2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
Windows 10 の全貌 ~今と未来の「働き方」を支える Windows 10~(全1記事)
提供:日本マイクロソフト株式会社
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西野道子氏(以下、西野):このようないいタイミングで皆さまとこういった場を持てたこと、非常にうれしく思っております。リリースしたばかりではありますけれども、全世界で7,500万台のデバイスが、もうすでにWindows 10で動いています。。
日本の企業ユーザー様でも、すでに多くのお客さまから導入を決めた、あるいは本格的な検討や準備を始めたというようなお声をいただいております。基調講演で発表させていただいたような、セブン&アイ・ホールディングス様、ダイワハウス様、そしてベネッセ様他からすでに導入表明をいただいております。
今日、非常にこの会場狭い中、お立ち見の方もいらっしゃいますけれども、多くの方にご参加いただき非常にうれしく思ってるんですけれども、Windows 10、例えばもう使ってるよという方いらっしゃったら手を挙げていただいてもいいでしょうか。
(会場挙手)
あ、すごいです。ありがとうございます。本当にありがとうございます。
Windows 10は本当に次世代のOSということで、単なるOSからプラットホームに変えていく意気込みで取り組んでおりますので、今日は企業の中でどのように使っていただけるのか、そして私のこのセッションのタイトルでは「今と未来の『働き方』を支えるWindows 10」ということで、ビジネスの変革にどのように貢献できるのかというところを少し具体的にお話をしていきたいと思います。
キーノートの中でも、本社のJeremy Korstという者がお話をさせていただいておりますので、そこの解説も含めて45分間お話をしていきたいと思います。
それでは初めのスライドです。こちら、皆さんよくご存じのように、私たちを取り巻く世界を、もう一度見直してみたいと思います。この何年間で皆さんも予想もしなかったような劇的な変化があったのではないかなと思います。
クラウドファースト、モバイルファーストの世界、そしてビッグテータやソーシャルというもの、もう本当に当たり前になってます。それを7、8年ぐらい前に、こういった世界が来るということを皆さん予想されていたでしょうかと。予想もしないような変化というのがこれからも起こるんではないかなと思います。
デバイスの数という観点で見ていても、非常に速い速度で増えています。そして今後の傾向として、それらのデバイスというのがインターネットにつながったデバイスになると考えられます。
あらゆる場所や場面で、私たちの生活を支えるデバイスがIoTデバイスになると考えられます。お店のPOS端末や工場の生産機械、医療現場に至るまで、組み込み機械全体のマーケットというのが、2020年には255億台、金額にすると72兆ドルとも言われています。
ソフトバンクの孫さんなんかは、2040年までに10兆個、人口の1人当たりで考えると、1,000のデバイスというものが世の中に出てくるんではないかというような話もされています。
そこにクラウドファースト、モバイルファースト、ビッグテータと、そういった世界のデバイスがつながると、ものすごい変化が起こるんではないかなと考えられます。
そんな中、劇的な変化が起こる世界で必要とされるWindowsがどうあるべきかを我々は考えています。キーノートの中でも、革新的なパーソナルコンピューティング体験を実現したいと。そういった目標を持っているというお話をさせていただきました。
その中でWindowsは人々から今までも必要とはされていました。必要とされていたWindowsだけれども、そこからさらに選ばれて、“愛されるWindows”へ変革していきたいなと思っています。
積極的にお客さまが「Windowsいいね!」、あるいは「複数いろいろな選択肢の中からでもWindows選びたい」と、「愛したい」というようなものに変わっていきたいと考えています。「じゃ、それどうやって?」というところですね。
これまでMicrosoftではOSというもの、例えばゲーム、PC、Phone、組み込みOS、こうしたものをバラバラに開発してきました。Windows 10のリリースまでの間、少しずつこれらのOSを共通化する方向へシフトをしていってます。
