2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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甘利明氏(以下、甘利):次に平成26年2月1日に、面会を設定した経緯および、50万円の授受の状況等について、A秘書が弁護士に説明した内容を申し上げます。
1月21日の午前11時30分頃、総務担当者が「相談したいことがある」と言って、大和事務所にやってきた。
S社が使っている土地上の社屋を移そうと思い、新しい土地を掘ったら産廃が出てきたので、S社の敷地の産廃撤去を企業庁にお願いしたいという話だったと思う。
総務担当者が「大臣に会って話がしたい」と言うので、2月1日、大和事務所で大臣のアポを取った。
ただ、総務担当者は、産廃の件よりは、どちらかといえば、前回大臣室にいた時は社長ばかりが話をしていて、総務担当者の影が薄かったので、今度は同人が個人としてお祝いをし、大臣と付き合いたいという希望であった。
2月1日、面談の前にA秘書から大臣に詳しい説明等はしていなかったが、「敷地の下から産廃が出てきて、UR・企業庁と問題があるようなので、話を聞いてもらえますか?」程度の説明をしたと思う。面会時間は20〜30分くらいで、雑談がほとんどだったと記憶している。
産廃の件については、総務担当者は、ファイル2冊くらいを持ってきて説明をした。大臣は、総務担当者の説明を聞き、「S社のほうで、産廃を掘り出した」等と言っていたのに対し「自分で掘り出したのなら、自分で処理するしかない」とか、「見つけた段階ですぐに言わなければダメなのではないか」などと言っていたと思う。
その後大臣は、総務担当者が持参した資料を「東京のE秘書に渡しておいてくれ」ということだった。大臣は総務担当者の話を聞き、面倒に思ったのではないかと思う。この件はこれで話が終わった。
記憶が定かではないが、総務担当者は帰る前に甘利大臣に50万円の入った封筒や手土産を渡していたと思う。
社長の時と同じように、お祝いの趣旨と聞いていた。大臣から「しっかり処理しておいてくれ」と言われ、現金50万円の入った封筒を受け取った。これについては、いったん大和事務所にある金庫に入れた。
以上が平成26年2月1日に面会を設定した経緯および50万円の授受の状況等について、A秘書が弁護士に説明をした内容であります。
続いて、大臣室及び大和事務所で執行された各50万円の会計処理について、A秘書が弁護士に説明した内容であります。
平成26年2月1日に大和事務所で渡された50万円は、平成25年11月14日の大臣室で社長から渡された50万円と合わせて、平成26年2月4日に十三区支部で寄付として入金処理をした。
このうち、平成25年11月14日の50万円は、E秘書が1月下旬頃、大和事務所に持ってきていたと思う。A秘書がお付き合いをしているところからのものなので、大和事務所で処理をすることで、持ってきたと思う。
持ってきたのが平成26年1月頃になったのは、平成25年末が、大臣の舌癌の件で、E秘書に余裕がなかったからではないかと思う。
A秘書が大和事務所の経理担当者に、E秘書が持ってきた50万円と、この50万円の合計100万円につき、S社からの100万円の寄付として、第十三区支部で処理するように言い、S社宛の領収書を作成してもらい、S社に送ったと思う。
さらに、産廃の件の対応状況について、A秘書が弁護士に説明した内容を申し上げます。
総務担当者が持ってきた資料は、甘利大臣が、総務担当者との面会時に「E秘書に渡しておいて」と言っていたので、そのまま事務所の誰かに、E秘書に届けてもらったと思う。
E秘書に献金のことは伝えていない。その後ずいぶん待たされた記憶があるが、それから数ヶ月以内には、E秘書が千葉県に電話した経過をお伝えできた。
E秘書から電話をもらい、その総務担当者に対し「千葉県も処理に困っていて難しい。千葉県とはこれ以上話ができない。力になれないと思う」等と伝えたと思う。
A秘書が弁護士に説明した内容の説明は以上です。
弁護士によりますと、第十三区支部の政治資金収支報告書には、平成26年2月4日にS社からの100万円の寄付金の記載があることが確認できました。
