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いまの新人育成、時代に合っていますか?最新調査で読み解く新人・若手の伸ばし方と育成見直しのヒント(全2記事)

2026.03.24

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就社意識は高いがキャリア意欲は高くない Z世代新入社員の8つの特徴とリスク [2/2]

提供:株式会社日本能率協会マネジメントセンター

同じZ世代の間でも異なる価値観

時間軸に基づいた調査データのご報告をしていきたいと思います。もうご存じかと思いますが、今20代は全員Z世代になってきているんですね。ちょうどコロナが流行した2020年とZ世代の入社が重なっているのですが、価値観の変化はそこまでなかったことは過去のセミナーでもお伝えしてまいりました。

ただ今20代後半になってきたZ世代と、今年入社したZ世代で、同じZ世代であっても価値観が少し変わってきているところがあります。この後は、どういう点が今のZ世代に当てはまるのか、強く特徴が強く出ているのかを、みなさまと一緒に理解していきたいなと思います。

先に結論を申し上げますと、先ほどご紹介した新入社員(Z世代)の8つの特徴の中で、1番と4番と5番が、2020年頃入社したZ世代から大きく変化したところだとご理解ください。

具体的には、「就社意識が高いがキャリア意欲は高くない」点や、「成果よりも努力を評価してほしい」「心地よい関係の中で力を発揮したいけども、他人の評価が気になる」といった点です。このあたりが大きく変化しています。

就社意識は高いがキャリア意欲は高くない

以下、これを細分化した各ページで内容を深掘りしていきたいと思います。まず1点目は、先ほど申し上げた「就社意識は高いがキャリア意欲は高くない」という点。これは、2020年と2025年のデータの比較をしております。

まず、就社志向は年々増加ということで、この2つから導き出しています。「現在の会社でずっと働き続けたい」が、2020年の頃は50パーセント以下だったのが、今は70パーセントほどに上がってきています。つまり、たった5年で22パーセントほどデータがプラスになっているのが実態です。

これだけで決めつけるのはリスクがあるので、いくつか類似の質問を調査に入れています。例えば自分の今後の働き方というところで、今の会社の事業に関わる中で成長していきたいのか、副業や兼業など、社外での経験も通しながら成長していきたいのかなど。

つまり、外を見ながらチャンスがあれば転職していくことを前提としているのか、今の仕事の事業にまずはコミットしていきたいのかという質問です。これに関しても、57.4パーセントから73.8パーセントに上がっており、今の会社の事業に関わる中で成長していきたいというデータが上がっております。

やはり「今の会社でどう成長できるか」ということを前提に考えて入社している点は間違いないのかなというところです。

キャリア自律の意識は年々低下

「キャリアは、自ら切り拓く必要性があると認識している」というのは、2022年から質問しているのですが、2022年に89.2パーセントあったものが、毎年減っていって今は65.3パーセントになっています。

つまり、上司や周りの支援をとても必要としているというところです。最初のうちはそれでいいですが、それが行き過ぎると受け身になりがちだと思います。

「この会社で働き続けたい」というのであれば、その会社の中でどういう仕事があって、どういう成長をしたいかを自分自身でしっかり考えることも大事になってきます。けれども、実際は自ら切り拓く必要性を認識している方が減っていることは、少しリスクかなと。

管理職志向に関しても、2016年からだいたい二極化しはじめ、今は下がってきているので、「管理職は罰ゲーム」と言われるようなところに類似しているところがあるかと思います。

ただ、大きな変動があるわけではなく、だいたい50~60パーセントぐらい。つまり、2人に1人ぐらい「(管理職に)なりたい」と思っている方がずっといらっしゃるのが特徴だと思います。

次に「成果よりも努力を評価してほしい」という点に変化が見えます。これは本当に変わってきたと感じるところです。メディアではこの世代をよく「タイパ」「コスパ」世代と言うのですが、逆に「作業に長く時間をかけた分だけ、より良いものができる」と上がっていると言えます。

つまり、何でもかんでも効率を求めたりとか、「時間を長くかけるのは無駄だ」みたいな価値観が必ずしもあるわけではないし、むしろ逆を行っているのが特徴かなと思います。

約半数は「プロセス評価をしっかりと見てほしい」

非常にユニークだなと思うのが、評価に関して、成果と生産性で評価をされるか、「何時間働いたか」「何年勤務したか」を考慮して評価をされるか、どちらが良いのかというのも、毎年右肩上がりになっている点です。今は約半数の方が、「プロセス評価をしっかりと見てほしい」と回答しています。