Windows8ではWindows Phone、カーネルの統合、そしてWindows8.1ではアプリモデルというものを共通化しました。そして今回、Windows 10ではいわゆる組み込みデバイス、IOTデバイスも組み込んだ1コアと言われていますが、真に統合されたOSになると。すべての良さを統合したOSとして皆さまにご利用いただきたいと考えています。
それがどういう意味をなすのかというところですけれども。こちらのスライドにあるように、キーノートの中でも出てきましたけれども、IoTデバイスから80インチ以上のスクリーンサイズのデバイスまで、すべてWindows 10でカバーしようということです。
ユーザーの方々にも、管理者にとっても、開発者にとっても、あらゆるイノベーションの源になるもの、そこからいろいろなイノベーションが出てくる。もうそれ自体がイノベーションだし、それを使ってビジネスの変革を起こすというようなことをしていきたい。選ばれ愛されるWindowsへ変えるためのスタートポイントに立つところでございます。
そしてもう1つ、大きな変革というものを今後出していくWindowsのサービスモデルというものの変更を実施しております。
Windows7やWindows8.1のユーザーの皆さまに、無償アップグレードを1年間提供するという形をとっておりますが、その中で今日も多くの方々が無償アップグレードをご利用いただいてるのではないかなと思っております。
そして、いったんWindows 10に上げていただいたら、そこからもう継続的にいろいろな機能のアップデート、セキュリティに対する対策を提供していくということでございます。これについては後ほど説明をしていきたいと思います。
そんな中で、ビジネスのシーンでどのような役割を果たすのか、もう少しここからは企業のお客様にとって、特にビジネスリーダーの皆さまにとってWindows 10がどのような価値があるのかというところを4つのポイントでご紹介をしていきたいと思います。
左手のほうから生産性そのものを向上させるための機能、そしてビジネスイノベーションをもたらすデバイス、そしてセキュリティ、Windowsを進化させ続ける、ずっと進化させ続けるWindows as a Serviceというものです。
これらがキーワードになるわけですけれども、まず1つ目の生産性の向上の話をしていきたいと思います。自然に多くのことができるということがテーマになります。
こちら、キーノートの中でデモンストレーションのほうも見ていただきましたけれども、自然に多くのことを意識しない中でも効率が上がっていくように工夫を施しております。
まず、Windows7ユーザーさまに慣れ親しんだスタートメニューを復活させています。復活しているだけではなくて、タブレットとの融合ということで、従来のスタートメニューとWindows8.1で皆さま慣れ親しんだタブレットのユーザーインタフェースを統合したスタートメニュー。
そしてスナップの機能ということで、作業効率を格段に変えていくような、私も毎日スナップ使ってるんですけれども、最大4分割に画面を分割できるような機能。
そして複数のデスクトップということで、用途別にデスクトップを分ける。これなんかも私も日々使っています。次のミーティングのときにはこのデスクトップを使おうという形で整理をしておくと非常に作業効率が大きくなります。
そしてブラウザも生まれ変わりました。Microsoft EdgeでWebの手書き入力が可能になる。こちらも非常に生産性を上げるものになるかなと思います。
次にこちらもキーノートの中でご紹介させていただいたものになります。Continuum for Phonesということで、Windowsモバイル、まだ日本への発表はさせていただいてませんし、Windows 10のモバイル自体がいつ出るのだろうというところですけれども。
こちらも日本でもぜひ提供していきたいなと考えておりますので、ユーザーの皆さまから、企業ユーザーの皆さまからもぜひ使いたいという声をあげていただければなと思います。
その中でこのContinuum for Phonesですけれども、Windows 10がもたらす新しい生産性ということで、何ができるのか、キーノートの中でもご覧いただきましたけど、スマートフォンに見えるけども、新しい形のPCといえるものではないかなと思います。
移動中はタッチで操作する。席に着いたら、会社に戻ったら、あるいはお客さま先、あるいは出張先で、もうモニター見たらそれに接続してキーボード押してPCのように使える。単なるディスプレイアウトしてるだけではなくて、モニターの環境になったりそれに合ったようにアプリケーションが最適化すると。非常に便利な機能だと思います。
