世界中が気にする「しゃっくりを止める方法」

ハンク・グリーン氏:およそ15億人もの人々が毎日インターネットを使用している。そしてまさに君たちと同じように、彼らも何かの答えを探しているんだ。僕たちScishowも答えを探している。科学と自然、そして人間の身体、地球や宇宙についての答えをね!

だから僕たちはGoogleやYouTubeと協力して、インターネット上で最も興味を持たれている疑問に答えようと思っているんだ。これが世界中で最も興味を持たれている疑問だ。

「どうやったらしゃっくりはを止められるのか?」

すべての人は、それぞれ自分が信じるしゃっくりを止める方法を持っている。そのうちのどれも、他の人はやらないようなものだけどね。例えば、スプーン1杯の砂糖を飲み込む、水を大量に飲む。もしくは息を止める、とかね。

でも、しゃっくりを止める方法を見つけるため、そしてそもそもなぜしゃっくりが出るのかを理解するために、まずは横隔膜について知ることから始めよう。

砂糖を飲み込むと、なぜしゃっくりが止まる?

横隔膜は人間の肺の下にある1枚の筋肉で、君たちが息をするときに使う、たくさんの筋肉の中でも最も重要なものの1つなんだ。しゃっくりは、この横隔膜が無意識に痙攣して突然始まるものだ。

それが始まると、声帯、つまり喉の上部にある膜が閉まるまで空気を一気に飲み込む。それが「ヒック」という音を出す原因なんだ。ほとんどの場合、しゃっくりは始まってすぐに止まるんだよ。ただ、「失礼しました」って言えばいいだけだ。深く考えないで。

でも、時々この痙攣が止まらないことがあるんだ。その時こそ、横隔膜をリラックスさせる時だ。こうすると、普通はナーバスな気分はリセットされる。少なくとも横隔膜はコントロールされるはずだ。

これには様々な方法がある。1つ目は、迷走神経を刺激すること。迷走神経と言うのは、首の下から脳底まで繋がっている神経のことで、心拍や呼吸など体のいくつかの重要な機能を調整している。

基本的には、この迷走神経を刺激する必要がある。気を散らしたりとかしてね。それで痙攣を止めることができるんだ。だから、ラッキーな人はスプーン1杯の砂糖でしゃっくりを止めることができる。

おいしそうに聞こえるけど、大変なことだね。乾いた砂糖の粒を飲み干すのは、喉への集中を始めようとする迷走神経神経の気を紛らわし、横隔膜のことを忘れさせるような刺激を与えるんだ。

息を止めるとしゃっくりが止まる理由

その他のよく聞く、しっくりを止める方法は、血流の中の二酸化炭素のレベルを上げることだ。おかしな感じかもしれないけど、普通の呼吸のリズムはCO2のレベルによって調整されているんだ。もし高くなりすぎてしまうと、横隔膜と肺にシグナルを出し、それぞれが役割を果たしていることを確認するんだ。

そして、これが君たちがよく聞くしゃっくりを止める方法の裏にあるものなんだ。例えば、息を止めるとか、紙袋で息をするとか、グラス1杯の水を飲むとかいった方法は酸素の吸入を止め、体内の二酸化炭素濃度を高めることになる。それは横隔膜にシグナルを出し、結果としてしゃっくりを止めるんだ。人間の身体は奇妙で魅力的だね。

僕たちの調査に答えてくれた人々の54パーセントは「息を止めることはしゃっくりを止めるのに好ましい方法だ」と言っている。2番目に多かったのは、37パーセントの人が答えた「水を飲む」という方法だった。僕たちはこういう疑問に答えるのが大好きなんだよ。