2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
京都開発室の組織体制とプロジェクトについて(全1記事)
提供:LINE株式会社
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御代田亮平氏(以下、御代田):それでは私からお話ししたいと思います。私、御代田と申します。京都開発室全体のプロジェクトを統括しています。よろしくお願いします。
僕自身、もともとはゴリゴリの研究畑の人間でした。その後、新卒でインターネット系の企業で勤めて、その後LINEで5年半、もうちょっとで6年ぐらいになります。
入社後3年間は東京オフィスで仕事していたんですが、ちょうど今から3年弱前、直近の3年間は京都オフィスの各種プロジェクトを広く、特に最近では、この後話もちょっと出てきますが、Fintech周りを注力して見ています。こんなところで、ちょいちょい飯テロとかをやっていたりします。
ところで京都にこういったかたちでIT企業を構えている会社さんは、そんなにいないと思うのですが、最近増えていて。その中でも「なんで京都オフィスがあるのか」という質問をよくもらうんですが。
京都は、みなさん土地柄ご存じの方多いと思いますが、優秀な学生さんがいるので、そういった方にも私どもに参画していただきたいというのもあります。それから、やはり高い研究力を持つ大学との共同研究機会、実際に2つ3つ動いていますが、そういったことのために京都オフィスがあります。
それから、今日は東京や福岡のエンジニアリングマネージャーも参加しているんですが、東京と福岡という弊社の2大開発拠点がある状況で、なんかこう真ん中にないのおかしいやんという、本当にそういうのがありまして。
実際社内もそうですが、社外も含めて関西圏に非常に優秀なエンジニアがいっぱいいるので、そういった方々と私ども一緒に仕事をしたいというのもあり、そういった地理的な位置づけもあって、京都にオフィスを構えた経緯があったりします。
実際恐らく関西圏でお勤めの方もいると思いますが、それ以外に、東京など、関西圏外でお勤めの方にも、Uターンというかたちでご検討いただければなと思っています。
詳しくは、この後の各セッションで紹介がありますが、今、京都オフィスで手がけているプロダクトはざっとこんなかたちで、このような種類のプロダクトがあります。
左から、「Verda」という社内プライベートクラウドのインフラです。その次に、LIFFというWebアプリケーションのSDK、フレームワーク。それからAI、LINE CLOVAというAIエンジン。出前館というフードデリバリーのアプリケーション。それからLINE MUSICというミュージックアプリケーションですね。それから、Fintech周りでいくと銀行の開業に向けサービスを開発しています。
まず1つ目、銀行事業。この後各プロダクトの全部担当者から詳細を紹介しますが、例えばLINE Payはわりと多くの方が利用していると思うのですが、それ以外にも、ここにあるようなほけんだったり、スマート投資、家計簿、スコア、証券、ポケットマネーといった、そういった非常に多くのFintechのプロダクトを、過去3年〜4年かけてリリースしてまいりました。
現在、京都メンバー以外にも、もちろん東京や福岡にもエンジニアいて、その各拠点と共同作業しながら銀行の開業に向けて開発を続けています。
それからLIFF。例えばLINEのポイントを確認する時、一番右のウォレット・タブからいきますが、そこのWebビューであったり。それからLINE NEWSとかもそうですが、LINEの本体の中、は必ずしも100パーセントネイティブで書いているわけじゃなくって、わりとWebとハイブリッドというかたちで、LINE全体のアプリケーションになっています。
その中でWebアプリケーションは、必ずここにあるLIFFというJavaScriptのSDKフレームワークの上に構築される仕組みになっています。京都オフィスでは、ここの、ちょうどJavaScriptの部分を手がけています。
それから出前館。出前館を利用している方もいると思いますが、実際その出前館のアプリの中も、容易に想像はつくと思いますが、みなさんがユーザーとして使うようなBtoCという部分以外にも、例えば店舗さん向けだとか、配達をされるライダー向けのアプリケーション、いくつかBtoB向けのアプリケーションなんかも、京都オフィスでは、いろいろな分野でサーバーからネイティブアプリケーションの部分を手がけています。
それからLINE MUSIC。最近特にわれわれはこれに力を入れ始めつつありますが、現状は主に東京で開発しています。ただこれを、もっと京都や福岡のオフィスにも広げて、会社としてかなり注力して開発していこうと考えています。このLINE MUSICに関しては、フロントエンドだったりサーバーサイドだったりといった、いろいろな分野の開発者を募集しています。
それからLINE CLOVA。特に京都オフィスでは、自然言語処理の部分、音声認識、音声合成の部分と、チームごとに3部分に分かれて研究開発をしています。これに関しても、僕の直後の戸上さんが詳しく分野ごとに紹介します。