私もこれをぜひ早く使いたいなと思います。このContinuumは「連続性」という意味なんですけれども、Windows 10で全体で推進しているコンセプトになります。日本でのその展開を期待したいなと思います。
そして次に、新たな価値創造をする「コルタナ」ということで、これに関しても公私ともに常にそばにいてくれる忠実なアシスタント。いろんなデジタルアシスタントの機能を他社さんでもいろいろ出されてますけれども、コルタナは日本ではまだ開発段階でありますが、Insider Previewで利用・検証いただける環境が整っています。
コルタナはデバイスの中の個人が所有しているデータやアプリの操作を助けてくれる、あるいはどんどん個々の方々の行動に対して合った提案をしてくれるというものですけれども、それだけではなく、インターネット、そしてクラウド上のBIデータと連動してそれに合った解答をしてくれるというようなものをMicrosoftでは考えています。
ここはマイクロソフトの強みで、モバイルファースト、クラウドファーストの中でさまざまなサービスを提供させていただいており、これらと連動するものになります。
それで、このいろいろなクラウドでのサービスの連動するところ、今年の5月にアメリカで行われたイベントでのデモの動画を少し見ていただきたいと思います。
【動画再生】
西野:これはイベントの参加者は何名なのかということを聞いています。クラウド上のBIデータにつながって、そのイベントの参加者というのが2万578名だということを瞬時に解答しています。
そして「来場者数を確認するだけじゃおもしろくないよね」と、もう少しインテリジェンスなことをやりたいということで、続いてコルタナに質問を続けています。次に参加者の地域を教えてということでやっています。ここには今見ていただいてるように、もう視覚的にもわかりやすいように解答をしてくるというようなことをやっています。
単純な数字を返すということだけではなく、わかりやすいような、ユーザーが何を求めてどのように表現すればいいのかというところも考えられるということになります。
そして最後に「このイベントに参加した理由は何?」ということも聞いてます。集計すると「このイベントにはすべて興味があって来ているんだよ」というようなことが一番トップだったというようなこと。
こうした形でコルタナは、単なるデジタルアシスタントということに留まらず、ビジネスパートナーのような存在になる可能性もあるかなと思います。
日本ではInsider Previewで公開が始まったばかりですので、ぜひ皆さんと一緒に育てていきたいなと思いますので、ご協力いただければと思います。
それでは次に革新的なデバイスということで、イノベーションをもたらすデバイスというもの、どのようなものが提供されているのか。こちらもキーノートで少し見ていただいた新しいデバイスのチャレンジ、これもWindows 10 ウェアラブルというところが非常におもしろいところかなと思います。
まず、Microsoft HoloLensです。世界初のホログラフィックコンピューティングのプラットホームということで、ワイヤレスのホログラフィックコンピューターのHoloLensとともに提供開始を予定しています。HoloLensでは現実世界にホログラムの映像を重ねて、拡張現実というものを実現します。
キーノートの中では、建設会社の設計者の方が自分のデザインした設計をHoloLensで現実世界をシミュレーションして、自分のその設計、いわゆる2次元の世界というのが3次元になったらどうなるかというのを、現実世界と合わせて見るというようなシーンがありました。
他にも自宅にいながら火星探査を体験できたり、あるいはすごく身近なことでは、水道管の修理というものを遠く離れた家族に助けてもらったりということを体験してます。
米国のほうで行われたイベントで、記者の方々がHoloLensの体験をしてるんですけど、このあと「いろんなアイデアが出そうだね」と、例えば自動車修理なんかも自分でできなかったものが、もしかしたらこれを付けて手伝ってもらいながらできるかもしれないみたいなことが記事にも書かれたりしていました。
日本のお客さまでも非常に多くの反響をいただいてます。例えば建設業のお客さまで、非常に現場からのリクエストの多い職人さんがいる。けれども、職人さんはやっぱり1人しかいないので、明日は北海道、明後日は九州なんて、地域的な制約のおかげでビジネスがなかなか進まない、案件がなかなか進まない。
