人がキスをするのはどうして?
なが~い歴史とその効能

Why Do We Kiss?

キスに関する最古の文献が紀元前1,500年前に残されているように、人類は長い歴史のなかで、多くのくちづけを交わしてきました。愛のキスだけでなく、親愛のキス、挨拶のキス、服従のキス……とその種類も様々。では、人類はなぜキスをするようになったのでしょうか? その起源については、2つの学説があります。キスにまつわる興味深い歴史について学びましょう(SciShowより)。

人はどうしてキスをするようになったのだろうか

ハンク・グリーン氏:2013年のバレンタインデーの日に、タイの夫婦が「世界一長いキス」の世界記録を更新しました。58時間を超えるキスでした。58時間って……、アメリカ合衆国を横断できちゃうよね、むしろその時間内で。

アツアツ夫婦はこの間、座ることすらできなくて、トイレ行くときもキスをしながらだったとか。そんな実行の詳細はこれ以上考えたくもないけれど、考えさせられたこともありました。人間が初めて唇を重ね合わせたとき、ひび割れた唇で賞金をもらうことになんてことを想像しただろうかってことです。

そもそも、キスの始まりは一体何だったんでしょう。

キスに関する最も古い記述はインドのサンスクリット文献に残っていて、紀元前1,500年前に遡ります。それ以前にはキスが行なわれていなかったというわけではなくて、それが最古の記録だということです。

一説では、アレキサンダー大王の軍隊がインドから中東へとキスを広め、そしてそこから、古代ギリシャ、ローマへ伝わったと考えられています。おそらく、ロマンスとは別の意味を表すものとして。

奴隷が主人の手にキスをするのは服従の証だったし、身分の高い人たちが頬にするキスは挨拶を意味するものでした。

キスが持つさまざまな意味

現代でも、キスをする理由や種類はいろいろあって、それを知ることは大切です。宗教儀式から友情、安心させるためにするものから情熱に導かれるもの、ギネス世界記録になるようなものまで含まれます。

中世頃までには、ヨーロッパ全土でディープキスが行われるようになっていて、19世紀には、フィレマトロジー(キス学)という、セクシーさとは程遠い名前の研究がなされたそうです。何とも言えないですね!(笑)。

本能か学習か、2つのキスの起源

では、なぜ私たちはキスをするんでしょうか? 

キスの起源については2つの説があります。1つは「本能」だとするもの、もう1つは「学習された行動」だと考えるもの。

「本能」派は、ピグミーチンパンジーなどの動物が、安らぎ、愛情、絆づくりの表現としてキスと同じような行動を見せることに注目しています。

でも、それに反対する人たちは、人類文化のうち10パーセントがキスを一切しない、あるいは少なくともごく最近になるまでしていなかったということを指摘しています。例えば、アフリカの数多くの部族やオーストラリアの一部のアボリジニー、タヒチ人はキスをしません。おそらく彼らには、キスをする私たちのことがものすごくヘンテコに映っているでしょう。

一方、「学習された行動」派は、「逆流行為」から進化したものだと考えます。「おえっ」と吐き出すことではなくて、鳥とかオオカミとか多くの動物がしている、母親が固形食を噛み砕いて口移しで赤ちゃんに与える行為のことです。

こうした給餌方法は消化を助けることだけでなく、絆や情愛を深めるのにも役立ってきました。

そしてそれが愛情を示すキスへと変わったことを想像するのは、さほど拡大解釈ではないでしょう。

キスはあなたのためになる

おそらくそこから人々は、キスが興奮し、ゾクゾクする、いいことづくめのものだということに気が付きます。唇と舌には敏感な神経末端がぎっしりと集まっているので、脳内にある快楽の受容体に火がつき、まるでコニーアイランド(注:ニューヨークのリゾート地)の遊園地にあるジェットコースターに乗ったような気分になるのです。

ものすごく情熱的ですばらしいキスをすると、頬は赤らんで血管は拡がり、瞳孔が開いてうっとりした感じの目つきになります。心拍数も上がり、脳により多くの酸素が送り込まれます。私たちは突然、ドーパミンとかセロトニン、オキシトシン、アドレナリンといった押し寄せる快楽ホルモンの波に乗ることになるのです。そうした化学物質のカクテルによって、まるで蜂の家族がお腹のなかに入ってきたような、もぞもぞとした気持ちが呼び起こされるのです。

興味深いことに、男性の性ホルモンであるテストステロンは、キスによって女性の口へと入っていって、セックス、子作り、遺伝子の継承……進化の最終目標ですね、そういったことを女性が受け入れやすいようにしています。

大抵の人が感じるような快感だけではなく、キスはいろんな意味であなたのためになっているのです。カロリーを消費するのはもちろんのこと、ストレスの軽減にもなります。そして何より、あなたにぴったりの結婚相手を選ぶことに役立つ可能性があるのです。

キスのときフェロモンだらけの鼻に近づいて、わずかな化学物質が出すシグナルで最適な相手を嗅ぎ分けることができるのです。以前セックスに関するエピソードでも説明したように、人は自分自身とは異なる免疫システムを持つ相手に惹かれる傾向にあります。

ディープキスは、フェロモン満タンの鼻にアクセスできるすばらしいチャンス。お相手候補が本当に相性の合う相手かどうかを見極めるのにうってつけの方法なのです。

でも、歴史や生物学はおそらく考えすぎないほうがいいですよね。個人的には、初めてのキス、あの緊張して汗ばんだ魔法のようなときを思い出していたいです。口いっぱいに噛み砕かれた肉がこっちに向かってくる様を思い描くよりは。

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