2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
提供:サイボウズ株式会社
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青野慶久氏(以下、青野):この流れで、ジョイゾーさんがDXにずっと取り組んで牽引されてきたストーリーをお話しいただけませんでしょうか。
四宮靖隆氏(以下、四宮):わかりました。あらためまして、よろしくお願いいたします。ジョイゾーの四宮と申します。こちらに会社概要を載せているんですが、会社を設立したのが2010年の12月で、今ちょうど13年目を迎えています。
何をやっている会社かと言いますと、「kintoneにフルコミットしたSI企業」と言わせていただいています。会社の設立は2010年の12月です。会社といっても、最初はほぼ1人で立ち上げたので、個人事業主に近いようなかたちでした。
そこから1年後にサイボウズさんがサイボウズドットコムのクラウド事業をやられて、kintoneもリリースされたという時に「これしかない」と思いました。ずっとSIの畑にいたので、私自身もクラウドのビジネスをずっとやりたいなと思っていました。もともと、私自身もサイボウズさんとさらに20年ぐらいのお付き合いをしていましたし。
青野:もともとは「Garoon」のオンプレミスから(笑)。
四宮:オンプレの構築だったらなんでもやります、ぐらいな状態でしたね(笑)。そんなことをやらせていただいていたので、サイボウズさんのビジネスと私自身の相性の良さも感じている中でkintoneが出ました。
kintoneのリリースと同時というかリリース前から、kintoneの可能性をものすごく感じていたので、「これから、うちの会社はすべてkintoneの事業しかやらない」と心の中で決めていたところがありました。それからずっとkintoneの事業をやらせていただいています。
その中でいろいろな会社さまのご支援もしているんですが、もちろんkintoneのことしかやっていないので、お客さまはすべてkintoneを使った開発支援をしています。実はサイボウズさんもですね。
青野:そうです、お世話になっています(笑)。
四宮:以前から支援をしていて、その中で我々の中での一番の主力ビジネスがこちらの「システム39」という、定額制の対面開発サービスを2014年の6月にリリースしました。どんなところが違うのかというと、まず最初に開発サービスですが、最初から値段が39万円と決めているところですね。明朗会計でやっております。
さらに開発のやり方も、今ももちろんあるんですけども、今までみたいな最初に要件を定義してシステム基本設計をして、詳細設計して開発という、ウォーターフォール型の開発手法がよくあります。そうではなくて、せっかくなのでkintoneのメリット、一番魅力的な部分を活かして、その場でお客さまの話を聞きながらシステムを作り上げていくかたちですね。これを対面開発と言うんですけど、開発をその場でやります。
ただ、話を聞いて「こうやったらいいですよ」ではなくて「こうですね、わかりました。じゃあ今作ってみます。こんな感じでどうでしょうか」ということを、2014年に最初にやりました。リリース以降の実績としては、対応件数は900件以上のサービスになっております。
青野:900件、すごい。
四宮:それ以外にもここ数年、kintoneに関してはエコシステムというかたちで、いろいろなパートナーさんがkintoneのプラグインや連携サービスをいろいろ出されています。たぶん200〜300ぐらいの数があるんじゃないかと思います。
そうすると、なかなか「うちの会社ではどういう組み合わせで使えばいいのかがわからない」「うちの会社が業務改善を実現するためには、どういうツールを使えばいいのかわからない」というお悩みが非常にあるかなと思います。そこに我々が持っているノウハウ・実績・経験を活かして、お客さまに最適なプラグインや連携サービスとはどういったものなのかを提案します。
我々がいろいろなパートナーさまのプラグイン・連携サービスを提案して、さらに作るところまで担当するのが、この「エコシステム39」です。これも39万円で、値段を決めております。
我々はSI事業がメインですが、それ以外のところで言うとkintoneのプラグインがあります。「kintoneにはないんだけれども、この機能が欲しいな」というところもプラグインを使うことによって、ノーコードで設定できるものがあります。そういったプラグインを、我々でも開発させていただいたり、実はkintoneだけじゃなくてGaroonもプラグインの仕組みを持っていますので、Garoonのプラグインを出しています。
今年ちょうど、道路交通法が改正されて、アルコールチェックが義務化されました。白ナンバーも一部の対象者なんですが、そうするとアルコールチェックをしっかりとやらなければいけないですよね。しかし、実情としてそこが今もまだまだ紙で管理していると聞いていますので、kintoneを導入しています。
