2024.12.24
「経営陣が見たい数字」が見えない状況からの脱却法 経営課題を解決に導く、オファリングサービスの特長
ビジネスとテクノロジーをつないでエンタープライズ・アジリティを獲得(全1記事)
提供:アトラシアン株式会社
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ウォーレン・ジョーンズ氏:ご参加いただきありがとうございます。今日は「Jira Align」のデモンストレーションに時間の大半を費やすつもりですが、最初に、本製品が構築されるに至った、課題について触れます。
私たちはこれまで大手の戦略的な顧客と話をしてきました。その中で、企業はアジャイルやデジタルトランスフォーメーション、ITのモダン化に多額の投資を行ったものの、望ましい結果を得るのに苦労していると何度も聞いています。
チームは30のストーリーポイントをスプリントで提供し、チームレベルで生産性を高めています。一方、経営陣は、市場投入までのスピード、収益性、競争力などの視点で事業を見ており、組織全体の改善まで至っておりません。
今日の経済では、組織にとってアジリティの達成が不可欠となっているため、これは重要な問題です。今やソフトウェアは、バックオフィス機能ではなく、あらゆる大規模組織における戦略の中核となっています。銀行は、金融商品を提供する能力だけでなく、モバイルアプリのユーザーエクスペリエンスで競争します。保険会社は、請求を処理する速度で競い、航空会社は予約とフライト管理システムで勝負しています。
これらの課題に取り組み、現代ビジネスで繁栄するためには、軽快に事業を推進するスタートアップの競合他社と同じように、大企業も、敏捷性、柔軟性、応答性などの感覚をもつ必要があります。
しかし、どうすればいいのか。アジャイルな組織になり、これらの成果を達成するためには、組織は常に同期し続ける必要があります。経営陣は全員、どこに投資がなされているかを理解し、すべてのエンジニアは、自分たちが行っている作業が重要である理由を理解する必要があります。
市場の動向に応じて戦略が変化する中で、これらの変化は、上下左右、組織全体に反映される必要があります。誰も聞きたくないのは「なぜ私たちはこれに取り組んでいるのですか?」「3か月前にロードマップが変更され、このスプリントで行っている作業はどれも新しい戦略にとって重要ではありません」といった発言です。
では、企業がこれらの結果を達成するための障壁は何でしょうか? 図の左側に示されているアジャイルチームは、ストーリー(要件またはリクエストを、顧客やエンドユーザーの観点から簡潔にまとめたもの)を提供するために日々励んでいます。Jiraを使用すると、チームが協力しやすくなるため、非常に効率的に一連のストーリーを提供できます。
しかし、これらのストーリーがどのように、エピック(顧客やエンドユーザーのニーズやリクエストに基づいたタスクやストーリーを一定のジャンルでまとめたもの)、イニシアチブ(共通の目標達成のためのエピックの集合体で、場合によっては複数のチームを横断)、製品の提供に結びついているかを知るにはどうすればよいでしょうか。
彼らはビジネスの戦略的成果にどのように貢献しているのでしょうか。特定のストーリーや個々のチームが取り組んでいる結果が、ビジネスにおいて最も大事な結果に深く影響していることをどうやって知るのでしょうか。
答えは、「わからない」です。すべての作業を可視化したり、戦略を実行に結び付けたり、成果に対する進捗状況を確認したり、リアルタイムの意思決定を非常に透過的に行える機能がなければ、ビジネスを大規模に最適化することはできません。
問題を複雑にするのは、ほとんどの企業がツールの観点からは、スライドのように見えるからです。ポートフォリオ管理は、作業が実際に提供されている場所から切り離されたPPM(プロダクトポートフォリオマネジメント)ソリューションで行われる場合があります。ロードマップはPowerPointに存在し、戦略的優先順位付けは年次計画中にスプレッドシートで行われ、すべてが切り離されている可能性があります。
そこで登場するのがJira Alignです。Jira Alignは、大規模アジャイルの課題を解決するために構築されました。チームは、Jira Software、Jira Service Management、Confluence、Trelloなど、すでにあるツールを引き続き使用できます。
エピック、ストーリー、タスク、チームやスプリントなどの作業項目は、Jira SoftwareとJira Alignの間で同期されるため、開発者はJira Softwareを日常的に使用してバックログの管理や、ストーリーに対して作業を続けることができ、製品、ポートフォリオ、開発マネージャーはJira Alignを使用して戦略を管理し、進捗状況を報告できます。
