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第3限 なぜ僕は高校生で会社を作ったのか 先生:小幡和輝さん(全3記事)

講演聞いて「いい話聞けたな」で終わったら意味がない ひきこもり少年の人生を変えた少しの勇気

2015年、夏開催された「高校生のための夏の1日授業 OUR VISION CAMPUS〜ハタチまでに学びたい未来のつくり方」に、ひきこもりから現役高校生社長となり注目された小幡和輝氏が登壇。一歩踏み出す勇気を持ちチャレンジすることの大切さを実体験を踏まえて話しました。後半の質疑応答では、高校生たちからの質問に少し先輩の立場からまっすぐに答えています。 

とても大事な「3つのC」

小幡和輝氏(以下、小幡):次行きます。最後のまとめに入っていくんですけれども、僕の、人生のテーマというと、そんな、若造がって話になるんですけど、結構大事。自分自身生きてきた中で、すげえ大事だなと思ってる言葉です。

「3つのC」、何かって言うと、「チャンス」と「チャレンジ」と「チェンジ」。この3つを、すげえ僕は大事にしてます。

一番上のチャンス。これは正直、いくらでもある。いくらでもその辺いっぱい転がってる。 

でも、それに対してチャレンジをする人っていうのは、すごく少ない。めちゃくちゃ少ない。みんなは結構、チャレンジをしてるほうだと思っていて。ネット上で今日のイベントを見て、「何かおもしろそうやな」とか、「でも、ま、(行かなくて)ええか」っ思った人が大半だとしたら、みんなは「ちょっとおもしろそうだから来てみようか」と。 

そこで1つチャレンジをしてる。アクションをしてる。そういう人って、すごく少ないんだよね。だからみんなは、すごくいいと思います。そうしたら「絶対変わるよ」と。僕は本当に、これは自分自身実感してます。 

一歩踏み出せば変わることがたくさんある

さっきの実体験、自分の話でもそうだよね。例えば、LINEの森川さんの話で言ったら、森川さんの講演聞きに行った。それはチャンスですよね。 

その話を聞いて終わりでもよかったんやけど、僕はやっぱり呼びたかったから、和歌山に。「じゃあ、ダメ元でチャレンジしたろうか」ということで、直談判した。 

Facebookでメッセージをしたと。「あ、いいですよ」やってくれた。「ま、変わったよね」みたいな。 

堀江さんのときもそうで、ホリエモン呼べるかもしれない。でも500人呼ばなきゃいけないと。それに対して、でも僕は、「じゃあ、無理だ」って言うんじゃなくて、これはチャンスやと思って、「やります」と言って、実際500(枚のチケットを)売って、自分自身、今すごく、それに対して、そのお陰で変わった。それのお陰でできたことってたくさんあって、全然変わったなと思ってます。 

もっと前のほうに深堀していくと、最初僕が出会った、そのすごい子、すげえ影響受けた子。彼を見て、別世界というか、「彼はすげえ、僕は違う」。それで終わっても良かった。 

だけど、僕は、「いや、彼みたいになりたい」というか、彼に憧れて「挑戦したいな。頑張りたいな」と思ってチャレンジしました。もちろんすごい不安やったよ。不安どころじゃなかった。 

本当に、ほとんど友達もいなくて、家でゲームばかりしとった奴が、何か人前出て、喋ったりだの、人を集めたりだの、そういうイベントの手伝いをするわけやから、僕からしたら、もうあり得へんことやったけど、 でもやるしかなかったから、チャレンジしようということで、チャレンジをしたと。実際に、今すげえ変わったと思います。自分自身。 

本当に僕の人生の中で、この3つは、常に意識をしていて、別にこれは僕だけじゃなくて、みんな共通をして、絶対あることやなと。 

自分の今までの人生を思い返しても、絶対分かると思うんやけど、チャンスっていくらでもあったはずだって、絶対。 

でも、それに対して自分でチャレンジできたかなって、改めて考えてみてほしい。もっと言うと、チャレンジの土台はいっぱいあるし。 

もっとチャレンジできたんじゃねえかなとか。改めて自分自身のことを振り返ってみて、「あ、これちょっと失敗した。チャレンジもっとしたらよかった」って、もし今思い当たることがあったんだったら、次のチャンス来たときには、絶対に、もっとチャレンジしてほしい。そうしたら絶対変わるよ。もっともっとおもしろいことになる。もっともっといい人生になると思う。 

