アリ・Gがハーバードの卒業式に登場

アリ・G氏:ブヤカシャー!

(会場歓声)

プロフェッサー・Gの登場だぜ。ウェーイ。

(会場歓声)

ハーバードの皆にご挨拶だ。

(会場笑)

今大文字のHってやったのは、ハーバードが場所だからだ。俺はそういうとこはきちーっとする男なんだな。appleとかorangeみたいな言葉は、文頭にこない限り大文字になんねえ。でも頭のいいやつはそんなこともう知ってたかもしんねえな。

(会場笑)

俺の名前はアリ・G。イギリスを代表してやってきたぜ! U! K! うまくできねえ。

(会場笑)

地理の勉強したことのないやつのために言っとくと、イギリスってのはここから160キロ離れたところにあるんだ。

(会場笑)

イギリスの首都は? 誰か知ってるか? ちょ、地理オタクっぽいおめえじゃねえよ! ……ああ、そうだ、リバプールだ。

(会場笑)

頭いいし、姉ちゃんいかしてんな。

アリ・Gがハーバードに来た理由

最初に言いたいんだけどよ、こんなに大勢に向かって話すことに俺はちょっと緊張してる。ってかまあ、俺が完全にハイになってなかったら、きっと緊張しただろう。

(会場笑)

普段俺がやってる演説ってのは、12人を相手にしてるからさ。で、そん時はすげえ簡単なんだ。俺は自分の名前と「無罪です」って言うだけでいいからな。

(会場笑)

ようよう、俺が今日ここで話すことを引き受けたのは、俺らの世代で一番頭のいい連中と話したかったからだ。なんでハーバードがこんなに特別なのか見たかったからだ。あと、連中がここまでの交通費とホテルの部屋代を払ってくれるって言ってたからだ。

(会場笑)

こんなこと今言って申し訳ねえけど、ホテル料金がもう払われてるって言われたらさ、普通は朝食とか特定の嗜好に応える有料チャンネルみたいな、最低限必要な分の金も含まれてるもんだと思うだろ。

(会場笑)

だから、今朝164ドル請求された時の俺の驚きを想像してみてくれよ。

(会場笑)

俺はさ、ハーバードの金を無駄遣いしないようにしてたんだぜ。それぞれの映画に11.99ドル払うんじゃなくて、19.99ドルの24時間ふしだら祭り見放題っての選んだんだ。

(会場笑)

確かによ、一本一本に11.99ドル払うこともできたさ。そうなると……『ヤング・アンド・タイト』だろ、『バックドア・バーグラー2』だろ、『バックドア・バーグラー3』だろ、『キャンパス・コンフェッションズ』だろ、『アジアン・フィーバー』だろ、あとは『シェーブン・バフェット』と。あ、それは2回見たな。

(会場笑)

あとは『コールド・マウンテン』。あれは失敗だった。

(会場笑)

それと『バックドア・バーグラー4』だから……大体490ドルになってたぞ。

(会場笑)

しかもよ、そのうちの何本かは今日のための調査だったんだぜ。『アイビーリーグ・アマチュアズ』のチアリーダーの1人が、ハーバードのトレーナーを着てた気がしたんだ。

(会場笑)

実際……よう姉ちゃん。リスペクトだぜ! 座るためのクッションが必要じゃないかい。ウェーイ。

(会場笑)

あんたらになにをあげようかな

とにかくよ、整理しよう。

(会場笑)

今日ここに呼ばれたってのは、まじでかなり名誉なことだ。すげえ偉い連中が大勢ハーバードに通ったからな。例えばJFKとして知られてるリンドン・ベインズ・ジョンソンとかさ。

(会場笑)

あと、ジョージ・クリントン大統領もハーバード出身だった気がする。

(会場笑)

あとその前のやつ、えーと、ウィリアム・テル? やつもあんたらの一員だろ、確かな。あとは帽子かぶってるやつだろ。でも一番は、『スター・ウォーズ』に出てたあのめっちゃセクシーな可愛い子だ。

(会場笑)

もしここにいるなら、俺は是非……ナタリー、俺はベスト・ウェスタン・ホテルに泊まってるからな。

(会場笑)

超いい部屋だぜ。まあ今朝からはテレビに視聴年齢制限がかけられたけどな。

(会場笑)

あんたらの大学生活最初の日に、ここに立ってあんたらの顔を眺めてるわけだが。

(会場笑)

俺が与えられるものは何だろうかと考えてる。知恵、経験、でもやっぱ一番は、623グラムの最高級のモロッコ産マリファナだろう。

(会場笑)

まあ下剤がちゃんと効けばの話だが。

(会場笑)

つうか、俺は大体朝11時ぐらいにうんこするんだが、何も出なかったんだよ。

(会場笑)

ここにいる医学生がちょっと見てくれたらありがたいんだけどなあ。

(会場笑)

心配すんな、すげえ清潔だし、それをおかずにご飯食べれるぐらいだ。

(会場笑)

俺のジュリーは実際にやったぜ。

(会場笑)

お姉さんならやってくれるだろ。リスペクト!