Jira Alignは、製品管理、ポートフォリオリーダーシップ、および開発チームが集まり、単一の情報源を活用して企業全体のすべての作業を管理する統一プラットフォームとお考えください。
これを実行に移したすばらしい例がAT&Tです。Jira Alignを使用して、AT&Tは挑戦的な計画に乗り出し、迅速に成果をあげました。共通のツールで戦略、テーマ、イニシアチブ、エピック、ストーリーを結びつけるシンプルなプロセスにより、組織全体を即座に可視化でき、結果につながりました。
AT&Tは、市場投入までの時間を半分に短縮し、品質を向上させ、コストを3分の1以上削減するという、変革に向けた大きな目標を掲げていました。そして、わずか6か月以内に、彼らは大きな利益を得ました。45のリリーストレイン、15のポートフォリオをカバーするJira Alignを1万5,000人向けに実装できましたが、それはまだほんの始まりでした。
このスライドは、2018年夏のSAFeサミットでのAT&Tのプレゼンテーションですが、彼らがAgile Center of ExcellenceとしてJira Alignを採用してから3か月後に行われたものです。このプレゼンテーションの時点で、彼らはすでに14のリリーストレインを立ち上げ、1800人をPI(プログラムインクリメント)イベントに参加させていました。
コスト改善例として、彼らは重複した仕事を回避できたことで75万ドルの節約につながったと言っています。これは、組織全体を通した業務の可視化がなければ、成しえなかったことです。
それでは、Jira Alignを見てみましょう。左側のメニューからナビゲートしますが、先に説明したのと同じスケールのレイヤーで設定されていることにお気づきでしょうか。
任意のスケールのレイヤーで、次の四半期のイニシアチブのポートフォリオバックログを構築するといったアクションを実行したり、ダッシュボードとレポートを使用して、すでに進行中の作業の進捗状況や健全性、財務を把握できます。
もちろん、製品には役割ベースのセキュリティ機能があるため、誰が何を実行できるか、どのようなデータを表示できるかを簡単に制御できます。画面の上部に設定バーがあり、データのコンテキストをここで設定します。
プログラムとその下のチームやポートフォリオ全体、アジャイルチームなどの条件を、必要な期間やその他フィルタを合わせて設定します。
そうすると、ダッシュボードとレポートが自動的にフィルタ処理され、自分にとって必要なデータのみが表示されます。
使われる用語は、組織によって大きく異なりますが、Jira Alignなら柔軟に対応できます。これは、画面の左側にすべてのデータオブジェクトが一覧表示される管理者設定画面です。関連付けられている名前を簡単に変更できます。この変更を行うと、Jira Alignのすべてのラベルが同様に変更されます。また、一般的な大規模アジャイルフレームワークの用語にも標準で対応しています。
多くのお客様が、変革を実現するために大規模アジャイルフレームワークを選択しています。このインタラクティブな画像機能を使用すると、プロセスの図解を埋め込み、そのプロセスの任意の部分領域をドリルスルーして、それをサポートする Jira Align内の機能にまで到達できます。
ちょうどSAFeの全体像の戦略的なテーマの部分を掘り下げました。ここで、戦略と実行のリンクを可能にするJira Alignのデータ階層の図解をお見せします。
組織のミッション、ビジョン、価値観、長期的な目標、および短期的な目標をモデル化し、ピラミッドの下にはそこに向かう作業をまとめることができます。
そして、四半期ごとに完了するストーリーやエピックは、イニシアチブ、そしてテーマへとロールアップされ、それが短期および長期目標をサポートし、会社の価値、ビジョン、ミッションをサポートしていることを示すことができます。
ここからのデモンストレーションで、戦略と実行が非常に強力に連携する様子をお見せしますが、何がそれを牽引しているのかを理解いただければ幸いです。
Jira Alignでみなさんが行うことは、大きく2つあります。1つは、より効果的なトップダウンの作業計画です。そしてもう1つは、その作業の進歩、健全性、さらには財務状況までを、あらゆる層で可視化することです。
そして、この2つのカテゴリーを使って今日のデモンストレーションを行いますが、まずはJira Alignにどのように作業が登録されるかについてお話しします。このソリューションは、アイデア考案ポータルなど、プロダクトマネジメントに強力な機能を提供します。