また大和事務所の経理事務員に対して電話でヒアリングをしたところ、「S社からの寄付金として処理をした」等の説明を受けたとのことです。
一方、E秘書も弁護士に次の通りの説明を行なっております。
11月14日、A秘書の案内で、総務担当者や社長らが、大臣室で大臣と面会をした。一緒にいたが、A秘書が連れてきたので、関心を持って見聞きしていなかった。どのようなやりとりがなされたかは、ほとんど覚えていない。
大臣から「お菓子」と言われて、受け取った手土産を渡された記憶がある。その中を確認したところ、立派な祝儀袋のようなものが入っているのに気がついた。大臣からはキチッと処理するよう言われ、A秘書の関係なので、大和事務所に持っていくのがいいと思い、時期は覚えていないが、大和事務所に行ったときに持って行った。大臣の舌癌の件があったので、年が変わっていたかもしれない。
大和事務所で適切に処理すると思っていた。どのように処理したかは聞いていなかった。また、大和事務所から資料が送られてきたことがあったかについては、いつ資料が送られてきたかは覚えていないが、大和事務所から送られてきたことはある。
普段でも、地元で国絡みの陳情があると、それが送られてくることはある。重要な案件であれば、甘利大臣から「資料届いたか?」等と聞かれることがあるが、この件では、甘利大臣からまったく話はなかった。
E秘書も、甘利大臣に報告しなければならない重要な案件でないと思い、甘利大臣には、まったく説明や報告等はしていない。
資料に記載のあったところに電話をしたが、「千葉の企業区のほうに」と言われたので、そちらに電話をした。
案件の内容は説明しているかもしれないが、どのような説明をしたか等は覚えていない。「一般論として、このような場合、誰が処理するのか」等について質問をし、「一般的に地主が処理する」との回答だったと思う、との説明でありました。
以上がE秘書が弁護に対して行なった説明の内容であります。
以上の通り、各50万円については、私が秘書に指示した通り、政治資金として処理されていたことを確認をしました。
なお、平成25年11月14日の50万円につきましては、私から「キチンと処理するように」と支持を受けていたものの、私の舌癌騒動で入金が遅れてしまったとのことでしたので、収支報告書の入金日については、選管などとも相談し、適切に対応するよう、事務所に指示をしました。
ちょっと待って……。(水を飲む)
次に、本日発売の『週刊文春』において、総務担当者が私の父と面識があったとする記事が出ているようなので、私が記憶する限りで多少説明をします。
総務担当者は、私の父が衆議院議員時代に父と面識があったのか、父との会食の場で私と会ったと述べているようですが、当時私は面識はありません。
この総務担当者の方は苗字がいくつか変わっているとの話も聞いていますが、少なくとも、週刊文春に出ていた総務担当者の名前を当時父から聞いたことはありません。
次に、「1996年〜1997年頃、漁業権の売買に関する相談をした」とのことですが、この頃、私の父の知人の僧侶が来られまして、北方領土の漁業権の相談を受けたことがあります。
しかし、僧侶が誰かを連れて来られたような記憶はありますが、この総務担当者だったかは記憶にありません。
このときの僧侶の相談は、「北方領土の漁業権を買い上げてもらいたい」というものでした。とても無理な話なので、その旨を伝えて、相談は終わったと思います。
後日、「この漁業権の話はときどき出てくる話で、筋が悪い」と役所から聞いた覚えがあります。
今回の報道を受けて初めて知ったのですが、7〜8年前に、大和事務所のC秘書に、ある人が北方領土の漁業権の相談に来たが、C秘書が外務省に問い合わせて無理であることがわかったので、C秘書がその人にその旨伝えたところ、「何にもできねえじゃねえか」などと捨て台詞を吐いて出ていったことがあるとのことでした。
そして、平成25年5月頃、総務担当者がA秘書に、URとの相談を持ち込んだ際、A秘書から総務担当者を紹介されたとき、C秘書が、昔相談に来た人ではないかと思い出し、総務担当者に対して「前にお会いしましたよね」などと尋ねたところ、総務担当者は「いや、初めてです」と答えたので、「おかしいな」と思ったとのことでした。
次に、報道されているA秘書とS社との間の平成25年8月8日の金500万円の授受についての調査状況を報告いたします。
