2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
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山田太郎氏(以下、山田):もう1つ。こればかりじゃありません。児童擁護の問題もありまして。
坂井崇俊氏(以下、坂井):次のスライドかな。
山田:ブキッキオさんに文句ばっかり言ってられないのは、10月27日の会見の中で、子どもの性的搾取に対して包括的な戦略が日本にはないということがあったから。戦略が必要なんだってことは言われたわけです。
これに関しては、確かに、私も児童ポルノ規制法やっていた時に、児童ポルノを取り締まるのはいいんだけど、そもそも子供の性虐待に対してきちっと取り組むべきだということを主張してきた。だからこそ、反対はしなかったけど棄権はしたというわけ。これはかなり厳しく問うてきたわけです。
もしこれも対応しないと、ここはここで国連に言われるわけですよ。外務大臣がワーッて言って、結局性的搾取について何もしてないじゃないかって言われちゃったら、もう日本国の反撃はボロボロ。日本国の面子も何もなくなっちゃうということになります。
これは僕もまずいなと思っていましたし。僕自身、児童擁護の問題をやってますから、これはただちに取り組むべきだと思いまして。まずすぐに、私の場合のモットーはすぐに。
まず第1回目、11月12日です。内閣府・外務省・文科省・法務省・警察庁を私の部屋に呼びました。各省とも担当でないと。大勢、30人くらいこの部屋に入って、ごしょごしょ話をしていたんだけど、結局、担当でないと。だから、皆で話し合って、担当部署を決めてきてねと。
それで、内閣府・外務省・文科省・厚労省・警察庁に対して、実際担当部署を決定するよう文書で公式に依頼したんですが。後日「決められない」と回答。そんな馬鹿な。
次、11月30日ですね。もう1回呼んだんです。内閣府・外務省・文科省・法務省・厚労省・警察庁をまた呼んで話をしたんだけど、各省とも担当でないと。皆が言い始めたら、各省庁縦割りで決められないんなら、これは内閣官房が本当だと。
内閣官房って調整機能が必要なんですね。そこで、12月2日に内閣官房を呼んだんです。そうしたら、すごいよね。部署の人数が少なくてとても担当できないって言われた。
2人だと。2人でできないと。エーッみたいな。これは官房長官や総理にいかないとダメなんですかと。ということで、次は、今年に入って、質疑の前に、これの質疑するぞと。総理とか官房長官に言うぞと。国会で大問題になるぞと言って、内閣総務官室・内閣府・外務省・文科省・法務省・厚労省・警察庁を呼んでやったら、やっぱり各省担当がいないと。
大丈夫か、こいつらって。結局、質疑の当日を迎えちゃったと。朝までゴタゴタしていたよね。
坂井:これ2回やったじゃないですか。1日目は担当部署は作らないと総理言っていたんです。政府として総合的に対処すると言っていたんです。
山田:その後、どうもこれはまずいなという話になったらしくて。
坂井:多分、あのスライドを菅官房長官が見て、さすがにこれはちょっと酷いだろうと。
山田:その次のスライド出してもらえますか。
坂井:これを委員会で配った時に見たんですよ、多分。
山田:これは何かというと、こういう反撃がされると思っていた。「各省庁がやっているから」っていう話が出ると思っていたので、その反論のために用意した。そうじゃないと、各省庁で何もしてないに等しいぞと。
例えば、内閣府は児童ポルノ法適用範囲のみの被害児童の数しか把握していない。つまり、児童ポルノに引っかからない、児童の虐待とか性虐待については知らんと言っている。
文科省も総務省も把握していない。総務省って大事なんですよ。何でかって言うと、実際の児童養護というのは、今は国政じゃなくて都道府県単位でしているから。総務省は本当は把握していないといけないんですけど、把握していない。
それから厚労省。僕は厚労省の責任は大きいと思うんだけど。厚労省は、児童相談所へ相談した後しか知らんとか(笑)。ええーっ、これはいいの? とか思って。
法務省は、児童ポルノなどの刑事罰の件数のみ把握しています。警察庁は、検挙された事件での被害者数だったりとかしか知らないと。
坂井:事件化されないと知らないと。
山田:原因だとか対策だとかやっていこうと思ったら、見てわかると思うけど、誰も何もやっていません。把握すらしてない。だけど、日本には9万件くらいのDVがあるという報告があって。そのDVは、そのうちのどのくらいが児童虐待でどのくらいが性虐待なのか誰もわからない。
坂井:1日目これをやらなかったんだけど、多分菅官房長官が配ったこの紙を見て。
山田:これやばいと。国家として酷いと。
坂井:国家としてやばいと思って、菅官房長官が2日目の質問の前までに、これは内閣官房でやるということを決断したんだと。
