家入氏はマイホームパパ?

シモダテツヤ(以下、シモダ):今回はメインMCを社長で……。

家入一真(以下、家入):わかりました。

シモダ:あいさつ、自己紹介、僕の紹介、話を振る、みたいな感じで。

家入:こんな難しいことをシモダくんは毎回やってるんだね。

シモダ:いや、もう勘だけで動いてますよ。

家入:すごいなあ……。はい、みなさんこんにちは。家入です。そして相方のシモダです。

シモダ:どうも。あーこれ、やりにくいですね。シモダです。

家入:というわけで、今回も始まりました「オモコロの普通ラジオ」。

シモダ:今日はどんな話をしましょうか。

家入:先週は「素晴らしいセックスライフ」について語ったわけですけど。

シモダ:先週はすごいいやらしいトークだったわけじゃないですか。まったり甘い、とろとろっとした感じの。

家入:そうですね、はい(笑)。

シモダ:例えるなら、貝とか花びらとか、みたいなイメージのラジオだったわけじゃないですか。

家入:アワビ獲れ放題な。

シモダ:前回は女の子風な感じでしたけど、今回は逆にけたたましい……。

家入:オスとしての……。

シモダ:あっ、それいいですね~! テーマは「オス」。

家入:それ一緒じゃないですか、前回と。

シモダ:そこに気づくとは! さすが社長ですね。

家入:ま、ダテにやってませんね(笑)。

シモダ:ダテにドンになっただけあるぞと。

家入:そうですね。そうそう、ちょっと言わせてもらうと……。

シモダ:あ、どうぞどうぞ。

家入:この前、ヒャクさんと話してですね。

シモダ:うちのライターのヒャクですね。オットコマエの。

家入:オットコマエの。ヒャクさんが、「社長ってそもそも何なのか?」っていう質問を僕にしてきたの。

シモダ:ほう、なかなか深いですね。考えれば考えるほど。

家入:社長はなぜ愛人を作ったりするのか、と。

シモダ:はい。

家入:僕はしない。僕はもう、嫁を愛してますから。嫁と、そして息子と娘を愛する……。

シモダ:クッキングパパみたいな感じですよね。

家入:そうそう(笑)。

シモダ:一般的な社長はなぜ愛人を作るのか。

家入:作りがちじゃないですか。そういう質問をされたので、僕も僕なりに考えたんですね。やっぱり人の上に立つ者は、人の上に"立つ"わけじゃないですか。人の上に立つということは、すごい、凄まじいパワーを持ってるわけですよ。

シモダ:まとめないとダメですからね。最終的な責任ももちろんありますしね。

家入:そういうパワーを持った男というものは、一人の女性じゃ満足できないじゃないですか。

シモダ:逆に言えばその女性が押さえつけられないほどの暴れん坊なエネルギーを持っている。

家入:暴れん坊ですね。だから、愛人を作る!

シモダ:ちゃんちゃん♪。なるほどね。

家入:はい(笑)。

社員にメッセで話しかけられるとイラッとしてた

シモダ:昔思い描いてた社長ライフと今って違いますか?

家入:あー……。

シモダ:あっ! これ、僕ちょっと今、いい質問を?

家入:いい質問。それはいい質問ですね。

シモダ:こんな質問、こんなラジオで使っていいのかわからんけど……。

家入:フフッ(笑)。

シモダ:ま、ちょっと真面目なトークも入れつつ。僕が茶々入れていくんで。

家入:ちょっと真面目な話をさせていただくと、2年ほど前ですかね。東京に出てきた頃かな。

シモダ:2年半とかですかね。

家入:そうそう、2年半前ぐらいですかね。その頃って、すごい「社長っぽくなきゃ!」みたいなのにすごく囚われてて。例えば、メッセで一般社員が僕に話しかけるとか、許せなかったんですよね。

シモダ:そうなんですか。

家入:本当に。思い描いてた社長像っていうものに向かって、ちょっと背伸びしてたというか、無理してたんですかね。

シモダ:威厳みたいなのが必要だって感じだったんですかね?

家入:そうそう。立ち上げ時期からいた社員が「家入くん」って"くん"付けで呼んだりするのもすごい嫌だったんですよ。

シモダ:あー、なるほど。

家入:っていうのがあったんですけど。どうでもよくなりましたよね。

シモダ:今は。

家入:今はもうどうでもいいです。

シモダ:やっぱり転機みたいなのってあったんですか?

家入:特にないですね。

シモダ:社長的には、東京、もう、コンクリートの大海原に来たわけじゃないですか。それで、ここからまたいちだんと会社も大きくなっていくぞ! っていう予感を感じている。

家入:そうですね。

シモダ:やっぱりそのプレッシャーから……。

家入:プレッシャーがあったのかもしれませんね。

シモダ:模索しちゃうみたいな感じ。で、急に力が抜けたみたいな。

家入:何がきっかけかって言われると、うーん……。きっかけっぽいのはないですけどね。気付いたらどうでもよくなってましたね。

シモダと対等な立場で出会っていたら、イジメられていた

シモダ:じゃあ、今はどんな感じですか?