そういうときに、このHoloLensを見て、これであれば職人の技術というものを遠くにいながらも伝えることができるということで、すぐにHoloLens担当を任命しようと、実際に言っていただいてるお客さまもいます。
あるいは自社のサービスのアピールをするためにぜひ利用したいですとか、製造過程において飛躍的な品質の向上につながるというようなお声もいただいています。
こんなHoloLensもWindows 10の仲間であるところがWindows 10 のおもしろいところかなと思います。
そしてSurface Hub、こちらもキーノートの中で発表させていただいたSurface Hub、日本での提供も発表させていただきました。
働き方を変える次世代のコラボレーションデバイスということで、今回はJALさまにご登壇をいただき、実際にどのような業務の改革をしようかというようなお話をいただきました。
これもさらなるビジネスの革新に使っていただけるツールになるのではないかと考えております。
それでは、ここまで未来の話も含まれていた内容ですけれども、ここからはもう少し直近のビジネスの課題にどうWindows 10が貢献するのか、そんな話に少し進めてまいりたいと思います。
差し迫ったビジネス課題といいますと、やはりセキュリティ、情報漏えいです。日本でも残念ながら大企業の方々、官庁というところでセキュリティの事故が起きています。一方、ビジネスはどんどん進化していく。それをどのように対処していいのかというお話になります。
まず初めに、今の働き方の変化についてです。こちら米国のほうの調査になるんですけれども質問として、1日の最初のメールはどこから送りますか? あるいは1日の最後のメールはどこから送りますか? という質問をしている調査になります。
56パーセント、オフィス以外の場所から1日の最初のメールを送っている。あるいは73パーセントの方がオフィス以外の場所から仕事のメールを送っているという形になります。
そして日本ではまだまだ少ないですけども「BYOD」、Bring your own divice、個人所有のデバイスをビジネスに使うというような環境。
これがどれぐらいなのかといいますと、3.4億台の個人所有のデバイスがビジネスで利用されており、場所やデバイスを問わない働き方が必要になってる時代になってきていると考えられるかなと思います。
一方、セキュリティの世界がどうなっているのか。脅威の変遷です。過去にMicrosoftのイベントにご参加いただいてる方、何回か見ていられてる方もいらっしゃるかなと思いますけれども、セキュリティの脅威というものが残念ながらどんどん進化しています。
ウイルスやセキュリティの脅威というのは2001年ぐらいから始まっているわけですけれども、2003年、4年ぐらいから、ちょうどWindows XPが出てブロードバンドが日本でも普及してきたところが非常に大きなポイントになってます。
ただ、この頃のウイルスの目的というのは、どちらかというと人に注目されたいなど、主に自己顕示が目的だったわけですけれども、それからどんどん巧妙化していって、組織立った犯罪行為になってるというのが今の現状です。
以前は、みんなが騒いでいるのが愉快だというものだったのが、逆に今では気づかれないうちにターゲットとなる企業や組織の中にウイルスを仕込んで、何か月もかけてその組織、国家に忍び寄るということが残念ながら行われています。
例えば、踏み台となるPCからローカルのID・パスワードを盗むことから始まって、最後にはドメインにあるID・パスワードを根こそぎ盗んでしまうという事例も出ています。
これ余談ですけれども、昨年の米国の報道で、サイバー犯罪組織によって1つのサイバー犯罪組織で12億件のID・パスワードが盗まれたというケースも非常に有名なケースとして挙がっています。
このようにどんどん組織化されていくところをどのように対応していくかが今のビジネスリーダーの皆さん、それから情報システムに関わられる皆さまの課題ではないかなと思います。
ただし、このようなセキュリティを気にすることなく、やはりビジネスリーダーはビジネスを推進していきたい。で、がちがちにシステムを固めたり、ルールをたくさん作ったり、若干縮こまってしまう場面も今では見られるのではないかなと思います。
止めないビジネスというニーズに応じるために、セキュリティに対して攻めの対策を行えるのがWindows 10です。ユーザーの方々、使っているエンドユーザーの方々にはセキュリティ脅威を気にすることなく、ビジネスを推進する仕組みを作っていきたいと考えています。
この仕組みは、人、データ、デバイスという3つの層で考えることができます。まず人が管理している、一人ひとりのユーザーの方が管理しているパスワードという問題。
