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kintone AWARD 2025②<東海・北陸地区代表>日本海ガス絆ホールディングス株式会社 松井 義行 氏(全1記事)

2026.01.09

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通常業務に加えてのプロジェクトで心折れるメンバー とん挫しかけたkintone導入を成功に導いた“ゴールの見直し” [2/2]

時間を作るために、日常業務を整理して平準化

松井:松井は再び叫びます。「『時間がかかって当然』だとか『変えようがない業務』だとか決めつけるな! 常識を覆せ!」。その手にはもうkintoneがあるだろう? 

だって、kintoneを使うって言うから、先月全員分を契約しちゃったし。ならば、プロジェクトの前に日常業務を整理して時間を生み出そう。

ここで、そのために作ってみた小さなアプリたちを紹介します。コピーして保管。二重でチェック。地図を印刷して持っていく。こんな日々に、時間を作るためにみんなで見直したこと。

まず、準備の時間がかかっていた件。訪問の前には、基幹システム・商談管理・地図システム、いろいろ確認が必要でしたが、それが今はスマホでお客さま検索をすれば、確認は完了。ナビもスタートしてしまいます。

次に、何度も入力していた件。作業予定日が決まれば、kintoneへ入力するほか、会社の予定表ツールなどにも多重入力していました。これが今は、kintoneへ入力するだけで、あとは自動で予定表にデータが転記されます。

そして、負荷の偏りが見えていなかった件。件数だけで作業分担していては、実際の作業負荷はかなり偏っていました。そこで、作業負荷係数も考慮して見える化し、平準化を促します。名付けて「作業負荷ひっ迫ウォッチダッシュボード」。名付けたけど、とっても言いにくい。こうやって作った小さなアプリたちが、残業削減1分に大貢献。おかげで、あのメンバーたちも戻ってきました。

行列が消えた日、社員だけでやり遂げたシステム構築

松井:そして、プロジェクトは再び動き出します。店舗間で連携のなかった販売管理業務が、今度はネットワーク上で徐々に新しい姿を見せていく。それは商談管理、見積もり作成から、受発注、仕入れ、売上、入金管理まで可能にしていきます。もちろんお客さま情報や単価マスターも3店舗で一元管理。帳票類もkintoneで統一できました。

おかげで、新販売管理システム構築完了。あの行列は消えました。高額なシステムに負けない構築を社員たちだけでやり遂げた快挙。それは、ここに多くの仲間が集まってくれたからこそ。妻よ、俺たちは輝いていると言ってくれ。

ということで、2分目の削減を達成。目標まであと1分。会議資料作成時間ゼロへの挑戦。作業日報からExcel転記を繰り返し、会議資料完成まで長い時は1週間もかかっていました。


それが、今は作業結果入力だけで、あとはkintoneが自動で分析・集計。資料作成の時間はゼロとなりました。ほらね、kintoneならできるって言ったでしょ?

例えばキャンペーン期間中も、ダッシュボードを見て状況をリアルに把握できます。そして、売れ筋から販売戦略の変更を即時決断できる。これが我々のデータドリブンです。3つのゴールへは到達しました。3分の目標も達成。プロジェクトは完遂しました。

1人あたり3分の目標が11分の削減に成功

松井:ここで、我々のこの経験をギュッと濃縮した、kintone導入のためのテンプレートを作りましたのでご覧ください。上司を狙え。ダッシュボード、データドリブンができます。

上司はkintoneへゴーだけど、たいていの部下たちはノー。

大丈夫です。みなさん向け便利アプリは、もうすでにできています。

他部署もざわつきます。「私たちもできるの?」「もちろんです。みなさんも来週には、全員トヨエツ」。

先頭は最近のCMの麻生久美子部長。彼女の下で働きたい。ちなみに、今日の私の服装は、昔、大ヒットしたドラマ『愛していると言ってくれ』のトヨエツを模しております。

以上、日本海ガス流、kintone導入テンプレでございました。ぜひ、ご活用ください。

さて、1人3分の削減は達成したはず。モット日本海ガス全体では、年間720時間に達するはず。検証しました。なんと、2,546時間の削減。1人当たり3分の目標は11分の削減に達していました。そして、2年前に10名でスタートしたkintoneも、今は250名を超えて使用しています。

私たちにとってkintoneは単なるツールではありませんでした。3年前に灯った火種は、忙殺の日々に消えかけました。

しかし、kintoneの柔軟な可能性は、プロジェクトのいかなる変更にも対応できるという確信そのものでした。とはいえ、プロジェクトは何度も何度も壁にぶち当たり、気がつけば2年を過ぎていました。

「あなたの挑戦が、どう未来を変えたのか?」

松井:けれども、仲間たちが富山という地方の片隅で、仕事の常識を、会社の常識を大きく変えるに至ったこの事実を、私はどうしてもここでお伝えしたかったんです。

みなさんにもありませんか? 絶対に消したくない大事な火種が。いつの日か、今度は私が聞く番です。「あなたの挑戦が、どう未来を変えたのか?」と。ありがとうございました。

(会場拍手)

沖沙保里氏(以下、沖):松井さん、ありがとうございました。

松井:ありがとうございました。

沖:インパクトのあるスタートで、「何が始まるのかな」と、ちょっとドキドキした方もいらっしゃるんじゃないかなと思いますが、盛り上げていただいてありがとうございます。

松井:
いや、僕がいちばんドキドキしていました。

心が折れても「kintoneの可能性」に賭けるべき

沖:(笑)。DX推進で迷われて、急に任命されてという方もすごく多いと思うので、励みになった方も多いんじゃないかなというふうに思います。

そんな松井さんに、私から1つご質問なんですけれども。1回kintoneを入れて心が折れてしまった時って、「kintone、やっぱやーめた」って、他のシステムを考えようとは思わなかったんですか?

松井:いや、先ほど言いましたように、いろんなことができるという自信はあったので、「他のことから始めればいいじゃないか。できることから始めていけばいいじゃないか。その結果、何かが楽になって、何かを生み出す」と。そこに絶対賭けるべきだと思いました。

沖:ありがとうございます。kintoneの可能性に賭けていただいたんですね。そうやって心が折れてやめてしまう方も多いので、もしそういう方がいたら、またチャレンジしていただきたいなと思います。

松井:はい。ぜひお電話をくだされば。

沖:(笑)。ありがとうございます。それでは、私からのご質問は以上となります。日本海ガス絆ホールディングス、松井さんでした。ありがとうございました。

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