社会で活躍する3人の女性

谷本有香氏(以下、谷本):ただいまより「しなやかさの作り方~らしく生きる女性たちのストーリー~」を始めさせていただきたいと思います。私は本日、司会進行役をたまわりました、『Forbes JAPAN』の副編集長兼Web編集長をしております、谷本有香と申します。今日はどうぞよろしくお願い申し上げます。

(会場拍手)

それでは、私のほうから、今日ご登壇いただくお三方を簡単にご紹介させていただきたいと思います。

まず、私の左手、ジュエリーブランドHASUNAの代表でいらっしゃいます、白木夏子さんです。

白木さんは、2009年の4月に人、社会、自然環境に配慮しました、日本初のエシカルなジュエリーブランドHASUNAを立ち上げられました。そして2011年には「日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー キャリアクリエイト部門」を受賞されていまして、世界経済フォーラム「Global Shapers」、AERAの「日本を立て直す100人」のなかに選ばれています。

では、続きまして、真ん中、坊垣佳奈さんです。よろしくお願いいたします。株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの取締役でいらっしゃいます。

2006年、株式会社サイバーエージェントに入社されまして、同時に株式会社サイバー・バズの立ち上げにも参画されていらっしゃいます。ブログネットワークなどの広告商材の開発、営業マネージャーを経まして、2010年、株式会社サイバー・バズ取締役にご就任されていらっしゃいます。

そして、その後はサイゲームスに異動のあと、株式会社サイデザイネイションの立ち上げにも参画。2012年には株式会社グレンジ取締役に就任されていらっしゃいます。そして、2013年に株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの立ち上げに参画。そして取締役にご就任されていらっしゃいます。

では、最後のご登壇者の方をご紹介します。アクセンチュア株式会社執行役員、インクルージョン&ダイバーシティ統括兼金融サービス本部マネジングディレクターでいらっしゃいます、堀江章子さんです。どうぞよろしくお願いいたします。

堀江様は、大学を卒業したあとアクセンチュアに入社されまして、95年にはコンサルタント、99年にはマネージャー、2007年にはマネジングディレクターに昇進されていらっしゃいます。そして2011年からはグローバルのクライアント・アカウント・リードも務めていらっしゃいます。そして、2014年からアクセンチュアのインクルージョン&ダイバーシティ統括執行役員を兼任されていらっしゃいます。

今日は、以上のお三方のご登壇者とともに、このイベントを進めさせていただきたいと思います。

女性が人生を謳歌するには

さて、このイベントの趣旨を少しご紹介させていただきたいのですけれども。

みなさんも本当にご存知だと思うのですが、アベノミクスで「女性が輝く社会を作っていこう」、こういったことが旗印にあげられてから、ずいぶん女性を取り巻く環境というのが変わってきたような気がしています。

みなさんもそれを少しずつ、ここにいらっしゃる方はかなりリーダーの方が多いとうかがっておりますので、少し感じている方も多いと思います。

このイベントというのは、女性特有のライフイベントがあり、かなり難しい選択を迫られる場面がたくさんあるのが女性だと思うんですけれども、そんななかで、どのようにしなやかに生きていくのか。しなやかにビジネス、ビジネスだけじゃなくて、ライフ。まさに人生をどのように謳歌していくのか。こういったところを趣旨に今回のイベントを立ち上げさせていただきました。

さて、今日このあと、パネリストのみなさまとともに、トークセッションを2つのパートに分けてお届けしてまいりたいと思います。そして、そのあとはワークショップを開かせていただきます。チームに分かれていただきまして、パネリストのみなさまとともにディスカッションなどをしながら進めさせていただきたいと思います。

みなさま今日お手元に、このようなワークショップの記入シートというものがあるかと思います。今日はこのシートに、このセッションを聞きながら、メモですとか、ご自身の思うことなどをまとめながら進めていただきますと、このあとのワークショップ、お話がしやすくなるのではないかと思いますので、ぜひメモ代わりに使っていただきたいと思います。

このワークシートの裏側にはもう1つアンケートシートもございますので、この会が終わったあとにアンケートのご協力にもお願いを申し上げたいと思います。

そして、このワークショップが終わりましたらば、懇親会。そしてみなさんとの写真撮影なども進めてまいりますので、どうぞ最後までお付き合いいただきますようお願いを申し上げたいと思います。

それでは、さっそくここから40分間に渡りまして、セッションということでトークのコーナーを進めさせていただきたいと思います。

しなやかさとは「強さ」

このイベント、「しなやかさの作り方」というタイトルを使っているんですけれども、このお三方にとって「しなやかさ」というのはなんなのか? 実はこのイベントが始まる前に書いていただいたんですが、それをみなさまに最初に共有させていただきながら、このトークセッションをスタートさせていただきたいと思います。こちらになりますね。

お一人おひとり、この「しなやかさ」というものはどんな定義をなされているのか、「しなやかさ」はどういったことを思い浮かべるのかということを書いていただきました。1人ずつ挙げていただきましょう。まず白木さんからお願いできますでしょうか?

白木夏子氏(以下、白木):白木夏子です、よろしくお願いします。私はジュエリーブランドHASUNAを2009年に立ち上げて、今年で8年目に入るところなんです。わたしは「強さ」というものを書かせていただきました。

うちのHASUNAに買いに来られるお客様は、ものすごい美しい人が多いなと思って。企業でマネジメントに関わられている方ですとか、人を統括されている方の起業家ですとか。すごく活躍している女性に選んでいただけることが本当に多くて。あとは、みなさん身なりも、すごくきちんとされてて美しいというのもあり、でもそれだけじゃないなと。

私は創業時はずっと店頭に立って販売していたので、じっと観察させていただいてたんですけれど、「彼女らがなぜ美しいんだろう?」とずっと考えていたら、1つ気づいたんですね。「彼女たちはすごく強いんだ」と思いました。

なにが強いかというと、もちろん仕事を持ってる、家庭を持ってる、家族を持ってる、ほかにも責任を持ってるとか、なによりも「生き方のポリシーを持ってる、この人たち」ということに、まず気づいたんです。

うちのジュエリーは、人や社会や環境に配慮して作っています。例えば、今している指輪は、金(きん)がペルーの社会貢献に繋がるような、「フェアマインド認証」という、フェアトレードのようなかたちで仕入れてくるものだったり。なるべく発展途上国の女性たちや子供たち、その地域にとってよい取り引きになるように、つながっているものを扱っているんです。

こういうものを選ぶということは、どういうものを自分が身に付けるかということに、自分でポリシーを持っていて。それすなわち自分の生き方を知っている、生き方を持っているというので「こういうところに強さがあるな」と思ったんです。しかも、挑むような硬い強さではなく、彼女らはしなやかだと。すごくしなっても戻るようなバネのような強さを持っている。それがすごく印象的でした。

「しなやかとはなにか?」と聞かれたときに、私は「バネのような強さ」というのが出てきて、「強さ」ということで書かせていただきました。

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