「とにかく弁慶を広めたい。ゆかりの地以外で」 シモダテツヤ氏のこだわりが生んだ「弁慶フェア」とは?

[第002回] SELVA春の弁慶フェア - バーグハンバーグバーグTV #1/2

2013年の3月から4月にかけ、仙台にあるショッピングモール・SELVAにて行われた「春の弁慶フェア」。バーグハンバーグバーグが手がけ人気を博したこの企画は、某大手小売業者からの圧力と、"シモダ氏の内に潜む弁慶"との戦いでもあった。

SELVA直々の依頼だった弁慶フェア

セブ山:アイディア誕生の瞬間! というわけですね。今回の春の弁慶フェア。……柿次郎さん、何をビックリされているんですか?

シモダ:おっきい声出すから。

柿次郎:慣れてないから……。

セブ山:すいません。今回の春の弁慶フェアなんですけど、だいぶ尖った企画だと思うんですよ。よくこんな企画にSELVAさんがOK出したなと思って。そのへん、どうやって口説いていったのかを聞いていきたい。

シモダ・柿次郎:なるほど。

セブ山:どんな感じで口説いたんですか?

柿次郎:もともとは、SELVAさんのほうからメールをいただいて。SELVAってショッピングセンターが仙台にあると。

セブ山:はあはあ。

柿次郎:仙台からきたのに、結構ビックリはしたんですね。普段、そういうご依頼がなかったんで。よくよく聞いたら、担当者の方が、バーグハンバーグバーグとオモコロのことを好きと言ってくれてたという……。

セブ山:読者の方だったんですね?

柿次郎:そうなんです。その前提があった上で、わざわざ仙台から東京までやって来てくれて。

セブ山:ええー!

柿次郎:その時にシモダが同席して、そこでのブレストみたいなので、弁慶というキーワードが出てきたんですね。

シモダ:そうですね。

セブ山:初回の打ち合わせで?

シモダ:うん。

なぜ、仙台で「弁慶」なのか

セブ山:これ、なんで弁慶なんですか? 初回からいきなり……。

シモダ:まあ、バーっといろんな話をさせていただいてて。その1回目の打ち合わせなの中でブレスト(アイデアミーティングのこと)までいっちゃってたんですね。その中で、いつも悪い癖なんですけど、僕の頭の中にバーン! とワードが。「春の弁慶フェア」とかいいんじゃないか? と。結構ね、"フェア感"があったんですよ。

柿次郎:ショッピングセンターって。

シモダ:そう。ショッピングセンターって、フェアとかやってる感じだな。10%OFFフェアとか、あといろいろ、あるじゃないですか? あんな感じで"フェア感"とか、ぽいなーと思った時に、その頭に付ける言葉って何だろうと。

セブ山:なるほど。「フェア」の前に付ける言葉ですね。

シモダ:「弁慶」しかないなー。

セブ山:そんなことはない。

シモダ:うまく説明できないんですよ。なぜって言われても、「弁慶」と思ったから。

セブ山:降りてきたんですね、弁慶が(笑)。

シモダ:弁慶がね。もう、言葉にして出した時に、ガチッとはまる瞬間があるんですよ。

セブ山:うんうん。弁慶フェア。

シモダ:春のパン祭りとか、なんかスーっと入る。で、「春の弁慶フェア」って自分の言葉がプッと出た時に、ガチッときて、「あ、これだ」と。もう弁慶以外考えられない。みんな弁慶を考えてなかっただけで、本来、弁慶以外は考えられないものなのではないかと。

セブ山:弁慶フェアのサイトを見ずに、今はじめてこれを見ている人たちに説明しておきますけど、仙台と弁慶、何の関係もないですよね?

シモダ:そうなんです。縁もゆかりもない偉人といいますか……。近くまで来たらしいんですけど。逃げてる最中に。

柿次郎:あー。

セブ山:ちょっと寄ったとか。

シモダ:全然入ってはないんですよ、仙台に。

セブ山:それでも、スッとOK出たんですか?

