留学経験者の体験本がおすすめ

DaiGo氏(以下、DaiGo):日本にいる間にしておくべきことはしたので。何かおすすめのテキストは、これ完全に日本っぽい聞き方なのかもしれないですけど、そういうのはありますか?

猪俣武範氏(以下、猪俣):英語のですか?

DaiGo:英語とか、あと例えばそれ以外のこういうのを勉強したとか。どういうふうに探したかとか。

猪俣:留学の上でですよね?

DaiGo:そうですね。

猪俣:僕が一番おすすめなのは、留学した人の体験本を絶対読む。そうすると、具体的にその人がどうしたのか。いっぱい出てるんですよ、留学どこどこにしてきたという本というのが。それは行く前に1回何冊か読んで、その人たちがどんな経験をしてきたというのをまず読む。

あとは、勉強のところですよね。TOEFLだったらみんなが使ってる教科書みたいのがあるんです。定番も、ほとんどみんな同じものを使っていて。

柳内啓司氏(以下、柳内):なんて名前ですか?

猪俣:英単語は『TOEFLテスト英単語3800 TOEFL 大戦略』

本当にみんなそれを使ってたんですよ。たとえば英単語は必ずやらないといけないんですけど。

【CD3枚付】TOEFLテスト英単語3800 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

柳内:ステマじゃないよ。

DaiGo:ステマ言い始めたらこの番組やばいことになるからなー(笑)。

猪俣:あとは、レベルに合わせて、初級の人がこのLongmanというのをみんなやってますよ。『Longman Preparation Course』というのは本当に始める人用で。あとは本当にもう過去問を。TOEFLのオフィシャルガイドというやつが途中からあるんです。『Logman Preparation Course』というのは一番最初の。

柳内:世界中が使ってるようなやつですね。

猪俣:使ってると思いますね。あとはTOEFLの公認の問題集になりますね。これもみんなやりまくる。

柳内:過去問。『Official Guide to the TOEFL Test With CD-ROM, 4th Edition』

DaiGo:じゃあ、あれなんですね。定番なものでいけるというか。

猪俣:そうですね。あとは目標の点数を取るときに試験慣れしておかないといけないので、月1受けたり、2ヶ月に1回受けたりとか。みんな決めて受けまくりました。結局、試験が近くなると何回も受けたりとかして、いい点数が取れるまで。調子によって点数の取れ方が違うので。

ただ、高いんですよ、TOEFL、1回。

柳内:1回いくらぐらいなんですか?

猪俣:1万以上……。

柳内:けっこうな額になるんですね。

猪俣:そうなんですよ。けっこう高いので。

DaiGo:毎月とか受けたら、まあまあいきますね。

猪俣:いやもう、きついんですよ。それはすごい高い(笑)。

柳内:研修医時代とかだと大変ですよね。

猪俣:もう厳しいですよね。そうすると、かなり勉強してから受けに行かないと、ということですよね。

DaiGo:試験慣れという意味ではとりあえず受けてみるのが、本当はいいですよね。

猪俣:僕は最初に何をやっていいのかわからなかったときは、とりあえず1回試験受けに行きました。こんな感じのをまず見てから勉強を始めましたね。いきなりは、きついですからね。

とりあえず一歩踏み出してから、様子を見て考える

DaiGo:先生の本にも書いてあり、うまくちゃんとできる人のやり方はシンプルだなと思いました。過去問を最初に見るとか、とりあえず受けてみるとか。とりあえず一歩踏み出してから、様子見て考えるというのは正しいやり方なんだなと思ったんです。

過去問とかは、たぶん見てる人たちはみんな思ってると思うんですけど、海外の大学の試験の過去問とかは手に入ったりするんですか?

