単調な毎日に不安を覚える

和田裕美氏(以下、和田):和田裕美のWADA CAFE。それでは番組に届いたメールをご紹介します。ラジオネーム「白いイルカさん」です。

リスナー:和田さんこんにちは。Podcastいつも楽しみに聴かせてもらっています。

今日は相談があります。この4月から子どもも中学2年になり、子育てがひと段落してきました。周りのママたちは仕事をしながらでも好きなアイドルのコンサートに行ったり、ヨガをしたり、自分の時間を楽しんでいます。

私はというと、そんなママたちの話を聞くばかり。自分が楽しめる趣味のようなものがなく、ただ毎日を過ごしています。

あまり積極的ではない性格もあるのか、今自分が何をすれば良いのか、抜け殻のようになっています。

そういえば、ドラマの『あまちゃん』が終わった時もこんな気持ちでした。

今の私はロスのようなものと思いつつ、いい年をして何かにときめいたり、夢中になったりするのも気が引けています。(パートですが仕事はしています)。

喝でもいいので、大好きな和田さんからメッセージが欲しいです。よろしくお願いします。

まずは自分の内側に耳を傾けよう

和田:白いイルカさん、ありがとうございます。

なんとなく落ちているということですかね。事件があって落ちたわけではなく、何となく積極的に周りがわーっとなっている中でこれといって興味がわくわけでもなく、なんとなく日々を過ごしているという感じですよね。

私は人と比べてどうかとかではなくって、道を歩いたり、桜も青くなっちゃいましたが、季節の移り変わりを感じたりとか。何か用事を入れて何かをやることが積極的に動くということではなくて、人間は動と静があれば、静かに読書をしたりとか周りを気にせず自分の時間をゆったりゆったり過ごしていくということも必要だと思うので。

喝を入れなくても、別にロスではなくて。なんだろう。必死にならない時間みたいなことではないでしょうか。

周りのママたちがコンサートに行っても、行きたくないのに行っても仕方ないし、ヨガとかしてもあんまりやりたいと思わなければしなくて良いと思うので。

何かをやらなければいけない。何かを探さなければいけない。周りが何かやっているからそうしないといけない、置いていかれた気がするというのはというのは、周りに影響されて自分のあり方を決めているということなので。

ちょっと周りを見ないで目をつぶってみて。内省ですね。

自分の内側に耳を傾けていくようなそういう時間を過ごせればいいんではないでしょうか。

要は、今の状態を楽しんでいれば今の状態でも良くって。今の状態を楽しめないのが周りの人が楽しんでいるのに楽しめないというのは、比較からくるものなのでそこはあまり気にしないで。

自分は自分でいいんだ。私は私の楽しみ方でいいんだ、ということを徹底的に肯定してあげると、楽しくなってきて肯定感が増してくるので。

ちょっと自分のことが好きになってきて前に進んでいこう、何か本を読んでみようという気持ちになるのではないのかなと思いますね。

こんなに時間があるんだったら、模様替えとかどうですか。

私最近引越しをしたのですが、本当に良かったなと思っていて。引越しって究極の断捨離じゃないですか。物をものすごく捨てますよね。本とかも大量に捨てたのですが、使わなかったり着なかったりしたものが、山ほどあってすごくすっきりしたんですね。

そういう時って外に求めるのではなくて内側を整えていく時間。絶対に人間にとって必要なんですよ。そういう時間をまずは設けてもらって。

例えば、本棚、衣類、下駄箱、もしくはパソコンの中身、ケータイのアドレスなんかを少し整理する時間をとってみて、いるものいらないものを自分で分けてみるとそれだけでずいぶん心が軽くなって、心が軽くなった段階で次のことを考えたら本当にワクワクすることが生まれるような気がしますね。

まずは自分の内側の心を整えることからやってみてはいかがでしょうか。片付けに関しては引越しのようなやらざるをえないことにならないとなかなか重い腰が上がらないわけなんですが、とりあえず明日から本棚あたりからやってみてください。1時間でもいいので。たぶん心が軽くなって行動パターンが変わってくるのではないのかなと思います。

白いイルカさん、そんなふうにぜひやってみてください。