登壇者紹介

IVP 小林雅氏:セッション1、「20代の働き方・経験の積み方」というテーマです。僕らのワークショップに何回か参加されているとわかるんですけども、必ずこのテーマを扱うようにしています。皆さん、20代前半とか20代半ばとかいらっしゃるかもしれませんけども、結構皆さん悩むと思うんですよね。そもそも就職ってどうしたらいいのかとか、自分のキャリアップ、スキルアップとかってどうしたらいいんだろうとか。

そういう風に日々悩んで生活されているんじゃないかなと思うんですが、その悩みに登壇者の方が答えてくれるという素晴らしい会でございます。それでは1人ずつお呼びいたしますので、拍手でお迎えいただければと思います。

まず1人目ですけども、グリーの最近金髪になりました荒木さんです。続きまして、最近はクックパッドさんの子会社といいますかね、EXIT(会社を売却)してしまいましたけども、活躍されていますコーチ・ユナイテッドの有安さんです。3人目、最近は就職新御三家とも言われているDeNAの執行役員の赤川さんです。最後に、サイバーエージェント卒業して会社を作った、昨日の夜中に鯖にあたって調子が悪いという、ワンオブゼムの武石さんです。最後にインフィニティ・ベンチャーズを一緒にやっています小野です。ここからは小野にバトンタッチして進めさせていただければと思います。では着席していただいてよろしくお願いします。

年々起業に興味を持つ学生が増えている

小野裕史(以下、小野):テーマがちょうど20代の働き方ということなんですが、(会場に向けて)将来ベンチャーに勤めたいと思っている方? あんまりいないですね。起業しようと思っている方? 結構いますね。大企業に行ってみたいなという方? まだわかんないぞという方? 少ないですね。毎年やっていて思うんですけども、年々ベンチャーに行きたいとか、ベンチャーを起こしたいという層が増えてきているのが、我々にとっては嬉しいことです。

早速ですね、ここにいる4人の方は全員SFC出身。それぞれ全然違うキャリアパスをたどってきていますので、自己紹介も兼ねてどういうキャリアパスで今に至るのか、今何をやっていて、学生時代からどういうきっかけで今に至るのか、という話をご紹介します。まずは荒木さんからよろしくお願いします。

グリーがまだ“どベンチャー”の頃に入社

荒木英士(以下、荒木):よろしくお願いします。荒木です。僕は現時点ではグリー株式会社の役員をやっています。いくつかの事業の責任者をやらせていただいています。僕は2001年にSFCに入学していて、2005年卒業なんですけれども、入学当初に当時SFCのキャンパスで学生がやっていたベンチャーを見つけまして。

面白そうだから入ってみたというのがインターネットというか、ベンチャー業界的なところの始まりでした。大学生の時はずっとそこで働いていて、途中で売却をしたりして、売却先の会社に移って2年ぐらい働いたり、2005年つまり実際には卒業する年にグリーに入っています。

当時、グリーは4人とか5人くらいしかいない非常に小さい会社だったんですけれども、そこに入りまして、あらゆることをやってきました。いろんなサービスの企画だったり、ただエンジニアリングのバックグラウンドなので自分でプログラムを書いたりとか、例えばKDDIさんと提携とかも担当したんですけど、そういうときの提携のこともやったりとかして、いろいろプロダクトを作ってきまして。

2010年に今からちょうど3年くらい前に海外進出するぞということで、アメリカに行きまして、また4〜5人のところから始めてアメリカの支社を立ち上げて400人位までにして、去年の秋ぐらいに日本に戻ってきてここに至る、という感じになっています。

小野:ありがとうございます。学生時代から起業して、卒業して、グリーがまだ4名の“どベンチャー”の頃に入ったんですよね。それがすごいなと思うんですよ。一番最初に学生時代に入った企業は、一番最後のセッションに登壇するユナイテッドという会社に最終的になってるんですよね。すごいベンチャーですよね。

荒木:そのとき僕が学生ベンチャーに行ったら、アドバイザーとして有安さんがいました。

有安伸宏(以下、有安):え、そうだっけ?

荒木:いましたよ。週1くらいで呼ばれてきていました。

有安:俺が? 覚えてないです(笑)。俺がアドバイザーだったの?

