2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
提供:LINE株式会社
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小向洋誌氏(以下、小向):こんにちは。今日は私がモデレーターを務めさせていただいて、3名の登壇者が参加します。よろしくお願いします。
まず、私を含めて簡単に自己紹介をさせていただきます。今日は、みんなにここに至るまでのキャリアを簡単にお話ししてもらおうと思っています。
私は大学を卒業していきなり起業と廃業をして、1,000万円ぐらい借金を抱えて仕方なく働き始めたというのが社会人としての第一歩です。
その時に入った会社がヤフー株式会社でした。その中で営業や企画をやっていましたが、手を挙げて「人事に異動したい」と異動をしました。ちょうど2年前に転職をして、LINEに入りました。(スライドを示して)この緑色のところからがLINEに来たところです。では、次は横山さん、自己紹介をお願いします。
横山知可氏(以下、横山):みなさんこんばんは。横山知可と申します。今日はよろしくお願いします。私の経歴ですが、新卒で人事からキャリアをスタートしました。いろいろ書いてありますが、かいつまむと、人事をやったあと4年間は専業主婦で、少し仕事から離れました。
そのあと社会復帰をして、子会社の人事で会社の立ち上げから参加するという貴重な経験を得ました。ご縁があって、LINEに転職してHRBP(HRビジネスパートナー)になって2年ですかね。今はマネージャーをやっているという経歴になります。よろしくお願いします。
小向:よろしくお願いします。次は大橋甫さんです。よろしくお願いします。
大橋甫氏(以下、大橋):みなさんこんばんは。そして、ほとんどの方は初めまして。よろしくお願いします。HRBP2チームというチームにいます、大橋と申します。私は……ちょっとというか、だいぶ緊張をしています。
ウェビナーに登壇するのが初めてなので、緊張してちょっと噛んじゃうかもしれませんが、そこはご愛嬌ということで許していただければと思います。私のキャリアを紹介すると、私は2006年、新卒で「音楽系エンタメ企業」と書いていますが、エイベックスという会社に入社をしました。
入社後については「音楽制作」と書いたとおり、アーティストと一緒に音楽を作るなど、いわゆる音楽業界の仕事をしていたのですが、突然「お前は来月から人事にキャリアチェンジだ」と、人事に異動したのが2012年です。なので、ちょうど10年ぐらい人事の仕事をしていました。
そのあと1社、ソーシャルゲームの会社を挟んで、LINEには2020年からHRBPとして入社しました。音楽の仕事をやって、人事をやって、転職して、人事をやって、HRBPとなると、けっこう不思議なキャリアかなと思いますが、振り返ると一貫して人に関わってきたキャリアかなという感じです。
今日はHRBPに興味を持っている方に参加いただいていると思うので、ぜひいろいろなお話をできればと思っています。よろしくお願いします。
小向:お願いします。甫さんは望んで人事になったんじゃないんですね。
大橋:はい、自分で望んではなかったです。 異動を聞いた時は「なんでですか?」と2回ぐらい聞きました。
小向:「人事だよ」と言われた時にどう思ったんですか?
大橋:「なんでだろう」という、10年前の気持ちを一瞬思い出しました。
小向:ありがとうございます。よろしくお願いします。
小向:それでは最後に木村魁さん、お願いします。
木村魁氏(以下、木村):木村と申します。みなさん初めまして、よろしくお願いします。ちょっと私も緊張しています。私たちの側はみなさんのお顔を拝見できていないので、リアクションを送ってもらえると気が楽になるというか、しゃべりやすくなるというか……(笑)。
なので、ぜひ共感するポイントや、「なるほど!」みたいなところがあったらリアクションを送ってもらえるとすごくうれしいです。
私はLINEに新卒で入りました。3年間ぐらい広告営業をやったあと、自分で希望して人事のキャリアを歩むことにしました。今は、エンターテイメント事業領域のHRBPを担当しているメンバーです。今日はみなさんに少しでも有意義な時間を過ごしてもらえればと思うので、よろしくお願いします。
小向:よろしくお願いします。画面ではわからないのですが、木村さんは190cmぐらいあるという。
木村:(笑)。
小向:めちゃくちゃ大きい人です。
木村:(笑)。いじっていただきありがとうございます(笑)。
小向:今日はこんなふうに用意してみました。第1部が「HRBPの魅力と苦しみ」。この回のテーマにもなっています。先ほど大野(道子氏)から、私たちが目指すHRBPを話してもらいました。それぞれの現場では、毎日大変なことが起きていて、みんなで汗をかいているのですが、もっと赤裸々に聞いてみたいと思います。
第2部は「それぞれどんな工夫をしているか」。いつもは話さないテクニックを深堀っていきます。最後は再び大野に登場してもらって、「ずばり、LINEらしいHRBPはどんなところにあるのか」という質問を、この機会にぶつけてみたいと思います。
今日は事前にたくさんのアンケートの回答をもらっています。参加者が120人ぐらいいるんですかね。本当にたくさんの質問をありがとうございます。ディスカッション形式ですが、みなさんを代表して私が8個の質問を選びました。それをぶつけてどんどん深掘りしていきたいと思っています。
では、第1部です。「HRBPの魅力と苦しみ」ということで、HRBPを選んだ理由と、魅力と苦しみを聞いてみたいと思います。なぜHRBPを選んだのでしょうか。もしくは、選んだわけではないということもあるかもしれないですね。まずは横山さんに聞いてみましょうか。
横山:(笑)。
小向:ずばり、なんでですか?