アルコールチェックは記録を1年間保存しなければいけない規則があります。紙で保存をするのではなく、クラウドでしっかりと守られた安全なところで管理をしていくべきなので、ノーコードで簡単にアルコールチェックを管理できるクラウドサービス「ちぇっかる」サービスを開発しました。
青野:デバイスに息を吹き込んで、このデータをkintoneに飛ばしてしまうんですね。
四宮:そうですね。実際にアルコールの検査機に息をふーっと吹きかけると、顔写真と社員情報とアルコール検出結果をリアルタイムでkintoneに、そのままアップロードしてくれるサービスもやらせていただいております。
四宮:もう1つ、最後に「J Camp」です。今、「DXで内製化をしなきゃいけない」とよく言われています。そのために内製化できる人材を育成しなければいけない。先ほどの久本さんの話でもあったかと思うんですが、DX人材を社内で確保して、内製化していかなければいけない。
ただ、特に中小企業さんですと「そんな人いないよ」と言うと思います。ただでさえ人不足なのに、なかなかそんなところにあてがえられないと思います。でも、やらなければいけない。
そこで、我々のSIのノウハウを活かして、それを1つの教育サービスとして提供したら、よりお客さまのDXの推進に役立つと思ったので、「J Camp」という教育サービスを出しました。
座学と実技と分けて、最初の座学では「そもそもDXってどういうことなのか」をお教えします。システムを作る上では、実はデータベースの設計が重要となります。「データを扱う」という考え方はものすごく大事なので、それがどういったものなのかをしっかりと勉強していただきます。さらにkintoneを使って開発するためには、どういうやり方をすれば正しいやり方になるのか、失敗しないやり方になるのかを伝えます。
後半は、我々が出しているシステム39を、お客さま役になったりエンジニアとして実際に体験していただきます。
青野:へぇー、エンジニア側の役もするんですね。
四宮:エンジニアとしてお客さまの話を聞きながら、実際に作るところもしっかりと学んでいただく。こういったものをパックにしてやることで、終わったあとに社内でまったく同じようなかたちで対面開発をしていきながら、社内のDXをどんどん推進していく、IT化をどんどん進めていくのが、こちらのサービスになっております。
青野:これまた39万円(笑)。
四宮:これもすべて39万円というところで(笑)。
青野:価格を考えるのが面倒くさくなっているんじゃないですか(笑)。
四宮:いやいや、わかりやすくやらせていただいています(笑)。
青野:本当にジョイゾーさんの世界観がおもしろいんですよね。少なくとも、普通システムインテグレーターの方って、サービスを作ってお金をもらう仕事だったじゃないですか。ほとんど今もそうじゃないですか。それを「システム39」は、会社に持ち帰らなくて目の前で作って、価格も固定です。
そして、「これでどうぞ」。ノーコードで、できるだけ作らないで低価格で終わるようにしています。言ってもkintoneでできないことがあると、今度はエコシステム39を編み出して「やっぱり作らない」「39万円で収めるぞ」みたいな(笑)。
さらには今度のJ Campは「お客さんがやってくださいよ」という話じゃないですか。「お客さん側にシステム39ができる人がいたら、俺たち何もやらなくていいんだから」みたいな感じじゃないですか。
四宮:「どんどんやってください」という感じです。
青野:世界観がぶっ飛びすぎてて、本当におもしろすぎるんですよね。
青野:ただ、「システム39」が出たのが2014年じゃないですか。「ノーコードで、できるだけ短期間で開発」とありますけど、当時は受け入れられたんですか?
四宮:そうですね、出した当初は、実際に事業会社の方からはなかなか理解をしてもらえないというか。結局、どうしても2時間3回で39万円というかたちでやらせていただいているんですけれども、その時間換算をされたりするんですよね。
「39万円で2時間で3回だったら、1回あたりいくらぐらいだよね」といったかたちで、「それだとなんか高いよな」とか、逆に「なんかそれ安くない?」というものにとらわれることがよくありました。
青野:時間の世界に。
四宮:そうですね。我々SIの業界では、昔から「人月」という見積もりの算出方法があります。エンジニアがこのシステムを作るのに、3人で作れば1ヶ月でできます。1人100万円で3人だから、このシステムを作るには300万円の金額で作ることができます。こういう計算の仕方で出されることが一般的だったので、どうしてもその感覚を持たれてしまっているんですね。
そうではなく、我々はあくまでも価値に対して対価をいただく考え方だと、しぶとく言い続けました。私自身じゃなくて、いろいろな同じパートナー企業の方たちとも一緒に組みながら、そこを一生懸命伝えていくところを啓蒙しながらやってきました。
青野:だいぶ変わってきました?