まず、S社とURの補償交渉への関与等でありますが、A秘書の弁護士に対する説明の要旨を申し上げます。
総務担当者と初めて会ったのは、平成25年2月頃であり、その後は平成25年5月9日だったと思う。大和事務所に来た際に、URとの間の補償に関する陳情があった。
それに対して「確認する」という対応をした。その後、大和事務所のC秘書に、総務担当者から預かった資料を渡し、当事者の双方から質問を聞くという趣旨で、現状を調べてくるように頼んだ。
C秘書からの報告については、記憶は定かではないが、URに行って現状を教えてもらったのではないかと思う。その大和事務所で総務担当者と会った際、詳細は覚えてないが、話はしてきたので「あとは当事者でやってほしい」という話はあったと思う。
総務担当者の間でそれ以上の話はなく、この件はこれで終わったとの認識だった。A秘書やC秘書が金額交渉等に介入したことはない。以上がS社とURが補償交渉との関与に関するA秘書の弁護士に対する説明の要旨であります。
続いて、本件についてのC秘書の弁護士に対する説明であります。A秘書から頼まれて、平成25年の5月か6月頃、一度URに行ったことがある。
その際、A秘書に数枚程度の資料を渡されたと思う。その中にS社の名前はあったと思う。話し合いの進捗状況の確認に行ったと思う。URに何かお願いした記憶はない。「解決してくれ」と話した記憶もない。
次に500万円授受の有無、および趣旨についての、A秘書の弁護士に対する説明の要旨を申し上げます。8月20日、総務担当者と大和事務所で会った。そのときに(URからの補償金)2億2000万円という話は聞いた記憶がない。
当日、総務担当者が1000万円を出してきて、「そのような多額の献金は受け取れない」と言ったが、結果として100万と、400万の合計500万を受領して、大和事務所の経理事務員に「100と400で分けて領収書を切るように」と言ったと思う。
独断で決められないと思い、100万円は献金としていただき、400万円は預かり、事務所の者と相談して判断しようと思った。
2枚とも寄付として領収書を作成してもらい、総務担当者に渡した。なお、総務担当者からは「領収書はいらない」。と言われたが、「領収書は発行しなければならない」と言って発行した。
その後、経理事務員と400万円の扱いについて相談したところ、「やはり400万については返したほうがいい」となったので、その日のうちに総務担当者と返したい旨を相談したら、総務担当者は「いったん渡したお金なので、受け取ってもらいたい。自由に使ってほしい」と言ってきた。
そこで400万円のうち、100万円を大臣の元秘書の、県会議員のほうへまわすこととして、9月6日に渡した。元秘書の県議に対する100万円の寄付については、事前に総務担当者に話をしている。
9月6日に総務担当者に県議からの100万円の領収書を渡したが、300万円については結局総務担当者に返せず、自分の机の引き出しに保管してしまった。
なお、400万の領収書は総務担当者のほうで処分しておくという話であり、その後に処分したと聞いた。この300万円については、その後、本来は自腹でしなければならない支出、支払い等に使った。
自腹での負担が大きいので誘惑に負けてしまった。県議に100万円渡したことや、300万円を使ったことは甘利大臣や周りの者には話していない。
以上が、500万円授受の有無やおよび趣旨についてA秘書が弁護士に対して説明した内容であります。
加えて、弁護士が確認した500万円授受の有無および趣旨について、甘利事務所関係者の説明や関係資料によれば、平成25年8月20日の500万円のうち100万円はS社からの寄付としての入金処理がされ、平成25年政治資金収支報告書には、計上されていることが確認できました。
また、県議が代表を務める大和市第二支部も、平成25年、政治資金収支報告書にS社からの100万円が計上されていることについても確認されました。
また、大和事務所の経理事務員はA秘書から相談され、「寄付として受け取れるのはせいぜい100万円」と言った。500万は受け取ったが400万円は返却するという話だった。