このポータルには、顧客や社員などがアクセスして、アイデアを提出できます。例えば、既存製品の強化案などです。
アイデアに対して投票を有効にしたり、いいアイデアのバックログを管理して、これらをストーリーやエピックに変換できます。これが、作業がシステムに登録される1つの方法です。
もう1つの方法は、ロードマップです。Jira Alignのロードマップは、将来の計画を立てるためのツールであり、行われている作業を反映するためのツールでもあります。
ここで例えば、私が製品のVPであるとして、次の四半期計画の新しいイニシアチブのロードマップを作成します。この画面では、まったく新しいものが3つ(Status欄がNot Started)、そして前の四半期計画中に作業を開始したものが2つ(Status欄がIn Progress)あることがわかります。
色は、作業の健全性を表しており、シェーディング(色が暗い部分)は、その完成度を示しています。右上の「Create」メニューから直接、新しいイニシアチブを作成し、タイムラインに簡単にドラッグ&ドロップできます。
また、Jira Align全体を通して、パーソナライズできる箇所が非常に多く用意されています。年と月の表示を簡単に切り替えたり、スプリントビューでは四半期計画単位で切り替えることができます。必要なデータを表示するように画面をカスタマイズすることもできます。そして、フィルタ機能も豊富に用意されています。
さて、作業がシステムに登録されたところで、その作業のポートフォリオバックログを構築し、提供に向け、次の画面を準備しましょう。すべて、バックログ・インターフェイスで行います。
ここでは、PI-6計画のイニシアチブが優先順にリストされています。そして、ご覧のとおり、ここでも簡単に新しいイニシアチブを追加でき、ドラッグアンドドロップして優先順位を変更できます。
ここではTシャツのサイズを使用して、これらのイニシアチブの工数見積もりをしていますが、Jira AlignではSAFeのWSJF(Weighted Shortest Job First)モデルを強力にサポートしています。このリストビューに加えて、いくつかのカンバンビューもあります。
例として、新しく提案されたイニシアチブの進行を管理するカンバンボードをお見せします。これはSAFeのポートフォリオカンバンシステムに基づいています。新しいイニシアチブが提案されると、このファネルに入り、それらのイニシアチブをレビューして分析し、他の提案されたイニシアチブと比較します。
そして、承認されたものは、このポートフォリオバックログステージに移行し、そこでエピックに分解され、そこから実装されます。
また、Jira Alignは、今後のPIのためのバックログを準備する際、どれだけのキャパシティがあるかも知らせてくれます。承認され、実装する準備ができているポートフォリオイニシアチブがいくつかあるとします。PI-6のバックログにそれらをドラッグすると、上部のバーが、この作業に使用できるキャパシティを示してくれます。
これは、(Jira Alignが)ポートフォリオ配下のプログラムやチームを確認し、Jiraにあるそのチームのベロシティの実績を確認することで実現されています。さらに、そのイニシアチブがどのように見積もられたかも確認しています。
そしてこの緑のバーは、その推定キャパシティの消費にあわせて、左から右に移動します。さらに興味深いことに、イニシアチブをエピックに分解すると、2番目のバーが表示されます。そして、ストーリーが記入されて見積もりがされると、3番目のバーが表示されます。これにより、実際と比較してどれだけ正確だったかを簡単に把握できます。
さて、イニシアチブの一つの例を使って、みなさんが興味をお持ちであろうことをいくつかお話ししたいと思います。このイニシアチブの例では、AIを使用してコールセンターとお客様とのやり取りを改善しようとしています。
この画面の右側には、イニシアチブの名前と説明があり、ユーザーエクスペリエンスのテーマにロールアップされていることがわかります。これら(PI-5、PI-6、PI-7)は、提供される四半期計画です。そして下に、関連するJiraのエピックとその進歩があります。さらに下には、リスクと依存関係、成功基準、および受け入れ基準のようなものがあります。
実行が検討されている間に、簡易なビジネスケースをイニシアチブに関連付けることもできます。
ここでは、イニシアチブの意図、現在の状態、将来の状態、そして望ましい結果を詳細に記述しています。この例では、コールセンターで、お客様との対話の改善を測定するメカニズムとして、ネットプロモータースコアを使用します。
