ビノッド氏の信念システムについて

司会:会場から質問を受けるのにちょうどいいタイミングですね。スタッフが両側でマイクを持っています。手を挙げておいてください。どちらかが向かいますから。Twitterの#gsbvfttを使ってでも質問できますよ。ではTwitterの質問から始めましょう。

ビノッド・コースラ氏(以下、ビノッド):この後すぐに去らなくてはならないことを謝りたいんだ。もし質問に全部答えられなかったら、僕のe-mailアドレス vk@coastalventures.com に送ってくれて構わないよ。君たちが思慮深く質問してきてくれる限り、僕はできるだけ時間を割いて答えるつもりだよ。

(会場笑)

それがe-mailに対する僕のルールなんだ。僕はe-mailを送ってきてくれる誰かが、どのくらい思慮深いのかを評価することにしているんだよ。

スタッフ:Twitterには、あなたの信念システムに関するたくさんの思慮深い質問がきていますよ。あなたの信念システムの中心にあるものは、具体的に何なのか話していただけますか? また、それをどうやってチームや会社の中でも大切に持ち続けられるのでしょうか?

ビノッド:僕はとても早い段階で興味のあることを仕事にしたいと決めたんだ。よく知られていないけど、僕は最初のプログラミングクラスをNIITで受けたんだよ。1971年、僕は4人の仲間とプログラミングを学ぶ趣味のクラブを作ったんだ。僕がNIITのプログラミングクラスで知った最初の事例がそれだよ。

それから数年後、僕は医用生体工学に興味を持って、16歳の時にIITデリーでプログラミングクラブを始めたんだ。また数年経って、僕たちは医用生体工学プログラムを始めて、ある教授に協力をお願いしたんだ。3人か4人いたかな。僕にはこういう口癖があったんだ。僕はどうしたい? どうやればできる?

興味のあるもののために働きたいということ

でも僕が持つ信念システムの中心にあるのは、興味のあるもののために働きたいということだね。退屈なのは嫌なんだよ。そしてそれが、僕の今やっていることに繋がっているんだ。僕が学んできたのは、それをするのはすばらしいということだよ。

凄い影響を与えるような興味深いことをするのは、もっと満足感が得られるんだ。だから僕は、その影響を測るんだ。僕たちはおそらく、資金集めのスライド資料集では初めてにして唯一のベンチャーキャピタル会社だと思うよ。僕たちはR&Rという野心は気にするが、前向きな変化をもたらす野心やミッションにはもっと興味があるんだ。

僕はLPたちに、もし影響は大きいが低い率のリターンを得るなら、僕たちはそれをつかもうと言ったんだ。なぜなら、僕は少しだけ高い率のリターンを年金基金に注ぎ込むよりも、そちらにもっと興味があるからだよ。とても明白なことなんだ。だからそれはクールなことであり、興味深いことでもあるんだ。

僕は20代の頃、全体像が見えていなかった。何度も繰り返している通り、変化を与えられることのために働けるというのは、とても楽しいことなんだ。だから僕はそれだけをやるのさ。

残りの人生も、前向きな変化を与えるものに投資し続ける

僕たちは投資をして、きっと誰かがツイートするだろうけど、トラブルに巻き込まれるだろうね。僕たちは、とてもうまくいっているTスプレイングという会社の投資を調べているんだ。それを行っているパートナーに対して、僕は言ったんだ。「君はTスプレイングとTシャツ、どちらに投資したいんだ」とね。

僕が時間を割くだろうなんて、期待しないでくれよ。僕はTシャツには興味ないよ。ヘルスケア問題のために働いた方がマシさ。これは僕が獲得した贅沢だと強調したいんだ。もし君たちが同じ場所にいないのなら、君たち全員は贅沢をしていない。その他の人たちが同じ場所にいない時、僕は認識するんだ。

僕は人々が何を考えているのか、気にしたことはないよ。だから僕は人生の早い段階で、そういった贅沢を持っていたと言えるね。若い頃はもっと好戦的だった僕の態度を通してね。

でも、正直に言うけれど、何年か前に新しいビルを建てたんだ。それで、僕は健康が続く限り、この仕事を楽しませてもらうと言ったんだよ。ベンチャーキャピタルとテクノロジーの性質上、僕が働いている領域は数年ごとに変化を続けるんだ。

