恋愛とトランプを東大で学ぶ!?
ガリ勉イメージを覆す、東京大学の多様な授業

東京大学ライブオープンキャンパス #1/4

東京大学ではどんな授業が行われているのか? 「ダイガク.TV」 がネット上でオープンキャンパスを開催。現役東大生がリアルな大学生活について話しました。東大にはⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類という聞き慣れない学部がありますが、まず入学後は全員が前期教養課程を履修します。学部にとらわれず、自分の興味に合わせて自由に授業を取ることができるそう。偏差値が高く、頭のいい人がいる大学というイメージが強いですが、単純な座学だけではなく、多様な授業が展開されているようです。

現役・東大生のリアルな声

ウエダマリコ氏(以下、ウエダ):こんばんは。(2015年)7月3日金曜日。「ダイガク.TV ライブチャンネル」。MCは成城大学3年ウエダマリコと明治学院大学1年ミナミダリナがお送りいたします。

本日は東京大学LIVEチャンネル、オープンキャンパスをお送りします。番組前半では大学生活について、後半では受験勉強とサークル活動についてお聞きしたいと思います。

まず初めに、東京大学の簡単な説明をしたいと思います。

ミナミダリナ氏(以下、ミナミダ):東京大学には法学部、医学部、工学部、文学部、理学部、農学部、経済学部、教養学部、教育学部、薬学部の9の学部があります。キャンパスは本郷キャンパス、駒場キャンパス、柏キャンパス、白金台キャンパス、中野キャンパスの5か所です。

ウエダ:さて、ここまでは誰もが調べればわかる東京大学の説明です。そしてここからは現役東大生にしか聞くことができない東京大学の魅力を、ご覧になってくださっている皆さんにだけお伝えしていきたいと思います。

それではゲストの皆さんに自己紹介をしていただきたいと思います。

ナカイズミさんからお願いいたします。

ナカイズミヨシヒロ氏(以下、ナカイズミ):はい。東京大学文科Ⅲ類2年のナカイズミです。よろしくお願いします。

ウエダ:よろしくお願いします。

ミヤケシヅキ氏(以下、ミヤケ):東京大学前期教養学部文科Ⅲ類ミヤケシヅキです。よろしくお願いします。

ウエダ:よろしくお願いします。

ヨシオカナナミ氏(以下、ヨシオカ):東京大学理科Ⅱ類のヨシオカナナミです。よろしくお願いします。

ウエダ:よろしくお願いします。

ミナミダ:ゲストのみなさんへの質問やメッセージがある方はぜひ気楽にコメントしてください。コメントする際は、Twitterより「#daigakutv」を半角で入力していただくか、YouTube画面右横のコメント欄よりコメントしてください。

放送終了予定時刻は大体21時40分を予定しています。皆さん、最後までお付き合いください。

入学後はみんな「前期教養学部」へ

ウエダ:それでは学生生活についてうかがっていきたいと思います。

まずは皆さんの学科、学部の特徴や雰囲気についてお聞きしていきたいのですが、皆さんの先ほどの自己紹介にもあった通り、文科、理科Ⅰ類Ⅱ類Ⅲ類っていう言葉が聞こえたんですけれども、ほかの大学ではあまり聞き馴染みのない言葉だと思うので、ご説明お願いしてもいいですか?

ナカイズミ:じゃあ僕、説明しますね。

ウエダ:はい。お願いします(笑)。

ナカイズミ:東京大学では、まず最初にとりあえず門だけ、文科Ⅰ類とか理科何類っていうふうに決めるんです。

ウエダ:入試のですか?

ナカイズミ:入試の門ですね。

ウエダ:はい。

ナカイズミ:一応それは決まるんですけど、入ったあとはみんな前期教養学部っていう同じ学部に一回入ることになるんです。

ウエダ:全員、同じ学部なんですか?

ナカイズミ:そうですね。はい。

ウエダ:文系も理系もですか?  

ナカイズミ:文系も理系も一応同じ学部っていうくくりに制度上はなってるんです。だから授業中に医学部志望の人から法学部志望の人まで。

ウエダ:ごちゃ混ぜな感じなんですね。

ナカイズミ:ごちゃ混ぜな感じで授業を受けてるんですよね。

ウエダ:なるほど。

学生生活のなかで進みたい先を決める

ナカイズミ:だから、文科Ⅰ類とか門を分けているのは、一応そこに入ることによって行きやすい学部はここですよっていう大体の目安はあるってことになってるんですけど。

ウエダ:じゃあ大学に入ってから学部選択があるってことですか?