Jira Alignでは、一般的な予算作成方法を2つサポートしています。そして、予算はイニシアチブ内で直接関連付けることができ、ここでは設備投資と事業運営費を切り出しています。リーンアジャイル予算の概念もサポートしているため、チームやプログラムの予算を作成し、その予算をさまざまな戦略的テーマ、そしてその下にある作業に割り振ることができます。
最後にもう1つ、非常に重要なポイントとして、Jira Alignのすべての作業項目には「Why?」ボタンがあることです。それがイニシアチブであろうと、エピックであろうと、ストーリーであろうと、なぜこれを構築しているのかを説明しています。
このイニシアチブの戦略的スコア(この場合は、55)、ロールアップされるテーマ(この場合は、ユーザーエクスペリエンス)、そしてどの戦略を実現しようとしているのか、さらにSAFeを使用している場合は、WSJFのスコアに関する情報も表示されます。
成功を測定する方法と、ビジネスケースに関する情報も示されます。よって、この作業に取り組むにあたり、より広い文脈における作業の位置付けと、なぜこの作業が重要なのかを理解するのに役立ちます。繰り返しますが、WhyボタンはJira Alignの作業項目すべてに設置されています。
さて、いくつかのイニシアチブがポートフォリオカンバンを進み、承認されると、その子ども、つまりは、その配下にあるエピックに分解するときです。そしてこの過程で、今後のPIで提供予定のエピックのバックログを作成します。
バックログにはさまざまなビューがあり、ここではエピックバックログを表示します。これは、次のPIで提供を計画しているすべてのエピックのリストで、このリストを、PIプランニングともよばれるBig Roomプラニングに取り入れます。多くの場合、部屋の大きなプロジェクターでJira Alignを映し出し、プログラムボードの作成に利用します。
みなさんも恐らく、ポストイットノートや紐のようなもので壁に作成されたプログラムボードを見たことがあるのではないでしょうか。これは、プログラムボードの電子版です。
そして、ボード上には、依存関係、マイルストーン、目的と一緒に主要なエピックが表示されており、それらが色分けされています。
これはモバイルプログラムのためのボードで、このような(3つの)チームから構成されていて、今スプリント27にいます。以前のスプリントのエピックはほとんどグリーンになっており、これは完了していることを意味しています。
例えばここに、すべてのストーリーがJiraで受け入れられて完了しているものがあります。このチェックマークの意味は、それをプロダクトオーナーも受け入れたということです。
まずはじめに、これはスケジューリングの仕組みなのですが、インクリメントの過程においては、リリースエンジニアやプログラムマネージャー向けの例外モニタリングダッシュボードとなり、これらのエピックの提供を妨げる可能性のある問題を素早く特定することを可能にしています。
例えば、こんな具合です。これは現在のスプリントで提供するつもりだったのですが、問題があることがわかります。具体的には、依存関係に問題があるようです。あるチームは、エピックをリリースするためにスプリント27までに別のチームの助けを必要としていましたが、スプリント28にならないと助けを得ることができません。したがって、順序の問題が発生します。
また別の例です。次のスプリントでこのエピックを提供したいと考えていのですが、チームが割り当てられていないストーリーがあることがわかります。繰り返しになりますが、これは例外ダッシュボードとなりエピックを計画どおりに提供する妨げになる問題を迅速に認識できます。
Jiraを大規模に活用しているお客様の多くが行き当たる問題に、依存関係の大規模管理があります。Jiraでチーム内の依存関係を管理するのは非常に簡単ですが、チーム間、プログラム間、あるいはポートフォリオ間で依存関係を管理する場合、非常に困難になります。
そこで、Jira Alignにはそのためのモデルと、ディペンデンシーと呼ばれる専用オブジェクトがあります。これは別のチームが私のチームに支援をリクエストした場合に通知される受信トレイです。または、他のチームの支援をリクエストする時、ここでそのリクエストのステータスを監視できます。そして、依存関係マップという可視化機能があります。
簡単な例を示します。これはホイールビューです。ホイールの周囲に、この四半期の作業項目に貢献しているすべてのチームを表示しています。互いに依存している箇所が線でつながれていて、色分けされています。私はここでドリルインできます。