猪俣:ビジネススクールは手に入らなかったです。なかったのできつかったですけど、会計学とかそういう数学少し使うようなのはもちろん過去問が。あ、ごめんなさい。ありましたね、過去問。ただ、対応できないというか。たとえば、「Googleのこういう戦略について考えろ」とかそういう感じなので。

DaiGo:もう答え合わせとかも何も別にないという。

猪俣:何もないので、授業で聞いたことを使うような試験なので。本当に授業の勉強をしてるだけだったので。ビジネススクールは違ったんですけれど、会計学、数学系はありましたね。「こんな感じの問題が去年出てた」と先生がくれましたね。「これを参考にしてね」みたいに。

DaiGo:先生というのは、向こうの先生?

猪俣:向こうの先生が配ってました。

DaiGo:試験を受けるために申し込んだらくれるということですか?

猪俣:それは授業のときですね。あっ、試験・入試のときですよね?

DaiGo:入学するところですね。

猪俣:入試はエッセイなので、ペーパー試験というのはあまりないんですよ。

教養を問われるGREを受ける必要があった

DaiGo:いわゆる日本みたいに、たとえば、こういう配られてというのはないということですか?

猪俣:入学試験ではないですね。ただ、GREと言って、教養の試験を受けとかないといけないんですよ。

DaiGo:GRE、よく出てきますね。なんか、瞑想してGREのスコアが上がったみたいなやつとかは最近よく。瞑想の放送とかこのあいだやったんですけど、それでたくさん出てきてて。

柳内:論文が出てるんですか?

DaiGo:そうです、そうです。

猪俣:そのGREもやらないといけないですね。

DaiGo:GREはいわゆるセンター試験みたいな感じというか、そういう感じなんですかね?

猪俣:そうですね。センター試験ですね。エッセイ対策のもあったのかな?

柳内:エッセイはWebに公開されてるんですか? それとも、向こうの現地の人に日本人がいるのを見つけて「ください」とか言わないといけないとか。

現地のMBAの問題があるわけじゃないですか。その問題はどう入手したのかなと思いました。入試のときに解く問題があるんですよね?

猪俣:入試ときは、センター試験を受けておかないと。TOEFLと一緒なんですよ。何回か受けれるんですよ。それで、一般の試験を……。

柳内:リアルタイムで「いっせーのせい」でやるやつじゃない?

猪俣:しかも、エッセイも自分で渾身の作品を作って出すんですよ。だから、たとえば誰かに作ってもらってもたぶん大丈夫なんですよね。バレないんですよね。

柳内:試験場に閉じ込められて「いっせーのせい」で書くんじゃないんですね。

猪俣:ないんですよ。

DaiGo:いろんなところでテストして、取ったスコアとかエッセイを持ち寄って出すみたいな。

猪俣:そうですね。最終的にはインタビューも大切なので、インタビューというのはそのエッセイの内容というのを聞かれるんですよ。だから、適当なこと書きすぎてて、人に説明できないような内容を書いていると、審査官は本当にプロなので、バレちゃうみたいで。

「なるべく具体的に」と言われるんですよね。書く内容も、数字を入れて、自分の経験を具体的にかなり細かく書くので。さっき言ったみたいに、経験をしておかないと、エッセイを書けないですよね。

柳内:書けないですよね。なるほど、そうやって、問題を集めたり勉強をして、対策をしていくということですね。

猪俣:そうですね。

DaiGo:おもしろいな。これだいぶみんな勉強になってますね。

睡眠時間は4~5時間

猪俣:(コメントにて)「睡眠時間」と言われてますね。

DaiGo:それ、これから聞こうと思ってたんだよ。今、一応一通りいって。テキストとかアドバイスは終始いただいたので。次がハーバードの医学と、ボストンでしたっけ、MBAとの両立をしたという。

ただでさえMBAのあの課題は多い、授業時間とかもけっこう大変だというイメージがある中で、いったいどんな……。「精神と時の部屋」に入ってるわけじゃないから、24時間しかないはずなんですよ。

それをどうやってたのかというスケジュールみたいなのが、だいたい1日どんな感じだったかをお聞きしたいなと思って。その中で睡眠時間も聞ければ。

猪俣:そうですねー、留学中はやっぱりかなり荒んでたというか。時間がかなりもったいなと思って。僕はもう3年間とか決まってましたから、その間はあんまり寝てる時間とか遊ぶ時間とかもったいないなと思って。そのときにしかできないことをやりたいなと思ったんですよね。

