2024.12.10
“放置系”なのにサイバー攻撃を監視・検知、「統合ログ管理ツール」とは 最先端のログ管理体制を実現する方法
第39回:何かを覚えるための最短ルートは「発表の場」を持つこと(全1記事)
リンクをコピー
記事をブックマーク
中山陽平氏:今回のテーマは「何かを覚えるために、一体どういう道を取ったらいいのか」と。これは以前にうちのコンサルタント養成プログラムのお客さんから質問を受けた内容なんですけど。
つまり、覚えることってたくさんあるじゃないですか。それに新しくWeb業界に入ってくるという方も結構いらっしゃると思うんです。そういうときにいろんなことを覚えたい、そして早く現場で役に立ちたいというニーズを持っている。
だけど、どうやったら一番早く、できるだけ早くスキルアップできるのかという検討がつかない、という悩みを持っている方が結構いらっしゃると感じています。
これに対して、じゃあどうしたらできるだけ早く覚えられるかというところなんですけど、多分これは私の経験も含めて思うのは、やっぱり発表する場を持つことだと思うんですね。それは発信ではなくて発表ですね。
違いは何かというと、発信というと、ブログで記事を書いたりがメインになってくると思うんですけど、相手の顔が見えない形で情報を発信する、つまり放送局のように発信するっていうイメージということは、意味が無いわけじゃないんですけど、それよりは、相手が目の前にいてリアクションを返してくれて、後で感想を述べてくれるような発表の場を持ったほうが絶対にいいです。
どうしても情報発信に対するリアクションって偏ってくるんですね。例えばブログを書いていて、どんなリアクションが返ってくるかというと、よほど嫌われていないかぎり、炎上するような人じゃなければ、基本的にはポジティブなアクションが多めに返ってきますし、その人に対してさらにコミュニケーションを取っていくということは難しいです。
また、そのページだけを見て去っていってしまう人がたくさんいるということですから、あんまりいいフィードバックが得られないんですね。これではなかなか次に活かせない。
ということで、そうじゃなくって、たとえば企業でやっているのであれば、有志で、週1回勉強会みたいものを開いて、その中で持ち回りで発表する。こういうことをしていくと、全然変わってきます。
しかもそのテーマを自分で決めるのではなくて、他の人が知りたいテーマをやるというほうがいいですね。
テーマについては他の人にヒアリングしてもらってもいいですし、他の人が「これ教えて!」と言って決めちゃってもいいですね。どうしても、デザイナーだとデザインの話をしがちですし、プログラマーだったらプログラムまわりの話をしがちなんですけど、やっぱり今って浅く広く、Webのことを知っていなければいけない時代なので、できるだけ自分の業務範囲と少し離れたところ=エッジになっているところですね。そのあたりをうまく、他の人に「発表してよ」と言ってもらって、実際に発表する。
そういうことを行なうと、すごく自分のスキルの範囲が広がっていきます。発表するということになると、いろいろなことをしなければいけないと思うんですね。情報も収集しなきゃいけない。しかも自分の中だけで暖めていくわけではなくて、人に発表するわけですから、ちゃんと裏を取ったり、自分で実験したり、それに対してデメリット等がないか確認したり。
そのうえで、今度はスライドを作って、どういうふうに伝えたらいいのか。どういうふうに言ったら、このことを全然知らない人にもメリットがわかってもらえるのか、とか。
そういうことを考えていくと、非常に深いリサーチができます。ただ単に、なんとなーく情報を斜めよりするというところから、人に対してアウトプットする。しかも前の前の人に発表するということになった途端に、急に品質が求められますので、それに見合った努力と労力が必要になってきます。
そしてその努力と労力がすごく身になるんですね。これが例えばチーム5人で、1週間に1回、どこかの時間で、2〜3名ずつ発表するようにして、月に2回くらい発表の場を設ける。
それだけでも、1年間やり続ければ、2まわりするわけですから、24回とか。そのくらいの時間の発表の機会が回ってくるわけです。24回発表して、しかもプレゼンのスライドが溜まっていくと、もちろんスライドの作成スキルが上がってくると思いますし、24個の話すネタができるということになります。
ということで、これから最短で、すばやくスキルアップしていきたいという方は、ぜひ内部で発表する場を作って、そこでお互いに切磋琢磨しあうというかたちを作っていただくと、すごく伸びが早いので、そういうことを行なっていただければと思います。
こういうものは、できるだけ多人数でやったほうがいいですので、いろんな人を巻き込んで。こういうのは、巻き込む力も大事ですからね。そういうことも含めてスキルアップしていって、自分の自信ですとか、将来に対しての道を作っていってもらえればと思います。
ということで、今回のPodcastは、改めてまとめますと、発表するということによって、より深いリサーチを行ない、それをアウトプットし続けることによって、最短でスキルアップができる、ということを押さえていただければと思います。
私自身もマーケティングを始めたときから、発表とか報告とかをしなければならない舞台がたくさん用意されておりまして。もちろん平行してブログみたいなものをやっていたんですけど、そういったものが非常に良い経験になったなと感じています。
なので今、人前で何かを話すということに対しても、そこまで苦手意識もないですし、何か急に話せと言われれば、話すこともあるとになっています。そういう状況になっていると、どこに顔を出しても、例えば交流会とかに行っても、結構緊張しないでいろんな人と喋れたりするので、そういった意味でもおすすめです。
2024.12.10
メールのラリー回数でわかる「評価されない人」の特徴 職場での評価を下げる行動5選
2024.12.09
10点満点中7点の部下に言うべきこと 部下を育成できない上司の特徴トップ5
2024.12.09
国内の有名ホテルでは、マグロ丼がなんと1杯「24,000円」 「良いものをより安く」を追いすぎた日本にとって値上げが重要な理由
2023.03.21
民間宇宙開発で高まる「飛行機とロケットの衝突」の危機...どうやって回避する?
2024.11.29
「明日までにお願いできますか?」ちょっとカチンとくる一言 頭がいい人に見える上品な言い方に変えるコツ
2024.12.06
嫌いな相手の行動が気になって仕方ない… 臨床心理士が教える、人間関係のストレスを軽くする知恵
2024.12.10
職場であえて「不機嫌」を出したほうがいいタイプ NOと言えない人のための人間関係をラクにするヒント
PR | 2024.12.04
攻撃者はVPNを狙っている ゼロトラストならランサムウェア攻撃を防げる理由と仕組み
PR | 2024.11.22
「闇雲なAI導入」から脱却せよ Zoom・パーソル・THE GUILD幹部が語る、従業員と顧客体験を高めるAI戦略の要諦
PR | 2024.11.26
なぜ電話営業はなくならない?その要因は「属人化」 通話内容をデータ化するZoomのクラウドサービス活用術