ナカイズミ:そうです。だから法学部志望で最初法学部に行きやすいところに行ったけれど、結局ちょっと違うなと思って文学部にやっぱり行こうかなみたいなこともできるし。

ウエダ:大学生活のなかでチェンジできるということですね?

ナカイズミ:そうですね。

ウエダ:この学部決定は何年生の頃にあるんですか? 

ナカイズミ:2年生の夏なので。ここみんなは2年生なので、もうすぐ選択のときが迫ってることに(笑)。

ウエダ:選択するためのテストとかがあるんですか?

ミヤケ:テストではなくて、1年生と2年生の夏学期前半の成績を合わせたもので、振り分けられます。

ウエダ:なるほど。じゃあ一発試験とかそういうわけではないんですね?

ミヤケ:ないですね。

ウエダ:なるほど。じゃあ3年生から皆さん学部に分かれてというかたちに。

ナカイズミ:そうですね。

ウエダ:じゃあ皆さん、さっき自己紹介では、文系、理系違ったんですけれども、かたちの上では今、同じ学部ってことですよね?

ナカイズミ:そうですね。

ウエダ:なるほど。わかりやすいご説明、ありがとうございました。ありがとうございます。

学べる授業の幅が広い

ミナミダ:ミヤケさんの学部では、語学以外にも幅広い文系の分野が学べるとのことですが、具体的にはどのようなことを学んでいるんですか?

ウエダ:教養学部を取ってるんですよね?

ミヤケ:教養学部です。教養学部の文系なんですけど、主に。人文科学と社会科学という2つの枠があって、人文では心理とか語学とか文学とか、あと歴史とかそういうのを学べて、社会科学では社会とか経済とか数学とか、結構理系の分野まで学べるようになってます。

ミナミダ:すごくオールマイティな感じなんですね。

ウエダ:さっきも言ってたとおり、教養学部1つなので文系志望でも理系の授業が取れたりとか、本当に幅広い感じですよね。

ミヤケ:はい。

ウエダ:ほかの大学のオープンキャンパスの番組も私たちやらせていただいてるんですけれど、そういうところでお話を聞くと、法学部だけどほかの学部の授業も取れるっていう話はよく聞くんですね。そういうお話じゃないですもんね?

ナカイズミ:ちょっと違いますね。

ウエダ:違いますよね、もう全部取れるんですもんね。

ナカイズミ:そうですね、本当に。

ウエダ:文系の枠で入っても途中でやっぱり理系に行きたいなとなったら、理系の比重を多くしたりできるんですか? 授業の。

ナカイズミ:はい、できます。

ウエダ:文系だから文系の授業を多く取らなければならないっていう決まりは、特に。必修があるぐらいですか?

ミヤケ:そうですね、何コマか学部によって。文科Ⅰ類と文科Ⅱ類がちょっと違ったりはするんですけど、基本的に縛られてるのはすごく少しで、ほかは自由に取れます。

文系理系も関係なし

ウエダ:ヨシオカさんは理系ですね?

ヨシオカ:はい、理系です。

ウエダ:でも文系のものも取ったりしてますか?

ヨシオカ:私はむしろ文系のほうが多いぐらいで。

ウエダ:そうなんですね(笑)。

ヨシオカ:文学部系の世界各地の文学を読み比べてみようという授業だったり、あとは心理学を取ったり、あとは法律や政治学っぽいものも取ったりしてます。

ウエダ:完全に文系(笑)。ちなみに理系の授業はどんなものを取ってらっしゃいますか?

ヨシオカ:理系だと必修で数学、物理だったり科学っていうのがあるのと、あとは私は建築に行こうと思っているのでそれに近い授業を受けたりしてます。

ウエダ:じゃあ、本当にオールマイティーにできるんですね。ナカイズミさんは、今どんな授業が多いですか?

ナカイズミ:そうですね、自分は結構文系の授業が多くはなってるんですけれど。でもそもそも2年生の今の時期ってそんなに授業のコマ数自体が多くないので。

ウエダ:そうなんですか?

ナカイズミ:はい、そうですね。自分なんか、週全部で今は8コマぐらいしか取ってなくて。

ウエダ:え? 2年生にしてはそれってずいぶん少なくないですか?

ナカイズミ:そうですね、その進学振り分けって言うんですけれど、分かれるときのためには点数が必要で、今の時期って結構必要な点数を増やすためにあえて圧縮させて。そのぶん、1つの授業に時間をたくさんかけようみたいな人が多かったりしますね。

ウエダ:なるほど。

ナカイズミ:そのような関係もあって、結構(授業数が)少ない人が多いんですよね。

ウエダ:量より質っていうことですよね。

ナカイズミ:そういう感じになる人が多いですね。なのでやっぱり少ないので。ただ理系の科目もいっぱい取ってましたよ。

1年生時の週の授業は15~20コマ

ウエダ:じゃあ1年生のときは皆さん、わりと授業数は多かった感じですか?

