「縦に調べる」関数、VLOOKUPを学ぼう

おさ氏:はい、どうもみなさんこんにちは。「おさとエクセル」のおさです。今日は、検索と参照の関数のなかから、VLOOKUPという関数を勉強していきます。VLOOKUP関数、どんな関数かと言うと、Vertical Lookup、縦に調べる関数ですね。

「縦に調べるってどんなシュチュエーションだよ」と思う方もいるかもしれません。みなさん、あるリストを受け取ったと思ってください。リストのなかには、名簿みたいにデータがたくさん連なっているとしましょう。例えば、その場合に、みなさんは自分の名前を見つける時どうするでしょうか。

上から順番に自分の名前を探していきますよね。仮に自分の名前が見つかったならば、それに関連する、ほかの情報、電話番号とか、住所とか、LINEIDとかも今は書いてあるのかもしれません。同窓会とかね。

そういったデータを探していきますよね。縦に調べて見つかったならば、横のデータからあるデータも抽出してくる。こういった作業をしてくれるのが、VLOOKUP関数です。

具体的な作業に関してはワークシートのほうで見ていくことになりますが、今日1日だけではすべてを説明することはできません。なぜかと言うと、この関数、とっても奥が深い関数だからです。いろんな業務のシュチュエーションで、いろんな違う使い方になっていくんです。

ですので、今後、このVLOOKUP関数に関した情報を細切れに、何回か、あるいは何十回かにわけて動画でお伝えしていくことになります。みなさん、VLOOKUP関数地獄みたいになると思うんですが、これをマスターすると、とっても業務に役立ってくると思うので、お付き合いください!

どうぞよろしくお願いします。では、移っていきましょう!

実際にどんな場面で役に立つのか

では、こちらのワークシートご覧ください。今こちらに寿司ネタのデータベースをご用意しました。B列には、商品名が書かれています。ぶり、はまち、えび、ずわいがに……。こんなネタご用意しています。

僕は小さい頃、寿司職人になりたかったんですが、今日は、みなさんが寿司職人だとして、商品のネタを発注する役割を担うとしましょう。その時に、例えば「3月はこはだがよいですよ」と。「仕入れ値価格はいくらだ?」「毎日変わるんだよ、時価だからね」となるわけです。

これ一つひとつ、調べたら大変なことになるんですよね。例えば「お前、ちょっとこはだ調べてこい、仕入値としてはいくらだ? リスト渡すから探せよ」と。すると商品名を上から見ていって、こはだを見つけるわけです。

そのなかから、仕入値って、1,189円なんだとわかって、ここに1,189円と入力すると。これでもいいんですよ。ただ、めちゃめちゃ時間がかかるんです。このリストが大量にあったらどうするんだと。

例えば、購入量が3キログラム、費用合計は仕入値×購入量ですので、こういうふうに入力して3,567円と出てくるのですが、これ仕入れ値価格が自動的に算出できれば、自動的に費用合計も出ますよね。

VLOOKUP関数の使い方

ということで、仕入値のところにVLOOKUP関数を入れていきます。

=で初めて、VLOOKUPを選択すると、4つ引数が出てきました。検索値、範囲、列番号、検索方法。4つ目の検索方法に関してはまた別の動画でご紹介いたします。

今日は、最初の3つのうち、特に、2つ目の範囲と3つ目の列番号に注意して覚えるようにしていきます。では、先ほどの人力の場合とまったく同じ指定方法です。

まず最初に、何を調べたいかと言うと、こはだですね。検索値としては、こはだが含まれたH3のセルを指定することになります。

今、こはだが選択されたかを確認するために、検索値をクリックして、ファンクションキー、F9をクリックすると、なかに含まれているものを見ることができます。こはだになっています。

「Command+G」か、「Ctrl+G」で元に戻してください。次に、範囲選択をしてきましょう。範囲選択の注意点は、今、検索値がこはだというわけですけども。検索値のカテゴリって、商品名でした。商品名を範囲選択の一番左に持ってこないといけません。

どういうことかというと、こういうことですね(B3:E27を選択)。これで範囲選択は完了です。これについては後ほど詳しく説明します。

知りたいデータを指定する

コンマ打って、3つ目の引数、列番号ですね。列番号とは、今、こはだっていう文字列がこの選択範囲のなかで含まれているかどうか探して来てねっていう指定を行いました。ただし、仮に、こはだが見つかったならば、仕入値を返してほしいんです。

仕入値がこの選択範囲のうち、何番目、何列目にあるのかを指定しないといけません。ここでは、4列目になります。

4つ目の引数(検索方法)については今回、0と入力してください。これは完全位置という方法です。

これで、Enterを押してあげると、1189という値が返ってきました。こはだの値段は1,189円ですので、オッケーです。

では、商品名のところをどんどん名前を変えてみましょう。例えば、ぶり。Ctrl+Enterを押すと、場所を変えずに、アクティブセルを固定したところで変えることができます。

今、商品名がぶりで仕入れ値も変わりましたね。どんどん変えていきます。うにだと901円になりました。例えば、ほかだとうなぎは891円。こういったかたちで、VLOOKUP関数がしっかり適用されていることがわかります。

検索範囲を一番左に指定するとは?

先ほど、2つ目の引数を指定する時に、「一番左のところに必ず、検索値として指定したカテゴリ、今回ですと商品名、を持ってくるんだよ」と言いました。仮に、選択範囲を変えた場合を見てみましょう。今、一番左のところ(A列)ってなにも書かれていませんよね。

このままEnterを押すと、もちろん、エラーが返ってきます。

なぜなら、VLOOKUP関数の場合、指定する範囲内の一番左の列に検索値が含まれていないといけないからです。先ほどと同様に、Bのところから選択してあげると、いい感じで返ってきます。

こんな感じです。しっかりとVLOOKUPの機能と、引数の指定方法を覚えておくようにしましょう。以上です。

VLOOKUP関数の基本のおさらい

みなさんお疲れ様でした! 今日はVLOOKUP関数の基本的な使い方についてみてきました。VLOOKUPのおさらいをします。

1つ目の引数としては、検索値です。たとえば、長内考平という検索文字列、考えられます。

2つ目の引数としては、その検索値を探したい選択範囲を指定してあげます。ただし、注意点としては、検索値を必ず、選択範囲の一番左の列にもってくるということです。

3つ目の引数としては、実際に抽出したいデータが選択範囲の左から何列目に含まれているのかということをExcelに教えてあげるというものです。

4つ目も、引数がありましたが、今回は最初の3つをしっかり覚えていくようにしましょう。次回以降の動画では、4つ目の引数についても詳しく見ていきます。また、そのほか、いろんなかたちでVLOOKUP関数をどう使ってくのかをご説明していきます。

というわけで、次回以降もVLOOKUP関数を勉強していきます。今日はありがとうございました!