ベンチャーはチャンスが多い

シモダ:すいません、話がそれてバイト話になっちゃったんですけど。

梅田:すいません。ベンチャーのメリットをあまり話していなかったので。そこだけ補足させていただくと、僕、大企業と違うベンチャーの最大のメリットっていうのは、成長してるんですよ、会社が。成長していくと何が起こるかっていうと、どんどんチャンスが増えるんですよ。

例えばうちであれば、去年、香港とシンガポールと上海に同時に3拠点出したんですね。誰もいないんですよ。手を挙げてもらってそこの拠点のリーダーやりたい人、立ち上げやりたい人に手を挙げてもらって、何の経験もない、英語もしゃべれない、大してうまくもなかったりするのに、拠点のリーダーになって立ち上げをやる、みたいな。

そういうことって会社が成長していないとなかなか機会がない。今、アメリカとロンドンも並行して準備をしているのね。そこも人がいない。成長に対してどんどん機会が増えているっていうのは、最大のベンチャーのメリットかなという風に思っています。古川さんもせっかくなんでベンチャーのメリットを。

シモダ:そうですね。聞きたいですね。

古川:どうなんですかね? あんまりないんじゃないですかね? あ、大企業とベンチャーの差がそんなにないんじゃないかと、僕は思っています。当然、僕がいた会社がリクルートという会社なので、よりそうなんですけど。会社内で新しいプロジェクトを普通にできたりします。責任も負えたりします。部署によっては成長が上がったりとか、人手が足りなかったりするので、実はそこの差はあまりないかなと。ただ、今おっしゃられたように、成長していても、とにかく何でもやらなきゃいけないとか、新しいチャンスに飛びつけるとか、自分が主体的に行動できる場所みたいなものであれば、どこでもいいかなと思う派でもあります。

ベンチャーは変わった人から刺激をもらえる

シモダ:なるほど。じゃあ、片桐社長。

片桐:さっきも言っていたように、俺、大企業知らないから(笑)。イメージ? 先に秋好さんに言ってもらってもいい?

秋好:僕もさっき言ったんですけど、やっぱりベンチャーのよさは任される裁量みたいな、梅田さんの話にもあったんですけど。僕の場合は、前職と比較したときに、任される裁量はベンチャーというか、僕の場合はランサーズしかないので、任される裁量は確実にあるなと。

例えば、インターンで入った人に、新規事業を任せるみたいな、無茶ぶりとかしてるんですよ。で、彼に対して、予算月500万もってこいみたいな。ていうのは、僕からするとそういう言い方になっちゃうんですけど、逆に彼からすると500万の予算を持って自分で事業を作るみたいなことって、大企業でいきなり1年目とかインターンで入ってできないかなと思ったりするんで。

そういう裁量とか、できる範囲が大きいっていうのはベンチャーのメリットかなと思ったりしますね。あと、変人が多いとか。変わった人が多い(笑)。そういう人たちからいろいろと吸収できるっていうのはベンチャーのメリットかなって思いますね。

ベンチャーは社長と会社のキャラが似ている

シモダ:じゃあ、片桐社長。イメージは整いましたか?

片桐:裁量多いとか任されるとか、すごくそう思っていて、例えば説明で「こういうのやらないんですか?」って質問があっても、「入ってやってください」ってそれしか言うことないですね。やりたかったらやってもいいよ、みたいな感じでやってるんで。そもそもpixivでこれやりたいっていうのがあるんだったら、僕らが指示するんじゃなくて、いいと思えばそれをやってくれればいいって思うだけなんで。会社のやりたい方向とかサービスの方向とかがちゃんと合っていれば、全然やらせてもらえるっていうのは小さいベンチャーっていうか、規模が小さい会社とかサービスだったらやりやすいですよね。そんな気がする。