たとえば、アングリー・バードのチームに関連するすべての依存関係を確認します。アングリー・バードチームから必要な作業なのか、その逆なのかに関わらず、依存関係がどのようなものかを紹介するためにこの例を掘り下げます。Jira Alignでは、この種の依存関係はチーム・ディペンデンシーと呼ばれ、最も一般的です。
実際、この例では、アングリー・バードチームがエピックを完成させるのに何らかの助けが必要だったので、彼らによって作成されたことがわかります。具体的には、彼らはワシントンチームの助けを、このストーリーのデリバリーのために必要としました。
Jira AlignがJiraとほぼリアルタイムでデータを同期していることをもう一度思い出してください。ですから、エピックとストーリーの両方がそこにも存在します。さて、アングリー・バードのチームは、スプリント25までにこの作業が必要であると定義しました。
ワシントンチームのスクラムマスターが通知を受け取り、何がリクエストされているのかをレビューし、それについてチームと話しました。そして幸いなことに、彼らは「はい、私たちは実際にスプリント25までにそのストーリーをデリバリーすることにコミットできます」と言いました。そして、両チームは合意に達しました。いうなれば握手です。
さて、このグッドニュースは、彼らがその作業をすることにコミットしただけでなく、実際にストーリーをデリバリーし、それが受け入れられたということです。だからこそ、この依存関係は緑色であり、完了しています。他にも、Jira Align内でサポートされているさまざまな種類の依存関係があります。これは非常に一般的なものですが、依存関係を大規模に管理するための非常に堅牢なサポートとなります。
デモの最初の部分を振り返りますが、アイデアやロードマップなど、さまざまな方法で、どのように作業がソリューションに取り込まれるのかを見ました。今後の四半期計画のためのイニシアチブのポートフォリオバックログ構築を行い、そしてその作業をエピックに分解しました。
Big Roomプランニングについても触れ、プログラムボードを構築し、依存関係と潜在的なリスクを特定し、作業のスケジュールもしました。そこで次に起こることは、チームはJiraでスプリント計画を行い、作業のデリバリーを始めることです。
さて、デモの後半では作業の可視化に関するJira Alignの機能に焦点を当てます。Jiraでアジャイルを大規模に展開しているお客様は、チームレベルを超えた可視化に苦労しているとよく言われます。そのような可視性を得るのに適しているのが「ルーム」です。
すべてのスケールに対してルームがありますが、プログラムルームから始めたいと思います。ルームは、何が起こっているのかを説明するダッシュボードです。これは、モバイルプログラムおよびPI-5に関してのルームです。
ご覧のとおり、モバイルプログラムはこれらのチーム(画面右上のアイコン)で構成されています。これ(59のエピック、326のストーリー、2644のストーリーポイント)は、PI-5内の作業の範囲です。ほぼキャパシティいっぱいまで作業があることがわかります。現在、スプリント27をデリバリーしています。ここには、プログラムとして、また個々のチームとして、これまでの進歩が示されています。
端には、依存関係やリスクや目的などを反映する他のパネルがあり、こちらにバックログがあります。私たちは今、プログラムルームを見ています。これらはJiraのエピックであり、その子どもである配下のストーリーを見ることができます。
そして、このストーリーで言及したかったのは、ここにもWhyボタンがあるということです。このように、WhyボタンはJira Align内のすべての作業項目に存在します。
そして今、Hadoop PoTestとの統合を作成するよう求められている一人の開発者として、ここでなぜそれをやるのかを確認できます。この作業は、このJSON統合エピックを駆動していて、それがガイド付き検索イニシアチブにロールアップしており、それがオペレーショナライズAIテーマと、全社会議で議題で耳にした戦略をサポートしているため、とても重要です。
このように、私の仕事がなぜ重要なのかについて、豊富な背景を提供してくれます。この情報は、Jiraにも公開されています。これらのルームは、柔軟に設定できます。パネルのスーパーセットが提供されていて、利用したいものを有効にし、ドラッグ&ドロップして、好きな場所に配置できます。
もう1つ、Jira Align全体を通したチェックリスト機能を紹介します。このチェックリストは、新しいプロセスを開始する際に、反復性とベストプラクティスを導入するための優れた方法です。
