2024.10.01
自社の社内情報を未来の“ゴミ”にしないための備え 「情報量が多すぎる」時代がもたらす課題とは?
株式会社Magic Shields(全1記事)
提供:京都リサーチパーク株式会社
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下村明司氏(以下、下村):私はMagic Shields社のCEOを務める下村明司です。転倒による骨折を防ぐための特殊な床「ころやわ」を開発しました。この床は、歩くときには硬く、転んだときには柔らかくなります。
まず、私の自己紹介をさせてください。私はヤマハ発動機で、このようなオートバイのデザインをしていました。この自動車衝突技術で、私は床をイノベーションしようと思います。
高齢者の転倒による骨折は致命的な場合が多く、実際に私の祖母は晩年、骨折のために苦しみました。
現在、事故の数は急増しています。日本では2000年から倍増し、毎年100万人が事故に遭っており、女性の骨折だけで年間1兆円もかかると言われるほど、介護の大きな原因となっています。今すぐにでも解決しなければならない、世界の深刻な問題のひとつです。
特にリハビリの世界では、6人に1人が転倒していると言われています。このような場所では、もちろん対策が行われていますが、使い勝手が悪かったり、効果が十分でなかったりします。その結果、転んで骨折する人が後を絶ちません。また、畳やカーペットでは骨折を防ぐことができません。
下村:そこで、私たちは「ころやわ」という特殊な床を開発しました。歩いているときは硬いままですが、転んだときは柔らかいのです。
この原理は、機械的メタマテリアルの概念を利用しています。適切な力を加えると、内部構造が大きく変化し、硬度が大きく変化することがお分かりいただけると思います。今回は4つのパターンを申請しました。
「ころやわ」は、フローリングに比べて衝撃を約半分に抑えることができます。また、荷重は女性の骨折の基準以下に抑えられており、現在、名古屋大学と共同で研究を進めています。(動画の通り)植木鉢を落とすと吸収されるのがわかりますよね。しかし、「ころやわ」でできた床のポットを落としても、膨らんだボールのように跳ね返って壊れません。
「ころやわ」は現在、藤田医科大学との新しい共同研究により、通常のものと同じ動作安定性を持っています。そして、ウィッチャーを使っている杖の歩き方ですが、「ころやわ」はへたりませんね。つまり、「ころやわ」は、十分な衝撃吸収性と歩行時の安定性を兼ね備えた世界初の床です。
これは実際に使用した例です。26件のうち34件以上は打撲も骨折もありません。看護師長や患者さんも「『ころやわ』はいいね」と言ってくれました。次のステップとしては、「ころやわ」と共同でマンパワーサービスを展開し、音や振動を抑える新素材の開発も行っていきたいと考えています。
これは私たちの創業チームです。グロービスのMBAを取得した優秀なエンジニアと理学療法士が集まったチームです。
最後に、高齢者の3人に1人が転倒している、つまり家族を含めれば全員が被害に遭っているということですが、私たちが守っていくので安心してください。ありがとうございました。
司会:ありがとうございました。それではQ&Aの時間ですので、審査員の方は質問を始めてください。
九頭龍雄一郎氏(以下、九頭龍):質問してもいいですか。こんにちは、プレゼンテーションありがとうございました。まず私はたった2年でしたが、以前、ヤマハ発動機で働いていました(笑)。私はこういった介護分野での経験があり、製品を販売しています。
私の経験からすると、みんな深刻な問題をたくさん抱えていますが、同時に財政的な問題も抱えています。だから、あなたは「『ころやわ』は素晴らしい」と言っていましたが、(経済的な課題のあるユーザーからは)「我々には必要ない」と言われるかもしれません。そのような問題を解決するための戦略を教えてください。
下村:通常、病院では現行のスポンジ・マットを使用していて、そのためのコストがかかっています。「ころやわ」はこのコストと殆ど変わりません。そして、介護負担を減らすことができます。ですので、これらの製品を販売できます。
九頭龍:とはいえ、材料費だけではなく、交換費用も必要だと思います。交換費用については、どうお考えですか?
下村:交換コストはないと思いますよ。これは(ころやわを床の上に敷いた)ユースケースで、ただの場所(just space)です。
九頭龍:ああ、ただの場所ですね。
下村:畳のようなものですね。
九頭龍:ありがとうございました。
下村: ええ、ありがとうございます。
村上憲郎氏(以下、村上):質問させてください。この製品の基本的な物理学や力学を見逃していました。この製品はある種のパルス的な力、つまり衝撃的な力しか作用しないと説明されましたが、徐々に作用する力ではありません。メカニズムの図でも説明されていましたね。
(スライドを出してもらって)はい、そちらです。なぜこの製品が、緩やかな力ではなく、衝撃的な力にしか反応しないとわかるのでしょうか。
下村:負荷にもよりますが、本当に重いものは、(ころやわを敷いた)床に置くと少しへこみます。
村上:反応するんですね。
下村:はい。
村上:でも例えば、病院のベッドには、もちろん重さがありますが、その緩やかな重さでは、この床からは何の反応も起こさないんですよね。
下村:例えば、この病院では電動ベッドが使われていて、小さなキャスターで少しずつ床を動かしているのがわかります。
村上:そういう例もあるんですね、なるほど。ありがとうございました。
下村:ありがとうございました。
司会:はい、ありがとうございました。
京都リサーチパーク株式会社
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