先ほどもありましたように、「パスワードが盗まれてしまったら一巻の終わり」になってしまいますが、それをさせない。であれば、パスワードを使うのをやめようではないかという考えです。なので、「さよならパスワード」というキーワードを今日は並べさせていただきます。
そしてそれから、デバイスの中のデータ。デバイスを持ち出したり、BYODのようにデバイスを持ち込むということになかなか取り組めない会社さまもまだまだ多いのかもしれないなと思いますが、そもそもここから積極的に脱却する場面も作っていきたいと考えます。そしてデバイスそのものをウイルスの感染から防ぐ。
この3つの層に対して攻めの対策をしていきたいと思います。重要なことは、エンドユーザーの皆さんにこれらのリスクを気にすることなくビジネスを進めていただくというのがポイントになるかなと思います。
では「さよならパスワード」ということで、どんな機能でそれが実現されるのかを見ていきたいと思います。
パスワードを使わない世界。今回はWindows Helloという生体認証の機能をご紹介します。ガートナーによると、2016年には30パーセントの組織において生体認証が求められるようになるのではないかと考えられています。
Windows Helloは、システムで生体認証をサポートする機能です。ユーザーの指紋や目の虹彩、顔をスキャンして、生体情報をキーにパスワードを入れることなくロックを解除できます。
万が一、デバイスが盗まれた、どこかに置いてきてしまったといっても、個人の生体情報がなければデバイスにログインすることができず、デバイスが盗まれても役に立たないというものになります。
こうした顔認証というのは、インテルのRealSense搭載カメラなどの対応デバイスが必要となっております。そしてWindows Helloと右手にあるMicrosoft Passport、こちらの機能を組み合わせることで、単なるデバイスに対するログインだけではなく、システムやアプリケーション、あるいはSaaSのサービスへのアクセスに関しても、パスワードなくシームレスに行うことができます。
Microsoft Passporは、FIDOというような業界の表示のアライアンスがあるんですけれども、それと準拠しているもので、全く新しい認証の仕組み、PKI公開鍵を使った方式で、デバイスとサーバー間での認証を行うとものになります。
今、全世界でこのパスワードに替わる認証というものが注目されていて、米国のセキュリティサミットなんかでも非常に議論がされてるわけですけれども、その中ではFIDOという仕組みで業界あげて新しい仕組みを作ろう、その中で出てきてるのがPassportとご理解いただければと思います。
共通のパスワードをデバイスとサーバーの両方に置く必要がないので、例えばサーバが、ADが、ドメインがごっそりハッキングされるといった話もありますが、サーバーがハッキングされたとしても、盗むIDとパスワード自体がないということが実現できます。
それでは今日は、Windows Hello対応のデバイスも用意しておりますので、「さよならパスワード」ということでデモンストレーションを見ていただきたいと思います。Windows Hello、そしてMicrosoft Passport、Azure Active Directoryというものを使ったものになります。
では画面を切り替えていきたいのと、あとカメラさんにも協力いただいてデモンストレーションを進めていきたいと思います。画面を切り替えます。
今、カメラさんのほうに映してもらってるのがNEC様から出されているインテルRealSense対応のカメラが搭載されたデバイスです。こちらであらかじめ私の顔の生体情報を登録していますので、私の顔をキーとしてログインができるかどうかを見ていきたいと思います。
顔にすぐ反応してしまうので、今ポストイットを貼っているんですけれども、それをはがして顔認証でログインをしていきたいと思います。
ポストイットを外して、かざしていきます。はい、あっというまにサインできてしまいました。あっさりとしてしまっているので、成功してるのですが、その喜びをなかなか伝えきれません。
顔認証なので、「じゃあ写真を利用するとどうなの?」と思われるかなと思いますので、今度は写真を使った認証を試みたいと思います。1度サインアウトをします。その前にポストイットでちょっとカメラを隠します。
次に、ここに私の顔の写真のお面がありますね。これで試みたいと思います。よろしいでしょうか。これで私じゃなくてもいいんですけど、なりすましでこの写真で入れるかどうかという感じですね。
