太陽の核のエネルギーが表面に届くのに17万年かかる

ハンク・グリーン氏:私はモンタナに住んでいて、今まさに冬の真っ只中。2月に外を歩こうもんなら凍死してしまいそうです。あー、水星に住みたい!

本当に太陽っていうのは素晴らしい存在です。あなたが今何をしていようと、太陽のおかげでそれができているんです。太陽の熱や光のおかげで、光合成ができ、私たちが食べているような食べ物が育つのです。太陽はものすごく巨大な核爆発をし続けています。爆発、爆発、爆発、バクハツ!

太陽は45億年前から変わっておらず、他の星同様にガスで満たされています。宇宙では重力の影響でいくつかの異なるガスが凝集しています。ガスは凝集し、さらに凝集し、固くなって、最終的にはヘリウムの中で結合した2つの水素原子が連鎖反応を巻き起こしながら莫大なエネルギーを生み出しているのです。

それが私たちの太陽のパワーとなっていて、その核はなんと華氏27,000,000度。そのエネルギーが太陽の表面に届くまで、約170,000年かかっているというのです。

あなたは人々が太陽の表面みたいに熱くなっていると話すのを聞いたことがあるでしょうか。太陽の表面は27,000,000度に比べるとそう熱くはありません。

なぜ太陽は吹き飛んでしまわないのか

他にも水素融合の例として、おそらく有名なものとしては過去に爆発した核兵器の中では最も強力なツァーリ・ボンバが挙げられるでしょう。

1961年にソビエト連合で爆発しました。

核融合爆弾は基本的にまず水素原子を一箇所に集めて、充分な圧を作り出します。核融合爆弾を作るには、トリニトロトルエン(TNT)50メガトン分が必要です。地球240,000個が吹っ飛ぶほどの爆発が起こります。基本的にアルファケンタウリの表面が全て吹き飛ばされるくらいの爆発力です。

基本的に同様な異なるスケールの疑問として浮上するのが、どうして太陽は吹き飛ばないんだということです。私たちにとって幸運なことに、太陽は自然にその温度と圧がコントロールされているのです。核融合レート、いわば自然のサーモスタットのようなものが、膨大な熱が爆発し、核を広げ、拡散レートがゆっくりになると、引力が引き戻します。

いくつかの星は一気に吹き飛びません。G型主系列星はいわば、星の塊としては道半ばで、一度、星の塊が出来上がると、デメリット赤色矮星の中でより長く存在することになります。

例えば、燃え尽きるには膨大な光年がかかる大きくて青いO型主系列星は水素がある限り、約1,000,000年以上も燃え続けることが可能です。ですから、太陽は45億年もの間、働き者で、本当によくできているんです。ああ、太陽が恋しい!