下水処理は人類に必要な技術
ハンク・グリーン氏:時は1858年のロンドン。250万人の住人は酷暑に苦しんでいました。そのロンドンの住人の排水が流れるテムズ川は酷く匂っていた。本当に酷かったみたいです。汚物が直接陽に当たるくらいに水位は下がり、人が倒れるくらいの悪臭を放っていました。大悪臭という名で歴史に残るほどで、それは現在の下水処理に至る転機にもなりました。
人類はずっとおしっこやうんこを排出してきました。しかし、特に過去160年で、排出後の話は変わりました。
事実、たった今飲んだその水も、数週間前には誰かの尿だったかもしれないのです! うん、美味しい。
大悪臭の影響で、かつての場所から汚物を流す、2万キロメートルの地下下水道を建設しました。しかしまだ処理はされていませんでした。
しかし薄めてまき散らかすという方法はベストではなったようです。ギリシャ人やローマ人が2000年も前にやっていた方法でしたし、あまり進歩がないですね。
時代が進むにつれ、人間の排泄物はただ廃棄されるだけではなく、人間や環境に有害な物質を排除しなければならならなくなりました。
うんちやおしっこの何が問題になるのか
でもうんちやおしっこの何がそんなに危険なのか。だって、もともと体内にあった物なのになぜ問題になるのでしょうか。
最近では、ヒューマン・マイクロバイオームというものについてどんどんわかってきています。まさに何兆という微生物の生息場所となる体であり、排泄に関わる部分も関連しています。
尿が無菌ではないということが確実になっているように、内蔵はバクテリアのコロニーとなっていて、消化を助けたり感染から身を守ったりしているのです。
残念ながら、私たちはいつでも100パーセント健康というわけではありません。人間を病気にさせるバクテリアやウイルスはうんちの中にもあるのです。