この写真でカメラにかざしてみたいと思います。ポストイットを取ります。入らないですね。写真を外して私の顔で入れるかどうか。写真を外して顔をかざすと、このように簡単に入れるという形になります。
この生体認証というのは今後非常に注目される機能になってくるかなと思います。カメラさんありがとうございました。
単にデバイスへの認証だけではおもしろくないので、先ほどパスポート、あるいはAzure Active Directoryの連携でさらにSaaSのアプリケーションへのアクセスができるようになるというお話をさせていただきました。
こちら今、Azure Active Directoryの機能を実現できるためのアカウントに入っているので、SaaSのアプリケーションがどのように使えるのかを見ていきたいと思います。
ここからポータルアプリケ―ションのポータルサイトに入っていきたいと思います。ここからさまざまなアプリケ―ション、SaaSアプリケ―ション、登録されたアプリケーションのポータルに入ります。
そうすると、この画面ではパスワード入力することなくこのポータルサイトに入ることができました。もうここはシングルサインオンでログインできる世界になっています。
例えばこのOffice365のExchange Onlineの部分をクリックをしますと、ここもまたシームレスにExchange Onlineのほうに入るという形になります。
ちょっとこのアクセスパネルのほうでアカウントが何なのかを見ていきたいと思いますけども、「Michiko@emlink.microsoft.com」というようなAsure Active Direct中のドメインに当たるようなものですけれども、このアカウントでまず顔認証で入って、そのままアプリケーションにアクセスすることができます。パスワードは全く入力していません。
単にPCにログインするだけではなく、アプリケーションごと、サービスごとにパスワードを複数覚えなくてはいけない。覚えきれないから、PCにポストイットでパスワードを貼ってしまうということも見られるかなと思いますけれども、こうした機能あれば、もうパスワードが必要なくアプリケーションまで利用できるようになります。
ちなみに少しだけ、どんな設定画面なのかお見せしておきますと、Windows Helloに関しては、この設定画面からアカウントを開いていただいて、サインオプション見ていただきますと、このようにWindows Helloの設定画面が出てきます。
こちらで設定いただくとWindows Helloをご利用いただけます。
少し余談的なお話ですけれども、Windows Helloの精度に疑問を持たれる方も多いかなと思います。オーストラリアのメディアでその実験をしたという記事になります。実験にはオーストラリア在住の6組の一卵性双生児の方が参加して、Windows Helloにによる顔認証実験を行いました。
双子のうちの1人が事前に登録して、もう1人がログインをしてなりすましができるかという実験です。すると、最終的には6組中6組ともWindows Helloは別人物と認識して、なりすましが失敗したという結果が出てます。
このようにMicrosoftではWindows Helloの顔認証の成功率は10万回に1回の失敗ぐらいであると言われているので、非常に高い精度で認証を行っていることがおわかりいただけるかなと思います。
そして次のデータのレイヤーです。データを保護するためには、重要なデータがあるデバイスを外に持ち出されるのも困るし、あるいはBYODのようにユーザーが使っているデバイスに会社のデータを持ち込めないというのが悩みかなと思います。
ここもWindows 10のEnterprise Data Protectionという機能でこの悩みも解消できると思っています。企業と個人のテータを分離し、企業のデータは自動的に保護。そして、企業データから企業が許可していないアプリへのデータのコピーを禁止する。
あるいはリモートでデータを削除する。例えば「デバイスをなくしてしまったときに、Enterprise Data Protectionの機能がかかっているデバイスに関して、企業データに関してはそこからリモートで削除することができるというものになります。
それでは、デモンストレーションのほうをしてみたいと思います。画面を切り替えます。