僕まだまだ大成功してないけど、でも、今すげえ楽しいし、人生。まあまあお金もあるしみたいな。結構頑張ってるほうだと思うのね。 

だから、このチャレンジっていうのは、最初にメッセージでも出したけど、僕自身すげえ大事やと思ってます。 

だから今日は、このチャレンジしようっていうのを一番伝えたくて、来させてもらいました。ぜひこの三つのCっていうのは覚えといてもらえたら嬉しいなと。今日は話したかいがあるなって思います。

ひきこもりから世界へ

で、僕がチャレンジした結果、今どうなってるのかって話を、もう少ししていきます。先日、海外の大会で表彰していただきました。

学生で会社を作ってる子、学生起業家だけが出れる、プレゼンの大会がありまして、そこが46ヶ国からエントリーを募集して、世界一の学生起業家を決めようっていう大会が、去年の末ぐらいから予選があって、この前4月に世界大会終わったんやけど、そこの、僕日本代表に選んでもらって。

日本予選、プレゼンで優勝して、アジア予選突破して。これはアジアのときの表彰なんやけど、無事に世界大会に、この前行ってきました。

これ日本チャンピオンの賞状なんやけど、しっかりもらいました。で、自分自身、表彰してもらったので、もっともっと頑張っていこうと、今さらにチャレンジをしていこうというところで、今、さらに頑張ってます。

僕はチャレンジした結果どうなったかっていうと、引きこもりから日本チャンピオンへ変わって、今もっともっと、さらにさらにチャレンジをして頑張ってますっていうところでございます。ビフォア―アフター。こんな感じ(笑)。

(会場拍手) これは拍手か? まあ、いいわ(笑)。5年ぐらいで、こんな感じで、僕は人生すげえ変わりました。だからチャレンジをしてほしいなっていうのをすごく思って、今日はみんなに対してメッセージとして伝えに来ました。 

最後、みなさんに少しお願いがあって。そんなかしこまるもんやないんだけど。Facebook、Twitterやってるんで、ぜひ仲良くしてもらえたら。写メとかぜひ撮っておいてくれたら、あとで思い返せるから。撮れよ(笑)。 

あとは検索。「高校生社長」とかで検索すると、たぶん出てくると思います。あとは和歌山高校生とか、何か、僕のキーワードをいろいろ調べると出てくると思うので、ぜひ、お友達になってもらえたら嬉しいなと思います。 

「よかったな」で終わりではなく次のアクションを

ここでも1個のチャレンジで、例えば僕がよくやるんだけど、講演のときに、さっきの森川さんの話もそうだよね。話を聞いて、講師の人をすげえいいなと思ったら、申請送っちゃう。メッセージ送っちゃうみたいな。 

で、繋がって、そこからまた、その場で聞けんかったことを情報で聞いたりとか。別にメッセージして、「今度会いたいです」みたいな感じで会ったりとか、結構その講演を聞いて、「あー、良かったな」で終わるんじゃなくて、その次のアクションって、やっぱりすげえ大事だと思うので、ぜひぜひ。 

僕は基本的にウェルカムなので、いろいろと話しかけてもらったりとか、こういうふうに、メッセージとかあとでもらえたら、できるだけ返すようにするので、ぜひ何かもらえたらいいなと思います。 

本当に、さっきのチャレンジっていうのは、ここから始まっていて、今日も僕だけじゃなくて、たくさんの、素晴らしい先生方が、話をしてくれます。 

今日は話を聞いて、「あー、良かったな。いい話聞けたな」で終わったら意味がなくて、それ、チャンス逃してるだけで。そこから何かやっぱり実際に行動を起こさなきゃいけない。 

それをこういうふうに、まずは講師の人をフォローしたりとか、友達になるのも一つかもしれないし、実際に今日は家に帰って、話聞いて、あとで一回まとめて、「じゃ、次どんなアクションができるかな、明日からできるかな」とか。 