若手のうちは、成果・生産性だけを重視するはどの会社でもないかなと思いますが、彼らは「成果が出なくてもしっかりとがんばっている自分を見てほしい」という気持ちが、年々増しているんじゃないかと思います。

そういった意味では、「在宅時」と書いていますが、在宅時に残業をしてでも取り組みたいという気持ちが微増しているのも1つ変化として言えるところではないかなと思います。

最後は特徴の3つ目ですね。「心地よい関係の中で力を発揮したいが、他人の評価が気になる」というところ。出社回帰というか、まずはオフィスで働くことを希望している方が多いことは、みなさまに共有したいと思います。

つまり、自分の意思で出社する回数が増えたという回答もプラスになっていますし、今後の働き方について、できる限り出社なのか、テレワーク中心なのかと聞いている中でも、今は67パーセントぐらいの方が「できる限り出社をして働きたい」という結果になっています。

繰り返しますが、選択肢があることを求めているものの、まだまだ組織に馴染めていない段階では、まずは人と触れ合いながら成長したいというところかなと思います。ここまでは悪いことではないんですが、若干マインド・姿勢の部分で気をつけないといけないところが右上の「人間関係で適度な距離を保ちたい」です。

人間関係では適度な距離感を保ちたい

出社して人と関わりたいのかと思ったら、「周囲となるべく関わらないようにする」というのが2020年と比較して倍近くのデータになっていたり。あと「フィードバックを歓迎する」「人から何か言われることを非常にありがたいと思うか」というところも急下降しているのが、1つの特徴かなと思います。

つまり、SNSの中で育ってきた世代でもありますので、周りに何かを言われるとか、自己開示しすぎるリスクを感じている部分があります。関わりたくないというよりも、関わりすぎて時間が取られてしまったり、何か思われるのも怖いなというのが、このデータにも表れているのかなと思います。

ただ、これは「私、周囲と関わるのが嫌なんです」「フィードバックは要らないです」と言うわけがないので、気をつけながら関わっていただくことが重要かなと思います。

そういう意味では、入社15ヶ月も含めた新入社員は、社会人経験が1年ぐらいでも、職場の人間関係に悩みがある方が半数ぐらいいらっしゃり、上司、同僚・メンバー、他部署でも、会社に携わるほとんどの方に苦手意識を感じてしまっているところが、新入社員として1つ課題なのかなというところでした。

人の評価が気になり、自分に自信が持てない世代が増えてきている

ここまでは、この5年間、6年間の変化としてご紹介しました。もう2点ほど、みなさまと新人・若手、大きく言えばZ世代の特徴として共有したいところをご紹介してまいりたいと思います。

1点目は、今も申し上げました「成長マインド」のところですね。とにかく若いうちは、なかなか自信が持てずに前向きな一歩を踏み出せない方が多い。そういう世代が増えてきていることは、理解したほうがいいのかなと思っております。

「自分自身に満足している」「自分自身の言動や行動に自信がある」というような自己肯定感や自己効力感は、他の世代に比べて少し低めに出ておりますし、「自分自身は良くなれるんだ」という気持ちに関しても、他の世代に比べてやはり若干低くなりがちです。

「人の評価が気になる」とか、「職場やSNSで他人と比較をして自信をなくす経験がある」というところも、Z世代が一番多く出ています。また、これは当たり前かなというところはありますが、職場の人間関係で対立やトラブルが生じた時の対処法を知っているかというと、やはり半数近くは当然知らないという回答でした。

人間関係を避けているというか、気になっている。自分自身に自信がなく対処法も知らないというギャップをしっかりと埋めていかないとならないと思います。

昨今の生成AIとの共存社会で言うと、EQという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、心の知能指数ですね。IQとともにEQをしっかりと高めるというケアは、これからの新人育成の中でも重要なポイントになってくると思います。

失敗を恐れる傾向が強く挑戦に時間がかかるため、支援が必要

もう1つ言える特徴が「挑戦意欲」です。経験を通じた成長が大事ということは理解しているのですが、「失敗を恐れる傾向が強くて、挑戦しない」と書いています。挑戦するのに時間がかかるところが、また特徴の1つかなと思います。

つまり、「自分に効果的な育成は、うまくいかない経験を通じて学ばせることだ」と、6割近くの方が認識しているんです。これは学生時代の経験を含めての認識かと思いますが、仕事になると「失敗したくないので、責任ある大きな仕事は任されたくない」というのが6割ぐらいになっています。

「自分自身の成長のために、一時的に業務の負荷や労働時間が増えても挑戦したい」という方は半数近くになっていますが、逆に言うと、49パーセントぐらいの方は「負荷や労働時間が増えるような挑戦はしたくない」と思っているのも特徴なのかなと思います。