Enterprise Data Protectionです。こちらのデバイスに関しても、Enterprise Data Protectionのポリシーがかかったものになります。こちらでWordの、Officeアプリケーションのファイルに関してはすべて暗号化するというポリシーを設定しておりまして、例えばこの年次報告書というのを作ってみたいと思います。
簡単に、ちょっと名前をつけて簡易的にこのまま保存をデスクトップ上でしてみたいと思います。鍵マークがあります。Office、Wordの文章に関してはすべからく暗号化をするというようなポリシーがかかっています。
このまま簡易ですけれども、目次ということで保存をしておきたいと思います。デスクトップの画面を見ていくと、目次というファイルができました。ちょっとこれだとわからないので、エクスプローラーから見ていきたいと思います。
そうしますと、いつもとは違った緑色の文字・背景がなっているのがおわかりいただけるかと思います。そして暗号化の所有者はエンタープライズモビリティリンクということで、会社の所有であるよというのがわかるようなっています。
アカウントがどのようにポリシーと紐づいているかですけれども、これもアカウントを見ていただくと、このデバイスがこの職場、または学校への接続というポリシーがかかっているデバイスだというのがおわかりいただけるかと思います。
Windows 10そのものだけではなくAzure Active Directoryと連携することによって、このように持ち出しですとか持ち込みについても可能になっております。
それではもう一度画面を戻していきます。このEnterprise Data Protectionなんですけれども、先ほど見ていただいたとおり、決められたアプリ―ションに関してはすべからく暗号化ということだけではなく、企業が許可したアプリケーション間でしかコピー&ペーストができないというポリシーもかけることができます。
例えばここは会社の重要な財務データをTwitter上にコピーをしようとしています。するとコピーできないというアラームが出ます。
そしてアラームが出るだけではなく、もしコピー&ペーストでこの情報を外に出したいのであれば、その理由を述べさせるようなオプションというのも用意しております。このような形でソーシャル上への情報の流出も守ることができるものになります。以上がEnterprise Data Protectionのご説明になります。
最後に、ウイルス感染を意識することなく防ぎたいというニーズもあると思います。そこでご紹介したいのがDevice Guardという機能になります。
タブレットでよく見られるような、他のプラットホームでよくあるようなストアに入っているアプリケ―ション、あるいはコード署名が付与されたアプリケ―ションだけが動作可能という機能が実装されています。
署名が付与されたアプリケ―ション以外は動作できないので、例えばまだ認知されていないマルウェアですとか、怪しいアプリケーションも動作ができないような仕組みを作る機能になります。
少し駆け足ではありましたけれども、セキュリティの脅威を気にすることなく、攻めの対策によってビジネスを推進できる。そんな機能がふんだんにWindows 10では入っています。
こちらにいらっしゃっているお客さまには、情報システム部門以外のお客さまで、ビジネスリーダーのお客さまもいらっしゃるかなと思います。ぜひ、こちらのWindows 10の機能を使って止めないビジネスを実現していただきたいなと考えます。
では最後の柱ですけれども、継続的な革新ということで、Windowsのサービス化についてのお話をさせていただきたいと思います。冒頭のほうでも少しお話しさせていただきましたけれども、サービス化によってどういったことが起きるのか。。
先ほどもWindows7や8.1のユーザーの皆さんに無償アップグレード、1年間提供しているというお話をさせていただきました。1度、Windows 10に上げていただいたら、継続的に何度もアップデートしていくというのが、「Windows as a Service」と言っていますけれども、Windowsのサービス化に当たります。
機能の改善ですとか新機能の追加を無料で出すということです。未来のテクノロジーですとか最新のセキュリティー脅威に対抗する、それがこのWindows as a Serviceです。
企業ユーザーさまにおいて、どんどんアップデートされるというのがむしろ困るとおっしゃられるお客さまもいるのかなと考えますけれども、今、この考え方に関しては去年の今頃から追って企業のお客さまにお話をし続けているんですけれども。
やはり今の時代に最新のテクノロジーをすぐに使うというのがどんどんトレンドになってきてるよねと。難しいことはあるけれども、それに向かって企業のシステムというの変えていかなきゃいけない。