あと、今日登壇はありませんが、LINE社外はほとんどが社内のインフラ、クラウド環境を用いています。それがVerdaというクラウドシステムです。要は、プライベートの社内AWSだと思ってもらってかまいません。
その中で、京都では特にKubernetesクラスターのチームがあって、その中にRancherというKubernetesのコントローラーがあり、その周りを積極的に開発していたりします。
簡単に、プロダクトを説明しました。あと私のほうによく「京都開発室って何を目指しているんですか」っていう質問をもらいます。
そこで僕はいつもこう答えているのですが、京都開発室だから特別なことをするということはなくって、やはりLINEとして、ONE LINEとして、「CLOSING THE DISTANCE」とここに標語がありますが、京都開発室も同じようにLINEが目指しているものと同じものを目指しています。
その中で、あえて京都開発室が東京や福岡と違うところをいうと、エンジニアオンリーの組織なんですね。現状30から40人ほど在籍していて、その中にバックオフィスの方もいますが、それ以外は全員エンジニアのみの組織です。なので、開発者としては、そういった環境の中で切磋琢磨しながら仕事ができるのが非常に大きなやりがいになると思います。
その中で、京都だけではなく東京も福岡も、それぞれどこのプロジェクトに人が多いかは多少違かったりはしますが、その中で「京都ではどういった方針でプロジェクトを決めているんですか」とよく聞かれます。
実際その時々で会社の目指す方向性って、例えばこの今回のコロナという状況では弊社の場合出前館なんか力入れたりしていますが、その中で会社の目指す方向性は、わりと微修正をしながら進んでたりします。その時に、京都にいるメンバーの構成から逆算して「じゃあこのプロジェクトには向こうしばらく力を入れていきましょう」というかたちで決めたりしていることが多いです。
一方リモートのチームで、例えば東京の数十人いるチームの中に京都に1人だけ参画するといったようなことは、原則的にやらないという方針を取っています。
つまり、なんかのプロジェクトを京都オフィスで担当する時は、そのプロダクトの1機能を一番後ろから一番前の部分まで丸っと見れるようなチーム作りを目指してやっています。
なので、実際この後話す担当者は、フロンドエンド、AIの部分、ネイティブの部分、サーバーの部分だったりしますが、実際は、例えばこのプロダクトのサーバーだけとかではなくて、アプリケーションやフロントエンドの部分も積極的に募集しています。
ここに実際の採用ポジションをざっと紹介しました。これ後、リクルーターのほうからリンクなども含め紹介があると思います。
さらにそのような観点から、最近はオープンポジションを用意しています。ここに前述したようなプロダクトのポジション以外も、プロダクトマネージャーだったり、ここに載っていないプロダクトの開発、エンジニアというポジションも、適宜その場その場に応じて検討できますので、そのへんに関してはお気軽にリクルーターまで相談してもらえればと思います。
ちなみにちょうど示し合わせたかのように、今日(※発表当時)サイトをローンチしたのですが、各プロダクトや技術組織がどういうものに悩んでいて、どのように取り組もうとしているのかを、ここのサイトで今日から紹介しています。
もちろんこの後、担当者ごとにそれのついて説明がありますが、それ以外も私たちがどういうことを、会社、LINE、京都だけではなく、LINE社全体として取り組んでいるかをここで紹介しているので、ぜひ一読いただけるとありがたいなと思います。
それから、このスライドも後で共有するので、興味ある方はぜひご覧いただければなと思います。
最後に、われわれの働き方と、それに応じて私たちがどういう人物を求めているかを紹介します。先ほど話たように、国内外の別拠点のエンジニアだったり、非エンジニアとこう常時連携しながら仕事をするのは、コロナ前もそうですし、コロナ禍でもそうですし、コロナ後も確実にいつも変わらなく、そういう仕事の仕方をします。
またサービス開発では、プロダクトやビジネスからの要求のレベルも高かったり、やはり、あと常に新しいテクノロジーを入れることを目指してやっています。なのでそういった技術力もそうなのですが、非常に高いコミュニケーション能力を持った方に参画していただきたいと常に思っています。
あと最後に、それ以上に私たちがすごく重視しているのは、各アサインした自分の担当のプロジェクトに対する非常に強い当事者意識を持てる方。今のご自身の現状や、今までのお仕事で、そういった意識を持って取り組まれてきた方に、ぜひ応募していただきたいなと思っています。
このような多様なチームと協業し高いレベルでプロダクト技術・組織を成長させたい方は、ぜひ検討してもらえればなと思います。ありがとうございました。
LINE株式会社
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