そこで、入金後のS社の欄に8月20日、「400万円は返却のこと」とメモ書きをした。「400万円は返却した」とA秘書から聞いた。そこで入金伝票に「9月6日返却」と書いたと説明し、同じく大和事務所の同じく経理を担当している事務員も同趣旨の説明をしています。このメモ書きと入金伝票の記載は確認できました。
以上の通り、当初受け取った500万円のうち、第13区支部と大和支部の2支部への各100万円については、それぞれ収支報告書に記載されていることを確認しました。
残りの300万円についてはA秘書が総務担当者に返金を申し入れましたが、強く拒まれ、結果としてA秘書は手元で管理して費消してしまったとの報告を受けました。
したがって、300万円については、収支報告書の記載を欠いている状況になっていますので、選管などと相談の上、適切に対応するよう指示をしました。
以上、本日までに弁護士に調べてもらい、判明した内容を中間報告というかたちで説明をしました。
現在も引き続き、記事に掲載されているような事実があったのか、調べてもらっています。秘書らの対応につきましては、現在も調査をしてもらっているところであり、URとのやりとりについても、今後明らかになると思います。
ただ、現時点では、先ほど説明したとおり、A秘書が寄付として受領してしまった分を、費消してしまったことが明らかになっています。
さらにA秘書とB秘書からは総務担当者やS社社長から飲食や金銭授受の接待や、多数回にわたりうけている事実が認めているとのことであり、調査をしている弁護士を通じて両名から辞表が提出されました。
今後も調査は引き続き行いますが、辞表は本日付けで受領することとなりました。そして、総務担当者および、S社からの政治献金につきましては、選管などとも相談した上ですべて返金するよう、事務所に指示しました。
今回の報道で調べてみてはじめてわかったことですが、信用調査会社によれば、S社は3年連続赤字企業である可能性があり、そうであれば、総務担当者やS社は政治資金規正法22条に違反することにもなるので、その観点からもただちに返金するよう指示をしました。
今回の報道があってから、A秘書に対してS社社長から毎日のように「口裏あわせをしよう」との電話があったとの報告を受けています。
S社社長からは、次の内容の電話があったとのことです。たくさんありますが、いくつかご紹介をいたします。「口裏あわせはなんでもいいけどさ……じゃあ、独り言で聞いてくださいよ。
もしちょっと動いてみて、大臣が口利いてでも、うまくなるようであれば、その返事をいただいて、帳面は絶対出さないけど、『なんとかなる』というふうにやって、言ってくれれば絶対止める。ただ最後は、たとえばですよ。記事が出ていろいろ責められるよね。でも(週刊誌に告発した)一色がいなければ、一色が出てきて、『実を言うと内輪もめで、ありもしないことを言った』と言えば、済む話になると思いますよ」と。
もう1つ紹介します。
「一色が喋ってるだけだったら、証拠が薄いと思いますよ」それは話しているだけであって、実は無いと思いますよ。私は確信を持って言いますよ。あの、A秘書さんたち、諦めるの早いんじゃないですか? ないと私は踏んでいますよ。
なぜかというと私、『録音持ってませんか?』って聞かれましたもん。『大臣室での話とか何か、録音したのありませんか?』と聞かれましたもん。
『俺、持ってませんよ』って言いましたもん。俺にもよく言ってくる。『録音してますか?』って言ってきたけども、『じゃあ聞かせてよ』って、『はい』って言って、俺1回も言ってないよ。
一色が言うには、『解決すれば自分が出て行って頭を下げる』って言っているんだよ。『私が虚偽で言いました』って」などと言ってきているということです。
なお、当然のことながら、A秘書はS社長の誘いにはのっておりませんし、本日説明したとおり、S社長が大臣室に持参をした50万円の授受についても調査の中で説明をしているところであります。
今回私の秘書のUR関係の件につきましては、今回の記事を読んで初めて知り、愕然といたしました。秘書が疑惑を招いていることについて、監督責任を重く受け止めております。
現在さらなる調査を進めておりますが、多数の関係者からヒアリングを行なう必要があることから、一定の時間がかからざるをえないということを、どうかご理解をください。
このように、私が受理をした2件の献金は政治資金として処理され、政治資金収支報告書に記載されていたと、第三者である弁護士から報告を受けました。