実際やっぱり動いてみなきゃ、チャレンジしなきゃ何も変わらないので。もしかしたらそれが起業するのが目的かもしれないし、何がチャレンジとしていくのかわからないけど、今日話を聞いて、「良かったな、いいな」で終わるんじゃなくて、実際に何か動いてもらうことで、人生はやっぱり、もっともっと変わっていくと思うので今日の話を、良かったなで終わりじゃなくて、実際に行動に移してもらえたらすごくいいな、嬉しいなというふうに思います。はい。ありがとうございました。 

(会場拍手) 

ゲームばかりしていたひきこもり時代

はい。一応あと10分ぐらいは残して、ここで一応終わりました。何か質問とかあれば、お答えしたいなと思うんですが、いかがでしょうか。 

ここで挙げるのもチャレンジだよねみたいな感じで僕は思ってるんだけど。じゃ、そこの男の子(笑)。さっきなんか、すごい何か、「うっす」みたいな感じで、そこですれ違って、ちょっと僕のこと反応してくれてたから、何か一言ください。 

質問者:聞くことじゃないと思うんですけど、10年間引きこもりだったって言ってたじゃないですか。10年間も、マジで引きこもりできたんですか? 学校に行ってたとしても、本当に10年間も。 

小幡:引きこもってましたよ。もちろん1回も出なかったって嘘になる。もちろんそれはそういう話じゃない。 基本的には家におって、ゲームばかりしてて、これちょっと話、長なるんだけど、ゲームの話すると僕長引くんですけど。 

いわゆる僕のうちはそんなにお金持ちの家庭じゃない。正直な話すると。ゲームは買ってもらわないけん。今はみんなスマホでできるじゃん。 無料ゲームで、いくらでもできるんやけど、当時スマホがなかったから、僕はDSとか、プレステとか、そういうゲームをしとったよね。 年間、買ってもらえて、誕生日、クリスマス、2、3本やね、買ってもらえるのは。っていうことは、1個のゲームで、120日ぐらい楽しまなきゃいけない。そこから絶望やった。まあ、頑張るよね。 どうやったかっていうと、例えば1個のゲームのプレイ時間はえげついことになってる。例えば『モンスターハンター』とかは、たぶん5,000時間ぐらいとか。あれだけでやったし。『ドラゴンクエスト』とか全部クリアしたね。 

『ドラゴンクエスト』とかは、普通にクリアするだけじゃおもろなくて、例えば1回クリアしますと。普通やると1週間ぐらいで終わっちゃう。どう考えても。だって、1日10時間ぐらいやるんだから。終わるじゃん。どう考えても。1週間ぐらいで終わりますと。 

まずデータを消すように1回やります。今度は自分なりに、厳しい状況を作り、クリアしていく。 例えば、防具を全部外して動きだけでクリアするとか。例えばね(笑)。あとは、ザオラルってあるじゃん、復活の呪文。 

あれ僕は、あのゲームの設定上はオッケーだと思ってて。普通、現実あり得へんけど、ゲームの設定上は、生き返らせる呪文があるからオッケーやと思うんだけど、全滅すると、また町戻るやん。 

おかしくない? 全滅したら、モンスターに食われて終りじゃね? 普通に考えると。あれ、誰が連れてったの、みたいな。って、僕は発想だったから、全滅したらデータを消そうみたいな。 

そういう縛り条件を付けてクリアしたりとか。あとはプレイ時間を、できるだけ1秒でも短くクリアをするとか、24時間以内にクリアして、世界を1日で救おうとか。 

(会場笑) 

馬鹿だけど、しゃあない。だってやるしかないんだから、そういうことを。暇やん。だって、どう考えても。そんなの。そういうのをやったりとか。 

でも、結構そのゲームを通じて、実は僕勉強できてたと思ってて。『戦国無双』とかあるやん。分かる? 『戦国無双』。あれで僕、歴史めっちゃ覚えて。1回も社会の授業行ってへんのに、テスト60点みたいな。日本史完璧みたいな(笑)。 

ちょっとマニアックな話すると、『信長の野望』とか知ってるかな? あれも結構好きで、みんな最上家とか、たぶん知らんと思うんやけど、そこに北のほうにある大名なんやけど、それを自分で選んで、信長を倒すと。 

それがすごい快感みたいな。とか。そういうことを、ちょっと引きこもりのときはしてました。今思うと、馬鹿やなと思いながら。そんな感じで、ずっと、10年ぐらいは、そんな感じでやってたっていうのが、今の回答になります。 

質問者:ありがとうございます。 

仲間と共に成長するジャンプヒーローに憧れ

小幡:はい。あと一つぐらいいけるかな。もし何かあれば。なかったら、当てます。どうぞ。 

質問者:一番好きな本は何ですか? 

