目的意識の有無があなたの人生を左右する

Stanford Graduate School of Business Jennifer Aaker: Power of Purpose

目的意識を持って生きるとは、どういうことなのでしょうか。そして、どのような意味があるのでしょうか。私たちは常に何かを行なっていますが、その行動の目的を考えているでしょうか? ある実験によると、目的意識を持っている人はストレスを感じにくく、また、仕事に対しても満足感を持っていたり、幸福に感じていたりするそうです。毎日を幸せに生きるためにも、目的意識・問題意識を持つことを習慣づけるようにしてみてはいかがでしょうか。

目的意識はどのようにして生まれるか

ジェニファー・アーカー氏:あなたはなぜ、それをやっているのですか? あなたの目的意識はどのようにして形成されるのでしょう? 仕事ですか? ボランティアですか? 家族と一緒だからですか?

これは決して取るに足らない質問ではありません。目的意識を強く持つことが、生きることに意味を見出し、健康を促進し、仕事への大きな満足感をもたらすことを研究が明らかにしています。

目的には意図が必要です。長い目で見て、確固たる達成するべきゴールを持つこと。私たちが目的を達成しようとするとき、私たちは自身の人生がより意味のあるものだと感じるのです。ここでの「意味」は抽象的な概念です。

しかし最近、行動科学者たちがその理解や計測において大きな前進を遂げました。

私は最近、私の同僚であるロイ・バウマイスター、キャスリーン・ボー、エミリー・ガービンスキーと一緒に、人生が意味のあるものかどうかという質問に対し、7ポイントで答えてもらう成人を対象とした調査を実施しました。私たちは合わせて、彼らの信念、行動や選択についても聞いています。

人生をもっとも「意味のあるものだ」と見なしているグループの人々は、もっとも周囲の人々に与えている人たちでした。同時に、彼らは単に今現在目の前のことだけでなく、過去や未来とのつながりをもっとも強く感じている人たちでもありました。

彼らは自分たちがどこから来たのかということを強く意識しており、また同時にどこに向かっているのか、その目的についても強い意識を持っていました。つまり目的意識は私たちが他者や自分自身よりも大きななにかとのつながりを意識したときに生じるのです。

私たちが過去に始まったよりよい未来につながる物語の一部であることを感じるときです。

目的意識はストレスの軽減に繋がる

さらに、目的意識はあなたが持ったり持たなかったりするようなものではありません。それよりももっと、あなたの習慣に関わることなのです。個人が目的意識をもつという習慣を身に着けると、行動の仕方ががらりと変わります。

ヴェロニカ・フタ、リチャード・ライアンという2人の研究者がある研究で、なにか1つのことをやる際に、半分の被験者に対しては日々意義を見出すように依頼して、目的意識を持つよう促しました。

その活動は社会とのつながりを強化したり、すばらしいことを成し遂げようとしたり、あるいはしばしば努力を要求されるようなことで他者を助けるようなことでした。

3か月後、その被験者グループはネガティブな感情がより少なく、自身の社会とのつながりに対してよりポジティブな感情をいただいていることが報告されました。

目的意識を持つことが長期にわたって、ストレスの軽減や幸福感の促進につながることを示唆しています。

自分自身の人生に目的意識を見つけている人たちほど、より健康である傾向にあります。心理学者のキャロル・リフと彼女の同僚が研究において、長期間数千もの人々を追跡調査するというデモンストレーションを行いました。意味のある人生を生きている人々は、幸福とはいえ目的意識を持っていない人々に比べるとより健康でした。

より高い目的意識を持っている人々は、コレステロール値、健康的な体重という点で優良で、睡眠に関してもより質の高いもので、また彼らのコルチゾールという唾液に含まれるストレスホルモンの値はより低いものでした。

さらに、心臓血管の疾患やアルツハイマー病に罹患するリスクも低かったのです。そして彼らはより長生きでした。

仕事をする上での目的意識の重要性

その理由を解明するために、研究者たちは被験者に彼らの目的意識のレベルについて、レポートしてもらったうえでfMRI装置に入ってもらいました。

その際、研究者たちは泣いている赤ちゃんや自動車事故のようなネガティブなイメージを被験者に見せ、彼らはそのイメージがニュートラルか不快かの評価をしました。

脳のスキャンで高い目的意識を持つ人々の恐怖を認識するへんとう体の活動はあまり多く見られませんでした。ネガティブなイメージに対してはよりゆっくりと反応し、その写真が不快かどうかを決めるために長い時間をかけているのです。

言い換えると、人生により高い目的意識を持っている人々は、前頭葉前部の働きによって、自身のネガティブな感情をコントロールすることがより上手にできるのです。彼らは先を見通す能力においてもより優れています。

これらの発見は仕事においても同様です。仕事においてその目的意識を感じられていない人々はより怠惰になったり、雇用主に対する不満を抱いたりしがちです。

問題は、多くの人々が自分自身の仕事に対して、こんな風に感じていることです。少なくともある大規模な研究によると、国境やカテゴリーを越えた12,000以上の従業員を追跡調査した結果、50パーセントが仕事に意味を見出せずにいることがわかりました。

従業員のうち、仕事に意味を見出している人々は、そうでない人々に比べて3倍以上も長く会社に留まる傾向にありました。さらに彼らは1.7倍仕事に満足しており、1.4倍仕事においてやりがいを感じていました。

さて、当初の質問に戻りましょう。あなたはなぜ、それをやっているのですか? もしあなたがお金のためだけに仕事をしているのなら、あなたは本来のチャンスを充分に活かしきれていないかもしれません。

もしあなたの答えが目的意識に関するものであれば、あなたの仕事はあなたをより大きなストーリーの一部になる一助となり、他者とのつながりを感じさせ、あなたをより強くより健康でより快活にする助けになるでしょう。

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