テレビでも話題の渡辺医師、登壇

渡辺信幸氏(以下、渡辺):はい。皆さん、こんにちは。MEC渡辺です。

(会場笑)

テレビでは、肉ドクターとしてご紹介いただきました。ありがとうございます。

実は、今、医療ではいろんな問題が起きてます。例えば、糖尿病では糖質制限とか、傷の手当は乾かすとか、いろんなことが起きています。午前中はケトン食とか、原始人食とか、いろいろ話を聞きました。

現場で、私がどのような指導をしてるか、これをみなさんにお話しいたしますから、ぜひ、最後まで聞いてください。

離島でたったひとりの医師、その実態

私は、愛知県出身です。20年以上前に、沖縄県の健康長寿に憧れて、沖縄に入りました。ところが、2002年になりましたら、沖縄県の男性の平均寿命が26位まで落ちてしまったんですね。

その時、私、伊良部島という島にいました。人口6,000名。たった1人の医師です。それこそ24時間365日。お産もしましたしね。小児の熱性けいれんで、人工呼吸しながら島に搬送したりとか、1人で外傷も診ました、内視鏡もしました。

ところが、限界があったんですね。だって、脳出血の患者さんが来たら、私、手術できません。船で搬送できればいいけど、台風の時は船も走らない。大変でしたね。

交通事故の外傷で出血多量になった人がいても、台風で船が止まったらどうしようもないんです。しかもちっちゃな診療所ですから、医療器械もないんですよ。

で、毎日やってることはなにかと言いますと、「スナガワさん。はい。3番へどうぞ。ああ、あなた血圧だね。前の薬はこんなのだったから、同じの出しましょう」。あるいは、「タイラさん。2番へどうぞ。あなた糖尿病だから、この薬出しましょう」。

薬の自動販売機だったんです。

特に、離島というのは、医者が替わります。新しい医者が来たらどうするかと言いますと、前のカルテを見て、薬を書き写すだけなんです。薬を書き写して、なおさら血圧が高いと(薬を)プラスして帰って行くんです。

だから、3つあった薬が4つになります。すると、またその医者がいなくなって、新しい医師が赴任すると、「ウエチさん、あなた、薬、これ飲んでるね。ちょっと今日は血糖値が高いから、糖尿病の薬を増やしましょう」。どんどん増えて、20種類ぐらい飲む人もいますね。

離島での診療のなかから生まれたMEC食

だけど、私はそこに5年間住んでましたから、患者さんがみんな家族だったんですね。だから、目の前で家族の人が亡くなってしまいますから、どうしたらいいかって。そうしたら、国がメタボリックシンドロームって言葉を作ってくれたんです。ああそうか、メタボをなくせば病気が治るんじゃないか。離島で思いましたね。

私は、夜中に救急搬送で船に乗ったりとか、明け方に起こされたっていう苦労をしましたからね。

離島の人は病気になってはいけない、病気になる前に何かしたいっていうことで、患者さんと2人3脚で作り上げたのがこのMECなんです。沖縄発祥です。10年以上、患者さんと2人3脚で始めました。

「米やめようか?」「ええっ! 米やめたら日本人じゃない」とかね。「卵3つ食べてください」「えっ! コレステロールが怖い」。なんだかんだ言いながら、患者さんと相談をして、効果が出てきました。

ですから、これを本に書いて、世に出して。理論的な難しいことは、宗田(哲男)先生とかほかの先生に任せてね。

とにかく、目の前の患者さんが治るにはどうしたらいいかってことで、今、使っている食事法がMECです。どうか、最後までお聞きください。

食事とコレステロールは無関係!

今年のトピックスです。スライドをご覧ください。厚生労働省が発表しましたね。コレステロールは、食事と無関係です。肉、卵、チーズ、無罪です。もう皆さんご存知ですね。

今までは、卵をいっぱい食べたら、コレステロールが上がって動脈硬化が増えて、大変なことになるよって言ったけど、間違いだったんです。スライドも、皆さん、どんどん撮影して使ってください。

週刊誌もこのようなこと言ってますね。週刊現代です。「コレステロールの嘘!」って出てきてますね。だけど、宗田先生がおっしゃったように、いまだに知らない医療関係者がいます。まあ、僕は穏やかですから、宗田先生より、優しくお話しますね。

(会場笑)

「日本人の栄養食事摂取基準2015」、ぜひ皆さん読んでください。細かく書いてあります。そのなかから抜粋しますと。

コレステロールは肝臓で合成されます。食事のコレステロールと血中のコレステロールは関係ありません。

卵食べても動脈硬化は関係ありません。心筋梗塞も関係ありません。

食事のコレステロールを減らしても、心筋梗塞の予防はできませんでした。

これが書いてあります。赤線引っ張って読むと、こういったことが書いてあります。ぜひ皆さん読んでください。

脂肪は食べないといけない

それから、脂肪に対しては、まだまだ誤解がある人がいましてね。特に東京の人たちはラードは良くないよとか言いますよね。「ラードを食べたら血液のなかで詰まるから、ごぼうを食べなさい」って人がいるでしょ。脂肪は食べなきゃいけないんです。

私たちの体を作ってるのがコレステロールですから、脂肪が足りないとお肌が荒れていきます。あるいは、コレステロールは、体のすべてのホルモンの材料です。必ず必要です。ですから、肝臓で作っていて、足りないのは食事で補うんです。

だから、(脂肪を)たくさん食べると、肝臓で(コレステロールを)作らなくなります。肝臓で作り出すと食べなくていいです。ですから、コレステロールは一定に保たれていきます。

女性は歳をとると、残念なことに女性ホルモンが減りますからね。

まだ減ってないですよね、お嬢さん?(観客に話しかける)

(女性ホルモンを)増やすためにコレステロールは上がっていきますから、欧米諸国では、女性にコレステロールの薬は出さないっていうのが、原則です。