小幡:漫画の作品っていう意味に変換するよ。 

質問者:漫画でも。 

小幡:漫画でもいい? 僕は、王道やけど『ワンピース』が大好きで。僕は、ちょっとマニアックな話するけど、『ワンピース』の初版発行から最新刊まで、全巻初版で揃えてる。初版の発行の意味分かる? 

第1巻から80巻ぐらい、最新まで初版で全部揃えてて、第1巻とか真っ白になってるんだけど、出たばっかりのときだから。 

そのときからワンピースは大好きで、ずっと読んでました。エースいいよねみたいな(笑)。だけどみんなちょっと、僕自身疑問があって、みんなエースが死んだ時期から言いだしてるやん。 

僕はでも、最初出てきて、ルフィーと兄ちゃんみたいな、衝撃の再会とか、僕はファンだから、何か最近死んで、いいとか言ってる奴はにわかやと思ってるんで、そこはちょっとはっきりと言っときたいんやけど。 

何か、話それてきた、ごめん。『ワンピース』を好きな、今思うと結構理由があって、だから憧れとったんだだよね。ああいう、何かすごい、ルフィーみたいな、すごい自分が好きで、たくさん仲間が集まってくるような、そういう人に憧れとったんだと思う。 

どこかの心の中では。だから今、結構すごい参考にしてるのかなっていうのは思っていて。ただ、そういうジャンプの漫画が、僕は好きで、『NARUTO』とかも好きなんだけど、何か、そういう、大好きな主人公が、いろんな人に助けられながら成長していくっていうのは、たぶん自分自身に、こう自己投影をして、すごい好きなのかなっていうのを、今、冷静に考えると、思います。 

結構ジャンプが好きで、毎週月曜日は、買っておりまして、8年ぐらいそれを続けております。もう1個ぐらいいけるかな。 

質問者:はい。 

小幡:どうぞ。 

質問者:さっき、少女マンガが結構並んでたと思うんですけど、何読みました? ちょっと気になっちゃって。 

小幡:少女漫画は、たぶん2作ぐらいあった。全巻揃ってるから、いっぱいあったように見えただけなんやけど、1つは『オトメン』。僕、料理好きやったから。もう1個何やったっけ。『花ざかりの君たちへ』。思い出した。満足? 今ので(笑)。 

結構、全巻バーッと並んどったから、多く見えるだけで、僕、そんな何作も、少女漫画は持ってないんやけど。ドラマで見たのよ。どっちも。ドラマで見て、「あー、すごいいいな」と思って、全巻まとめ買いみたいな感じで。 

最低資金を揃えたらあとは自分がなにをするか

質問者:会社を設立するにあたって、お金って結構必要なんですか? 

小幡:最低額で言うと、24万1円で作れる。ちょっと細かいんやけど。会社自体には1円しかお金はいらない。1円あったら会社は作れる。 

なんやけど、会社を作るためには結構税金みたいな、登記するのにいろいろお金がかかってきて、それが24万かかるのかな。それが絶対かかっちゃうんやけど、それ以上は、自分が何をするか。 

会社を作る、例えば飲食店。レストランをやりたいっていうと、もちろんレストランにお金がたくさん入ってくるけど、例えば、自分で何かインターネットで、ホームページ作って、それを販売しようかなとかやったら、そんなにお金いらないよねとか。 

何か自分で、例えば何かスマートフォンのケースとか作って、それを販売するとか、何か自分の手作りのものを販売するとか、ものによって、そこから全然変わってくるけど、会社を作るだけっていうと、24万と1円で作れちゃうっていうのが、お金で言うと、そういうところです。僕はだから、お金いらん仕事ばっかりしとるから、それ以上にお金は全然かかってなくて、最初かかったお金って、ほんまにそれぐらいかな。 

たぶん30万かからんぐらいしか、たぶん使ってないと思います。 

何とか一人いけるかも。もしあれば。大丈夫ですか? はい。じゃ、この辺で、僕の話はおわりにしたいと思います。ありがとうございました。 

(会場拍手)

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