2024.12.19
システムの穴を運用でカバーしようとしてミス多発… バグが大量発生、決算が合わない状態から業務効率化を実現するまで
New Normal×Healthcare(全1記事)
提供:LINE株式会社
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室山真一郎氏:みなさま、こんにちは。LINEヘルスケアの室山です。本日、ニューノーマルの時代におけるさまざまな取り組みのお話がありましたが、最も大きく、最も明確に変化が起きた領域は、このヘルスケアの領域だと私は思います。
「New Normal×Healthcare」ということで、このセッションでは新しい時代の医療のあり方についてお話しさせていただきたいと思います。
まずそもそも、なぜLINEが医療領域に参入したのか。その背景についてお話しさせていただきます。LINEでは昨年から「Life on LINE」をキーワードに、24時間365日ユーザーの1日の生活をサポートし、日々の生活をより良くするサービスの提供を目指しています。この「Life」には買い物や食事などさまざまな分野があり、LINEを入り口にオンライン・オフライン関係なく、シームレスなユーザー体験の提供を実現してきました。
そして、医療の分野においてもテクノロジーと融合し、オンライン・オフライン関係なくもっと便利な世界に進むべきだと私たちは考えます。そのため我々は、LINEのユーザー基盤とエムスリーグループの医療分野におけるノウハウや強みを掛け合わせ、テクノロジーの力で医療従事者の方々と連携しながら、人々の生活と医療を適切な距離に近づけるべく「LINEヘルスケア社」を立ち上げました。
昨年の12月から提供を開始したのが、健康相談サービスです。具体的な診察や薬の処方などは対応できませんが「この症状はすぐに病院に行くべき?」など、病院に行く前の不安や自宅でのセルフケアなどについて、LINEで直接医師に相談することができます。LINEユーザーであれば、LINEヘルスケアの公式アカウントを友だち登録するだけでサービスの利用が可能で、6つの領域のお医者さんが24時間365日対応いたします。
実際にご利用いただいているユーザーの方や、医療機関からも(スライドを指して)このようなコメントをいただいており、体調に不安があっても受診にためらいがある人たちの受け皿になることができたと、実感しています。
そんな健康相談サービスをスタートした矢先に起こったのが、新型コロナウイルスの感染拡大です。このコロナの影響で、私たちの生活も大きく変わりましたよね。このコロナ禍において、まず我々が行った取り組みは、検疫のため横浜港に停泊していたダイヤモンド・プリンセス号の全室にスマートフォンを配布し、LINEヘルスケアの医師による健康相談サービスを提供いたしました。
さらに厚生労働省のLINE公式アカウントと連携し、健康相談サービスを無償で提供。3月には経済産業省の遠隔健康医療相談窓口の支援事業に採択いただくなど、官公庁や自治体様ともさまざまな取り組みを行いました。
実際にこのコロナ禍で、LINEヘルスケアの健康相談サービスには非常に多くの相談をいただきました。日を追うごとに増して、多くのみなさまにご利用いただき、いただいたリクエスト相談件数はサービス開始以来、半年で累計30万件を超えています。
しかし一方で、医療現場ではコロナの影響で8割以上の医師が「外来患者が減った」と回答するなど、多くの方が感染を恐れて病院に行くことをためらう状況が生じており、健康相談サービスだけでは解決できない、さまざまな課題があるということに私たちは直面しました。
そんな中、医療業界において大きな転機が訪れました。新型コロナウイルスの感染拡大による時限的特例措置として、通信機器を用いた診察が初診を含めて可能になりました。これにより、電話やスマートフォン、パソコンなどがあれば自宅でも診察を受けることができるようになった。まさに今、医療が変わる瞬間に我々は立ち会っています。
そしてこのような流れを受け、我々LINEヘルスケアも今年新たな分野にチャレンジしていきます。LINEヘルスケアは、オンライン診療に参入いたします。サービス名は「LINEドクター」です。
LINEドクターの概要についてご説明させていただく前に、どのような時にご利用いただけるサービスなのか動画を作成いたしました。まずはこちらをご覧ください。
いかがでしたでしょうか。LINEドクターはLINEのビデオ通話を使って、医師の診察を受けることができるオンライン診療サービスです。LINEをお持ちであれば、新たなアプリをダウンロードする必要はなく、クリニックの検索・予約から診察、そして決済まで、すべてLINE上でシームレスに行うことができます。
