
2025.02.18
「売上をスケールする」AIの使い道とは アルペンが挑む、kintone×生成AIの接客データ活用法
Cybozu Days 2021 株式会社現場サポート(全1記事)
提供:サイボウズ株式会社
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永田亮介氏(以下、永田):本日の講師を務めます永田と申します。よろしくお願いします。
中島翼氏(以下、中島)、今村仁耶氏(以下、今村)、中村真大氏(以下、中村):お願いします。
永田:今日は、私どものしくじり経験からさまざまなことを学んで帰っていただければと思います。さっそくですが、1ページ目を開いてください。25パーセント。
一体これは何の数字だと思いますか? わかる人?
中村:25パーセント。
今村:はい!
永田:どうぞ。
今村:シンクロ率。
永田:シンクロ率? 練習と違うことはやめてください。
今村:(笑)。
永田:先生は、初号機パイロットではないのでシンクロできません。違います。では何の数字か? 次のページ。
半年前の先生の体脂肪率です。
中村:うわぁ、これは……。
今村:あちゃー。
永田:はい、ざわつかないで。これは、完全にしくじってるよね。黒歴史です。では、なぜ先生がこのようになってしまったのでしょうか? 次のページ。
テレワークなんですね。
中村:ああ、テレワーク……。
永田:先ほどの写真は、テレワークが始まってちょうど1年経った頃の写真です。家からまったく出なくなってしまった結果、あのようなしくじりボディになってしまったと。そして先生はある決意をしました。次のページ。
kintoneでマッチョになろうと。
中村:(笑)。いやいや。
今村:kintoneで?
永田:みんなの言いたいことはすごくわかる。頭がおかしいよね。でも、この時先生は頭がおかしかったんですよ。先生はマッチョになれるkintoneアプリを業務時間に作りました。そしてできたアプリが次のページ。
「kintoreアプリ」です。
中村:そのまんま……。
永田:そのまんまです。kintoneの「n」を「r」に変えただけです。
中村:なるほど。うまいなぁ。
永田:仕組みは、朝、タニタの体重計に乗るだけでAWS Lambdaというサービスでデータを吸い出して、その日の目安となるカロリーや栄養素を計算し、その日に必要な筋トレメニューを自動で構築してアプリに登録してくれます。
なので、このアプリを見て、そのとおりに食事とトレーニングを行えばマッチョになれると。そんな魔法のアプリになっています。kintoreアプリの中身は、このようになっています。次のページ。
上部には、その日計測した体重や体脂肪率のデータがあります。そのデータをもとに計算された食事量などが下に表示されています。また、タブを「トレーニング」に切り替えると、その日のトレーニングメニューを確認することができます。
永田:トレーニングをやったかどうかは赤枠部分のチェックで判断しています。もしこのトレーニングをさぼったらどうなるのか。大変なことになります。
中村、今村:大変なこと?
永田:毎日23時半にチェックが入っているかどうかをシステムで監視して、もし入っていない、さぼっていた場合は、会社で利用しているSNSツールで全社員にさぼったことを通知します。簡単に言えば“公開処刑機能”ですね。
中村:ひえー!
永田:夜遅くに通知が鳴ること自体がみなさんの迷惑になるのに、さぼったこともばらされると。しかもよく見てください。「いいね」ボタンじゃなくて、「この豚野郎」ボタンになっています。
中村:うわぁ!
永田:さぼった者には容赦しません。ここまですれば、嫌でもトレーニングを行うようになります。
中島:先生、これ、やってもないのにチェックを入れたらどうするんですか?
永田:いいキャラクターですね。今、中島さんが言ったように、「自分でチェックできちゃうじゃん」と。先生からしたら、「そんなことをするやつはそもそも使うな」と言いたいところですが、安心してください。そのへんもちゃんと考慮しています。次のページ。
位置情報をもとにチェックするんですね。
実はここのチェックボタンは編集不可で、自分でチェックできません。その上で、スマホでkintoreアプリを起動すると現在位置からジムまでの距離を自動で計算します。そして、ジムの半径35メートル以内に入ったら自動でチェックされます。なので、ジムに行かないとチェックできないんです。
実際の画面を録画したのが右になります。ご覧ください。今、少しずつジムに近づいています。徐々に近づいてますね。あともう少しです。はい、入りました。そうすると自動でチェックがついて、トレーニングの欄が完了になります。
私はこのkintoreアプリを使って、半年間アプリどおりに食事とトレーニングを行いました。その結果が次のページ。
中村、今村:おお。
永田:どうでしょうか?
中村:ぜんぜん違う。
今村:すごい。
永田:半年前の4月1日からスタートして、まずkitone hackの予選会があったので、3ヶ月間のうち半分はバルクアップという筋肉を付ける作業、半分はダイエットを行いました。そしてまた今日の本選に向けて3ヶ月間、バルクアップとダイエットを行ってきました。先週撮った写真ですが、最終的には一番右の写真のようになんとシックスパックを手に入れました。
中村:仕上げましたね。
永田:ありがとうございます。見事にですね、しくじり体型から理想のボディを手に入れたわけですが。私、もう1つしくじりをおかしておりました。次のページ。
1ミリも業務に役立たないアプリを業務中に作ってしまったんですね。
中村:ほんとだ。あちゃー。
永田:これ、かなりのしくじりなんですよ。最大のしくじりですね。
司会者:残り30秒です。
永田:「おまえ、仕事中に何してんねん」と言われかねないんですが。
中村:でも先生、これ、社長にばれたらちょっとやばくないですか?
永田:大丈夫です。金髪の時点でもうやばいんです。みなさんは、こういったしくじりをしないようにちゃんと業務に役立つアプリを作っていただければと思います。以上で今日の授業を終わりたいと思います。ありがとうございました。
司会者:ありがとうございました。
サイボウズ株式会社
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