古川:ちょっと思いついたのがですね。ベンチャーって会社の社長のキャラにめちゃくちゃ似るんですよ。社長見ると結構、その会社がどういう会社かっていうのがわかります。大企業だと、リクルートくらいになると、リクルートの会社の人の性格とか結構どうでもよくて、組織として成り立っちゃってるんですけど、30人、50人くらいだとすごく似るので。わかりやすいっていうのはあると思います。

シモダ:それ、すごいわかる。俺今日、何もいいアピールしてないけど、ヤバくない? 会社が社長に似るっていうと、社員が可哀想で可哀想で。なるほど。確かにそうですね。

ビジョンへの共感と、素直さがある人が欲しい

シモダ:ベンチャーの魅力について皆さんに語ってもらったんですけども、次に求める人物像について。これ、皆さんもすごく興味あるところだと思うんで、一人ひとり聞いていきたいなと思うんですけども。じゃあ、よくわからないシャツを着ている、ランサーズの秋好社長。

秋好:僕らが採用で見ているのは、真面目な話になっちゃうんですけど、やっていることが1サービス、1プロダクトしかやってないんですよね、ランサーズって。働き方とか、ある種ベンチャーなんですけど、割と重いテーマというか、労働とか、雇用みたいなものを扱うので、そこへの共感度を持っているという人は結構採用で見ていますね。ただ共感しますっていうよりも、原体験がある。自分が病気をして、実際に働けなくなって、そういうサービスがあったほうがいいと思ったんです、とか。そういう人と働きたいと思う。

2つ目は新しい事業をやっているので、よくわかんないことが毎日起こるっていうね。いきなりサーバーがトラブルになるとかですね、お客さんがいきなり会社に来るとか、いいことも悪いこともいろいろ起こるんですけど、そういうときに人として素直か、みたいなものは結構重要だなと思っていて。

理不尽を受け入れるじゃないですけど、何が起こっても吸収できる素直さがある人とは一緒に働きたいなと思うし、逆にそういう素直な人が、ランサーズの社内を見ていても成長しているんですよね。斜めに構えたりとかじゃなくて。ビジョン共感と、素直さがある人。その2つが求める人物像、一緒に働きたいと思える人ですね。

プロダクトを愛せるか、会社の文化に共感できるか

シモダ:わかります。僕も。じゃあ梅田社長はどうですか。

梅田:はい。基本的な人材に対する考え方の中に、同じ人間そんなに大きく地頭だったりとか理論だったりとか、そこはそんなに大きく変わらないだろうというのが大前提にあったりします。そういうところを見るっていうよりも、大きく2つの前提条件があって、Newspicksっていううちのプロダクトを愛せるかっていうのがひとつ。これっていうのは、ビジョンだね。世界一の経済メディアになるっていう、そこに対してワクワクするっていうっていうか、共感するっていうか。さっき秋好さんが言ってくれたことにすごく似ていると思うんだけど、そこに共感できるかどうかっていうのが一つです。

もう一つが、バリューって呼んでいるんだけど、文化。会社の文化に共感できるかどうかっていう。うちは創造性がなければ意味が無いとか、そういう行動指針っていうのがあるのね。それが僕たちの文化を作り上げているものになるんだけど。それに共感できるかどうかっていうところを重視している。どんなに頭が良くて、どんなに数学の能力があって、どんなに偏差値が高かったとしても、この2つがなかったらダメ。もしくは仮にどっちか1個だったら、絶対に外せないのはバリューのほう。

そうすると、結婚と同じようなものだから、フィットするかフィットしないかっていうのが、それだけで全然大きく変わっちゃうし。ユーザベースっていう、この会社を受けに来てくれているだけで、それはすごく嬉しいことだし、最初は誰も来てくれなかったようなところがあるので。その2つさえフィットしていれば、かなりの確率で一緒にやろうっていう風になれると思いますね。

その上で、もう1個挙げるとしたら、その人にしかない特殊な能力って何かないかなっていう。ユーザベースの社内を見渡しても誰も持っていない、ていう個性が何か際立っているものはないかと、そういうものがあると、即一緒にやりましょうという形で選ぶことが多いかなと思います。