ゲストは元農園ビギン・新谷梨恵子氏

田村篤久氏(以下、田村):みなさん、こんにちは。火曜日カフェスタ「イケてる女子と地方を売り込め!」始まりました。

ナビゲーターの伊藤ようすけさんが今週から3週間お休みということで、ナビゲーター2ということでご一緒させていただきますので、よろしくお願いいたします。

(会場拍手)

田村:ありがとうございます。本日のゲストは、「元」でいいんですよね? 元農園ビギン専務取締役・新谷梨恵子さんにお越しいただきました。

新谷梨恵子氏(以下、新谷):よろしくお願いします。

田村:お願いします。聞くところによると、サツマイモ女子という肩書きだったんですけれども。「サツマイモ女子ってどういうことなのかな?」ということで、今日はいろいろとお話をお伺いできればと思います。早速、何か持って来ていただいていますけれども。

新谷:そうですね。いつもサツマイモを持ち歩いているので。これがあるとちょっと、心強くて。

田村:なるほど。ということでじゃあ、簡単に自己紹介をしていただければなと思います。

15歳のときから農家の嫁になりたかった

新谷:新谷梨恵子と申します。よろしくお願いします。出身は東京の江戸川区というところで、東京農業大学を卒業して、22歳のときに今の新潟県の小千谷市に移りました。15歳のときから農家の嫁になりたかったので。

田村:15歳で! 農家、すごいですね。

新谷:高校1年生のときですね、農家の嫁になりたいと思いまして。小千谷に嫁いで、サツマイモでお菓子をつくって、(地域を)活性化したいという思いでやってきました。

田村:何かあったんですか? その15歳の頃に。

新谷:15歳のときに、サツマイモと出会ったんですね。

田村:出会ったというのは?

新谷:衝撃的なのは、焼き芋屋さんと出会ったんですけれども。ちょっとサツマイモと出会って、サツマイモってなんてかわいいんだろうと思った(笑)。

田村:なるほど。

新谷:この話をすると2時間ぐらいかかってしまうんです。そこを端折って……それがきっかけで小千谷に嫁いで、この『農園ビギン』という会社に入ったのがきっかけです。

田村:なるほど。

新谷:お菓子の話ですね。最初に私、農家の嫁になったと思い込んでいたんですね。これが平成13年の新聞の記事なんで。

田村:また随分……このちょっと日焼けした感じが時間を感じさせますけれども。すごい写りますこれ。『にいがた』。

ふくだ峰之氏(以下、ふくだ):すみません遅くなりました。どうもごめんなさいね。

田村:ここで。

ふくだ:いやいやすいません。遅くなりました。

田村:今まだ始まったばかりです。

ふくだ:始めたばっかり。これ食べていいの?(笑)

新谷:お土産にサツマイモ持ってきたので!

ふくだ:どれどれ?

新谷:そこにある。

ふくだ:せっかくその話をしているのだから。

田村:ここまでのお話なんですけれども。農業女子で15歳で農家に住むことを夢見て、サツマイモ女子という肩書きで、今日お越しいただいている新谷さんです。せっかくなんで、ちょっとこれ説明していただけます?

新谷:私、農家の嫁になれたと思い込んでいて……。出身はこっちの東京なんですけれども。向こうに嫁いで「農家に嫁いで幸せ」と書いたんですけれども、実は農家の嫁でないんですね。家の周りは。

田村:これ、いくつのとき?

新谷:23歳ぐらいのとき。10何年前なので、ちょっとアレなんですが。それでそのときに向こうに行って、サツマイモで町おこしをしたいなと思って。それで小千谷市に嫁いで、そのあと今の『農園ビギン』の社長と出会いまして。

サツマイモ業界で注目の「紅はるか」で町おこし

新谷:最初サツマイモをつくって、焼き芋屋さんしようと思ったのがきっかけだったんですね。そこと私と出会いまして。今こういうお菓子をつくって、町おこしを(やっています)。

ふくだ:サツマイモって、サツマイモがきているの、どこかに?

新谷:はい。

ふくだ:そのものが来ているの?

新谷:そのものを今日プレゼント。

ふくだ:へえ。それでこれは何?

新谷:これもぜひ。サツマイモのプリンといって、こちらにも持ってきたんです。

ふくだ:サツマイモのこれ。

新谷:私のつくったサツマイモです。

ふくだ:ありがとうございます。ちょっと開けてもいい?

新谷:あとこちらにも、お菓子があります。

ふくだ:まず、じゃあ、1個ずつ。

田村:これ有名なサツマイモなんですよね。

新谷:今サツマイモ業界では、一番おいしいと言われている『紅はるか』ですね。

ふくだ:これみんなで食べていいわけ? 焼き芋にして。それであとは?