例えば、私たちが四半期ごとの計画という概念に慣れていない場合、このようなチェックリストがユーザーをそのプロセスの各ステップに案内し、Jira Align内の適切な画面に自動的に移動させ、終了したらそのステップをチェックするようにします。ここには独自のドキュメントやビデオを埋め込むこともできます。繰り返しのプロセスに反復性を持たせるには、本当に優れたツールだと思います。
以上がプログラムルームです。さて、少し前にスケールのすべての層にルームがあると述べました。なので、次はポートフォリオルームに焦点を当てます。ここでは、エピックやストーリーよりも、テーマやイニシアチブが重要です。
ポートフォリオルームでは、実行リソースと財務に関して3つの異なるビューがあることがわかります。まず、これは(画面左上)、テーマ・バーン・アップです。この配下のすべての戦略的テーマに紐づく作業に関するものです。
例として、オペレーショナライズAIテーマにロールアップする作業は、98%が完了していることがわかります。ここでは(画面右)、デジタルサービスポートフォリオにロールアップされる各プログラム内の作業がどこまで進んでいるかを理解できます。
そして、こちら(画面中央)にあるのが、バックログで、こちらがイニシアチブであり、ここからドリルダウンして、下に紐づくJiraで提供されているエピックを確認できます。このリソースビューは、これらのテーマのそれぞれに対して私たちがどれだけ労力をかけているかと、その作業の進歩を理解するのに役立ちます。
また、それぞれのプログラムで取り組んでいるものを理解することもできます。そのため、AIプログラムは主にダッシュボードに関連する作業に焦点を当てていることがわかります。
この財務ビューでは、このインクリメントのために立てた予算を確認し、プログラムが算出した見積もりと実際のコストを比較できます。また、イニシアチブレベルでも同じことが行えます。したがって、これらのイニシアチブのそれぞれについて、予算やJira Alignがプログラムで算出した見積もり、そして実績の比較を見ることができます。
ここまで、いくつかのダッシュボードとレポートを紹介しました。アジャイルを完全に取り入れているお客様でも、進捗レポートを受け取ることを好む役員がいる場合が多くあります。その場合は、スケールの任意の層で進捗レポートに登録すると、発生しているすべての作業の進捗、健全性、財務に関するロールアップされた情報を受け取ることができます。
これはプログラム、ポートフォリオ、またはエンタープライズレベルで行うことができます。また、特定のインクリメントやテーマ、あるいはリリースに関して使用できます。
モバイルプログラムの進捗レポートを見てみましょう。モバイルプログラムは、デジタルサービスポートフォリオにロールアップされています。この最初のビューには、プログラムが提供するすべてのイニシアチブと、開始日と納期、作業の状態、現在のプロセスステップ、および潜在的なリスク、この作業がサポートするテーマと戦略、およびイニシアチブオーナーによって追加されたメモなどの情報が表示されます。
また、財務視点でのビューもあり、同じイニシアチブがリスト化されています。ここでは、この作業のためにどれだけ見積もっていたか、Jira Alignによって自動的に算出された見積もりはいくらか、そしてここまでの実績はいくらか。そして、現在の各数値の差異を示すだけでなく、最終的な差分も予測してくれます。この場合、Jira Alignは、当初予算を約9万8,000ドル下回ると予測しています。
この作業に対する設備投資と事業運営費の予算も出しましたが、特定の作業項目、例えばエピックなどを、Jira Alignで資産計上可能として指定できるので、実績が確認できた時、設備投資と事業運営費を分離でき、この2つのカテゴリの予算と実績を比較できます。
そして最後に、全体をドリルダウンし、任意のイニシアチブに関する1ページのステータスレポートを得ることができます。ここでは、作業、説明、スケジュール、およびさまざまなプロセスステップにおける進行に関する詳細をすべて見つけることができます。
ここでは、受け入れの基準と成功基準、目的、リスク、および依存関係、そして最後に、エピック自体とデリバリーに向けた彼らの進歩に関する情報を確認できます。そして、これらの情報はすべて簡単にPowerPointに出力できます。
最後に、このセッションがみなさんにとって有意義なJira Alignの紹介であったことを願うとともに、より効果的なトップダウン計画と作業の優先順位付け、そして進捗、健全性、財務状況など、あらゆる層での作業の可視化が可能であることをご理解いただけるとうれしいです。
アトラシアン株式会社
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