四宮:そうですね、そこはだいぶ変わっています。ここ最近は特に、時間換算で言われることは基本的にはなくて、受け入れられたと思います。でも、それも我々自体もいろいろアップデートできているのかなと思います。
これもよく伝えさせていただくのが、大前提として、DXもそうですけど、業務改善……要は会社の業務の改善に対して「IT化するのが目的ではないですよね」とよく言わせていただいています。あくまでもIT化は手段であって、業務改善するのが目的だと伝えています。
そこに価値があるので、この業務の課題を解決する手段として、例えばkintoneのシステムで営業支援システムを作った。ここに39万円の価値があると思っていただければ、それでOKだと、だいぶ理解していただいているかなと思います。
青野:1冊宣伝させていただいていいですか? 『御社にそのシステムは不要です。中小企業のための〝失敗しない〟IT戦略』は、四宮さんがお書きになった本ですね。
四宮:はい、2021年に出させていただいて。
青野:非常に挑発的なタイトルなんですけれども。
四宮:(笑)。
青野:要は「目的から入らないとダメだよね」ということでしょうか。
四宮:そうですね。そこは強調して言っています。なので、この本自体も、我々がkintone専業でやっているからといって「なんかkintoneすごいんだよ」「こうやったらkintoneでできますよ」とは、ほぼ書かれてはいません。業務改善を進めていくためには、どういう考え方とか、どういう手法で進めていくのが……要は失敗しにくくて、成功するのかをまとめました。
青野:非常に本質的な知見がたくさん入っております。たぶん、業者がこれを読んだら真っ青になるんじゃないかなと思います(笑)。
四宮:(笑)。
青野:今まで、ごまかしてお金取っていたところが、真っ青になるんじゃないかなと思います。もしよろしければ、ぜひ。
四宮:帯も書いていただいて。サイボウズ商店で取り扱っていただいて(笑)。
青野:ぜひお買い上げいただければと思います。本当におもしろいですよね。このノーコードが広がってきたことは、大変良いことですよね。
青野:また、おもしろい動きもお聞きしまして。八芳園さんの事例をご紹介してもいいですか?
四宮:はい。
青野:八芳園さんは高輪にある結婚式場で、非常に有名なところです。コロナで大変になって、宴会もできなかったんですよね。今、八芳園さんがDXに力を入れて、今のうちにどんどんDXを進めていて、そこもジョイゾーさんがお手伝いされているんですよね。
四宮:そうですね。いろいろなシステムを入れているんですけども、kintoneの部分で、我々で開発の支援をしています。コロナが始まって、もう2年前の頃から一緒に、毎月手入れをやりながら、改善しながら、カスタマイズや開発をずっとやらせていただいています。
青野:コロナの2年前からずっと伴走されていたんですね。
四宮:そうですね。その頃からずっとやらせていただいています。私自身もすごく驚いているというか。覚悟がすごいなと思ったのは、まさに一番コロナで打撃を受ける業界の一つだと思うんですけども、その中で「でも、今だからこそやらなければいけない」と責任者の方が覚悟を決められていました。
対DXにかなりの金額も投資されて、専門の部隊も作っています。伴走というかたちで我々がkintoneのプロとして一緒に入っています。
青野:そこまでだったら、そんなにびっくりしないですよ。「さすがジョイゾーさん、お客さまにしっかり伴走されて、どんどんDXが進んでたんですね」と思います。だけど驚いたのは、先日プレスリリースがあって、DX化が進んだ八芳園さんが今度はDX事業を立ち上げると発表されました。
四宮:そうですね。
青野:プレスリリースを読んで「えっ、式場がDX事業を立ち上げる?」「いや、意味わからへん」と思いました(笑)。あれはどういう流れだったんですか?
四宮:我々も実は驚いたんですよ。八芳園さんが成功したノウハウを1つのパッケージとして、DX支援サービスをする。最初は同じブライダル業界向けにやられるのかなと思ったら、「いや、まったくそこではなくて」と言っておりました。「本当は製造業からの問い合わせとかもあるんです」と言われていたので。
青野:ええっ!?
四宮:業種業界関係なく、もう1つのDX支援の事業者として立ち上げられたのは、我々も本当に驚きました。でも、これこそまさにDXですよね。
青野:まさにDXですよね。もう本当に意味がわからないというか、すごいですよね。たぶん数年前だったら八芳園さんが製造業向けにDX事業をやることは想像もできない。
四宮:想像できないですよ。しかも、お気づきの方がいらしたかもしれないですけど、今日始まる前にいろいろなスポンサーのロゴとか並んでたと思うんです。その中に八芳園さんがあったと思うんですよ。今日ブースも出されて(笑)。
青野:今日ブースを出しておられるんですよ。信じられない……すごいですね。
四宮:サイボウズさんのパートナーになって、ブースを出すという。これには驚きましたね(笑)。
青野:お話を戻すと、ジョイゾーさんは本当にいいんですか? だって、自分たちで自分たちのライバルを作っているようなもんじゃないですか。ジョイゾーさんもブースを出していて、八芳園さんもブースを出していて、お客さんという関係もあったりしますよね。
うがった見方をすると、競合といえば競合じゃないですか。このへんはどう整理をされながら、四宮さんの頭の中ではどんなイメージでビジネスを作られているんですか?
