フィルター越しの世界

宮脇修一氏(以下、宮脇):では本日のメインテーマ。今までのはフリみたいなものです。模型の説教だけで終わってしまって。

古賀学氏(以下、古賀):相当フェティシズムですけどね。

宮脇:フェチですよね。水中でも本当にフェチですよね。

古賀:さっきのパーツ分割の話とか、中国製模型はフェチじゃないって言いたいんでしょ。

宮脇:そうですよ。それに、あと水中ニーソに至る、水中の楽しさっていうのはわりとフェチなものが、水中模型というかプラモは。

古賀:なんか造型物そのものが、やっぱりフェチな世界ですからね。

宮脇:そうです。水中に入れて水の中で見るとすごくいいんだな、フィルターを通すと。よくガラス越しにとか、完成品のプラモデルを売っている会社とか、うち商売やってたんでケース越しとか、分厚いガラス越しに模型を見ると、すごくよく見えて。

テレビなんかでも、取材を受けてつくづく思うのは、ブラウン管越しにテレビカメラを通して、映像で何かこんなにちっちゃい模型を画面いっぱいに見ても、すごくいいように見えるっていうのは、水越しもそうですけど、ガラス越しとか、テレビ画面越しで見る模型なり、何か違うものがありますね。

古賀:女の子の写真とか、映像も結構それありますね。

本橋康治氏(以下、本橋):そうですね。

古賀:写真とか映像で出てくる女の子と、直接本人とコミュニケーションするのはちょっと違いますもんね。

宮脇:ちょっとというかね。

古賀:全然違いますよね。

現物がフォトショに引きずられる?

本橋:ソーシャルメディアでは、例えば女の子の加工した画像に触れてる時間が長いじゃないですか。そうすると現物に会ったときに、その本人に加工した画像の情報を重ねて見ているようなところがあって、そういうところに何かリアリティーが変わってるっていう話をこの間してまして。

古賀:女の子が、たぶんARみたいな役目を、わかります? バーコードになってて。女の子に、その女の子のイメージを勝手に重ねるわけですよ。

宮脇:ほおー、何か。

古賀:たとえばSNS上でフォトショ加工してある女の子を見ていたとして、でも現実には加工していない本人に会っても、加工してあるその子にしかもう見えなくなっちゃってて。

宮脇:へえぇー。

本橋:そっちのイメージに現物が引きずられるというか。

宮脇:引きずられちゃうわけですか。

古賀:でも現物を見ても何かありがたくて、あんまりがっかりしないんですよ。

本橋:加工していることが、「実はそれ嘘じゃないか」って、マイナスに必ずしもならないのが、ここ数年で大きく変わってきたっていう。

古賀:加工が上手い娘と上手くない娘がいますけれども。

本橋:それはもちろんそうです。だから、人気のあるモデルさんていうのは、加工とか自分の、自分で自分を絵にする方法が上手かったり。

ガン見しても大丈夫

古賀:模型の造形そのものよりも、模型の撮影が上手いとかいうのもありますよね。

宮脇:ありますよ。でも、そんなことよりも模型の話でも、まともに作らなくても半分だけ作って後は適当にやるとかね。色は全部塗らなくても、後はフォトショでなんぼでも加工できるから。そこはねぇもうダメですよね。

でもフォトショで加工した女の子の話を聞いて、「あぁそうか」と思うのは、加工された女の子の写真と、現物リアルに見るじゃないですか。リアルの持ってる、なんでしょうかね、存在感というのは、僕は全然2次元人間じゃないので、写真集とかあまり気にはしてないし買わないですけど、実際水中ニーソのしまりすちゃんなんか、去年の10月に見て。

古賀:今日ここにいたかもしれない。

宮脇:写真でどれだけ加工されていようがしていまいが、現物のかわいい女の子をそばで見た時に、僕らみたいにいろんな意味でフェチを持っている人間からすると、やっぱり模型のようにはジーッと見れないでしょ?