以上で私の報告を終わりますが、今般の私をめぐる週刊誌報道によって国民の皆様にご心配をお掛けしましたことについて、お詫びを申し上げますと共に、国民の皆さまに対しても、多大なご迷惑をお掛けしていることをお詫びを申し上げます。
私は、アベノミクスの司令塔として、安倍総理より、日本経済の舵取りを任され、この3年間、国務に命懸けで取り組んで参りました。
デフレの脱却、経済再生と財政健全化の二兎の追求。成長戦略の実行・実現。社会保障・税一体改革の推進。そしてTPPの推進など、不眠不休で取り組んでまいりました。
舌癌の病床においても、経済財政諮問会議の席上でも、あるいはTPP国際交渉の現場においても、この国の未来に思いを馳せなかったり、国政に心砕かなかったりした瞬間は、一瞬たりともありません。
国家国民のために、文字通り全身全霊で取り組んで参ったという事実があります。しかしながら、その一方で気がつけば、その代償として、としか言いようがないんですけども、私の政治活動の基盤である地元事務所および私を支える秘書の問題で、国民の皆様に対し、大変恥ずかしい事態を招いてしまった事実が判明をしました。
国政に貢献をしたいとの自分の迸る情熱と、自身の政治活動の足元のゆらぎの実態と、その落差に気がついたときに、天を仰ぎ見る、暗澹たる思いであります。
この1週間、報道された事案の真の内容を知れば知るほど、一体全体、なぜこのようなことが起ったのか、自問を繰り返す日々が続きました。
同時に、なぜ秘書は自分に報告・相談をしてくれなかったのか。忙しすぎて地元に目が向かなかったことが原因か、などと深い悔恨の思いが澱のように溜まって参りました。
一介の秘書ではなく、よりによって地元事務所長という、事務所を統括する立場の人間が、その道を外れてしまったこと、いやそれ以上に、そうした事態にいたっていることを、およそ報道されるまで見逃してしまった自分自身を責めました。
もはや統括すべき人間が不在となる以上、事務所を一から立て直す責任は、支部の代表者たる私自身になります。改めて地に足の着いた政治活動を実施していく責任が、衆議院議員としての私にはあります。
今回の事案報道により、野党の皆さまに経済演説を聞いていただけないばかりか、国会審議にも支障をきたしかねない事態になりました。このことは、本来安倍政権を支える中心的立場の人間が、逆に安倍政権の足を引っ張るという安倍内閣の一員としての、閣僚・甘利明にとっては、まことに耐え難い事態であります。
何よりも希望を生み出す強い経済を推進してきた閣僚・甘利明が、そのポストにあることを理由とされて、重要な予算審議に入らないなど、いささかといえでも国政に停滞をもたらすことがあってはなりません。
私自身に関わることが、権威ある国会での、この国の未来を語る建設的な営みの足枷となることは、閣僚・甘利明の信念にも反します。
閣僚のポストは重い。しかし、政治家としてのけじめをつけること、自分を律することはもっと重い。政治家は、結果責任であり、国民の信頼の上にある。
たとえ私自身はまったく関与していなかった、あるいは知らなかった。したがって、なんら国民に恥じることをしていなくても、私の監督下にある事務所が招いた国民の政治不信を、秘書のせいと責任転嫁するようなことはできません。
それは私の政治家としての美学、生き様に反します。
安倍内閣は、経済最優先で取り組み、我が国経済は緩やかな回復基調が続き、ようやく「もはやデフレではない」という状況までやってくることができました。
15年以上続いたデフレの重力圏から脱却できるかの瀬戸際にあります。デフレから脱却し、強い経済を実現するためには、本予算および重要関連法案の一刻も早い成立こそ望まれており、その阻害要因となるものは取り除いていかなくてはなりません。もとより私も、その例外ではありません。
国会議員としての秘書の監督責任、閣僚としての責務、および政治家としての矜持に鑑み、本日ここに閣僚の職を辞することを決断いたしました。
さきほどこの会見の趣旨と私の辞意については、安倍総理にご連絡をいたしました。この会見の後に官邸に伺って、直接お伝えをいたします。ありがとうございます。
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