ビジネス側のニーズとしては新しいテクノロジーをどんどん使いたいというものがあるので、情報システムとして、それを受けていかなくてはいけない。ビジネス側の方々もそういった仕組みがあるのであればどんどん使いたいというお話をいただいています。
大手の企業さまでも、こうした仕組みを変えていこう、5年に1回、10年に1回、OSを変える、そのたびに大きなコストかけるということではなく、コストを平準化していこうという話にシフトしております。
このWindows as a Serviceの中でもう1つ我々が挑戦しているところ。Windows Insider Program。早期のビルド提供プログラムです。
将来のWindowsを一緒に作りたいということで、コルタナの日本語版というのが先週、Windows Insiderに入ったという話をさせていただきました。
製品化がされる前からどんどん製品のPreview版を提供して、改訂版を繰り返し出させていただく。そして、それを使っていただいて、フィードバックを得て、そのフィードバックをもとにどんどん良くしていくと。まさにユーザーの皆さんと一緒に共同作業を行うという形で開発をしています。
3年に1度、マイクロソフトが勝手に作るということではなく、みんなで作るプラットホームに今進化しているところでございます。
まとめのほうに入っていきたいと思います。Windows 10、エンタープライズ向けのモバイルやクラウドといった新しいテクノロジーに対応するため、あるいは新しいテクノロジーを使ってさらに強化しております。
自然に多くのことをいつのまにか気にすることなく生産性を上げたり、あるいはビジネスに対して今まで考えられなかったイノベーションをもたらすようなものをデバイスとして出していく。
あるいは直近のビジネス課題であるセキュリティというところをどう取り組むのか。ビジネスを止めることなく、積極的に展開するためにはどうすればいいのか。そして今後は継続的なサービスをWindowsとして出していく、Windows as a Serviceのお話をさせていただきました。
このFESTのイベントでは、数多くのWindowsに関連するセッションというものをご用意させていただいております。私のこのセッションから始まり、このあともこの会場で「Windows 10が見せるワークスタイル変革」ということでワークスタイル変革に特化したセッションをやらせていただいてます。
そして明日、FESTとしてはDay 3に当たるんですけれども、ここでは少しテクニカルに寄ったセッションをお見せしたいと考えております。
今日お話したWindows HelloですとかEnterprise Data Protection、そういった機能がどういう仕組みで動くのかといったところを見ていただければと思います。
今日はビジネスリーダーの方々もたくさんいらっしゃるセッションということで、いかにビジネスに貢献できるのかを中心にお話しさせていただきましたけれども、それが技術的にどういう仕組みでどう実装したらいいんだろうというところは、明日のセッションにぜひご参加いただければと思います。
それでは最後ですけれども、Windows 10はまだまだ出てきたばかりですけれども、ぜひビジネスにご活用いただければと思います。あるいはMicrosoftにご相談いただけましたら、ぜひどういったビジネスに活用できるのかというところをご提案させていただきたいと思います。Insider、これからもご参加をお待ちしておりますので、ぜひご利用ください。
それでは最後に、今日、冒頭のキーノートの中でもコルタナにあいさつをしてもらいましたので、私のほうもコルタナにしゃべりかけて、皆さんにあいさつをしてもらおうかなと思います。それではコルタナに話しかけてみたいと思います。
コルタナさん、会場の皆さんに最後のあいさつをお願いします。
コルタナ:道子さん、プレゼンテーションお疲れさまでした。私は皆さまをInsider Previewでお待ちしております。
西野:はい。まだまだ日本語もたどたどしいですけれども、Insider Previewで皆さまをお待ちしているということなので、ぜひご活用ください。
それでは私のセッションはこれで終わります。Windows 10が皆さまのビジネスに貢献できることを切に願っております。それではご清聴ありがとうございました。
日本マイクロソフト株式会社
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