「35歳で転職するのは今回が最後かも」「12年働いた会社で成長が止まった」——そんな思いを抱えるエンジニアは少なくありません。実際に転職活動を始めるとき、リファラルとエージェントはどう使い分ければいいのでしょうか? 企業選びで本当に重要な条件とは何でしょうか? Sansanに転職を成功させた石川勇太氏と坂尾玲士氏、そして彼らをサポートしたマイナビエージェントの担当者が、転職活動の「リアル」を赤裸々に語ります。
「カレー作りが趣味」元エンジニアのキャリアアドバイザーと企業担当が登場
平山鋼之介氏(以下、平山):みなさま、こんにちは。これよりマイナビエージェント×Sansan×ログミー共同企画「エンジニアとして成長し続けるための“次のステップ”とは?」と題しましてセミナーを開始いたします。
本日ファシリテーターを務めます、Sansan株式会社・ログミー株式会社で人事を務めています平山鋼之介と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

本日は、4名のゲストをお迎えしてセミナーを進めていきたいと思います。まずは、株式会社マイナビリクルーティングアドバイザーの佐藤大輔さん。続きまして、同じく株式会社マイナビのキャリアアドバイザー天野紗江さん。
そしてSansanからもお二人ですね。技術本部Bill One Engineering Unitの石川勇太さん、同じくSansanのコーポレートシステム部、坂尾玲士さん。この4名で本日はお送りしていきます。
では、さっそくなんですけれども、1人ずつ簡単に自己紹介をお願いしたいと思います。では、佐藤さんからお願いいたします。
佐藤大輔氏(以下、佐藤):はい、佐藤と申します。マイナビでWebサービスを運営している事業会社をメインに担当している企業担当となります。
ふだんはWeb事業会社さまの現場エンジニアさんでしたり、CTO、VPoEの方たちといろいろ話をしながら、採用の解像度を上げてご支援をしています。少し具体的に言うと採用したい人と採用すべき人と、それから採用できる人、これだけでもかなり変わってきていたりもしますので、そこを話しながら各企業さまの採用すべき人を採用できるように支援しています。
あとは趣味でカレー作りに、最近はまっていまして。少し水の量を変えたりとか、野菜の大きさを変えたりとかしています。
平山:ありがとうございます。いいっすね、カレー作り。あ、仕事の話にいけって感じですかね。
(一同笑)
ちょっと緊張感がありますね。リラックスしていきましょう。じゃあ続いて、お次。同じくマイナビの天野さん、よろしくお願いします。
天野紗江氏(以下、天野):はい。天野紗江と申します。マイナビでキャリアアドバイザーとしてエージェント部門に属しています。もともと前職がエンジニアだったので、そういった知見であったりとか、今まで培ってきたものというものを活かしながら、今キャリアアドバイザーとしてIT業界専任で、エンジニアの方のご支援が多いんですけれども。
その他にも営業の方であったりとか、あとはITのコンサルの方であったりとか、IT業界におられる方を幅広くご支援といったところをさせていただいています。本日はどうぞよろしくお願いします。
平山:はい。ありがとうございます。天野さん元エンジニアで、今IT業界の転職されるみなさまを支援しているという感じですね。このへんも、ちょっと後ほど深くお話聞いていきたいと思います。
天野:はい。

平山:では続いてSansanから石川さん、お願いしたいと思います。
石川勇太氏(以下、石川):はい。石川勇太と申します。2023年に、Sansanに転職しまして、現在はBill Oneの開発に従事しています。アーキテクトとして品質向上などを担当しています。
キャリアとしては、新卒で入った会社で受託開発やいわゆるSESみたいなところをやっていまして、その後toCにいって漫画のアプリを開発等々しまして、現職のSansanでやらせていただいてます。本日はよろしくお願いします。