シモダ:いや、その時は、アハハハって笑って、流れたのかな? 一瞬こう、アハハハって盛り上がって……。

セブ山:おもしろい。ご冗談が上手ですねーってくらいで。

シモダ:でも、俺だけは

シモダ:絶対に戻すぞ! ってのがあったみたいですね。

柿次郎:戻ってきましたね。

シモダ:囚われ過ぎちゃって。

SELVA重役も虜にした「Benkei is good.」

セブ山:それで、何回も何回も言ってくうちに……。

シモダ:もう、弁慶の押し売りみたいなもんですよ。やったことある? 弁慶の押し売り。

セブ山:ないない、ないです。誰もない。

シモダ:便器とか、消火器とか、いろいろありますけど、やっぱ、時代は弁慶の押し売りなんです。

セブ山:もう、ゴリゴリに押して(笑)。

柿次郎:なるほど。

シモダ:ゴリゴリに押しといて、Benkei is good.

セブ山:(笑)。

シモダ:って、言ってたら、SELVAの頭のよろしい方々が

シモダ:もう、Benkei is good.と思ってくれた。

セブ山:何回も聞いてるうちに、気持よくなっちゃったんですかね?

柿次郎:なるほど。

セブ山:じゃあ、本当に、サイトの通りのことが起こってたわけですね? 弁慶の押し売りを飲むしかない。

柿次郎:そうそう。その熱を、どんだけ形に落とすかっていう……。

セブ山:なるほど。

シモダ:なかなかないよ、そこまで理解があるクライアントは。

柿次郎:ありがたいですよね。

セブ山:いいですね。

シモダ:普通って、気負っていかない。安全牌を取る会社さんが多いんですけど、もう「乗りかかった船だ」と。もう、乗っかるし、それ自体もおもしろいような気がすると思ってくれたのは、すごくいいパートナーだったなって。

「SELVAで万引きした者の末路マネキン」はボツ

セブ山:実際におもしろいなと思ったのは、本当に投票もしたわけですよね? あの人気投票。今まではけっこう、インターネットの中で完結してるみたいなのが多かったけど。

シモダ:人気投票っていうのは、「どの弁慶がいいですか? SELVAさんのマスコットキャラを決めましょう」っていうね。で、矢があんまり刺さってない弁慶と、矢が結構刺さっている弁慶、矢だらけで、何か認識できない弁慶。あなたはどれがいい? 

シモダ:って、実際に投票もしたり……。

セブ山:ちなみに、どれが人気があったんですか?

柿次郎:それは、1番矢が刺さっているよくわからんない弁慶に、5歳の子供とかが投稿してました。「見えない」って書いてありましたけど(笑)。

シモダ:いい答えくれますね。

セブ山:5歳ですね(笑)。けっこう、現地の人たちも楽しんでくれたんですね。

柿次郎:そうですね。

セブ山:それとは別にお聞きしたいんですけど、最初から弁慶押しで、そのまま通ったわけじゃないですか? 他にボツネタとか、良かったんだけど採用されなかったネタとかは?

柿次郎:「SELVAで万引きした者の末路」ってテーマで、万引きした人と警官が捕まえようとしているマネキンを、ショッピングセンターの中に置こうっていうのが。

セブ山:え? 連れて行かれる瞬間のマネキンを!?

柿次郎:そうそう。

シモダ:蝋人形館みたいにしてやろうと。

柿次郎:「万引き防止の啓蒙につなげようというのはどうですか?」って言ったんですけど……。

シモダ:警備員がこうやって抑えて

シモダ:「あーあ」ってやっている蝋人形が、そこら中に……。

セブ山:買い物しづらいですよ! 春の弁慶フェアだけでよかった。

SELVAが独自文化の発祥地に?

セブ山:そもそも今回の案件というのは、どういう目的、最終目的はどういうところだったのか? 何を目指して、このフェアが実施されたのか?

シモダ:……。僕もちょっとねー、弁慶弁慶で。

セブ山:(笑)。

シモダ:すべてを弁慶に支配されてたので、むしろ何かに動かされているような感じがしてた。

セブ山:なんか怖い話になってきましたけど……。

シモダ:ほぼ記憶が無いです。「弁慶のために生きろー」みたいな。こう、原石のような、重い光る玉が頭の奥底の暗闇にパァーっと。

セブ山:怖いです。

柿次郎:(苦笑)。

セブ山:結局、SELVAさんとは「どうなったら成功」みたいな話をしてたのかな? と思いまして。

シモダ:やっぱりね、お客さんが喜んでくれるってのが1番なんですよ。

セブ山:うんうんうん。

シモダ:仙台にあるSELVA。そのSELVAを知ってる人とか、地元のファンとかが狂喜乱舞して。

セブ山:狂喜乱舞……?

