地獄のミサワ(以下、ミサワ):あと、これ、(第3回第4回の会議でも使われた黒タイツ姿のミサワの写真を示して)これ、ダメって言ったじゃないですか。これ、何で一番目立つとこに入っちゃったんですか?

家入一真(以下、家入):この場に来るまで、こんなダメだとは知らなかった。

シモダテツヤ(以下、シモダ):知らなかった。

家入:……でね、これ、結婚式にも使えます。

シモダ:使えますねー。白いから。

ミサワ:でも、ミサワ、今何歳だっけ? 

シモダ:23。(この動画は2007年に撮影されたものです)

家入:まだないかもしれないね。来年ぐらいからね、結構。友人の結婚。

シモダ:じゃ、この格好で。

ミサワ:こんなんじゃ、向こうの親大反対ですよ。

シモダ・家入:(笑)。

ミサワ:泣きますよ、違う意味で。

シモダ:これ、すごくいいよ。

家入:人いっぱい来るしさ。見てもらうチャンスじゃん。

シモダ:ホントにいいなー、これ。これね(ネクタイにプリントされたミサワの顔の部分を破く)。

ミサワ:……え? 待って下さい、待ってください。何で今破ったんですか、顔のところ。

家入:いいっすねー、これねー。

ミサワ:いいにしても。なんで顔のところ破ったんすか?

シモダ:これ、すごくいいわ

(ネクタイの先端をコーヒーに浸す)

シモダ:これ。濡れミサワ。濡れ首取れミサワです、これ。そういう仕事してるんだ?

ミサワ:そういう仕事してないですよ! 濡れて首が取れる仕事って何ですか。

家入:いやー、分かりましたよ。

(シモダが濡れたネクタイでミサワの顔を拭き始める)

ミサワ:な、なにっ!? コーヒーが何か……臭いっすよ!

シモダ:どう?

ミサワ:どうってなんすか? どうって。

シモダ:すごい格好だな、これ。

家入:なんていうんすかこれ。「ウェアラブル」っていうんですかね。

シモダ:一角獣のようにも見えますね。

家入:見える、見える。

ミサワ:一角獣のように見えちゃダメでしょ! ホームページのように見えなくちゃダメなんじゃないんですか!

家入:一角獣っぽいよ。ユニコーンね。

シモダ:ユニコーン、ユニコーン。

ミサワ:分かってます。

シモダ:仕事来るよ。

ミサワ:……これで最終回とか言ってたんですか?

家入:まだ。まだまだ結論出すのは早いですよ。

シモダ:ホームページ見た。ミサワが歩いてる。(ミサワを自分の右隣に座らせて)ね、こう、全ビジュアルが見えました。

シモダ:で、仕事頼もうと思うやろ?

ミサワ:仕事頼もうと思うやろ? (自分を指して)俺だったらコイツに絶対に仕事させたくない。連絡先とか絶対に交換したくない、コイツとは。   家入:いや、一般の人はそう思うよ。リクルート、電通、博報堂、食いつきます。

シモダ:食いつきます! 広告塔ですから。

家入:はい。

シモダ:お前、あんまこっち見んなよ。

ミサワ:こっち見んなよじゃないですよ。こんなカッコさせといて。食いつくとしたら、その3社潰れた方がいいですよ。広告業、他の会社にやってもらった方がいいです。

シモダ:まあまあまあ。これで仕事頼もうと。地獄のミサワさん、前から歩いてきた。繁華街で、ね、歩いてきました、こうやって。

家入:はい、歩いて歩いて。いい気分で歩いて。

ミサワ:(歩くそぶりをみせる)

シモダ:あっ、ミサワさん! ミサワさんですか!

シモダ:(ネクタイを手にとって)こんな画描いてるんだ。すごいなぁ。

シモダ:(Tシャツを指さして)これ、ホームページですか?

