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LINE公式アカウントのAndroid開発(全1記事)

2021.10.22

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オンラインやり取りの時代にこそ無数のポテンシャルがある LINE公式アカウントアプリのAndroid開発

提供:LINE株式会社

LINEのAndroid開発はどのように行われているのか——。LINEの7事業でそれぞれ募集するAndroid開発について、横断的に紹介する採用イベントにおいて、庄司久人氏がLINE公式アカウントアプリのAndroid開発について紹介しました。

LINE公式アカウントアプリのiOS/Android向け開発

庄司久人氏(以下、庄司):では「LINE公式アカウントのAndroid開発」として、庄司から発表いたします。

最初にちょっと簡単に自己紹介します。2015年からLINEに中途入社しまして、当初はLINE Androidアプリを作っていたのですが、社内公募という仕組みがあって、その後LINE CLOVAを開発するチームに異動してCLOVA FriendsやLINEカーナビ(2021年5月末でサービス終了)の開発などを担当していました。

2020年から、LINE公式アカウントアプリのiOS/Androidの開発チームの担当マネージャーをしています。私事ですが、最近赤ちゃんができまして、「部屋が狭い」と奥さんに言われ、マンションを購入しました。

LINE公式アカウントは、そもそもあまりイメージがない方もいると思うので、我々のチームでどういうことをやっているかというところを、最初にざっくり案内すると、LINE公式アカウントアプリのiOS/Android向けの開発と、LINEアプリ、みなさんがイメージするLINEアプリですね。それのLINE公式アカウントのチャット部分の画面開発の、2本立てでやっています。

後者は(スライドの)スクリーンショットに貼ってあるような部分で、みなさん見たことがあるかなと思っています。というわけで、企業向けのLINE公式アカウントの専用アプリと、それからLINEのアプリの中の企業に対して、ユーザーが見る画面の両方の部分を一括で担当して、UX改善を目指していくチームになります。

とは言っても、企業向けのサービスになるので、みなさんの中で使ったことがあるという方は、なかなかいないんじゃないかなと思いますが、LINEと同じく、国内だけではなくてタイだったりインドネシアなどにも広く展開しています。特にタイでは、ちょっと見た目や要件が違ったりして、カスタマイズが入っていたりもします。

LINE公式アカウントの利用方法

LINE公式アカウントの利用方法なのですが、アプリだけではなくて、PCブラウザで開いてログインすれば、普通にブラウザの大きい画面でチャットのやり取りができたり、あるいはWeb API経由でコールすることもできるので、何らかのサーバー、バックエンドをつなぎ込んで、LINEユーザーに対していろいろなメッセージを送る。IT企業であれば、そういうこともWeb APIをつなぎ込むことで利用可能になっています。

使われているところなのですが、レストランだったり美容室だったりもありますし、あるいはそれ以外にも公共機関。例えばタイであればタイの郵便局であったりも、LINE公式アカウントとして運用されています。

それ以外にLINEが提供しているサービスで、例えばLINE NEWSだったり出前館だったり、そういったところもLINE公式アカウントの運用を行っています。みなさん、見たことはあるんじゃないかなという気はしています。その中で、PCブラウザ版も、Web APIもあります。

「じゃあアプリは?」というと、必ずしもこれに限らないのですが、中小企業に使われている例が多いです。LINEユーザーとやり取りするためのアプリになっていまして、主な機能としては、LINEユーザーとチャットをしたり、あるいはLINEで通話をしたり、タイムラインに対する投稿を書き込んだり、クーポンの配信の設定をしたりするというようなアプリになっています。

PCブラウザ版と同等の機能を提供するために、かなりの部分がWebViewとして実装されているので、どちらかというと、アプリ自体は基盤の整備みたいなところが、作業としては多くなっています。

「キャンペーンスタンプをもらったら、とりあえずブロックするやつ」

LINE公式アカウントというのを聞いて、みなさんがどうイメージするかはわからないのですが、僕自身が業務でアサインする前に感じた、個人的なLINE公式アカウントの印象をちょっとお話しすると、「たくさんクーポン送ってきそう」みたいなイメージです。あるいは「キャンペーンスタンプをもらったら、とりあえずブロックするやつ」というふうにみなさん思っていたりするのが、けっこう正直なところかなと思っています。

すごく良いイメージを持っている方が仮にいれば、それはそれで大変うれしいことなのですが。もちろん、会社の中で売り上げは立てているので、会社としては非常に大事な部分だろうと思っていました。総じて言うと、正直イチLINEのユーザーとして、すごくポジティブな印象を持っているわけではなかったんですね。

一方で、先ほど私事として「赤ちゃんができてマンションに引越しをしました」みたいな話をしました。完全に個人的なお話になっちゃうのですが、コロナ禍でマンションを購入するのがけっこう大変なことでして、不動産屋さんとのやり取りは、非常に細かい書類のやり取りがあって、確認事項があって大変でした。でも正直言うと、赤ちゃんを連れている身で、Face to Faceで話をしたくないという気持ちがあって、最終的には担当の方とLINEを交換して、グループを作って奥さん入れて、ずっとLINEでやり取りをしていました。

似たような話ですが、買ったマンションが中古だったので、入居前にリフォーム業者さんにリフォームしてもらいましょう、となったのですが...。同じか、もしかしたらマンション購入よりもさらにやり取りが多い。壁紙どうするんですか、トイレどうしましょう、どうのこうの図面のやり取りをして、面倒くさい。会って毎度話をするわけにもいかないし、打ち合わせもできればなるべくリモートでしたい。結局これも、LINEアカウントを交換して、奥さん入れたグループでずっとやり取りをしました。