シモダ:最終的に市政が変わっていって、本当に市民から「弁慶がいいんじゃないか」って声が挙がるような。

セブ山:(笑)。

シモダ:ちょっと私も弁慶の格好で撃ってみよう、みたいな状態のことが起こることによって、そのうち多分、仙台って鎖国し始めると思うんですけど、外部の文化全く取り入れない、他県の文化を全く取り入れない、そういう文化を生み出したSELVAっていうのがこう……。

セブ山:いや、我々今何の話を聞かされてるんですか?

シモダ:城としてね。

セブ山:はい。はいじゃないですけど……(笑)。なるほどね。

シモダ:僕もね、パッと難しいこと言われると、どう答えていいのかわからなくなる。軽めの、あさーい、うすっぺらーいパニックを起こしているんですよ。

柿次郎:いやー、ずっと浅瀬で溺れてましたもんね(笑)。バシャバシャしてました。

シモダ氏「弁慶の普及活動、定年までやります」

セブ山:でもね。1番聞きたいのは、この案件は成功だったのか? どうだったのか? というところなんですよ。やっぱり、サイト上は大失敗。支配人が「トホホ」っといった感じだったんですけど、一連の企画を通して、どうだったのか? これは成功だったのか?

柿次郎:それは聞きたいですね。

シモダ:僕的には、すごくキレッキレの企画をSELVAさんが出した。もう、大成功だと思うんですよ。反応も「よくやってくれた」とか、「こういうのをやれるSELVAっていいね」とかの声も大きかったし、ウチとしても、いろんなところから最近良く聞くんですよ。「弁慶見ましたよ」って。

柿次郎:それ多いですね。

シモダ:めっちゃ多いんです。「あれ、すごかったね」とか。で、おっきい代理店さんから一般の方々まで聞くんで、がんばって1個飛び越えたところには、それなりの評価や賞賛があるんだなーって。頑張って良かったって感じがすごいしますよ。大成功!

セブ山:僕も本当に見てて、実店舗でのキャンペーンとか初めてだったんで、むしろ、こういうこともお願いできるんだっていう、プロモーションのひとつにもなったんじゃないかな? って、バーグ的には思ったんです。

シモダ:本当にいいお仕事だったなあーって。まあね、失敗で打ち切りみたいなものがなかったことはないんで。本当はね、弁慶マネキンみたいなものをSELVAさんのエレベーターの中にぎゅうぎゅうに詰めて、お客さんが来て、ピンポーンって扉開いたら、弁慶だらけで入れへん。

シモダ:っての、やろうと思ってたんですけど……。やっぱり、お客さんに迷惑がかかっちゃうと。

セブ山:なるほど。

シモダ:SELVAさんの英断があったおかげで……。

セブ山:よかった。

シモダ:このままやってたら、評価がひっくり返っていたかもしれない。

セブ山:うーん。そうなると、今後また、地域振興プロジェクトは別のところからも、仙台以外からもオファーがあったら、やってみたいなみたいなのは?

シモダ:本当、日本を変えたい、みたいなのはありますよね。

セブ山:ほー。

シモダ:日本を変えて、盛り上げて、弁慶を色んな関係のない地域に……。

柿次郎:(笑)。

セブ山:弁慶はずっと弁慶なの? ずーっとやり続けたいの?

シモダ:ワンパターンで。定年するまでやりますよ。僕は弁慶を広げる活動を。

セブ山:いつか、弁慶ゆかりの地から話来るでしょ?

シモダ:そこは絶対に避けます。「縁ありますよね? すいません」。上から、「すいません」って感じで、もう、お断りですよ、そんなん。関係ないところはガンガン頑張りますけど。

セブ山:何がやりたいってのがわかんないですけど。

シモダ:弁慶が言うんですよ。俺の中の弁慶が……。

セブ山:ちょっと待った! また雲行きがアヤシイ。怖くなってきた。もう終わりましょう。本日はお二人、ありがとうございました。

柿次郎:ありがとうございました。

シモダ:弁慶がーー!!

<続きは近日公開>

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