フリーランスは一瞬気を緩めたらニート

はあちゅう氏(以下、はあちゅう):霜田さんは水野敬也先生とどんなことを喋ってるんですか?

霜田明寛氏 (以下、霜田):これは共通すると言ったら、あんな大物に失礼なんですけど、「弱者の血が流れてる」っていってて。

はあちゅう:わかる。わかる。しょうがないね、世の中的には成功者と見られてるけど、脈々とDNAに刻み込まれた「弱者感」があるよね。

霜田:水野さんは良い生活もできると思うんですけど、「霜田くんと場末の居酒屋とかにいるのが一番落ち着くわ」みたいな。

はあちゅう:場末の居酒屋行ってるんだ。へ~。

霜田:と、おっしゃったりしてて(笑)。「場末的にはやっぱ錦糸町だよね」みたいなことをおっしゃってて。そこの血が流れてるんで。僕もですけど、例えば、映画とか見てると、保険料も払えないみたいな人たちの映画とかを見てても、僕、すごい感動するんですよ。

それは周りに「なんで、君は保険料が払えないわけでもないのに、そこに感動できるの? 世界が違うと思わないの?」みたいなこと言われて。僕も別に無職だったんで、保険料払えない時期もありましたし。

はあちゅう:わかる。私も今頑張って気を張ってるから、こういうふうな生活なだけで、一瞬気を緩めたらニートだからさ、もう。あっちに行く可能性、ぎりぎりのところを歩いてる感じはいつも持ってる。

霜田:それ、たぶん皆さんからしたら「いやいや」というんですけど。自覚としてはそうなんですよね。ぎりぎりなんですよね。っていうのを喋って、そこを忘れない1年に来年はしていきたいなというふうに。

はあちゅう:っていうことを、水野さんが喋っていた?

霜田:喋ってました。

はあちゅう:具体的には水野さんとか何してるんだろう。最近は新刊出してて。映画も今年脚本やってたかな。今年かな、あれ? 去年?

霜田:そうです。脚本は去年ですね。

はあちゅう:あと何やって、どんな生活送ってるのかすっごい興味ある。

霜田:やっぱり全然、はあちゅうさんと同じで、つねに執筆されてる感じで。

はあちゅう:ああ、そうなんだ。私、常に執筆なのかな。水野さん、一切取材受けないじゃん。ほとんど出ないじゃん。私、けっこう出てたりしてて、1週間のうちに3、4回以上取材があったりするの。だから、その分を水野さんは執筆してるということなんだ。

霜田:だと思いますね。

はあちゅう:執筆ってさ、孤独な作業だよ。こんなに書いたけど、その日のうちに「やっぱ全部やめよう」って思ったりとかすると、仕事量ゼロ稼ぎゼロじゃん。その怖さ半端ないよね。

霜田:はあちゅうさんなんてね、今フリーになって常にその意識で。1日ずっと部屋で向き合ってるんですか?

はあちゅう:だいたい自分の部屋で書いてるけど。でも、1日全部書いてるということはやっぱり少なくて。人に会ったり、ご飯食べたり、あとイベント行ったり、取材受けたりとか。そういうのがあって、「書く日」があって、という感じだから、水野さんみたいにずっと書いてて発狂しないというのは才能だよね。

霜田:そうですね。会社があるから、なんとなく両立できてますけど。誰かに会わない日はないんですか?

はあちゅう:あ、ないかも。ほとんどないかも。誰かには……。

霜田:毎日、昼なり夜なり?

はあちゅう:私ね、集中力がそんなにないんだと思う。水野さんって本当に1日バンッて集中できるというふうに聞いたんだけど。私はよくて2時間ぐらいかな、みたいな感じだから。小刻みに気晴らしと休憩がいるのね。だから、誰かに会って、会うとまた、「あ、これ書こう」とかそういうの湧いてくるから。

じゃあ、ちょっとまた次に続きます。