山田:それで2日目の菅官房長官の発言。「今の国家行政組織法が改正されたので、現在は省庁設置法で総合調整できないけど、4月からできるようにする」と。「任務に関する特定の内閣は重要で、今の児童虐待は極めて重要な課題だと思っているので、閣議決定で総合調整権限を付与することができる」。
つまり、どこかの省庁に対して決めますと。政府として責任を持って対処できる体制を作るということで具体的に決めたと。前日の総理の総合的にやっているという答弁から、たった1日で官房長官が自ら動いて決めたと。
そして、これがすごい! この後、質疑が終わった後の裏話があるんですが。予算委員会の後ろで、大阪維新の会の儀間さんと話してたんですよ。公務員改革の件で給料上げるの上げないのってあったので。僕は「上げるべきじゃない」って言っていて。「そうですよね」とかって与太話をしていたら。
わざわざ菅官房長官が後ろの席までやってきて。トントンと「山田さん山田さん」と。「ちゃんとやりますから、決めましたから。決めたんで、閣議決定していくからよろしく」って握手求められたんです。えーって。
普通、官房長官は予算委員会の前のほうで挨拶するのが精一杯だから、挨拶やって忙しいからそそくさ帰っていくんだけど、後ろまでわざわざやって来て、両手でこういうふうに握手をして帰ったっていう。
けっこう感動的だったよね。あまりにも素直すぎて、何があるんだろう? 俺は何かに取り込まれているんだろうか? というくらい、かえって怖いなと思ったんだけど。官房長官の目がウルウルしていたので、かなりロックオンというか、ストンと胸に入ったみたい。
だから、確実でしょう。そこはテレビでは映っていなかったとは思いますけど。立ち話ですけど、ここについては突っ込んで話しましたんで、今度具体的にどうしたらいいかっていうのを官邸に持って行こうかとも思っているんですけど。
ここは山田太郎流で、「こんなことやってないじゃないか!」って言って責め立てるのは簡単なんですけど、そうじゃなくて結果としてやらせたほうがいいんですから。本当に子供たちのためにはね。
もう1つはタイムリミットを待ってこういうことをやらないと日本国としても傷つくでしょうと。国連にまた言われて。外務大臣が啖呵切ってこれからワーッて文句言うのに、反撃されて、性虐待についてやってないじゃないかってなっちゃっても、我々としてはおもしろくない。
こういうことをわざわざ与野党で戦争の具にしていても仕方がないから、きっちりと政府を動かしていかないと。
山田:国連は毅然とした態度だと思うけど、我が国がやれていなくて間違っている場合ならば「ごめんなさい」と。しかもこれ人権の話だから。僕は、人権の話はこの番組でもさんざん言っていますが。文化だとかに対してはローカルだと思いますから、漫画・アニメ・ゲームに関してはどういうものがわいせつかなんてことは、いちいち他国に言われたくございません。
だけど、人権問題はグローバルスタンダードだと思っているので、これについては、グローバルスタンダードとして国連の勧告を受けることもあると思っているんですね。人権というのは国際的に守っていかないと。人権が守られていない地域・国ってあるから、これは国を超えて人間というかたちでもって、国連を作った。僕は人権は意味があると思っている。
そういう意味で、これは言われても素直に見直すべきことです。勿論間違っていたら、そんなこと言われてもうんぬんって反撃すべきですけど。そうでなければ、受け入れた上でしっかり対処すべきだと思っているし。政府がやってないんだったら、まずは政府にやらせる。やらせようとしたのにやらないんだったら、これはまあ。
僕も粘り強いよね。今回の国会を見ても酷いもので。官庁はさ、「山田先生決めてください」って。えーっみたいな。ちょっとどうかしてるんじゃないの。
僕も今回は政治家冥利に尽きるというか。大変嬉しかったです。有害図書指定を乗り越えたってこともあるんですが。取り組みとしては児童擁護をずっとやっているので、性虐待の問題に関しては、日本では対処部署がないと前から指摘があって、全く動かなかったんです。
今回やっと動いて、官房長官まできちっと決めたということで、日にちも決めたのでこれでやると思っています。
坂井:テレビで見ていたんですけど、この話をしている時の裏の閣僚席に座っていた女性の閣僚、すっごい嫌な顔していました。
山田:あー、某総務大臣?(笑)
坂井:(笑)。すっごい嫌な顔してて。これは本当にこういう部署ができちゃったら、児童の性虐待ってのはなんでそういうことが起きてるんだって実体を把握することになる。今やるべきことは、漫画アニメを規制することじゃなくて、ほかをやるべきことがいっぱいあるでしょうと。そういうことになるから嫌なんだと思います。
山田:なるほど。それでね、裏話いろいろします。菅官房長官の話はしましたので、もう1個、某その大臣とたまたま内閣委員会に行く時に、別館でエレベーターで乗り合わせちゃった。
坂井:女性ですか?