ヨシオカ:そうですね、週に15、6から20って多いですかね?

ウエダ:多くないですか? 1年生ですよね?

ヨシオカ:1年生です。

ウエダ:週20。

ヨシオカ:多い人は20から21。

ウエダ:毎日1限から4限みたいな感じですよね。

ヨシオカ:の人もいます。

ウエダ:今1年生のミナミダさん、どうですか?

ミナミダ::私は1日だけ5限まで入ってることがあって、あとはそんなに。でも入ってるは入ってるんですけど、でも4限までがそんなにないので。

ウエダ:多いですよね?

ミナミダ::多いと思います、すごく。

ウエダ:私はもう2年前ということなので、ちょっと思い出すのが厳しいものがあるんですけど、多分そんなに学校に行ってなかったんじゃないかなと(笑)。

わかりました。ありがとうございます。

東大ならではの、好きな授業は?

では続いて、好きな授業または東京大学ならではといった授業があれば紹介していただきたいと思います。ヨシオカさん、なにかありますか?

ヨシオカ:はい。私は建築系の授業を取っていると、さっき言ったんですけれど。その1つに建築の模型を実際に作ってみるっていう集中講義のようなものがあったり。

ウエダ:実際に作ってみる。プラモデルみたいな感じですか?

ヨシオカ:はい。実際の建築で使われる模型をプラスチックのようなもので作るんですけど、実際にお題を与えられて、それを自分で設計して作ってみようっていう授業があって。

ウエダ:なるほど、もう図面を引くところからということですか?

ヨシオカ:はい、そうです。

ウエダ:よく、見るやつですよね。完成模型はこちらみたいな。

ヨシオカ:そうですね。

ウエダ:あれを作れるんですか?

ヨシオカ:それを頑張って作ろうっていう授業だったんです。

ウエダ:なるほど。面白そう。

ヨシオカ:建築志望だったのでそういうところは柔軟にできてよかったなと思います。

恋愛をテーマにプロジェクトを展開

ウエダ:あんまりないですよね、そういう授業。あるんですかね。珍しいと思います。ミヤケさんはなにかありますか?

ミヤケ:私は主題科目っていう、ゼミみたいな授業なんですけど。ブランドデザインスタジオっていう授業がありまして、博報堂さんとコラボさせていただいてて、芸大の方とか社会人の方とかも参加してもらってて、東大生が主なんですけど。

そのテーマが授業としては、プロジェクトをグループワークでデザインしていくという授業なんですけど、そんなにきっちりしたものっていうか硬いテーマではなくて。今年は例えば「恋愛」で。

ウエダ:興味深いですね。

(一同笑)

ミヤケ:恋愛のブランドデザインをするっていう授業で。

ウエダ:恋愛のブランドデザイン。ちょっとわからないな。

(一同笑)

なにを言ってるのかがわからない。詳しく説明していただいてもいいですか?

ミヤケ:詳しく説明すると、例えばこの出会いの場を若者に設けようみたいなのを。

ウエダ:皆さん。

(一同笑)

ミヤケ:考えたりして、今の若者の恋愛状況がどうなのか、どういうサービスがあったら若者は恋愛に踏み出せるのかとか。それをなにかその恋愛っていうことの本質まで突き詰めて考えて、それをまたサービスにフィードバックして。

それで、これなら若者が買いたい、恋愛をこれだったらできるみたいなプロジェクトとかサービスだったりを提供できるかたちまで持ってってプレゼンするっていう授業だったんんですけど。

ウエダ:じゃあ結構スパンが長いといいますか、プロジェクト的には大きなものですよね。

ミヤケ:そうですね。

ウエダ:本当に企画の段階から始まって、プロジェクト実現までっていうことですね。

ミヤケ:実現までではないんですけど。

ウエダ:プレゼンで。

ミヤケ:最終プレゼンでうまくいったら、社会人の博報堂の方とかほかには峰なゆかさんとか。

ウエダ:はい。知ってます。漫画家さん。

ミヤケ:はい。私たちの最終プレゼンに来てくださるみたいで。

ウエダ:へえ、すごいですね。『アラサーちゃん』の人ですよね。

ミヤケ:そうです。そういう著名人の方とかに審査していただいて、オリンピックとかにも出てそれでうまくいったら上に上がれるみたいな、結構夢のある。

ウエダ:夢のある。規模の大きい。へえ、楽しそう。それはなにかもう授業っていうよりも本当に一企業のプロジェクトに参加するみたいなかたちですよね。

ミヤケ:そうですね。インターンみたいなことをやっている部分もあると思います。

ウエダ:そうですよね。その最初のどうしたら若者が恋愛に踏み出せるかっていうのは、なにか調査とか実地調査とかするんですか?