繰り返しますが、これは改善できる領域ですので、やはり半歩踏み出すのに時間がかかったり、伴走支援や動機づけが必要な世代であるところは、ご認識いただけるとありがたいなと思います。ここまでがZ世代・新入社員の特徴でした。

Z世代が採用段階で重視していることとは

ここから「採用から新人研修までに見える“期待と現実”の壁」についてご紹介してまいります。

この後、「採用」「内定」「研修」「配属」という4フェーズでご紹介してまいります。まずは採用に関して、採用段階で重視されるのは、仕事の内容の明確さと理念への共感であるところが、長年の調査の中でも1つの特徴なのかなということでご紹介いたします。

2019年からインターンシップの参加経験(の調査)を取っていますが、そこまで変化がないし、YESが7割ぐらいあるので、ほとんどの会社さまで導入されているのかなと。あとは、入社後の職種および職務内容を確定した採用方式、いわゆるジョブ型採用が進むことは歓迎かというところでは、少し減少傾向があるものの、65パーセントぐらいの方がイエスと答えております。

つまり、学生時代に関心のあった職種をある程度選択したいという気持ちが、前提になってきているのかなと。これが昨今の「配属ガチャ」という言葉につながってくる部分なのかなと思います。

一方ですごく重要なところは、2人に1人、半数ぐらいが「企業理念への共感が入社の意思決定の決め手になった」ということで、組織価値観を確認しているというところですね。

もちろん給与も大事ですが、その会社が社会にとってどういう存在価値や意義があるのかに共感して入りたいというのが、彼らの特徴の1つかなと思います。採用も担当されている方は、ぜひ経営理念の紹介も引き続きしっかりおこなっていただきたいなと思います。

内定者への手厚いフォローは、エンゲージメントにも好影響

続いて、内定に関してご紹介してまいります。内定期間の過ごし方は、各社さまの考え方があるかなと思いますが、ここでは、内定期間の教育機会が非常に多くなると、不安の解消と定着意欲を高めるという事実をご紹介します。

今、内定者フォローは手厚くなってきております。グラフの「個人学習のみ」という項目は、通信教育やeラーニングのみ実施しているという意味です。あとは交流会も含めて「集合研修のみ」が減っており、個人学習+集合研修の組み合わせを提供する会社さまが非常に増えてきています。内定期間の教育を実施しない会社さまは年々減少傾向にあるのが1つの事実として見えてきました。

調査を通して、10年間定点観測していますが、ユニークだと思うのは、やはり手厚いフォローをすればするほど、不安解消や自主的に学ぶ意欲、つまりエンゲージメントにも非常に好影響を与えているところで、それがデータとしても取れています。

オレンジ色の項目が「集合研修と個人学習の組み合わせ」、その右の紫色の項目が「何も受講していない」項目ですので、紫色の項目と他を比べていただくのが一番わかりやすいかなと思います。

データでは、内定期間育成が手厚いほど大きな違いが出ています。「会社から受けた教育や支援によって、入社後の不安が解消されたり期待が高まった」という回答は、当然上がってきますし、「内定期間に自分で自主的な学びをおこなった」という回答も上がっています。

そして、エンゲージメントにつながる「現在の会社でずっと働き続けたい」というところも、やはり内定時期の育成を通して会社のことを理解できたり、不安の解消ができる、自分が働いているイメージが少しでもできてくる、というところが高いです。やはり、「この会社で働きたい」「新しい学びを自分で獲得したい」というところにつながっているのかなと思います。

繰り返しますが、「この会社でどういう成長ができるか」ということを、今の学生や若い方々は非常に重要視するところがあるため、学習の機会を提供していくことが必要だと考えています。

新人研修の総合満足度は約7割

続いて新人研修のお話に入っていきたいと思います。新人研修の満足度は約7割というところです。この後ご紹介しますが、やはり交流と成長支援のニーズが浮き彫りになったというのが1つの結論です。

新入社員研修の実態ということで、だいたい1週間とか1ヶ月、3ヶ月ほど研修をされると思うんですが、総合満足度が約7割というところです。実際にそれが業務に役立っているかどうかを見ますと、6割ぐらいが「役に立っている」という回答になっています。まぁ平均的かなと思います。

あとは、意外にオンラインで行っているんですけれども、「どちらが主でしたか?」という質問をしております。集合のほうが若干多いんですが、オンライン研修が半々ぐらいのところも含めて多くなってきているのが、ここ最近の新入社員研修の実態なのかなと思います。

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