僕自身はLINE社員でもありますし、会社内で仕事のやり取り自体も、実はLINEでやっていることが多いので、そんなに不動産屋さんや、あるいはリフォーム業者さんとLINEアカウントを交換することは、心理的な抵抗が高いわけではありません。ただ、いろいろな方がいると思いますが、「じゃあ不動産屋さんと個人的なLINEアカウントを交換しますか」と言われて。抵抗を感じる方もいると思っています。

たぶん、リフォーム業者さんも不動産屋さんも、LINE公式アカウントというのをLINEが提供していることを、実はあまり認知していないんじゃないかなと思っています。個人的な体験なので、みなさんがどう思っているかはわからないですが。

こういった業者の方々が、特にコロナ禍という状況もあって、Face to Faceじゃなくてオンラインでやり取りができるところは、我々のプロダクトとしての強みだと思っています。ネットに載っていないけれどもメールを送ったり電話をするほどではないというケースは、世の中にいっぱいあると思っているんですね。

例えば居酒屋さんに行って、禁煙席があるのかわからない、個室の雰囲気がよくわからなくて、ネットにも載っていなかったので「写真を送ってもらえますか?」など、「電話するほど?」という感じのものですよね。あとは、当然写真を送ったりすることもできるので、例えば美容室に行って「今日のヘアカット写真、後ろ姿を写真で送ってもらえます?」などのようなやり取りができる。

LINE公式アカウントはそういうキャパシティを持っているアプリなんです。ちょっとまとめると、ユーザーのイメージするLINE公式アカウントは、いっぱいメッセージを送ってくるだけで、チャットができるということを知られていない。我々としては、チャットができるということも、当然開発として力をかけてやっていくので、もっとそこに関しても知ってほしい。

一般ユーザーが思っているLINE公式アカウントと、我々のこのあたりもできるんだよというところに対して、現状ギャップがある状態なのかなと感じています。なので、我々はLINE公式アカウントアプリも開発しいますし、LINEアプリのLINE公式アカウント、いわゆるLINEユーザーが使う部分の画面の担当もしていますので、後者の部分に関して、ギャップを埋めるためにUX改善をもっと行っていきたいと思っています。

ちょっとクーポンのことを悪く言い過ぎているかもしれないので、補足しますと、決していらないと思っているわけでもないし、会社としてもそれは非常に大事な部分なので、同時並行として、そこに関しても中小企業のみなさま、あるいは大企業のみなさまがより使いやすい、便利に使ってもらえて、CLOSING THE DISTANCEでお客さまとのコミュニケーションや距離感を縮められるところを実現すべく、こちらに関しても継続して開発を続けていきます。

LINE公式アカウントアプリのAndroid開発は「けっこう大変」

技術的なところを言うと、「LINE公式アカウントアプリのAndroid開発で、大変なところってどんなところですか?」みたいなことを聞かれた場合ですが、けっこう大変で、みんな苦労しているのは新興国向け対応みたいなところです。先ほども言いましたが、日本だけで決して使われているわけではなく、例えばタイとかインドネシアもユーザーが多いです。

日本に比べると、やっぱりミッドレンジデバイスで使っているユーザーだったり、特にインドネシア辺りだと、ネットワーク環境も日本ほど速いわけではないので、Android的な単語を出すと、savedInstanceStateやViewModelの活用みたいなことをちゃんとやっていかないと、日本でデバッグして、日本でQAしている分には問題ないのに、動かないと言われるところが出たりするので、ここら辺の改善は継続的にやっていく必要があると思っています。

それから、ミッドレンジデバイスだったりネットワーク環境という問題もあったりするので、サクサクとアプリを使えるところに関して、こういった新興国のユーザーもできるように、例えばアプリの起動シーケンス、データでどこでどれぐらい秒数かかるかを見て、ボトルネックがこういうところにありそうだ、というところを計測して、こうやれば直るんじゃないかみたいなところを修正。実際に起動パフォーマンスを改善したりするようなことは、2020年からもずっとやっていて、いろいろな対策を打っている状況です。

「データドリブンでやりましょう」

どんなチームでやっているかということですが、WebViewでフロントエンド側との関わりも大きいです。右下に書かれているLINE公式アカウントのフロントエンドチームとの開発のやり取りも多くありますし、あとチームメンバーが一部ベトナムのハノイにいますので、ハノイのメンバーとのディスカッションも多くなっています。

日本ほど大きいチームではなく、本当にハノイにiOSとAndroidで1名ずつみたいな感じなので、そんなに向こうが大きいチームではないのですが、やり取りは発生しています。基本的には、普段のやり取りはチャットで英語、というところが多いと思います。ハノイ側のほうで、日本語をしゃべれる方もいるので、ミーティングが必要であれば、日本語でしゃべってハノイのほうで、ベトナム語に直してくれる方もいます。

最後に開発チームとして、僕自身が一応マネージャーですので、大切にしていることとしては、データドリブンでやりましょう、ということです。新機能実装だったり、バグ報告について自分たちでデータを取って、それをもとに企画メンバーとちゃんと議論できるように、ビジュアライズを含めて、iOS/AndroidエンジニアとしてSQLを書いて、ダッシュボードを作ったりすることもあります。

それから、どうしても中小企業のユーザーにはちょっと想像しにくいところがあるので、ふだんから企画メンバーと一緒にインタビューに参加したり、Google PlayだったりApp Storeのレビューコメントを定期的に確認するみたいなこともやっています。それから開発チームとして、定期リリースして、毎週振り返りを実施して、自分たちの問題というか、コツコツ改善していける組織を常に目指していければな、と思ってやっています。

最後になりますが、特にコロナ禍なので、コミュニケーションは大事だとも思っています。週2回、チーム内やハノイのチームメンバーもいたりして、ただお茶を飲む会なんですけど、LINEのビデオ通話でやっていたりします。

LINE公式アカウントの説明は以上です。

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