家入:まあ、あれです。みんなと仲良く。だから本当のことを言うと、社長・社員っていう関係が嫌なんですね、今は。

シモダ:垣根が。

家入:垣根があるじゃないですか。友達として出会いたかった、みたいなのを思うときはあります。

シモダ:あー、それは社長独特の……。

家入:シモダとは友達として出会いたかった。対等な立場で出会いたかった。

シモダ:おっ、ありがとうございます。

家入:でも対等な立場で出会ってたら、多分僕いじめられてますよね……。

シモダ:いじめてないですよ! 僕いじめっこじゃないです。いじめられっこじゃないですか。

家入:いやいや、今は立場が違うから、たまたまいじめられてないけど、同じ立場で出会ってたら、きっとシモダくんは僕のことをいじめてたはず! っていう。

シモダ:絶対ないです。社長が思い描く被害妄想では、ものすごく僕が危険で嫌なヤツなんですね。

家入:だって、STUSSY着てるじゃないですか。

シモダ:あっ、出た!

家入:連日STUSSY着てる。僕怖いんですよ、STUSSY着てる人。全身STUSSYじゃないですか。

シモダ:なるほどね。でも、僕がこんな話するんも変ですけど、例えば20年とか30年経ったら、絶対みんなバラバラの違うことをやってるじゃないですか。

家入:はい。

シモダ:でも社長とかその他、仲の良い社員の人とか、たぶん一緒にご飯食ったりしてそうだな~と思うんですよね。そんなのないですか? 上下を飛び越えて、みたいな部分。

家入:うーん、大半はもう死んでるんでしょうけど。

シモダ:そうですね、大半は死ぬでしょうね。

家入:大半は死ぬけど、そこを生き延びた層ですね。同志っていうか。

シモダ:戦争さえ起こらなければ。社長が「国獲りたい」なんて言い出さなければ、我々も死なずに済んだのに、っていう話ですね。

家入:なるほど。

社長職とは、麻薬のようなもの

シモダ:ちょっと今日、社長特集的でいいですよね。

家入:あー、そうですか。

シモダ:普段あんまり社長も恥ずかしがって話さないじゃないですか。社員とは話さなくても、取材でのみしゃべるじゃないですか。

家入:はいはいはいはい、そうですね。

シモダ:もっとくだけた社長論とかを。そこら辺の出版社じゃ聞けない内容じゃないですか。そこを攻めて行きたいですけど、何も浮かばないですね。

家入:僕も、何も答えは出ない。答えは「No」ですね。

シモダ:Noですか、なるほど。個人的にはすごい興味があるんですけど、聞いてもいいですか? 社長業について。

家入:はいはい。

シモダ:社長って気持ちいいですか?

家入:社長は……。気持ちいいです。

シモダ:社長ってやっぱり、「エッヘン」じゃないですか。家入社長のキャラを言ってるんじゃなくて、社長という概念はエッヘンじゃないですか。そのエッヘンを体験できるって、たぶん誰もが気持ちいいと思うんですけど。やっぱり、気持ちいいと思うことってあります?

家入:ありますあります。モデルルームに入るじゃないですか。

シモダ:家とか部屋とか探してる時ですね。

家入:その時の、待遇が良い(笑)。

シモダ:その時に名刺を渡すんですか?

家入:名刺を渡すケースがあって。「おっ」て。

シモダ:「あっ、この人代表取締役社長だ」。

家入:そうですそうです。

シモダ:向こうもちょっと変わってくるわけですね。「売れるかも」って。

家入:目の色が変わって、イキイキしてくるわけじゃないですか。ひとりの人間をイキイキさせることができたっていうことで、僕もイキイキしていられる。

シモダ:なんかキレイな話に持ってこうとしてないですか?

家入:いえいえ(笑)。でも、細かいことの積み重ねだと思うんですよ。細かいエッヘンが散りばめられてるというか、いろんな所でちょっと嬉しいが多い。ちょいエッヘンが多いですね。

シモダ:そうですね。もろエッヘンだったら誰もついてこないですよね。

家入:僕そういうの苦手なんで。でも、やっぱりあるじゃないですか、ちょいエッヘン。そういうのは麻薬と一緒で、一度味わうとやめられない。

シモダ:だから慣れないようにみたいな。社長、基本タバコに火つけさせたりとか、絶対断りますよね。

家入:そうですね。

シモダ:僕が例えば社長のタバコに火をつけようとしたら、「あ、いいですいいです」。あれはやっぱり、あま~い液を吸って戻れなくなるのを防ぐ……?

家入:そうですそうです。そこに踏み込んじゃって戻って来れなくなった社長っていっぱいいるんですよ。そういう人は周りの状況が刻々と変わっていってるのに戻れずにいて、気づいたらもう嫁いない、嫁逃げた、みたいな。

シモダ:あと、そうなっちゃうと、怒んないでよかったところを怒るようになったりとかしますよね。

家入:あー、そう! そうですね。

シモダ:「あいつの態度はなんだ!」とか。昔はゼロ距離で仲良くやってたのに。その差が大きくなってくるような気がします。

家入:それこそ、「なんで俺がタバコくわえてるのに火つけてくれないんだ」ってなっちゃう。

シモダ:怒り損みたいな。

家入:怒り損じゃないですか。

シモダ:今日めちゃくちゃいい話してますよね。これが普通ラジオの醍醐味かもしれないですね。

家入:醍醐味ですね。

シモダ:社長、今日これでラジオ録るの4発目ですけど、慣れてきましたね。

家入:慣れてきましたね。

シモダ:はい。というわけで、今日はいい話で終わりたいと思います。ありがとうございました。

家入:ありがとうございます。