ミサワ:何、この馴れ馴れしいやつ。

シモダ:「ENTER」押していいですか? (ミサワの胸をパンパン叩きながら)地獄のミサワ! 地獄のミサワ! ……あ! 「ENTER」押してからこれ(ネクタイギャラリー)や。え、こんな画描いてるんだぁ。

ミサワ:順番間違ってるじゃないですか! だって先、こっちに目いきますもんね? 絶対そうですもんね? 「ENTER」→ネクタイっていかないですよね? ネクタイからの「ENTER」ですよ! 絶対!

家入:こうしとくとか?

シモダ:あ、それや! で、(ENTER押しながら)地獄のミサワ! 地獄のミサワ! ってやって、ネクタイがパンっと落ちてくる。はっ! ギャラリーが出てきた! ホームページや、これ! ホンマに? じゃ、ちょっと仕事頼んでみようかな、メールフォームどこやろか。

ミサワ:いや、メールフォームないでしょ。

シモダ:用意してきました、我々! これ、メールフォーム。

シモダ:これねー、新しい。新しい形の。URL、名前ね。

家入:ダイソンも発明しなかったですよ、こんなの。

シモダ:これはすごいでしょう、一石二鳥! メールフォーム!

ミサワ:……メールフォーム?

ミサワ:……ホウキじゃなくて?

シモダ:メールフォーム。

ミサワ:これが?

シモダ:……メールフォーム。

ミサワ:書いたとしてどこに届くの?

シモダ:だから、書くでしょ。地獄のミサワさんに仕事を頼もうと。

ミサワ:もうこの時点でおかしいけど?

シモダ:メールフォームどこかなー? ってなったら、そん時ミサワが「こちらになります」と。

家入:すかさずね。間髪いれず。

ミサワ:メールフォームどこかな、ってならないですけどね。

シモダ:あー、これかこれか。(マジックを取り出し、ホウキの紙に書き込む)で、シモダアットみたいな。メールアットオモコロドットジェーピー。「ミサワさんに『オモコロ』のイラスト描いてもらいたいです。お願いします」って書いた瞬間に、ミサワんとこに届いてるの。なぜなら、ミサワがここにいるわけですから。

ミサワ:口頭でいいじゃないですか。

シモダ:で、ミサワはこうやって(ホウキに書かれた文面に目を通すふりをして)はー、シモダね。仕事来た!

ミサワ:目の前にいるでしょ、シモダが! そんとき!

シモダ:(無視して)ってなる。

家入:新しいねー。

シモダ:新しい!

ミサワ:いや、新しいですけど。

家入:ダイソンも考えなかった。

シモダ:ダイソンと吸引力が変わらない掃除機も考えなかった。

ミサワ:……ダイソン、考えなくて正解ですよ。……ダイソンがこれ考える企業だったら、株価ダダ下がりだと思いますよ。

シモダ:じゃ、ミサワ、ちょっと立ってみ? 直立して。

家入:……うん、ホームページだね。

シモダ:ホームページやな。

家入:「http」って言って。

ミサワ:エイチティーティーピー。

家入:あ、ホームページだ。

シモダ:「http://」って言って。

ミサワ:エイチティーティーピーコロン、スラッシュスラッシュ。

シモダ:ホームページや。

ミサワ:これはずっと俺が言いながら歩くの?

家入:「www」って言って。

ミサワ:ダブルダブルダブル。

家入:あ、ホームページだ。

シモダ:ピシィーッ! って気を付けして。(気を付けしたミサワを見て)ピシィーッ!

シモダ・家入:ビクビクビクビクーッ!

(ミサワ、震える)

シモダ・家入:ダクダクダク、ギロギロギローッ!

ミサワ:ギロギロって何? ギロギロってどうやって表すの?

シモダ:ズルーン、ペローン。ズルーンペローン。

家入:ペカペカペカ……。

ミサワ:いやいやいや。

シモダ:……そんな感じで、家入と。

ミサワ:終わりっ?

家入:シモダの。

シモダ:逆でしたね(笑)。シモダと。

家入:家入。

シモダ:あとミサワの、公式ホームページ。また次回!

家入:そうですね。

シモダ:お楽しみにー。

家入:さよならー。

ミサワ:やっぱ次回やるんじゃないですか!

家入:いや、これで終わりですけど。