ミヤケ:します。インタビューをしたり、最初に何人かインタビューをするのは決まっていて、あとはFacebookとかでアンケートを呼びかけたりして、質量調査と。

ウエダ:そのデータをもとに企画を膨らませていく。

ミヤケ:そうですね。

ウエダ:いやそれは興味深いですね。受けてみたいです(笑)。ありがとうございます。ナカイズミさんは、何かありますか?

実践で学ぶ「主題科目」

ナカイズミ:やっぱり同じように主題科目っていうものなんですけれど。

ウエダ:そもそも、その主題科目っていうのはなんなんですか。ゼミみたいなもの?

ナカイズミ:そうですね。結構少人数のものから大人数のものまでいろいろあるんですけれど、普通の授業よりももっと狭いテーマを1つ持って。それについて、それを中心にして1つのことをみんなでやろうみたいな授業が結構多いです。

ウエダ:講義形式よりも、さっきのミヤケさんのお話にあったみたいに自分たちが出向いてとか考えてっていうようなもの。

ナカイズミ:そうですね。そういうものも結構多いですね。なかには講義形式をとるんじゃなくて夏休みとかに2泊3日でちょっとどこかにフィードワークに行くみたいな。

そういうのも主題科目っていうものに入ったりするので、結構幅広く、ただ机の上の勉強だけじゃないんだよみたいなところが意識されてるような授業って言ったらいいんですかね。

ウエダ:なるほど。東京大学って聞くとやっぱり“頭のいい”イメージが一番に来ると思うので、講義を聞いてガリガリ勉強して、テストして、毎日勉強に追われているみたいなイメージが個人的にあったんですけど、今のお話を聞いてると、あんまりそういう感じでもないのかなって思いました。

ナカイズミ:そうかもしれないですね、確かに。

ウエダ:じゃナカイズミさんのお話お願いします。

トランプも授業になる

ナカイズミ:さっき言った、そのテーマのある主題科目ってやつなんですけれど、自分はトランプの授業を取ってまして。

ウエダ:トランプ。

ナカイズミ:はい。コントラクトブリッジっていう世界3大トランプゲームの1つらしいですね。

ウエダ:ゲームやるんですか?

ナカイズミ:トランプやります。

(一同笑)

ウエダ:トランプの歴史とかではないということですね?

ナカイズミ:ではないです。トランプやります。そうですね。ジン・ラミー、ポーカー、コントラクトブリッジが世界3大トランプらしくて、そのうちの1つなんですけど。

それをみんなで一から。本当にみんな知らないんでゼロからみんなで練習して、最終的には大会に出てみようみたいな。

ウエダ:大会。大会があるんですね?

ナカイズミ:大会があるんです、コントラクトブリッジっていうのの、あれは日本大会が来週あるんです。

ウエダ:じゃあ、猛特訓中ですか?

ナカイズミ:そうですね。もう追い込み期(笑)。

ウエダ:なるほど。それは日本大会でいい成績を残すと世界に羽ばたきに行くんですか?

ナカイズミ:羽ばたきに行けるかもしれないです、それは。確かに道を間違えるかもしれないですよ、それは。

ウエダ:すごい! 応援してます(笑)。

ナカイズミ:ありがとうございます。

ウエダ:それはもう完全に実技ってことですか?

ナカイズミ:そうですね。毎回毎回、ちょっとずつルールだったり。最初はルールから入ってちょっとした小技を教えてもらったりしながら、最後には授業中にみんなで楽しく、それを今日習ったことをやってプレーしてみようみたいな感じで。ちょっとずつ実力をつけていくっていう。

ウエダ:その先生はもう強い方なんですか?

ナカイズミ:結構有名な方みたいですね。自分の学科の研究は趣味ですみたいな。私の本分はブリッジですみたいな感じで。

ウエダ:ブリッジが本業。

(一同笑)

ナカイズミ:みたいなんで。

ウエダ:それで東京大学の教授できるんですね。すごいですね。ユニークな授業ばかりで、すごく興味深いお話ありがとうございました。

ダイガク.TV

ダイガク.TVはインターネットテレビ局を運営する学生団体です。「大学生活の透明化」をというコンセプトのもと、現在、番組を通して高校生や大学生に役立つ情報を発信する活動を行っています。

HP:http://daigaku.tv/ チャンネル:https://www.youtube.com/user/daigakutvch

制作協力:VoXT

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