんどう思いますか?」というのを楽屋であらかじめ話した時に、もう本当にみんな会った人は全員「いや、いい人だったよ。すごい声もよかったし、話し方もよかったし、いい人なんじゃないの? まあねえ、経歴詐称は問題としてもねえ」って。

みんな「そりゃ(経歴詐称は)問題としても、別に問題ないよ」と言うんだけれども、そこにいた全員が「でも、彼と何を話したのかまったく覚えてない」と言うんだよね(笑)。

そのへんの、本当に当たり障りのないことがスラーっと言えるあたりが能力であり。『ワイドナショー』で松本人志が言った、「高卒であんだけできるんやから、たいしたもんやないの?」っていうのが、俺はもう本当にそのとおりだなというふうに。

スマホでNewsPicks、スマートニュースとかを適当に見ながら、「うん、松本人志、そのとおりだよな」と。「こんなこと言われたら、ネット言論人なんて仕事がねえなあ」と思いながらですね。これ以上のこと、俺もうなんにも言えないよ(笑)。

(コメントにて)「学歴はどうでもよろしいねん」はいはい。まあ、俺も高卒だよね。高卒というのは何かというと、大学が除籍処分なので、学歴としては「高卒」になるんだよね。

それは正確に言うと、大学に1回入学したんだから「中退」と言ってる人が多いんだけれども。僕みたいに除籍の人というのは、「大学に入学した」という事実さえも抹消されてるから、本当は高卒だというふうなことで。

あまりそういう学歴が関係のない現場が本当になかったわけだよね。アニメ界にしても、文筆業界にしてもそうなんですけど。出版社で本を出すというときもそうなんだけれども。

「どこの大学ですか?」とかくだらないことを聞くような人が、まったく本当に、僕の視界の中に入る人の中で誰1人いなかったもんだからさ。あまり気にせずに仕事をしてるので、逆に、まだ世間のテレビ局とかはそのへんなのかな、というふうに思いました。

ライザップだけは死んでも嫌

ということで、本日はどこからいこうかな。

(コメントにて)「メガネ変えた?」メガネ変えました。

たぶん前回も同じメガネだったと思うんだけれども。違うか。前回ちょっと不幸な出来事があって、メガネが壊れちゃったんですけど、またやっともとに戻ったんでですね。

(コメントにて)「少しお痩せになったように」ありがとうです。もう1回ちゃんと真面目にダイエットをやって、それでもダメだったら、ライザップということを近い人に命令されてですね。

ライザップだけは死んでも嫌だと思ったので(笑)。ごく普通に、ご飯以外のおやつは食べないというのを。どうなんだろうね、秋元康。ネットの噂どおりライザップやってるのかね(笑)。

姿を見せないのはやってる可能性が高いと思うんだけれどもね。ダイエット本書いてるからライザップできないとか、そんなことは別に思わないですよ。ダイエットしようと思ってダイエットするなら何でもいいと、俺思ってるから。

ただ、ライザップってやたらめんどくさそうじゃないですか。ライザップやってるあいだはみんな雲隠れするのは、もちろん痩せる前と痩せるあととの対比を見せたいというのもあるんだけれども。

みんなあんまり仕事しなくても大丈夫そうな人ばっかりがライザップやってるから、あれはなんか、それに集中しないとダメなんだろうな、というふうに思ってるわけであります。

いいやらせ・悪いやらせ

さてさて、どうしようかな。こんなふうに楽しくべらべら世間話をしてると、あっという間に時間が来てしまって。もうね、毎回毎回、ここのところ最近ゲスト呼んじゃったから、話す内容の積み残しが多くてたまらないんだよ。

じゃあ、「いいやらせ・悪いやらせというのは何か?」というと、やらせと演出の差ってよく言うじゃん。まあまあ、ちょい真面目な話をするけれども。やらせと演出の話というのをよくするんだけれども。どのへんに仕切りがあるのかね。リテイクがあったらやらせなのかな。

例えば、『探偵!ナイトスクープ』でも、「この家ちがうんかな、じゃあ、入ります。ピンポーン」っていって、チャイムを押そうとしたら、もう中からおっさんが出てきたりしたら、「すいません。ちょっとリハどおりやってもらえますか」というふうに、たむらけんじが言うとかいうの、あるじゃん。あれは、なんか清々しい、やらせがバレたシーンだよね(笑)。

それを、『探偵!ナイトスクープ』という番組は丸々オンエアーするじゃん。そうすると、これはやらせなのか演出なのかってすごい境界線上だよね。

おそらくそこで、何も考えてないおじいちゃんが出てこなかったら、ごく普通にたむらけんじがインターフォンを押して、中からおじいちゃんが出てきて、ということで、ごく普通の段取りになったはずなんだ。

この、ごく普通の段取りというのが、視聴者にバレてなかったら、これ実は「やらせ」ってことだよね。

でも、そこでマズいシーンになった瞬間にもう、現場にいる人間が「これおもしろいから、このままオンエアーしてまえ」ということになるわけだ。そうすると、これもう演出に見えちゃうわけだよね。