山田:女性大臣と。そしたら、ちょろっとこっち見て、ニコニコっとしながら「山田さん、わざわざ私呼んだんでしょう?」って言われたの(笑)。
遊佐めぐみ氏(以下、遊佐):こわい!
山田:要は呼んだんです。2日目のこの質疑の時は、1日目は全大臣参加だったんだけど、2日目は、要求大臣のみが呼ばないと来ないんです。別に嫌がらせをしてその大臣を呼んだわけではなくて、地方行政として総務省が関係あるから。もしかしたら質疑をするかもしれないという中に名前を入れておいただけです。
それを勘違いされたのか、その大臣の前で総理も官房長官もこっちに向かせたっていうか、そういう質疑があったっていうことを、「あなたも予算員会にいたでしょう」って後で何かあった時に言わせるためなのか何なのか。向こうはうがった見方をされたのか僕は知りませんけども。
エレベーターでニコニコっとして「山田さん、わざわざあの時私を呼んだんでしょう。呼ばれちゃった私」(笑)。いやいや、僕は総務大臣として必要だったんで、出席要求リストに入れときましたのでって。
でも一応、エレベーターでのあれで「聞いてらっしゃったでしょ」ってことをまた言えますから。何かあった時に。
山田:あと、国会トリビアじゃないんですけど。パネルない? どうでもいいんですけど、少し予算員会のあり方を1個だけ変えた前例を私が作っていまして。
質問をする時に、テレビに映りやすいようにパネルって作るんですよ。今まですっごいでかかったの。それが最近、ハイヴィジョンだったり、4Gだったり、どんどん進んでいるので、けっこうフォーカスすると、ちっちゃなパネルでも映るんですよ。
それで、なんとA3サイズの物を。これです。
簡単に言えばこのサイズの大きさなんですけど。A4の紙の倍のサイズがA3なんだけど。これを使ってフォーカスして写すということになりました。こんなんで映るんだと。皆からは最初「ちっちぇ」ってびっくりされたんだけど。意外と見てみるとちゃんと映っていることがわかって。
このサイズ。何でこのサイズだと良いかと言うと。これ前の平和法制の時に使ったやつですけど。自分の事務所のプリンターでプリントアウトできるんですよ。今までそれができなかったんで、どうしてたかと言うと、こういうのは全部キンコーズとか行ったり、専門業者に出していて。専門業者に出す時は、1枚2万円くらいするんです。
遊佐:えー、高っ。
山田:高い。
坂井:これより大きいんです。
山田:標準サイズがこれより大きかった。こんなに小さいのにした。これで俺映るんじゃないかと思って、実検したの。皆、「ちっちぇ」って笑ってたでしょ。笑ってたけども、この小さいのが標準サイズ。これとか専門で出すと。
坂井:2万とか。
山田:これ自分の事務所で刷れるから、ぎりぎりまでやれる。
坂井:パネルがこれ1枚300円。
山田:そうそう。だから、コスト300円でできるように。
遊佐:おー経済的。
山田:いいでしょう。
坂井:専門業者本当に失業しちゃう。
山田:変えたっていう。あともう1つは、往復片道方式っていうのがありまして。参議院の予算委員会は特別でテレビが出る重要な時、片道方式って言うので、自分の質問する人の時間だけが進むという。相手が大臣であれ誰であれ長くしゃべってもその時間はカウントされない。大体2.5倍とる。僕の場合は、3倍ちょっといってたのかな。
福島瑞穂さんが上手いんですよ。なんでかっていうと、背が低くて、立ってるんだか座っているんだかよくわからない。「はい」「はい」って中腰になってこんなことやっているから、時計止める人がどこで止めていいかわからなくて。
福島さんは片道方式では予算委員会一上手いと言われていたんですけど。あの福島さんよりも僕のほうが今回長かったという。どうでもいいんですけど(笑)。
もし皆さん気になることがあれば、「ここはどうなってるの」っていう質問があればどうぞ。
(ニコニコ動画のコメントにて)「片道と往復はどう仕分けされているんですか」