荒木:そうです。一番最初は。

有安:覚えてないです(笑)。

小野:学生起業家つながりでもあるんですよね。

有安:そうですそうです。

何かしなきゃと焦って大学1年生で起業した

有安:有安と申します。よろしくお願いします。僕は(荒木)英士くんの一つ上で、2000年入学2004年卒業です。僕は慶応の内部進学で慶応高校出身で、起業したいな、インターネットで何かビジネスやりたいなと思って、SFCがいいなと思ってSFCにしました。

SFCに入ってからは、自分が何ができるかとか全然わかんなくてすごく焦っていて、周りにはなんかすごい人がいっぱいいてどうしようという中で、すごくいい出会いに恵まれて、1年生の終わりに自分で起業して。その会社はなかなかうまくいかなくて、その会社を売却して、卒業したらユニリーバという消費財メーカーのマーケッターとして入社して、2年くらい働いて、そのあと起業して、そしてその会社はネット上でいろんな先生が見つかるサービスをやったんですけど、それをだいたい6年くらいやって。

去年の6月にクックパッドっていうレシピの会社、その会社もSFCのOBが作った会社で、その会社に売却をして、今現在はクックパッドグループの中の子会社の社長ということで経営をしています。

小野:ありがとうございます。大学1年で起業されたんですね。早いですね。

有安:1年目です。焦ってましたね。何かしなきゃって思っていて。

小野:そのあと大企業という選択をして、そのあとまた起業に。この辺りまた後ほど紐解いていければと思うのですが。続いて、赤川さんお願い致します。

強い起業家精神があったわけじゃなかった

赤川隼一(以下、赤川):おはようございます。DeNAの赤川です。僕はDeNAで執行役員をやっていまして、今ゲーム第1本部長ということでゲームを作っています。僕がSFCに入ったのが2002年で、卒業は2006年ですね。僕は学生時代、起業家精神に全くあふれてなくて、ただお酒を飲み、ただ友だちとだべりですね、音像工房っていうサークルがありまして、この裏に部室があるんですけど、1日中授業の合間にLinuxのPCでゲームばっかりやっていました。

典型的なダメ学生をやってました。研究会も福田和也先生の研究会にいまして、僕は音楽が大好きで、少なくとも俺は音楽は日本で一番詳しいと当時思ってて、そのままバンドやるか、音楽ライターになるかということを考えていて、周りが就活をするという3年生の秋に「え? マジ就活って怖いの?」と焦りまして、就活を始めてみたというくらいの気持ちで始めました。

最初そこそこうまくいきまして、結構余裕じゃんって思っていたら、最終面接で最初の企業に落ちて、そのあと一次面接でブワーっと落ちて、仕事って難しいんだと思って、初めて会社説明会っていうものに行ってみようと。会社説明会にたまたま行ったのがDeNAっていう会社で、そこで南場智子っていう創業者が出てきて、ブワーっと話すんですね。なんてクレイジーで面白い人なんだと思ったんですね。

その後、いろいろ面接を経て魔が差して入社をしたということです。魔が差して入社したときに、福田和也先生には「君のボブ・ディランの文章は大好きなんだけど、君はカタギになるのか」と言われてですね(笑)、カタギの道を選んだと。

それでカタギの道を選んでDeNAに入って、「これだ」っていう起業家精神があったわけではなかったので、とにかく面白いことにもまれて成長したいと。何でも俺にやらせてくれと。最初は営業をやって、すぐ認められてマネージャーに抜擢されて、全く何もわからなくて、全員年上で苦労して。でも結果を出して。

で、マーケティングやって、今度はコンテンツのマネージャーをやって、その後新規事業の「ヤフーモバゲー」っていう新規事業をヤフーさんと一緒に立ち上げまして、そのあと韓国オフィスを立ち上げてDeNAの海外展開の責任者を2年くらいやって、今はゲーム開発事業部ってところで、世界に向けてゲームを作っています。こういうキャリアです。今日はよろしくお願いします。

小野:ありがとうございます。2006年だとDeNAって、とはいえそこそこ大きい……?

赤川:180人くらい。

小野:新卒で入って、今、最年少執行役員。

赤川:そうですね。9年やってまして、7年目から。

小野:自称ダメ学生でもそんな道をたどることができる。

赤川:今日はここにいないSFC生にも夢を届けたいなと思います(笑)。

小野:まだ飲んだくれて寝てるかもしれない(笑)。

赤川:僕は朝の授業とかほぼ来たことないんで。今日来たいって思っていたけどここにいない学生に届けていきたいなと思います。