横山:正直、LINEに入るまでHRBPというファンクションが人事の中にあることをきちんと知りませんでした。
もともとLINEに入ったのは、新卒採用のチームに入ったのがきっかけだったのですが、前職を含めて人事のキャリアがすごく長かったので、その集大成として人事のジェネラリスト・人事コンサル的な仕事は非常に魅力的だし、なにより現場に近い・経営に近い仕事ができるチャンスをもらって、今はこのロールを与えられていることをとても幸せに感じています。きっかけは本当にご縁かなと思っています。
小向:ご縁なんですね。「経営に近い」という言葉がありましたが、そこの何が楽しいんですか?
横山:会社を構成しているのはヒト・モノ・カネという3つの要素だと思いますが、そのヒトの部分で貢献できるという意味では、やはり経営に近いほうが課題もリアルです。「ヒトの部分は人事に任せたい」という経営者の意見もあると思うので、そこで役に立てるのは非常にやりがいもあります。
小向:なるほど。「生々しい」とか「リアル」とか、そういう感じなんですね。
横山:そうですね。生々しいもリアルもけっこう似ていますね(笑)。
小向:ありがとうございます。では木村さんに聞いてみようかな。木村さんに同じ質問です。なぜHRBPを選んだのですか?
木村:私も、HRBP自体を意識して異動したというわけではありませんでした。もともと営業から人事に異動したいなと思ったのも、特に営業経験から会社の事業の売上や利益のことばかり考えていた感じだったので。
同じように人事というポジションの中でも、経営目標や事業目標に近い立場で関われるといいなと思っていたので、結果的にHRBPというポジションが一番近かったと思っています。
小向:なるほど。HRBPという名前にはこだわりがなさそうな感じですね。
木村:そうですね(笑)。
小向:売上や利益も会社にとっては大事ですが、それを追いかけるのは楽しいんですか?
木村:私はめちゃくちゃ楽しいですね。
小向:もう少し、楽しさを教えてもらってもいいですか?
木村:(笑)。自分自身が関わったことによって数字が積み上がっていくところは達成感もありますし、何かを成し遂げている感じがあります。そんなところがすごくワクワクしますね。
小向:ちょっと意地悪な質問をしちゃうんですけど。人事は直接的な売上・利益にはつながらないじゃないですか。そこについてはモヤモヤしたり、「そんなことないですよ」と感じることはあります?
木村:最初はありましたが、世の中にある仕事の全部が全部、直接的に売上や利益にフィットするものばかりじゃないと思っています。そう思った時に、別にそこにこだわる必要もないんだろうなと思って。
間接的にでも貢献する仕事は人事以外にもたくさんあると思っているので、そういったところも逆に良い経験なのかもと捉えたという感じですかね。
小向:なるほど。では最後に甫さん行きましょうか。なぜ選んだのか。
大橋:私はHRBPになりたいなと思っていました。ご縁があって、LINEでHRBPをやっていますが、なぜやりたいのかをあらためて振り返った時に、先ほども言いましたが、もともと人事を10年ぐらいやっていて。
ありがたいことに、採用・研修・評価・労務など人事のいろいろな領域を担当する機会を前職でも前々職でももらっていたんですね。
そこでいろいろ経験する中で感じたのは、濃淡は領域ごとにあれど、やはり人事は本質的には会社のためにあるということ。私は今、マーケティング組織やセキュリティなどの横断組織を担当していますが、担当している組織や事業のためにあるのがHRBPだと思うんですね。
(HRビジネスパートナーという)名前にも付いているぐらい、名実ともにそういう役割を持っている。なので会社のためにあるのが人事で、本当にご縁があってLINEに入社したというのが選んだ理由ですね。あとは名前がかっこいいなというのもあって、やってみたいなと。
小向:なるほど。
大橋:本音で言うとですね。
小向:本音がそっちなんですね。
大橋:いやいや、両方本音です。
小向:なるほど。ありがとうございます(笑)。「人事は会社のためなのか、従業員のためなのかどっちなんだ?」みたいな二項対立っぽい話を聞いたことがあります。甫さんはHRBPではない時もあったじゃないですか。その時もやはり「会社のためだ」という意識は強かったんですか?
大橋:そうですね。もちろん研修や労務など、従業員のみなさんと直接関わる担当もあると思います。それも結局、相対している従業員がより良いパフォーマンスを出したり、より成長したりすることで最終的には会社のためになると思っていました。
目の前の個人の幸せも大事だと思いますが、ひいてはそこに属している会社のためになると、かっこよく言えば信じていたというか。
小向:かっこいい。
大橋:ありがとうございます。まぁ人事というのをやってきて、どこからかそうなってきたという感じ。最初はがむしゃらにやっていただけですけどね。
小向:なるほど。では次のテーマにいきますね。ここが個人的に一番聞きたかったところです。僕らも同僚ですが、こういう話をそんなにしていないので、ぜひ聞いてみたいです。「魅力と苦しさ」。まずは魅力から聞いてみようかな。今のみなさんの言葉に少しずつありましたが、やっていて「ここは最高に楽しいぞ!」というところをシンプルに教えてほしいと思います。木村さん教えてください!
