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ビジネス価値に変える最適化(全2記事)

2025.11.28

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「あの人がいなくなったら仕事が回らない」を解決 属人的な業務から脱却する「最適化」の実践方法 [1/2]

提供:Gurobi Optimization inc.

電力・物流・交通など、私たちの社会を支える産業の裏側には、数多くの複雑な判断や作業があります。こうした業務を「最適化」によって整理し、より良いかたちに変えていく取り組みが広がっています。本記事では、インフラ企業と多数のプロジェクトを進めてきたGRIDの梅田龍介氏が、最適化の種の見つけ方、業務理解を深めるための工夫、そして要件を形にしていくプロセスを実例とともに解説します。

テーマは「ビジネス価値に変える最適化」

梅田龍介氏(以下、梅田):ただいまご紹介にあずかりました、株式会社GRIDの梅田と申します。私から「ビジネス価値に変える最適化」というテーマでお話をしたいなと思っています。

みなさんが「あなたは誰ですか」と思うと思うので、まず、なぜここに立っているのか少しだけ説明します。つい最近、Gurobiさまとパートナーシップを結ばせていただいたご縁で講演することになっております、とだけご紹介させてください。

今回のお話のアジェンダを説明します。まず最初に会社の紹介をざっくりといたします。続いて今回メインのテーマとして、最適化プロジェクトのTips集のような感じでお話しできたらなと思っています。

私は前回「Gurobi Days」というイベントに登壇したのですが、この「Gurobi Connect」というイベントは「もうちょっとライトな感じで」という話だったので、Tips集という感じでスライド1枚ごとに話が途切れるように、気楽に聞いていただけたらなと思っています。

3つ目は数理最適化ソルバーが良いですよという話をしたいと思っていて、最後はまとめで締めたいと思います。

社会インフラ企業の課題解決に、最適化技術で貢献

梅田:まず会社の紹介を5分ぐらいでサクッといたします。我々は株式会社GRIDという会社で、2009年設立で17期目に入っています。事業内容はいろいろ書いてはいますが、数理最適化をメインでやっている会社と思っていただいていいです。プラスで量子コンピューターなどのアルゴリズムも研究するような会社です。

社員が今100名ちょっといまして、そのうちの半分ぐらいが最適化を生業としているエンジニアという、けっこう変わった感じの会社です。

我々のミッションは「インフラと社会を、その先へ」と書いてあるのですが、お客さまはインフラ企業を対象としていて、そこに最適化の技術を用いて貢献する会社です。

インフラというと、たぶんみなさんが思い浮かべる会社や業界はバラバラだと思うのですが、我々なりにインフラの中でも注力するドメインを3つ定義しています。1つ目が電力・エネルギーで、電力会社や石油、ガスといったエネルギー系の会社を担当しています。

2つ目が物流・サプライチェーンです。これはけっこう広い概念ですが、写真にあるような船を用いて何かを運んだり、陸上でトラックで物を輸送したりするのにも対応しています。あとは生産計画や在庫の計画、サプライチェーン全体にまたがるような最適化を対象とします。

3つ目が都市交通・スマートシティと書いていて、これもかなり広い概念ですがいろいろやっています。最近ですと鉄道会社さんと一緒にやったり、古くは渋滞の予測などをやっております。

電力会社や石油会社の事業をどう最適化しているか

梅田:こういったところを注力3分野として定義はしておりますが、最近我々は、Gurobiさんとのパートナーも機に、ここにとらわれずにいろいろな業界にどんどんビジネスを広げていっている感じです。

どんなプロジェクトをやるのか紹介したほうがイメージがわかりやすいかなと思ったので、ここから事例を2つだけ紹介します。

1つ目が四国電力さまとの例です。電力会社さまは四国電力さまに限らず、我々はいろいろプロジェクトをやらせていただいていますが、基本としているプロジェクトは電力の需給計画の最適化です。

電力会社さんは当然発電所をたくさん持っていて、「どのタイミングでどの発電機をどれだけの出力で動かすか」という問題を日々考えられています。その問題を解いていくことで収益を最大化したり、コストを最小化したりしています。

2つ目が船のお話で、お客さまは出光興産さんという石油会社です。日本全国に石油系の資源を貯めている巨大なターミナルが港に点在していて、港間を船で移動するのですが、その時にどの船を使って、どれだけの石油などを詰め込んでいき、何時にそれを出発させるかといった、船舶の輸送スケジュール問題を解いております。

お客さまとしてはけっこうインフラ企業が名を連ねており、そういった会社に最適化問題を提供して解いていくというビジネスをしております。

顧客の業務を深く理解するために、業界出身者を積極採用

梅田:これで会社紹介を締めようと思うのですが、最後に、我々は独特な人材の育成方針というか、ポートフォリオを持っています。我々はお客さまの業界の人間を採用することに力を入れています。

最適化プロジェクトは、どのプロジェクトもそうだと思うのですが、お客さまの業務をどれだけ深く理解しているのかがものすごく大事だなと思っております。たぶんどの会社も同じことを思っていると思うのですが、同業他社に比べても、おそらく相対的にそういった人材を多く採っているほうだなと思っています。

もちろん「大学の頃からずっと最適化を勉強しています」だったり「データサイエンスをやっています」という人間もたくさんいますが、それにしてもやはりこちら(社会インフラ出身者)の比率をかなり多めに(なるよう)、気をつけながら採用しています。このバランス感覚が他社とけっこう違うかなと思っております。以上が会社の紹介になります。

「あるある」の課題を時系列で読み解く

梅田:ここから最適化プロジェクトのTipsの話に入っていきます。今回はプロジェクトのライフサイクルに沿ってお話をしていきたいなと思っています。プロジェクトというのは、プリセールスから始まっていってPoCをやって、実開発をやって運用保守をする、という感じで流れていくかなと思っています。

それぞれの時系列に沿って「このフェーズにおいてはこういうことがあるよね」「こういうことに陥りがちだよね」という話を、あるあるみたいな感じで話せたらなと思っています。

上に注意事項として書いているのですが、基本的に我々はプロジェクトを受託して仕事を行うので、いったんそういう目線でお話しいたします。これは何も受託のかたちに限らず、事業会社にも適用できる話かなと思っています。

例えば事業会社におけるDX部門の人たちは、おそらく自社で何かしら最適化の種を探してきて、最適化プロジェクトを任務として課されることが多いと思うのですが、大きな企業であればあるほど、その人たちが何をやっているのかを全部把握することはできないはずだと思うんですよね。

大きな企業って部署ごとに1つの会社のようになっていて、部署が変われば仕事がわからない状況になっていると思います。そういった意味では社内で受託しているような感じかなと思っていて、同じような目線で聞いていただけると思っています。

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