新谷:これが今、新潟県内の上越下越で学校の給食に出ているサツマイモのプリンですね。

田村:学校給食でこんなに、おしゃれなもの出るんですね。

新谷:これがサツマイモのプリン。

ふくだ:こっちは、何?

新谷:これはひな祭りのときの限定で。3色にしたプリンとか、あと卵を使っていないプリンなんです。

ふくだ:アレルギーのね。

新谷:アレルギーのお子さんが多いということで。これは卵を使っていない。あともう1つ。豆乳プリンというのつくっているんで、乳アレルギーのお子さんにも出しています。

ふくだ:あとは何?

新谷:あとは、スイートポテトもつくっていまして。これが今私のつくっているオレンジ色のサツマイモなんですね。これが珍しいです。

ふくだ:それでこれは?

新谷:お饅頭といろいろな形で、芋のお菓子をつくって、小千谷市の特産にしたいと思って、やっているところです。

ふくだ:ちょっと食べてみる。

田村:せっかくなんで。

新谷:せっかくだから。

「サツマイモに人生をかけた女」としてTVに出演

田村:すごいですよ、ふくだ先生。

ふくだ:何?

田村:ちょうど、ここに入ってくるときに、(新谷さんに)警備員の方が「今日はオレンジ色のサツマイモ持ってこられたんですか?」と話し掛けられたんですよ。

新谷:たまたま昨年、「サツマイモに人生をかけた女」というテーマで、『食彩の王国』という番組に出まして。そのときこのオレンジ色のサツマイモで、出たんですね。まさか知っているとは思わなかったんで。

ふくだ:ちょっと、食べさせてもらっていい?

新谷:ちょっとかぼちゃみたいな感じですね。

ふくだ:ちょっと初めて(笑)。

新谷:冷たいです。芋というか、かぼちゃみたいな感じです。

ふくだ:これなんか、いい意味でも悪い意味でも、芋っぽくないんだよ。

新谷:そうですね。芋が嫌いだという男性でも「あまり芋っぽくないね」と言われますね。

ふくだ:おいしい。

田村:ちょっといいですか?

ふくだ:食べてみて。

田村:いただきます。

ふくだ:ちょっと品評会みたいになっちゃったけれども(笑)。これは?

新谷:これもまた違うんですね。サツマイモの品種によって、また味が全然違うので、食べ比べてもらうと。

ふくだ:下があれじゃん。

新谷:そうなんです。3層になっているという。

田村:これおいしい。でもやっぱり、かぼちゃっぽく感じちゃいますね。

新谷:サツマイモにもいろいろな品種があって、いろいろな味が違うんだと言うことで、やっています。今、召し上がっていただいたのが、オレンジ色の、『紅キララ』です。

ふくだ:おいしいわ。

田村:これがさっき言われていた、品種なんですね。

新谷:はい。

ふくだ:これもオレンジのやつでつくったやつ? じゃあ、食べてみる。

新谷:冷たいかもしれないですね。

ふくだ:今後カフェスタのゲストを呼ぶときは、こういうのを出してくれる人を呼ぼうか(笑)。出してくれる人を呼んだほうが、何か番組がおもしろいよね。これはスイートポテト?

新谷:そうですね。これもオレンジのサツマイモを使っているので。

ふくだ:ああ、本当だ。オレンジ色の。これじゃちょっとこれで。

新谷:これも芋というか、かぼちゃみたいな感じですね。

ふくだ:本当だよ。

新谷:サツマイモという感じがしない。

田村:これ焼いているんですか?

新谷:そうです。焼菓子ですね。はい。

ふくだ:おいしいじゃん。

新谷:全然芋っぽくないんで。

ふくだ:これだめだよ。止まんないよ(笑)。

新谷:これも学校の給食に出るんです。

ふくだ:これが?

田村:新潟、いいですね。新潟県の給食ですか? 

新谷:はい、学校給食で新潟県産のものを使ったものを出そうという動きがありまして。それのおかげで、これを使ってもらっているんですね。

私、サツマイモから全部、自分でつくっているので、本当の意味でも、安心安全というか。すべて自分で売り込めるので。

今卵アレルギーのお子さんとか、乳アレルギーのお子さんが多いので、そういった地元のものを使ったおやつを子供たちに食べてもらいたいなという思いでつくっています。

ふくだ:これ、うちの娘喜んじゃうよ。

新谷:ぜひ、お土産に(笑)。持って帰って下さい。

ふくだ:全然何かあの番組になっていないね。何か『食いしん坊万歳』みたいだよ、これ。