古賀:そんなにガン見してないし。

宮脇:目の中のフィルターが逆にいいようにかかるから、コスプレなんかされでもした日にやぁとか、水着で横におったら、もうそれだけでフニャァ〜ってなるので。

(会場笑)

古賀:全天球水中ニーソという映像作品(古賀学+渡邊課)が、『VRクリエイティブアワード』っていう公募展で、最後のプレゼンまでいったんですけど、何の賞も取らなかったんですよ。最後にプレゼンしたら、審査員の落合陽一さんから言われたのが、「ニーソをずっと見ていても、怒られないっていい作品ですね」って(笑)。

(会場笑)

古賀:褒められてんだかなんだか、まぁでもいい作品ですよ。

宮脇:なるほどね。

本橋:現物を目の前に、しげしげと見られないですからね。

宮脇:そう。やっぱりねえ、現物は。

古賀:この前、プールに現物見に来られたんですよね。

「見る理由」がないと見れない

宮脇:かわいいでしょう? これダメか。サンダーバード2号を持ってるでしょ(笑)。

古賀:サンダーバード2号を持っているので、著作権の問題で写真集に載せられないっていう。

宮脇:今年『サンダーバード』が30周年、50周年でしたっけ? 確か。僕も行くので、うちが出すソフビを水の中で飛行機のように飛ばしたい。これがまた綺麗に飛ぶんですけど「すごいなぁ」と思って、これの存在感というのは。水の中で見た模型はすごいですね。

古賀:このモデルちゃんは猫守ざーにゃちゃんといって、センムも知ってるニパ子ちゃんの中の人というか、ニパ子ちゃんの外身の人です。中のテキストだけだと別の人なんで。外の人。

宮脇:こうやると、なんか自分の中の言い訳がついて、模型を持ってくれていると「もう見れるよ」って。

古賀:これだったらガン見しても大丈夫なんですね(笑)。

宮脇:「模型の側の人だ!」と、自分の中で言い訳を作ると、罪悪感がなくなる。

古賀:ニパ子ちゃんだしね。

宮脇:これさっき自分で、先週の週末の写真を見てたら、いかに私が情けない格好して見てるかというのが、つくづく自分で客観的な映像を見ると。

古賀:実はこの時に全天球がメイキングに入ってて、その時の全天球をセンムご自身に体験していただいて(笑)。

宮脇:ちょっと自分で見てて悲しくなるくらい、しっかり見れるというか、ちゃんとそれが言い訳が立つと。コスプレイヤーもそうですけどね。そういうかわいらしい女の子を見るだけじゃなくって。

古賀:でもコスプレしてると見やすくなりますよね。

宮脇:見やすくなりますね。

古賀:ただの水着グラビアだと、ちょっと。

宮脇:「別にね」っていうのがあるし、「そんなん見んの嫌や」、なんか自分の中で言い訳が成り立つスペースがないと、我々みたいなオタク人というか、それはやっぱり必要なものでしょうね。

古賀:見る理由みたいなものがないとね。

宮脇:ですよね。

芸能人センム

宮脇:あぁいい写真ですね(笑)

古賀:いい写真ですねー。ざーにゃちゃんかわいいですね。

宮脇:かわいいですね-。2号が大きく見えますね。これだから僕もね、男らしくというか、これ上半身ちゃんと何でしたっけ?

古賀:ラッシュガード。

宮脇:ラッシュガードっていうんですか。あれを買ってきたんですよ、ちゃんと。「着ようかなぁ」「でも、やっぱりこういうときにはちゃんと堂々と、このブヨブヨした体を出さなければいかんだろう」と。この芸人根性というか。

古賀:センム、芸人ですね。

宮脇:もう芸人ですね。

本橋:古賀さん両脇が芸人、芸能人。

古賀:芸能人。芸能人。普通の人。

宮脇:もうセンムを演じなければいけないので。

古賀:これは褒められる写真ですね。こうなってる分。

宮脇:かわいいですよね。2号と、何なんでしょうね。これ。この2号と女の子っていうのはすごいですね。おもちゃの正しい遊び方というか、こう遊ばないと。メガソフビのシリーズ、2号買っても、みんな基本的に。

古賀:飾ってちゃダメなんですね。

宮脇:箱に入れて、箱から出さないバカばっかりなんで。それこそ水の中でちょっとほら、ちょうど2号の噴射後に穴を開けて水がボコボコッとはまるようにして、完全に水の浮力はほとんどゼロなんですけど、きれいに投げるとね、飛ぶんですよこれがまた。