さらに将来的にはオンライン服薬指導に対応し、自宅にいながら医師の診察を受け、処方された薬を薬剤師の服薬指導のもと、自宅で受け取ることができる。このような世界を実現していきます。
動画でご覧いただいたような、小さなお子さまをお持ちの忙しく働かれているような方を始め、高齢の方にとっても通院の負担を軽減することができますし、近くに病院がないような地域にお住まいの方にも、医療サービスへのアクセスを容易にする。私たちはこのような世界を目指していきます。
次に医療機関さまとの取り組みです。LINEヘルスケアが実際にオンライン診療を導入しているクリニックを対象に行った調査では、現在使っているオンライン診療サービスの改善してほしい点として最も多くの声を集めたのが「患者側の導入ハードルが高い」というものでした。
このような声に対して、LINEドクターであれば現在8,400万人が毎日利用しているLINEというプラットフォームで診察を行うことができるので、患者側の導入・利用のハードルを下げることができます。健康の不安や診療の必要性が生じるのはいつも突然なので、このように使い慣れたツールで医師とコミュニケーションが取れるということが、大事だと思います。
またユーザーの方からすれば、オンライン診療と聞くと「オンラインですべてを解決する」と思われる方も多いかもしれません。しかしLINEヘルスケアでは、すべてがオンラインで解決できるとは考えていません。オンライン診療、オフライン診療が融合し、患者さんの症状や生活スタイルに合わせて最適な診察手段を選択できる世界を、私たちは目指していきたいと思っています。
例えば、初診は近くの病院で受診をしたけど、慢性疾患である場合、今後はオンライン診療を活用して自宅で診察を受けていくという場合もありますよね。一方で、オンライン診療でいつもの先生に診てもらったけど、検査が必要なのでカルテなどを引き継いで、次回はオフラインの病院で診察を受けるということもあると思います。
このようにオンライン・オフライン関係なく、患者さんの症状や生活スタイルに合わせてシームレスな医療体験の提供を我々は目指していきます。そんなオンライン診療、LINEドクターは2020年11月にローンチ予定です。みなさま、今しばらくお待ちください。
しかしオンライン診療サービスをただ提供するだけでは、オンライン診療は普及しません。LINEヘルスケアは医療プラットフォームとして、日本中でオンライン診療を患者さんも医療機関も導入できる基盤を作っていきます。そのために私たちはまず、より多くのみなさまにご利用いただきやすい環境が必要だと考えました。
LINEドクターはユーザーにも医療機関にも、まずは無償でサービスをご提供いたします。
まずユーザーの方々には、診察料金以外の追加手数料を無償でご提供させていただきます。そして医療機関さまにも、ベーシックプランにおいては決済手数料を除き、初期費用・月額費用をこちらも無償でご提供いたします。
ベーシックプランにはクリニックの予約機能、LINEビデオ通話機能、LINE Payをはじめとした決済機能が搭載されております。今後は機能別でいくつか、その他のプランもご提供予定ですが、まずはベーシックプランから提供をスタートいたします。医療機関さまにとっても、LINEドクターであれば大きく導入コストや運営コストを掛けることなく、オンライン診療を始めることが可能です。
そして本日より、LINEドクターの医療機関さま向けの事前登録の受付も開始します。詳細はLINEドクターの特設ページをご覧ください。
ここで、私たちLINEヘルスケアの安心・安全についての取り組みについて、ご説明させていただきたいと思います。先日の健康相談サービスにおける、医師による不適切な対応事案を受けて、LINEヘルスケアでは(スライドを指して)このような対応方針を発表させていただきました。
今回掲示しているのは一部になりますが、医療プラットフォームとして今後もユーザーのみなさまに安心してご利用いただけるよう、この取り組み体制を都度見直し、安心・安全なサービスの提供に努めてまいります。
そして私たちの目指す世界は健康相談サービス、オンライン診療だけに留まりません。最終的にはこのように、予防・診療・相談・服薬、そして日々の健康管理までオフラインの医療機関などと連携しながら、オンライン・オフラインが融合した、ヘルスケア・プラットフォームを目指していきます。
LINEドクターで医療の新しい当たり前を作っていく。今後のLINEヘルスケアにもご期待ください。
LINE株式会社
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