平山:はい。ありがとうございます。そっか、受託開発から漫画アプリ、からのSansan。なかなか興味深いキャリアですね。では最後ですね。坂尾さんお願いします。
坂尾玲士氏(以下、坂尾):はい。Sansanの坂尾玲士と申します。SansanではコーポレートITの領域でシステムエンジニアをしています。業務としてはシステム開発であったりSaaSを活用したインフラ構築をやっています。最近だとAIチームリーダーというのになりまして、開発と業務改善、両方に取り組んでいます。前職ではパッケージベンダーでプロダクト開発を12年ほどしていました。本日はよろしくお願いいたします。
平山:はい。ありがとうございます。パッケージベンダーでプロダクト開発から、Sansanではコーポレートシステム、いわゆる社内の情シス(になったわけ)ですよね。
坂尾:はい、そうです。
平山:ありがとうございます。それぞれの役割を整理すると、マイナビエージェントさんでいくと、佐藤さんが企業側の担当をされているということですね。
佐藤:はい、そうです。メインは企業担当です。
平山:企業担当で営業されてる。天野さんが転職活動される候補者の方の窓口。
天野:キャリアアドバイザーという面談を担当する側の立場です。
平山:なるほど。転職する側とすると、企業の窓口が佐藤さん、候補者の窓口が天野さんというかたちですね。(Sansan側の)2人は、Bill Oneの開発をやられてる石川さんと、それからコーポレートシステム、いわゆる情報システム部門の坂尾さんと、こんな顔ぶれで今日はやっていきたいと思います。
35歳の節目と「やりきった感」がSansan転職のきっかけに
平山:ではさっそく内容に入っていきたいんですけども。ちょっと最初に、Sansanの2人、石川さん・坂尾さんに、転職活動の最初のきっかけ、前職の中からどんなきっかけで転職しようと考え始めたのか、簡単におうかがいしたいと思うんですけど。石川さん、どうでしょう。
石川:はい。私は、先ほど申し上げたとおり、漫画アプリの開発に従事していました。5年~6年ぐらいやっていたんですけど、ある程度自分の中で区切りというものがつきまして。
あとは年齢的なところも35歳というところで区切りが良くて、今後どう働いていこうかとかで、今後のキャリア、人生プランとかを考えるだけ考えていって、ちょっと転職活動してみようかというところで始めました。
平山:なるほど。1つが仕事の区切り。プロジェクトとかがある程度落ち着いたとか。
石川:そうですね。
平山:もう一つが年齢的なもの。ちなみに今、おいくつでしたっけ。
石川:今は37歳ですね。
平山:37歳。その2~3年前というと、35歳ぐらい。
石川:そうです。
平山:年齢的にもちょっとそろそろ区切りで考えようかと。
石川:そうですね。このままこの会社にずっといるのか、転職するんだったらあと何回できるのかみたいなとこは考えて、という感じですね。
平山:確かに、このままいるのかだけじゃなくて、転職するとした場合、あと何社の可能性があるか。
石川:そうですね。
平山:やっぱり転職を、ある意味当たり前の前提の中で、キャリアを考えられたってことですね。ありがとうございます。坂尾さんは、いかがですか。最初に転職活動を始めようと思ったきっかけはなんでしょう。
坂尾:そうですね。新卒で入った会社で1~2年ほどプロダクト開発をする中で、長く所属しているとテックリードとか役割がついてくるんですけど、一方でなんか新しい学びみたいなところが減っていって。エンジニアとしてさらに成長するには新しい環境に挑戦してそこで新しい学びを得たいな、成長したいなと感じたのが転職活動のきっかけです。
平山:なるほど。そうすると坂尾さんも、世代的には石川さんと同じぐらいですかね。30代半ばぐらい。
坂尾:あ、そうですね。
平山:じゃあ12年間ぐらい積み上げてきて、ある意味会社の中でポジションも上がって、責任も上がってきてテックリードをやられて、でもこのままだとちょっと成長に行き詰まりがみたいな、そういう新しい環境を求めて転職活動を考え始めたと、こういう感じですかね。
坂尾:はい。そうです。