なので、僕の場合は医者なので研究が一番僕にとって大事なので、まずは研究を一番メインにやろうと思いました。留学先の研究所から歩いてすぐのところに住んで、行ったり来たり。夜中もけっこう行ってました。

要は研究は終わりがないというか、試験と違いずっとやらなきゃいけないので、いくらやっても限りがないというか。そういうときに近くに住んでたほうが、ちょこっと帰って炊事洗濯できますし。それで近くに入り、もうほとんどラボにいました。

あとは、ビジネススクールの勉強は、研究は密度がそんなに濃くないというか、待ってる時間もけっこう多いんです。なにか実験やってる間とか待ってる間に。

DaiGo:結果待ちみたいなね。

猪俣:あんちょこを勉強したりとか。読みながらやったりというのでうまく時間を使ってたというのと。

DaiGo:隙間時間を上手に使ってたんですね。

猪俣:そうですね。だから、けっこうぐじゃぐじゃ。

あと、僕のラボは成果ベースだったので、別に昼間いなくてもいいんですよね。だから、ずっと働いて、眠くなったら寝て、また働いてみたいな感じですけど。でも、4、5時間は寝てたと思うんですよね。

DaiGo:4、5時間!? けっこうハードですね。

猪俣:けっこうハードでしたね。

柳内:その間はね。

隙間時間でできるものを事前に作っておく

DaiGo:あれじゃないですか。やなぎーさんも本で『人生が変わる2枚目の名刺』書いてますけど。2枚目の名刺的な考え方からすると、隙間時間を上手に使ってやるというのはどうなんですか?

柳内:質問、ありがとうございます(笑)。隙間時間はすごい大事ですよね。その隙間時間でできるものを事前に作っておく。できる環境とか。「バックには大きい石から入れろ」みたいな、そういうことわざがあるらしくて。なるほどと思ったんですけど。

時間のかかるものとかは週末とかまとまった時間にやるんです。2枚目の名刺の社外の活動は。でも、10分、15分でできる作業っていろいろあるじゃないですか? そういうものは朝の移動時間とか。あとスマホでできるように全部体制を整えておいたりとか。そうやってますね。

だから、最近ブログとかそういう文章もスマホで完結するようにして、ちょっとした時間にできるようにしたり。思いついたらすぐできるようにしたり。たくさん時間がかかるものとそうじゃないものを分けてます。

DaiGo:パズルみたいな感じですね。時間かかるのは週末で、間にできるのは間に入れていくということですね。

猪俣:たしかにそうですね。隙間時間はかなり。やっぱり意識することが大事ですよね。ぼーっとしないというか。留学行く前は勉強する時間がなかったので、本当にエレベーターで。病院で僕らけっこう行き来するんですよ。病棟に行ったり、外来に行ったりするんですけれど。

DaiGo:研修医やられてたときに?

猪俣:研修医のときもそうですね。大学院生のときもそうなんですけど。行き来する間がもったいなくて、本を持って。そういうときに英単語覚えたりとかして。エレベーターの待ちのときに。変な人ですけどね。英語の勉強を。

柳内:それは無視ですね。僕も変な人だと思われるのは無視ですね。

猪俣:必ずやるようにしてましたね。

DaiGo:すっごいそれはわかりますね。僕も収録中に何回ポケットからKindleを取り出そうとしたことか(笑)。

柳内:けっこう収録中待ちますからね。「ちょっとお待ちください」みたいな。

DaiGo:「あれ、いまカメラのランプついてないからいけるんじゃね?」みたいな。

柳内:もう完全に収録中ぐらいの勢いですね。

猪俣:収録中はすごい待つんですか?

DaiGo:待つ番組は待ちますね。クイズ番組とかタレントさんがすごい100とか集まったオールスターみたいな番組とかはほとんど映んないんですよ。そうすると思っちゃいますね。