木村:いやー。担当する組織の事業が成長する時ですね。
小向:ほぉ。
木村:(笑)。私はそれに尽きると思います。
小向:成長というのは、先ほどの言葉でいうと売上や利益ですか?
木村:そうです。経営目標やビジネスゴールの達成、それが私は一番ビビッときますね。
小向:私たちが何かしたことによって、結果的に売上・利益が上がるかもしれませんが、その間がちょっとあるじゃないですか。ここは成長しているなと、木村さん自身が実感できるようなところはあります?
木村:おっしゃるとおりなところもありつつ、とはいえ、自分自身がいたことで間接的にでも貢献できたなと思えるかどうかなので、自分自身がそう思えるのであれば、僕は別にそれで良いと思っているんですよ。
逆にそう思えないのであれば、どのへんにもっと貢献しないといけなかったんだろうと振り返って、次につなげればいいと思っています。直接的か間接的かどうかは、その人自身がそれでもがんばるんだと思えるかどうかだけなのかなという感じはします。
小向:すごくおもしろい。じゃあ甫さん、魅力はどこですか!?
大橋:HRBPという大きな意味での魅力とLINEのHRBPの魅力、両方あるかなと思っています。大きな意味では、向かうべき方向がけっこうシンプルなところが魅力だと思います。
木村さんも似たようなことをおっしゃっていましたが、担当している事業や組織の成長、成果を最大にしていくことが私たちの使命だと思います。もちろんその中には、その組織で働くみなさんがより良く働けるとか、マネジメントをサポートするとか業務としてはいろいろありますが、そこがBPの使命だし、迷ったら立ち返るものがあるのがHRBPの魅力かな。
さらに向き合う相手が、会社全体よりも、事業や組織という、もう1個ブレイクダウンしたところなので、向かうところをより具体的にイメージしやすいと感じました。
小向:なるほど。
大橋:さらにLINEのHRBPならではの魅力もあると思います。私がLINEに入社してすぐ「HRBPはどんなことをするんですか?」と当時の上司に聞いた時に、「担当事業の成長のためにはなんでもやっていくというのがHRBPの考え方ですね」と言われたのですが、ここからここまでみたいに限定していないんですよね。
そこがLINEのHRBPの魅力だと思います。ある意味人事としての総合力を問われるし、一方で、やっていると身に付くということも魅力かなと思いますね。
小向:ありがとうございます。では横山さん、魅力を教えてください。
横山:魅力というお話ですが、(魅力は)苦しいことなんじゃないかなと思うんですよね。苦しくてもがんばった先に達成感があるのが魅力なんじゃないかなと思っています。
他の魅力でいうと、今大橋さんとか木村さんが言ったことに近くて。「なんでHRBPを選んだの?」というところにもつながるんですが、事業のみなさんのために貢献できているとダイレクトに感じられるのは同じく魅力だなと思いますし、そのための勉強が尽きないのもけっこう魅力かなと思っています。
小向:ありがとうございます。では次に苦しさを聞きましょうかね。逆回りでいきます。横山さん、苦しさを教えてもらっていいですか?
横山:苦しさは正解がないことです。常に拠り所がほしいなと思うんですが、それがないので、ずっと考え続けていかないとならない。感情を相手にすることもあるし、そういう時はとても苦しいなと思います。
小向:ありがとうございます。では次は甫さんかな? 苦しさを教えてください。
大橋:苦しさはやはり魅力の裏返しですね。先ほど私は、BPの使命は担当する組織や事業の成長・成果の最大化だと言いました。その上にはLINEという会社があって、もちろんそこには会社としての人事、HRの考え方やルールがたくさん存在しています。
BPは、担当組織の成長と全社という視点の狭間にいるべき存在だと思うんですよね。そうすると、そこは「何が正解で、どういう判断や考え方をすべきか」というのは常に揺れ動くというか、すごく難しい局面が多いです。それも人と相対する、会社のヒトというリソースを最大化するという役割の中ではある種経験すべき苦しさなのかなと、今は感じながらやっています。
小向:「経験すべき苦しさ」って、すごい言葉ですよね。
大橋:そうですね。しなくてもいい苦しさはあると思いますが、成長のためにはちょっと辛いかもしれないけれど、そういう経験も必要なのかなと(思います)。でも、これも正解がわからないので。
小向:ありがとうございます。では、木村さん教えてください。
木村:先ほどの大橋のコメントのとおりですが、事業があまりうまくいっていない時に辛いというか、「どう関わったらいいんだろう」と思い悩むことはありますね。
小向:ありがとうございます。
今回のイベントで紹介したポジションはこちらです。
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