四宮:そうですね。昔から基本的に競合という感覚は持ってはいないんですよね。なぜ競合と思ってしまうのかを考えたんですが、ある程度市場があって、ある程度市場規模が決まっている中に(参入企業が)増えてきたら、競合という感覚になり得ると思います。私自身はクラウドの市場はまだまだ伸びるし、こんなものではないと思ってはいます。
kintoneの市場自体もこんなものではなくて、ここから10倍、20倍に増えていくものだと思います。そんな時に、どんどん一緒になって市場を成長させていくことに対して業務改善で成功体験を持っていただく会社さんを増やしていくことが、何よりも大事だと思います。
むしろ、仲間が増えたという感覚を持ったほうが、お互いにとってもシナジーを生むことができます。「良い」という感覚のほうが強いというか、そちらの感覚しか持っていないという感じですね。
青野:いやー、おもしろいですね。本質的な話をすると、その考え方こそがたぶんDXなのかなと思いますよね。今までのような、作られる側・作る側という関係ではないですよね。まさに変化を共にしていく、新しい価値を一緒に作っていく。そのコミュニティを作ることがDXみたいなイメージですか?
四宮:まさにそのコミュニティという言葉が、これから刺さるというか、大事なキーワードかなと思っています。先ほどの八芳園さんの話も、星野リゾートさんもそうですけど、お客さまとしても、一緒に支援をさせていただいている反面、同じパートナーとしても動いています。
先日、星野リゾートさんの情シス部門の方と八芳園さんの情シス部門の方で、お互いの勉強会というか意見交換会のような場を持ちました。それこそ競合するんじゃないかという懸念があったんですが、お互い「どういうふうに業務が改善されていったのか」を意見交換されていくのも新しいし、まさにDXの1つのかたちだと思いました。
青野:新しいですね。同じ業界でも情報交換。日本はこれから人も減っていく中で、「お互い、みんなで幸せになるにはどうしたらいいかな?」という考え方に1回シフトしないといけないんですね。
四宮:そうですね、本当に小さな世界の中だけで閉じこもって、井の中の蛙みたいなかたちでやるのではなく、どんどん周りに広げていく、いろいろな人を巻き込んでいく。これからはそれが大事というか必須だという感覚を持ったほうがいいと常に感じます。
青野:(会場のみなさんは)いかがですか? 僕は頭ではわかりますが、なかなかついていけていないんですけど、この感覚を身につけていくことがDXの本質だと感じました。
残り時間が少なくなりましたので、四宮さんの今後の抱負や、お出しいただいているブースの宣伝などもどうぞ。
四宮:この後、私もブースで立ちますので、またぜひうちのブースも立ち寄っていただければと思います。今後の抱負は、我々SIerはどんどん考え方を変えていかなければいけないと思っています。その中で1つ、また新しいサービスも考えています。
青野:新しいサービスを?
四宮:さわりをお話しすると、サポートですね。コミュニティ型のサポートサービスみたいなものをやりたいなと思っています。
青野:すいません、定義していいですか? 困っている時に助けてあげるのがサポートですけど、コミュニティにしちゃう?
四宮:はい。もちろん我々がkintoneやクラウドに関しての技術的なサポートを行うんですけど。それだけではなくて、同じサポート契約を結んでいただいているお客さま同士もつないでいって、例えばお客さま同士で意見交換をしたり、勉強会をしたりしてもらいます。
そうすると、例えば勉強会をしたことによってポイントを稼いでいただいて、そのポイントで我々のいろいろなサービスを提供させていただく。まさに、みんなで作り上げていくサポートプラットホームを作れたらなと思っています。ここはみなさんに近日ご紹介できるかなと思ったので。
青野:おもしろいですね。確かに、私も一顧客としてベンダーに問い合わせることがありますけど、ベンダーに問い合わせたらベンダーとしての立場からの答えしかもらえないんですよね。実際、同じ立場の人からもらったアドバイスが、「あ、なるほど」「そうやって運用でカバーしているんだ」ということもありますからね。そこに価値を作るんですね。
四宮:価値を作るところを、またチャレンジしたいと思っているところです。
青野:驚きました。今後のこのジョイゾーさんの新たなシステムインデグレーションのかたちに期待したいと思います。四宮さん、今日はありがとうございました。大きな拍手でお送りください。
四宮:ありがとうございました。
(会場拍手)
青野:ありがとうございました。毎度ながら、ぶっ飛びすぎていて、なかなかついていくのが大変ですね。2014年のシステム39の衝撃から始まり、変化が連続的にどんどん起こっていると感じました。大変おもしろいお話でした、ありがとうございます。
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