山田:事前にこれは片道にするこれは往復にするって決めるんだけど、大体重要な予算委員会の全大臣参加だったりは、片道方式。十分野党に時間の配慮をする。それくらいの決まりしかない。予算委員会の理事会ってところで個別に決まっていくんですね。
坂井:全体としては往復が多いですね。
山田:そう。でも、往復になっちゃうとベラベラしゃべると時間使われて何も聞けなくなっちゃうんですよ。すると片道のほうがいい。でも、片道になっちゃうと自分がベラベラしゃべるとどんどん時が過ぎるんですよ。自分が主張したい時は……。
坂井:往復で。
山田:そう。安倍さんは勘違いしていると思うんだけど、委員会は質問じゃないんです。質疑なんです。別に国会議員は行政に質問するためにやっているんじゃない。質疑だからこっちも意見言っていいんです。こうするべきだと。そんなの当たり前だよ。
なのに、「質問しろよ」ってよく言う人がいてね。意見ばっかり言ってる議員がいるから。「何だよ、質問しろよ」って怒ったりするんだけど。あれ間違いですから、質疑ですから。国会は政府だけが意見を言う場じゃないですから。
何とか今回の有害図書、ブキッキオさん発言、国連に対して3月にやってくることだろうことに対する対応、児童の性虐待部署の設置、というところまでは、いきました。
ただ、今後も国連の3月の勧告っていうのがありますので、しっかりと、特に漫画・アニメ・ゲームが規制されないように。(ブキッキオさんが)「禁止しろ」と言っていますから。これでもって表現の自由が奪われないようにしなきゃいけないということと。実は、昨日、自民党のほうで、青少年健全育成推進調査会っていうのが開かれた。
坂井:4パーティー合同のやつですね。
山田:そういう情報が全部入ってきていますので。コメントで「そんなの開かれたけど、大丈夫?」ってありますけど、全部情報が入ってきていますので。
坂井:配られた紙も見せてもらった。
山田:自民党の中でこういう人たちが委員でやっています。青少年健全育成基本法みたいなものだったり、インターネットサイトのブロッキング、この辺りの話をどうもしているようなので、注意は必要だなというふうに思っています。
坂井:青少年インターネット環境利用整備法は多分今回出るでしょうね。
山田:はい。そうなるとインターネットを未成年が制限されたり、フィルタリングがかかったりだとか、そういったことがあるだろうと。それも表現の自由として。韓国なんかもすごい状態になっていますから。ああいうふうにならないようにと思っていますので。ちょっと注意が必要だなと思っています。
ということで散々やってきましたけど、実は、予算委員会の質問それ以外に公務員給与の問題であったり。
坂井:ちょっと紙だけ出しましょうか? せっかくだから。
山田:いいでしょう。また次回やります。
あるいは、補正予算おかしいよねっていう話だったりけっこういろいろやってきてますので、是非サイトのほうも見てもらいたいと思っております。
それからもう1つ。「第3回山田太郎のメディアフォーラム」というのをいよいよ秋葉原でやります。
前回は年末、12月31日に第2回目をやって、15人くらい来たらいいほうだと思っていたら、大入り満員で100人弱くらい来たんですけど。その後、打ち上げを31日の夜までやっていたってことなんですけども。
今回は、バレンタインデーに4時から秋葉原のTKPガーデンシティPREMIUM秋葉原っていうところでやります。詳細は私のホームページのほうにも載っていますので、是非来ていただきたいと思っています。
坂井:無料です。
山田:うぐいすリボン、女子現代メディア文化研究会、それからエンターテイメント表現の自由の会(AFEE)が主宰協力で私も参加します。
これを旗揚げ式にしたいと思っておりまして。重大決定と発言をしようと。この第3回山田太郎メディアフォーラムでやろうと思っていますので。かなり私も本腰を入れて、重大発言をしようと思っていますので。
(ニコニコ動画のコメントを見て)ダイエット宣言じゃねーよ(笑)。
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