(会場笑)

ハーバードには女がたくさんいてすげえ

聞いてくれ、あんたらはアメリカで一番頭がいい学生さんだ。あんたらの中には、数を数えるのが得意なやつもいるだろう。いち……にい……さん……し……? もっと続けられるぞ……簡単なもんだ。

(会場笑)

英語が得意なやつもいるだろう。AからXまでアルファベット全部覚えちまって、ヒポトタマスみたいな言葉も書くことができんだろうよ。すげえよ。

(会場笑)

俺だって頭いいぜ。賢すぎて、あんたらより6年も早く学校が終わったんだ。15の時にな。

(会場笑)

先生たちも、俺に教えられることはもう何もないって白状してたぜ。

(会場笑)

あんたら学生は、アリゾナの熱帯雨林からアラスカの砂漠まで、アメリカのいたるところからやって来たんだよな。。

(会場笑)

今までに黒人を見たことがないやつもいるだろう。

(会場笑)

……よお。

(会場笑)

ここにはいろんな人がいるな。しかし、ハーバードがついにこんなに多くの女の人を受け入れてんのを見るのはすげえ感動するぜ。あんたらの多くはきっとフェミニスト、イギリスではレズと呼ばれる人たちだろう。

(会場笑)

俺もその考えには賛成だぜ。男女関係もこの……20世紀に合ったものになるべきなんだ。世の中の女の人が、仕事から帰った後に料理とか掃除とかしなきゃいけないなんておかしいだろ。朝、仕事に行く前にやりゃあいいんだ。

(会場笑)

しかもよ、あんたら女性は家事の半分をするだけでいいはずだ。もう半分はママがやるのでお互い様だろ。

(会場笑)

でも何より、ハーバードでは若い男も女もすげえ教科をいろいろ勉強できるってのがやばいな。あんたらの中には、医学を勉強してるやつもいるだろう。その知識には多くの責任が伴うぜ。覚えとけ、医者ってのはめちゃくちゃ力のある人間だ。命を授け、病気を治し、女の人の(口笛を吹く)を見せてくれと頼んでも平手打ちされねえんだ。

(会場笑)

歴史について学んでるやつらは、大統領についてもう十分に勉強しただろうな。ジェファーソンが誰なのかとか、リンカーンはタウンカー以外になんかアメリカにもたらしたのかとかさ。

(会場笑)

あんたらの何人かは、アメリカで最も有能な法学生だろう。違法薬物所持容疑から逃れさせる方法なんて、考えるまでもなく知ってんだ。

(会場笑)

でさ、もし知ってる人がいたらさ、ベスト・ウェスタンの204号室だからな。ただ頼むから、ドアに耳を当てて、「ナタリー、僕のライトセイバーで遊んでくれ」とか叫んでる声がしたら入ってくんな。

(会場笑)

じいちゃんばあちゃん連れて来て正解だったな。

(会場笑)

ハーバードに行く金で何ができるか

さて、過去数年間に渡ってあんたらに投げ捨てられてきた学問の費用について話すとするか。ハーバードに行くには年に38,000ドルかかる。俺はあんたらがどうやってそんな金を稼いだのか知らねえ。君以外はね。

(会場笑)

君は全部地道に稼いだんだろう。

(会場笑)

でもあんたらの大半は、その金を親から貰ったはずだ。ここにいる父親は全員、ある選択をしたんだな。その金で最高級のレクサスを買うことができたのに、そうしねえで子どもの将来に投資することを決めたんだ。頭おかしいんじゃねえのか!?

(会場笑)

もし他にも子どもがいるなら、同じ間違いをしねえようにしな。

(会場笑)

レクサスがあれば可愛い姉ちゃんをたくさんナンパできるって知ってるか?

