謎に包まれた女王蜂誕生の仕組み
その鍵となるローヤルゼリーとは

How a Bee Becomes Queen

ミツバチなどの蜂の仲間は、群れに1匹の女王蜂がいて、繁殖を一手に担っています。働き蜂と遺伝的に違いがあるわけではな女王蜂が、どのように選ばれ、成長していくのか、いまだに詳しいところはわかっていないとのこと。しかし、その鍵となるのはローヤルゼリーだと言われており、この高栄養食品が、他の蜂と女王蜂をわけているようです。今回のサイエンス・チャンネル「SciShow」では、蜂の群れの階級制度や、女王蜂の仕事などについて解説していきます(SciShowより)。

蜂のスーパーフード、ローヤルゼリー

ハンク・グリーン氏:ミツバチには厳しい階級システムがあるのです。

蜂の巣の蜂はほとんどメスで、巣作りから花粉や蜜集めまでほとんど全てを彼女らがこなします。その生活は非常に厳しく、冬の間は4〜9ヶ月生きるのに対し、忙しい夏の場合は、生まれてから過労死するまで6週間ほどしか生きられません。

それに比べ、女王蜂に会うために夏の間はぶらぶらしている3千のオスの蜂の生活はよっぽどましなものです。

女王蜂は巣に1匹しかおらず、5年ほど生き、毎日2千個の卵を生みます。

タンパク質に富んだローヤルゼリーのためだけに彼女は存在します。5年生きるので滅多に新しい女王蜂が必要にはならないのですが、彼女が死ぬとすぐに代わりが必要になります。

そして次の女王となる幼虫が選ばれます。この仕組みはまだ完全には解明されていませんが、ローヤルゼリーがキーとなっているということはわかっています。ローヤルゼリーには、タンパク質だけでなく、ビタミン、糖、ホルモン、ミネラル、カリウム、マグネシウム、鉄などが含まれます。

そんな蜂のスーパーフードには、アセチルコリンも含まれます。人体にもある神経伝達物質でもあります。神経が筋肉を動かす際に使われる神経です。また、学習にも関係しています。

高級サプリにもなっている理由はここにあります。人間にそこまで効果があるかは科学的には不明ですが。そもそも私たちは蜂じゃないですからね。ただし蜂にとっての役割には注目すべきものがあるのです。

働き蜂によってどの幼虫にローヤルゼリーを与えるかが決定されます。選ばれなかった幼虫には栄養価の低い蜜や水が与えられます。

女王蜂の遺伝子は働き蜂と同じ?

女王蜂候補が大きくなると、働き蜂とは違う特徴が現れます。卵を生むための楕円形になります。最初に生まれた女王蜂は、他のまだ生まれてない女王蜂を殺します。複数同時に生まれた場合は、1匹になるまで殺し合います。

働き蜂がどうやって女王蜂候補を決めているかはランダムだという見解でした。なぜなら女王蜂は遺伝的に働き蜂と全く同じだからです。

しかしそれが実はランダムではないという証拠があるのです。2011年の研究で、女王蜂候補の幼虫はより多くのタンパク質をもっており、それが代謝を向上させているというものです。

つまり、わずかですが、極めて大きな役割を果たす遺伝的な差異があるということなのです。科学者たちは、ローヤルゼリーの何がそこまで変化をもたらすのかを解明しようとしています。今までは、幼虫のインスリンに効果をもたらす、ローヤルゼリーのホルモンがそうだと考えられていました。

また別の2011年の研究では、Royalactinというタンパク質に注目しています。他の蜂よりも長寿ということを考えると、そういった食生活は妥当にも聞こえますね。

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