僕はこの仕事を残りの人生もずっと続けるつもりだけれど、本当に前向きな変化を与える事のみをやるよ。君たちが変化を起こす時にはいつでも、お金を生み出す。とても興味深い会社を作ろうとする結果としてお金を生み出す時には、より大きな影響を与えるだろう。そして、君たちがそれを売り買いなどの取引として行うならね。

実際、もし僕が最初の数ページで読むのを止めてしまうようなビジネス計画をもらったなら、残りのページを読むことは絶対にないだろうね。

司会:それはいいヒントなんですよね?

ビノッド氏の自信に、家族のサポートは影響したのか?

会場質問者1:私は、実際にヘルスケアの立ち上げのために働いています。私はあなたの見せる自信にとても感銘を受けたのですが、あなたは明らかにその理由をお持ちのようです。

ビノッド:人はそれを横柄と呼ぶね。

会場質問者1:ご家族はあなたが子供の頃に、今の様な自信を持てるようにするために何かサポートしてくれたのでしょうか?

ビノッド:よく覚えていないね。僕はいつも自分のことをしたよ。普通の子供がやらないことを自分でやったんだ。僕の両親はいつも、サポートという言葉がよく合うようなことをしてくれたよ。

インド人の家族というのは君たちの家族とは違っていて、反対することを絶対やらないものなんだ。でも僕はそういうことをする傾向があった。それでも、僕はいつも家族とよく話し合っていたし、彼らもとても早い段階で僕がフィールドの外に出ていくことを認めてくれていた。

僕の態度に興味を持っている人たちや子供がいる人たちのために、サラトガのハーカースクールで講演をするように頼まれて、僕はその高校の生徒たちにプレゼンテーションをしたんだ。最初のスライドは、なぜ彼らが枠に捉われずに行動するべきなのか。2枚目のスライドは、なぜ彼らが教師を無視するべきなのか。3枚目は、なぜ彼らは両親に服従すべきではないのかということだったよ。とてもおかしな話だ。

でも、子供は大好きなんだよ。しかも僕は真剣にやっていたんだ。誰かが作った制限を認めるのではなく、調査する態度を繰り返し教えることは、心のコンパスと信念システムと自信を作り上げることなんだと思うよ。

もう1度言うけれど、君たちのうちの90パーセントは期待されていることをやるだろう。この後、君たちはきっと意欲的になり、帰ってからこう言うだろう。「ゴールドマンの仕事か。もっと払ってくれるよ」とね。

ビノッド氏の失敗談に、会場からリクエスト

会場質問者2:あなたが指摘された最後の部分についてなのですが、過去と比べて今はベンチャーキャピタルが溢れかえっていて、テクノロジーバブルの話もあります。あなたの意見では、今はそのバブルの中にあると思いますか? もしそうであれば、いつバブルがはじけると予測されますか?

ビノッド:僕はそのことは知っているけれど、答えは分からないね。それに、君に答えを知っていると話す人間が、皆恐らくバカだろうということも知っている。

(会場笑)

会場質問者3:あなたの向こう見ずなブランドは、脆弱性を見せる時に特に効果を示すと思います。だから僕はあなたの相棒になって、あなたが誰かの辛辣だけど正直な意見によって傷ついた時のことについての話と、その時どうしたのかを話すのを許したいと思います。

ビノッド:僕の失敗について話すのには1時間は必要だろうね。

最近15年間でたった1度だけ、僕はある会議で話したいと電話したことがあるんだ。有名な会議ではなかったよ。サンフランシスコのホテルの部屋で、失敗を経験したことがある人たちが集まる「失敗会議」に出席したんだ。僕は失敗について話をしたかったんだよ。

たくさんの馬鹿げたことが出てきたよ。iPadはとても人気があるだろう? 僕たちはそれをやろうとしたんだ。それはおそらく、僕の最大の間違いだった。80年代後半のことだよ。

詳細を話すこともできるけど、短めにしよう。僕は、自分の失敗を恥じたことはない。僕の失敗をネット検索したら、きっとたくさん見つけられるよ。それに、僕がそのことについて語っているのも見つけられると思うよ。