(会場笑)

「やあかわいこちゃん。俺の息子ハーバード卒業したんだぜ」「はあ? だから?」って言われるか、「よう姉ちゃん、後部座席のDVDプレイヤー見てみろよ。ウェーイ」「あら、それ何?」「オーストリッチレザーさ」「いいわね」ってなるか。

(会場笑)

今のセーフだよな、セーフ。

(会場笑)

ちょっとやばかったかも。

(会場笑)

とにかく学生のみんなは両親に感謝しろよ。拍手を送るんだ。リスペクトしな。

(会場拍手)

ハーバード卒業生の将来は

よし、もういいって。わかったから落ち着けって。将来について話をしようぜ。あんたらの将来だ。就職について心配しるやつも多いだろうな。あんたらはエリートだ。明日の産業界のリーダーだ。俺の前に座ってるのは、次のビル・ゲイツやドナルド・トランプ、いや、もしかしたらロナルド・マクドナルドかもしんねえ。

(会場笑)

それにもしロナルドさんになれなかったとしても、きっとマクドナルドのバイトリーダーの資質はあるぜ。

(会場笑)

ところで、いつかロナルドさんと仕事をする時のために一言アドバイスしよう。ロナルドさんの足の大きさについては触れてやるな。すっげえ気にしてんだ。

(会場笑)

俺のダチのデイブが実際にロナルドさんに会ったことがあるんだよ。で、デイブが言ってたんだ。ロナルドさんはいつも笑ってるように見えるけど、彼の瞳の中には悲しみがあるってな……足のせいで。

(会場笑)

大金をもってしても、科学は未だに何もできやしねえ。あんたらMITのオタクどもはそのことについてよく考えるんだな。

(会場笑)

あんたらは、未来を変えられる影響力のあるやつになるだろう。未来は変えなきゃいけないんだ。今の世界ってのは、完全にファッ、まる、まる、まる、クな状態だからな。

(会場笑)

あの言葉だよ。この言葉は言っちゃいけないって言われてるんだ。わかるだろ、あの放送禁止用語だ。

(会場笑)

ほら、こういうことをするアレだ。君は絶対に知ってるな。君ら全員知ってるだろ。

(会場笑)

世界で最高の国、アメリカ

とにかく、あんたらは世界の問題について考えなきゃいけねえ。そういう問題を解決しなきゃいけねえからだ。環境問題について考えてみれば、100年後には熱帯雨林がなくなっちまって、氷河は全部溶けちまうだろう。

現在の家族を取り巻く環境を見てみれば、少女たちは今まで以上に早くセックスをしてるし、父親の影は薄くなって、ますます多くの人が不倫してる。でもいいことばかりに目を向けてちゃ駄目だ。

(会場笑)

何かを信じることは簡単だ。それに関して実際に何かをするのが難しいんだ。行動は鳥より雄弁なりってやつだ。

(会場笑)

あんたらには最高のアメリカ人になる素質がある。覚えとけ、アメリカってのは世界で一番素晴らしい国だ。……まあジャマイカと……あとオランダを別としてな。

(会場笑)

おっとタイもだった。あんなことやそんなことをしてくれる女の子たちがいっぱいいるからな。

(会場笑)

あと他にもいい国がある気がするが、でもよ、間違いなくアメリカはトップ20には入ってるからよ。

(会場笑)

あんたらは未来そのものだ。世界を変えて、まじでみんなの生活を良くすることができるんだ。

さあ、そろそろ終わりにするか。なんかアソコがモゾモゾするからな。

(会場笑)

じいちゃんばあちゃん連れて来てかなり後悔してんだろ。

(会場笑)

そんで、俺は今回ハーバードから何を得たいと思っているのか。新しいダチ、世界についてのいろんな考え方。それと、あんたらがここに座って俺が時間稼ぎしてるのを聞いてる間にダチのデイブがあんたらの寮から盗みだしたノートパソコンだ。

(会場笑)

でも俺にも理想ってもんがある。偉大な公民権運動の指導者、マーティン・ルーサー……ヴァンドロスのように。

(会場笑)

俺には夢がある。小さな黒人の女の子と小さな白人の女の子がイチャイチャするという夢だ。

(会場笑)

実現させようぜ。

(会場笑)

ところで、明日のコフィ・アナンの演説もほぼこんな感じだぜ。

(会場笑)

これから新しいネタ用意しなきゃいけねえんだ。

(会場笑)

ここら見渡すと、何千人もの人がいろんな希望を抱いてるのがわかる。でも自分らがどこから来たかってことを決して忘れないことが大切だ。ブラックでも、ホワイトでも、ブラウンでも、パキスタン人でも。

(会場笑)

俺らはみんな同じ場所からやって来た。女の人のアソコからな。

(会場笑)

神の加護を。頑張れよプリンストン。自分らしくな。ウェッサイ!